平成23年第3回定例会(6月17日)
○議長(加来良明) これより本日の会議を開きます。(午前10時00分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 一般質問の前に1件訂正があります。
町長より、一般質問初日に行った佐藤議員の質問に対する答弁で一部訂正したい旨の申し出がありますので許可いたします。町長。
○町長(高薄 渡) 議長の許可を得ましたので、1件訂正を願いたいと思います。
昨日、佐藤議員の地域密着型小規模特別養護老人ホームの設置につきましてのご答弁の訂正をさせていただきたいと思います。そのなかで、平成27年度のなかくらいまでは設置の助成がつくだろうというようなご答弁をさせていただきましたけれども、間違いで、27年度からはそのやつがなくなるだろうという考え方で申し上げたところであります。表現のしかたがまずかったところでございます。ご訂正を願いたいと思いまして、26年度をもってこの地域密着型の制度としては終了ということになりますので、24年・25年・26年の介護保険計画3か年でそれが終了するかたちになろうかと思います。
本来は、付け加えますと、23年度で終わりだったのですけれども、緊急対策として24年から26年というかたちになりました。27年度以降については、今のところ不透明というかたちになっていますので、26年度と訂正願いたいと思います。大変申し訳ありませんでした。
○議長(加来良明) 次に移ります。
日程第1、一般質問を行います。
7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 事前に通告しておりました質問の前に、東日本大震災によりお亡くなりになられた数多くの方々に謹んでご冥福をお祈りするとともに、避難、被災されている方々にも心よりお見舞い申し上げたいと思います。そして、震災による心の傷が少しでも解消し、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
東日本大震災発生に伴う本町行財政への影響についてご質問いたします。本町の財政改革の取り組みについては、平成17年度から平成26年度までの10か年を期間とする行財政健全化実行プランのなかで、第一次に引続き、第二次緊急3か年計画も昨年22年度に終了しておりますが、その成果は職員及び町民の協力のもとで確実に結果として現れてきているのが現状かと思います。
一方で、国内において長期間続いた経済低迷の立て直しに必死に立ち向かい、何とか灯りが見えつつあったさなかのこの度の東日本大震災です。この大災害は、今後のわが国の財政はもとより、末端基礎の自治体の財政のありかたを根本的に変えなければならないほどの大きな影響を及ぼすことも予想されます。つまり、地方自治体にどのような財源を与えるかの最終的な決定権は、国に留保されているように、その財政活動は国全体の財政経済政策の動向によって大きな影響を受けるものであることから、当然ながら、国を揺るがすほどのこの度の東日本大震災は、本町財政にとっても、地方税・地方譲与税・地方交付税・国庫支出金・地方債等、大きな影響を受けることを避けることができないと考えるのが、一般的な見方ではないかと思っております。
一方で、本年は第5期総合計画のスタートの年でもあり、新たなまちづくりがすでに始まっております。財政問題が改善しつつあるといいながらも、未だ行財政健全化実行プランの計画期間中において、まさに新たにまちづくりの予算化を必要としているのも現状かと思います。今後の、国と本町の財政関係を踏まえた上での、慎重な財政計画が今こそ求められていると考えています。
そこで、次の点について町長にお伺いします。
1点目として、これまでもいくたび同僚議員の質問にもお答えいただいていたことは承知の上で、あえて、これまで取り組んでこられた行財政改革の取り組みについて、今一度、町長自身がどのように評価されているのか伺います。
2点目になりますが、先ほどお話させていただいたように、この度の大震災の発生に伴い、国の都合によって変わってくることが予想される地方交付税などが、今後の本町財政に及ぼす影響をどのように考えておられるのかをお伺いします。また、国家公務員の給与削減案が検討されておりますが、削減が実施された場合の、本町職員への対応はどのようにお考えになっているのかお伺いいたします。
3点目として、先ほども触れましたが、本年度は第5期総合計画のスタートの年ですが、今後、これまで以上に厳しい財政状況も予想されるなか、不透明な現在の国内環境の変化に対応できるような現状を踏まえた中期的、3年ないし5年程度の新たな財政計画を策定する必要があると思いますが、どのように考えておられるのかお伺いします。
以上、3点についてご答弁のほどよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 1点目でございます。本町の財政は、以前からも申し上げていますように、国営御影畑総事業あるいはその他の国営事業の償還とともに著しく悪化したものであります。
平成12年度末では、債務が約283億円ということになり、当時の収支見通しでは、基金が底をついてしまうというような状況のなかから大変な危機的状況になったところでございます。ただちに、平成13年度含めて14年度から実行に移し、さらに17年からは緊急3か年、20年から第二次緊急3か年ということで、今日まで至ったところでございます。その間、職員給与、各報酬の削減、事務事業や施設運営補助金等の歳出を圧縮いたしました。町民の皆様には、ご不便なところも多々あったわけでございますが、こういった状況からご理解をいただきながら進めさせていただいたところであります。その結果、平成22年度末の基金が23億円を超える額を確保するまでに至ったわけであります。当然、こういったことは町民の皆様をはじめ、議会議員の皆様、職員の深いご理解のもとにできあがったものと考えるしだいでございます。そういった評価という点では、このような一定程度以上の結果を残すことができ、ほっとしているところでございますが、まだまだ、現状の国家予算を含めたなかから考えますと、地方に寄せる波は大きくなるものと考えておりますので、不要不急なもの、実施効果を十分に精査していかなくてはならないと思うところでありまして、将来に責任を持ったまちづくりが必要だと考えておりますので、かならずしも評価の全てが100点になっていないという状況です。
次に、交付税で、この度の東日本大震災で、本町への影響をどのように考えているかということでございます。想像を絶する被害をもたらし、国民生活の経済に影響が大きく及んでいるところであります。
今後、地方交付税や補助事業の予算の行末を心配するところでありますが、地方6団体といたしまして、特に全国知事会あるいは全国町村会におきましても、この措置について、特別な復興予算をもって進むべきだと強く要請しているところであります。その結果、17兆4,934億円の交付税が確保されておりますが、そのうち、1兆1,620億円が特別交付税として、前年度と比較し、1,200億円の増加をもって、全て復興予算のほうに特別交付税の財源を向けるかたちになったところでございます。現在、そのような状況下で進んでおりますが、今後、長引く復興事業に対しての恒久的な財源の確保というのが求められるのではないかと考えているところであります。
そうしたなか、国家公務員は給与の削減を5%から10%までの削減案を出したところでございます。しかし、これまでの国家公務員につきましては、給与の削減というものがなされていなかったという状況であります。私共は平成14年から今年の3月まで、長年にわたり職員の皆さんに我慢をしていただいたわけであります。結果、先ほど言ったような財源を生み出すことができたと言っても過言ではありません。これ以上、職員にそういった不利益を被るようなことは、職員の職務に対する熱意が薄れるものではないかと思うところでございまして、私としましてはこのまま今年度回復し、それでも100%はいっておりません。これを続行していきたいと考えております。退職されました皆さんには14年度から今年3月まで給与削減をしていたものでありますから、生涯年金に大きく響いているところでございまして、大変ご迷惑をおかけしたところでございます。今いる職員も、新規職員を除いて、減額しているところについては、生涯ともに年金額を減額ということになり、申し訳ないと思うことがいっぱいな状況です。本町を存続させるために我慢をしなくてはならないということで、ご理解を願ったところでございますので、現時点では削減はしないということを申し上げておきたいと思います。
次に、第5期総合計画のスタートでございます。新たな計画をつくらなくてはならないというご質問でございました。前回もお話をしておりますけれども、健全化計画そのものは続けていかなければならないものですが、3か年から5か年の財政推計の計画をつくらなくてはならないと思いますので、11月を目途にこの策定を進めていく考えであります。
この財政計画におかれましては、行革の視点を忘れることなく、それを継続するというかたちのなかで財政計画をつくっていかなければならないと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 答弁ありがとうございました。
ただいまの答弁にあったように、財政改革の取り組みの努力の成果が確実に現れてきているということで、ほっとしております。先ほど言われたように、職員ならびに町民の協力の下に、これだけの成果が出てきているわけですから、それを崩すことのないようにしっかりと行財政改革の途中でありますから、そういうことを踏まえて慎重にやっていただきたいと思いますがいかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいまご答弁させていただきましたけれども、行財政の健全化に向けては、終始忘れることなくそれを機軸とし、将来へ向けて考えて実行に移してまいりたいと考えております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 2番目に移ります。
先ほど言われたように、不確定な状況もあると思います。今後、5年以内に本町の大型事業の計画をされていると思いますけれども、そういうなかで、計画を見直していくことになるようなことはあるのでしょうか、ないのでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) これまでの新たなまちづくり計画のなかでも、いろいろな意見をちょうだいしておりまして、今後、ますます高齢化する状況のなかで、やはり医療・福祉あるいは子育て、そういったものの重点施策をそこに講ずるべきだといわれております。しかし、老朽化する施設もございますので、それらの改築もしていかなければならないということで、大きな投資額も踏まえる必要があるのではないかと考えております。
一番心配しているのは、消費税の問題でございます。これが2013年から段階的に引き上げていくということになりますと、今の5%から10%にいき、10%からまだいくということになりますと、建設用の資材が上がってくるということになり、投資する負担が大きくなるということになりますので、できれば早めにそういったものの計画の見直しをして財政状況を見ながら踏み切っていくということが、将来、大切な要件になるのではないかと考えております。また、その折は議会の皆様とともに考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 第一次、第二次と、本町職員の給与の削減をしてきて、やっと本年度で終わり、職員の方には大変な目にあわせていると思いますけれども、先ほど町長が言われたように、町内の消費購買力の低下にもつながりますし、職員の勤労意欲を削ぐことのないようにしっかりとそのへんをやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 削減をしてきたなかで、その間に新たに新給与法が適用されました。それよりも低いということで、続行してきました。本来ならば、新給与法に戻していかなければならないのですが、それができかねたということで、100%に戻っていないというのはそこにあり、現状で2,000万円ほど削減したというかたちになっております。本来は給与法に基づき戻すのですが、そのへんを我慢していただいて、2,000万円の削減をしていただいたのが現状です。
その他、各種、各自治体に置かれましては、それぞれ以前の100%には戻しませんけれども、旅費等だとかそういったものを戻しつつあります。本町においては、職員も議員さんも各種委員の皆様もそうですが、我慢していただいているのが現状であります。できれば、徐々にでも戻していけるような体制づくりをしていきたいと思っておりますが、財源の状況を見ながら考えていきたいと思っております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 3番目の質問にいきます。
少子高齢化社会を迎えて、医療・福祉事業にこれからもたくさんのお金がかかっていくと思いますけれども、事務的経費が膨らみ、これから財政もいろいろと圧迫されてくるのではないかと思います。
先ほど、町長が11月までに作成するといわれました。まだまだ本町は財政改革の途上であるという事実をしっかり踏まえ、これからもやることがあると思いますので、よくそのへんを見据えながら財政計画をつくっていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) しっかりとした行財政改革を進めていかなければならないというふうに思っておりますので、そのへんを踏まえた財政計画にしていきたいと考えております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 以上で終わります。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 通告は2点と、私にとりましては非常に少ない項目で通告させていただいております。いろいろとございまして、お尋ねしたいことがたくさんありましたが、諸般の事情で削ったということをご理解いただきたいです。
ただいま、西山議員からも質問がございました、地方交付税の削減に伴う対応策でございます。財務省が東日本大震災関連の復興財源に充てるために、国家公務員の給料を引き下げようということでありまして、当然のことながら、このことが地方公務員にもしわ寄せがくるということは予測できることであります。町長から本町の分については手をかけないということでございます。私も、そういうことをお答えになるだろうという思いがございました。先ほどから町長が答弁されておりますように、長い間職員の皆さんに独自削減で努力をいただいた、今、町長が言われたように、このことは生涯に結びつく年金にも影響を与えています。これはまさに大変なことでございまして、理解をするところであります。
そこで、手をつけないということになれば、これは不足するわけであり、3月議会の賛成討論のなかでも申し上げましたように、これだけ大変なときであるから、事業実行中といえども予算の修正等々も大胆にやってほしいというお願いもしたところでありまして、このことについて現状、まだ数か月しか経っておりませんけれども、どのようにお考えになられているのか、お聞かせ願いたいと思います。
後段で申し上げておりますように、変更せずに執行した場合にはその分が不足するということでありますが、これは先ほどの答弁にもありましたように、本来であれば予想だにしなかったような本町にとって大きな額、20億円を超える基金が何とか上乗せされているということであります。ここからの捻出だろうという気がいたしますが、そうではなく、他のことも考えておられるのかどうかについてお尋ねいたします。
2点目であります。御影診療所及び介護老人保健施設の後継医師についてでございます。御影のほうへちょこちょこお邪魔することがあり、今回、本会議に上程されている改築工事の関係を含めて、何故、1億6,000万円もかけて直さなければならないのか、こういう話をする町民もいるということがありまして、「何故なのか」と聞いたところ、「病院へちょこちょこ行くのだけれども、きれいな病院です」ということをお話されたりしておりました。私も疑問があり、いろいろとお尋ねをしたところ、建ててからかなりの年数が経っていて、水周りはガタガタだという話をよくお聞きしました。当然のことながら、そういうことを含めてお話をした経緯がございます。
そこで、18年の3月の議会におきまして、医療法人化を進めるために診療所の条例を廃止し、18年の4月から個人医院としての開業実績を満たさなくてはならない、8年ですけれども、そうしないことには法人化になかなかならないということがありまして、議会のなかで厚生常任委員会にも、上程をし、そのなかで慎重審議の結果、満場一致でこの条例を廃止し、その後、18年4月から土地と建物については有償の貸付契約をしているということだろうと思っておりました。多分、本会議の議員の皆さん方も私と同じような思いでいたのだろうと思います。過日、お伺いしたところ「いや、そうではない、無償です」という話がございました。これはどうなっているのだろうかということがございました。
これは何故、法人化にしようとしているのかといいますと、医師の確保について、法人化することによって確保しやすくなります。そして、その医院に働いている従業員の皆さんの雇用関係についても良い影響を与えます。いろいろと大きなメリットがあるということで、法人化を目途にして頑張ろうと、院長もそのように決意をされたのだろうと思います。
平成21年の西山議員の一般質問の議事録を見ますと、メリットがなくなったので法人化はやめたということがあり、私はそのことを覚えておりましたけれども、しかし、法人化を諦めたとはいえ、自らの後継の医師については目途が立っているのか危惧をしておりました。ご存知のように御影診療所は、平成20年の資料によりますと、年間22,000人もの多くの方が診療を受けておられます。1日にすると90人もの方を荒井先生がひとりで見ています。先生も私よりは若いわけですが、高齢化に向かっているということからすると、現状を見たときに、老人保健施設も併設をした、今回改築をするところには入院のベッドもあるわけであります。ますます忙しくなります。そして、御影の町内のなかでは、町民の全幅の信頼を得ている素晴らしい先生でありますから、長く勤めていただきたいということは誰もが願うところであります。
現状、この後継医師についてどのようなことになっているのか、心配ないと、先生が「私が責任を持って目途をつけるから任せておけ」と言われているのかどうか、このへんはわかりませんけれども、現状はどのようになっているのかについて明解にお答えをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 原議員のご質問にお答えしたいと思います。
地方交付税の削減による対応についてのお考えを聞きたいということでございます。ご案内のように、交付税は三位一体改革から含めて、その当時までまだ戻っていないというのが現状です。地方自治体にとりましては、大変な財政状況のなか運営せざるを得ないというなかで、住民の負託に応えて、各自治体が工夫をしてやっている状況でございます。当町といたしましても、そういった考えを基に今日まで運営をしてきたところでありますが、給与を交付税から10%ほど削減したいという財務省の考えです。知事から上がった総務大臣でございますので、このへんについては別問題だということで、力強く発言をしていただいているところでございます。
そういった面から考えますと、先ほど西山議員の質問でもお答えしておりますけれども、知事会や全国町村会をはじめ地方6団体をあげて、この問題は別途予算で対応すべきであると言っているわけであります。我々としては、その方向で強く要請活動を続けていくという考え方であります。仮に、この問題が諸条件により、後年度でもって対応するからその部分については、その分のやつに対して震災のほうに一時充ててくれというような、妥協案的なものが出てくる可能性もなきにしもあらずと押さえなくてはならないと思っております。その場合、どういうことになるかといいますと、変更はしませんが、給与の財源不足分はどう補うかということになると、ご質問のように基金から対応せざるを得ないということになります。さらに、事業執行で残額というか、特に急を要さないもの、例えば事業執行のなかで年度の途中でも、それを年度末にもっていってよいものであれば、そういうような方向でもやれる工夫をしなくてはならない部分があるかと思います。そういった面から考えて、執行していく側にも慎重を期してやってまいりたいと考えております。今のところそういった面で、予算の修正等は行わない方向でいこうと考えているところであります。
次に、診療所のほうです。先生の熱意と、今後、進める上で、高齢者対策としまして、老人保健施設の設置にいたったわけであります。これをするということは、先生も相当な覚悟を持ってやっているということでございまして、私も、後継医師の問題から含めてどうなっていくのか心配をして、先生ともお話をさせていただいたところであります。
ご案内のように、法人化に向けて進めていましたが、法人化を一時取りやめるということになり、無償化に踏み切ったところであります。先生の考えといたしましては、今後もそういったことについては、目まぐるしく変わるような医療制度でございますので、それに適応した条件をつくっていかなければならないということを先生も言っております。そういう考え方で進めさせていただこうと、私共も押さえているところであります。
現時点では、応援体制といたしまして、老人保健施設への施設用地だとか、いままで有償であった施設を無償化して続けさせていただき、体力をつけていただこうと考えているところであります。その他、先生とも密接な連携により、今後、後ろにある公営住宅の問題も含めて、先生と協議を積み重ねてまいりたいと考えているところであります。
次に、後継医師でございます。先生は以前、千葉県の大きな医療グループの院長として活躍をしていただいた方であります。未だにそのグループの皆さんとご厚誼をしているわけでございまして、力強いバックアップの先生方がいらっしゃると押さえております。そういう意味で、先生も後継医師については「任せておけ」というようなお話をしていただいておりますが、どうしてもそれができかねる場合は「町と一緒にやりましょう」ということをお話しております。医療懇談会におきましても、診療所、老人保健施設、診療施設、入院施設等が一段落しましたら、お互いにしっかりと話し合いをしながら、今後の体制について進めていきましょうと言われておりますので、後継医師についても、そのようなことのなかで話し合われていくことになろうと思うしだいでございます。
いずれにしても、密接な関係の基に御影診療所の支援と医師の問題、さらには本町医療全体のこととともに、皆で力を合わせて医療関係者とも考えていきたいと考えているところであります。以上でご答弁に代えさせていただきます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 地方交付税の関係で、基金から捻出をする。そこしかないのだろうという気がいたします。加えて、修正は考えずに3月の段階の予算をそのまま執行したいということであります。
私は、3月議会でも申し上げましたが、苦しいときは25億円を超える借金の支払いをずっとしてきたときがあり、当初の計画では、基金がギリギリから触れられずになんとか上がっていくという程度の計画を組んでいたものが相当数の額、他町村から見ると少ないですが、この頃見ていると、ゆとりがあるというか、気持ちとしては町長がよく言われるように、かなりの努力をして借金の支払いを半分にしたにもかかわらず、町民でよくやったと認めてくれないような人がいるというようなことも一部見たことがあり、町長としては腹立たしいという部分も見たことがあります。町長にしてみれば、これほど頑張って借金を減らしたのにもかかわらず何だと、こういうことだろうと思いますが、そういうときだからこそ、しっかりと財布の紐を締めてやらなくてはならない時期が今なのでしょう。
そこにかぶせて、今回の東日本大震災のようなとんでもないようなものが起き、加えて、昨日の新聞にも出ておりますように、太平洋側ではこれから先、第2、第3の今以上の大きな震災が起きるということも予想されているわけであります。したがって、3月の段階で、大胆に予算の執行を考え直してくれと言ったのはそこにあるわけです。時期的に、今は6月なので、まだまだ手を加えようと思えばできるような時期でありますので、なんとか考え直して、職員の知恵も借りながら、ここは先送りをしようだとか、こういうことを考えるつもりはありませんか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 原議員も3月の議会で言われておりますけれども、その予算というのは、公共投資事業に関わるものではないかと思います。
私が申し上げているのは、新たなものというのは本当につくっていません。施設の内部の老朽化により、危険性が伴うものを優先順位としてやっているわけでありまして、何故6月の議会で補正が出てくるのかというくらい、我慢してもらっているような状況なわけです。そういうものを主体的に行っていまして、不要不急なものを決してやっているわけではないということをご理解いただきたいと思います。そういうものでございますから、変更はできかねるということになるわけです。以前はそういった行革前は、その予算執行をした残額を、今までできなかった部分に割り当てて、執行しています。いってみれば、100%近く、90%くらいまでの歳出かと思っていたわけですが、今はそれができませんので、それを削減して基金への繰り入れを行いながら運用してきているというのが現状です。そのへんのご理解をいただかなければならないかと思うところであります。
これが、大きく何億円もするものであり、例えば、今年ではなく来年でもよいのではないか、あるいは、再来年でもよいのではないかというものであれば、これは当然しなければなりません。どうしてもやらなければならないものについては、今まで積み重ねてきた財政改革でもって、我慢していただいたところもありますので、そのへんところはどうしても実行せざるを得ないと考えなくてはならないかと思います。執行残をもちまして、少しでも切り詰めて行っていきたいという考え方であります。
なお、今こそ、そういった財布の紐を締めるということでございますので、そういうかたちで進めさせていただき、予算の執行状況についてはもう少し様子をみていかなければならないと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 私も物分りのいい部分もありまして、町長が言われることは「なるほど、そうだな」と思うところも結構ございます。しかし、今回、所管事務調査で提出をさせていただきましたが、昨日も総務課長が優先順位の高いほうから順次やっているという話をされていました。私は違うなと、どこが違うかというと、上・下水道の視察をして、こんなものが大丈夫なのかというようなところがあったりして、今回の震災を含めて考えると、舗装道路や橋だとかいろいろと計画されておりましたけれども、そういうものよりも先に、浄水場のろ過装置、町長が見たら「何だこれ」と言うのではないかという気がしますが、そういうものがずっと先送りされ、いつやるようになっているのかというと、これから5・6年先くらいに計画されていると聞いたりしておりました。私は、町民に公表したときに、何故、このようなものをこのままにしてあるのか不思議でした。多分、産業厚生常任委員は「これはなんとかしなくてはならないのだろう」ということも含めて報告書に厳しく書かせていただいたところがそこにあります。したがって、なんでもかんでもできる財政ではありません。そういうところが先だろうということをあえて言わせていただきました。町長は、私が今言った箇所は見たことがありますか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 見たことはありません。見たいと思います。
この件については、総合計画のなかで細かくヒアリングをしておりますので、副町長を中心にやっておりますけれども、副町長のほうから詳しく説明できれば、していただきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 私も、担当課に申したことがあるのですが、同じ課でヒアリングを含めていろいろとやるわけであります。水道・道路関係を含めてそうなると、重要度が高いところから、舗装道路をやるよりそこが先だろうと、現にあの急速ろ過装置、硫酸を使っているそうですが、薬品で処理をしているがために、相当崩れているというか、傷んでいるというか、腐っているというか、先にこれをやるべきではないのかという話をしたところ、7,000万円かかり、こんな丸いタンク1つが7,000万円もどうしてするのかと驚きました。水道の担当者に、どのくらいだと思うか聞くと、「3,000万円くらい」という話をしました。私はそれを見て、町もなかなか直すといわないという気もしました。しかし、これは水にかかわることなので「もし、あそこがストップするとどうなるのか」と聞いたところ、「消防のタンク車で水を運ばなければならない」と、このような話までしていたので、大変なことになっていると、なんとか早めに手を打つべきだろうという気がして、私の意見として申し上げているところであります。先ほど言ったように、いいなりの価格だろうと思いますが、上・下水道の機器というのは高いです。
過日、北大のほうで研究した結果が新聞に出ましたけれども、今回は帯広を中心とする、中心市構想が出ましたけれども、近隣の町村等々との連携をして、これから上・下水道もそちらに向けて、強力をしあっていくということでコストを下げている、非常に大事な時期にきているのかという気がいたします。今、私が申し上げましたことについて、どういう思いがあるのか、町長からお聞かせ願いたいと思います。
○議長(加来良明) 副町長。
○副町長(安曇達雄) 今、お話があった箇所、美蔓簡水ということでよろしいでしょうか。
○6番(原 紀夫) はい。
○副町長(安曇達雄) 美蔓簡水につきましては、今、お話がありましたとおり、1基ということで、これは複数の設置が望まれると思っております。制度をうまく利用しながら設置をしていくということを考えていかなければなりません。
そういうなか、1つのタンクしかないということで、これについては、複数ないし早い時期に更新なり、点検をきちんとしていくという部分について必要だと認識しております。そういった意味で、今お話がありました部分も含めて、再度、現況を把握しながら、この部分については総合計画・実施計画のなかで順次進めていくという考え方を持っておりますけれども、状況を見極めながら時期を早めたり、制度をうまく導入できる状況を見極めて考えていきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) わかりました。これ以上、厳しく言うことは差し控えたいと思います。
先ほど、町長は11月に財政計画を立てるという話をされておりました。このなかに、行革部分も含むんだということがありましたので、目に見えるかたちで頑張ってやってほしいという気がいたしますが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 以前にも申し上げましたけれども、行財政改革の計画ではありません。あくまでも財政計画ということであります。その視点は、行財政改革ということに常に視点を置きながら財政推計をしていくという計画でございますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 今年、18億6,500万円の借金払いをするわけですが、22年は21億円、21年は25億9,000万円と支払いがずっとありまして、平成30年は7億円を切る借金払いの額になります。これだけを見ますと、苦しくてもがいていたときから見ると、安楽椅子に座って仕事ができるのではと思わされるような額になりますが、私は全くそうではないだろうと思っています。
特別会計の借金、債務負担行為にしても全道一の額でありますし、この額が上水道関係を含めて減るのではなく、これからまた機器の更新を含めて増えていく、そういう時期にありますし、3月議会でも申し上げましたように、ここ5年くらいですでに20億円を超えている借財があるわけです。したがって、前段で申し上げましたように、本当に厳しく捉えないと来た道、苦しんできた道に逆戻りしないとも限らない、これから先の交付税措置がしっかりできるような国の財政基盤があれば、これはまた嬉しい限りでありますけれども、全くそうではなく、消費税等に頼らなければならない、そのような時代が必ずくるわけでありますので、まさに財布の紐を締めなおしてもらわなくてはなりません。
職員全体にせよ、そういった思いを大切にしてやってほしいと思っています。うちの町の借金は、これから支払いをしていくのがこのくらいであれば、十分可能だ、この程度で止めておきたい、15億円になるのか10億円になるのかわかりませんけれども、そういう試算的なものがあれば、総務課長でもどなたでも結構です。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 望ましい財政状況といいますか、そのようなかたちの質問かと思います。議員がおっしゃられましたように、地方債残高が年々減少してきております。基金も徐々に増えてきております。一時、底をついてしまうのではないかというところからくれば、今、23億円前後の会計であります。基金を増やしても、議員がおっしゃられたように、当時は三十何億円、今、管内でも40億円・50億円近いところもございます。管内平均では、30億円くらいの基金を持っているというところもございます。起債につきましては、平均で申しますと80億円程度、若干、うちのほうが残高は下回ってきていると思います。公債費につきましても、最高では48億円という時代がありました。そこからいきますと3分の2程度の残高になっております。
町長が申しましたように、今後もいろいろな公共事業、消防庁舎や小学校の改修だとか、まだまだ大型の事業が出てくるかと思います。健全化に向けて、さらに今回の財政計画の推計も含めて十分検討していく予定でおります。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 総務課長が言われたとおりだと思います。したがって、先日の新聞で、どなたかの議員が言われてましたように、清水町は十勝管内のなかで、この庁舎だけは基準を満たしている、耐震になっている、ここにいる限り心配はないだろうという気がいたしますけれども、学校を外すと、それ以外の施設は話にならないという状況だと思います。下から3番目ですか。そのところにあるわけですし、昨日も少し出ておりましたけれども、文化センターをひとつとっても、あそこに多くの方が集まったときに、今回のような震災がきたらどうなるのかということがあるわけで、そういうことがあるために、他町村はかなり耐震について、うちは力を入れたくてもできなかった事情が今まである。今、20億円を超えた基金があるということではありますが、中心は人とのかかわりで、かかわりのあるところ、ここには最大に力を入れてほしいと常々思っているわけであります。いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) おっしゃられるとおりだと思います。耐震化では、公民館、体育館、これは基準を満たしておりません。今までの臨時交付金の関係で学校については改修をさせていただきました。
今後、それらの施設については、早急に調査も含めて財源の許す範囲でということになりますけれども、進めていくことになるかと思います。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) ここで休憩いたします。(午前10時59分)
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時11分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 質疑を受ける前に、先ほどの執行側の副町長の答弁のなかで答弁漏れがあり、追加して答弁したいと申し出がありましたので、許します。副町長。
○副町長(安曇達雄) 大変申し訳ございません。
先ほどの、美蔓簡水の機器の関係でご説明を申し上げました。少し抜けている部分がございましたので、説明の追加をさせていただきますが、美蔓簡水の施設につきましては、二十数年の経過をしております。この部分については、当然、更新をしていかなくてはならないということで、総合計画のなかで予定をしておりますけれども、なかの機能につきまして、現状では問題ありません。そういうなかで、機器の年数は非常に経過しておりますので、これは更新をしていかなければならないだろうということで早急に計上をのせてございますけれども、点検をさらに進めて、状況判断をしながら前倒しをしなくてはならない状況があるとすれば、前倒しをするなり何なりということで対応してまいりたいと思います。
実は、設置に関わりまして、1基しかございませんが、当初、設置する時点では、認可として1基しか設置できなかったという経過がございます。現状、それは緩和されているようでございますので、その部分についても含めて、検討しながら適正な水の供給ができるように進めてまいりたいと思っております。以上です。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 追加で答弁をいただきましたので、私もこれにのせていただいて、1・2点お尋ねします。
今回、大震災で放射能漏れを起こしているもので、全くわからないままのところが結構あります。昨日は「問題ない」と言われた部分なのですが、外観から見て相当ひどいのだけれども、なかは心配ない、しっかりと機能しているということだろうと思います。
それは、町の職員が判断するのではなくて、専門の者、メーカーなりが来て見て判断をして、外観は相当くたびれているけれども、全く問題なくまだまだこの状況で4・5年は大丈夫ですとか、そういったお墨付きというのはもらっているのかどうか、このへんはどうでしょうか。
○議長(加来良明) 都市施設課参事。
○参事(横山 隆) メーカーの方がこちらに来たときに、見ていただいているようにしておりますが、お墨付きというかたちはいただいておりません。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 素人の目で見て、これは危ないのではないかと見ているのですが、大丈夫なのかどうかということは、硫酸を使って機能させているようですけれども、厚さはどのくらいあるのかと聞いたのですが、外回りから見て、腐食が盛り上がっていたりしているところがあったりして、硫酸がなかに入っているわけですよね、なかからきているということは、何か不気味なような気もしているのですけれども、大丈夫だと、今まで国がやっている放射能と同じで、大丈夫だったのが全然大丈夫ではなく、今にいたっているわけで、このへんは早急にしっかりと対応してもらわないと困るということを強く申し上げておきたい。
○議長(加来良明) 副町長。
○副町長(安曇達雄) ご心配していただく方向としては、よく理解しております。そういった話もございますし、いずれにしても点検をしなければならないと思っておりますので、点検を行いまして、確認をしながらその状況を見極めて、仮に、やっぱり不具合があるという状況であれば早急な対応をしていかなければなりません。まずは、点検を進めていきたいと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 少し横を向いて、今の部分でそらしていただきたいと思います。
清水の水道、鹿追から...(途中中断)
○議長(加来良明) 原議員、一般質問の通告の財政の部分についてと、具体的な部分、質問のしかたを工夫してください。
○6番(原 紀夫) この項目については、この程度にとどめておきたいと思います。
御影診療所の関係であります。17年・18年の議会で行政報告をして法人化に向けて手続きをずっと取ってきて、そのうち有償にして現在にいたっているという認識をしていたのですが、現状は、私が今言っていたのがそのとおりだというのか、違うというのかはどうでしょうか。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 貸付の関係になるかと思います。
ご存知のように、18年4月から法人化に向けての実績を積むためにということで、有償貸付をしておりました。21年度におきまして、議会のなかでもご意見が出たかと思いますが、介護保健施設への転換を計画しているということ、または増設、資金面の調達も大変苦労しているということもございました。地域の住民から医療の存続に関する要望もあることから、21年4月から全額減免をして、今は使用料をいただかずに進んできております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 行政報告を2年にわたっていろいろと行い、なおかつ、委員会に付託をし、全会一致で議決をして有償にしたわけです。
今聞きましたところ、21年から無償にしたということですが、今まで有償でこういったことで済んできたのだけれども、地域・医師の要望等を含めていろいろあったので、今回、こういうふうにしたとか、行政報告的なものでも、私はその段階で必要であったのではないかという気がしますが、そのへんはいかがでしょうか。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(金田正樹) 有償化の関係につきましては、お話されたとおりでございます。21年の3月定例会のなかで、有償貸付になっているということで十分考えていただきたいと、町長のなかで考えていくというお話をさせていただきました。そのときに、予算委員会のなかでの歳入については、計上していなかったと思いますが、その点で正式に料金は徴収しないということを行政報告等では言いませんでした。そこらへんの支援策の転換につきましては、報告すべきだったかなと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 現在、診療所の条例は廃止してないわけですね、それで、現状は法人化するために手続きを取ったのだけれども、法人化を諦めたということで、本来、元々無償であったが、18年の段階で元に戻っているという状況で理解してよろしいですか。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(金田正樹) 普通財産ということで所管しています。そこで、普通財産になれば貸付料が当然出てきますが、そのなかで、町長が認めた場合については減免することができるという規定の元で、使用料は徴収していないという状況でございます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 使用料を徴収していないのはわかっていますが、本来、無償で貸していたときには、診療所の条例があったんですよね。法人化するために廃止をした、法人化しようと思ったのだけれどもやめたということで、元のかたち、診療所は条例があって対応していたときに、条例はないのだけれども戻っている状況、そういうかたちになっているのかどうかということです。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 的確な答弁ができなく申し訳ありません。
当時は、行政財産ということで設置条例がありました。そこで、普通財産に改正してあります、診療所の条例を廃止したということは普通財産に改正していますので、これはそのままのとおりでございます。普通財産になれば貸付の条例などに適用になってきます。普通財産の位置付けになっております。なので、設置条例は出てきません。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) わかりました。
相当数の医療器具が旧診療所にレントゲンや電子カルテなど額にしたら何億円になるのかわからないのだけれども、あったのですが、これはその段階で譲与か、何かにしたのか、有償で貸しているのか、この辺についてはどうなっているのでしょうか。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) ここで休憩いたします。(午前11時24分)
(休憩中、答弁調整)
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時25分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 備品の関係等でございます。平成8年に覚書におきまして、施設の備品等は無償貸付をするということで、覚書を交わしております。備品につきましては無償貸与です。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 貸し付けということになると、財産上はあるということですか。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) そのとおりでございます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 決算書の19年だったか18年で削除しているのですが、これは別のかたちで、普通財産で100万円以上の物品であればということでいろいろなことがありますけれども、それは、院長にどうぞ自由にお使いくださいということで対応したのかと思ったのですが、無償で貸しているということなのですね。すると、町の財産としてあるということで理解してもいいのですか。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) ここで休憩いたします。(午前11時26分)
(休憩中、答弁調整)
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時27分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) ただいま、調査中ですので若干時間をいただきたいということですので、再開は予鈴をもってお知らせします。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) ここで休憩いたします。(午前11時27分)
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時42分)
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 答弁を求めます。総務課長。
○総務課長(金田正樹) 申し訳ありません。貴重なお時間をお借りいたしました。
ただいま、下へ行って関係書類を調べてきました。先ほど平成8年に無償貸与をするということで進めてきましたが、平成18年5月に医療器械のCT等を含め、無償で譲渡するということに決定しております。そういうことから平成18年の決算書の財産に関する調書のなかで、物品等で内視鏡他10点くらいを落としているところでございます。訂正させていただきます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 私もそうだと思ったので、譲与か何かお尋ねをしたんです。無償でお貸ししていると言われたので、変だと思い質問をしました。わかりました。
そこで、無償で差し上げたのはいいのですが、今後、結構年数が経っている器械なのだろうという想定をしているのですが、高額なものですよね。いろいろと新規でレントゲンや電子何とかだとかを購入する際には、考えとして、町として全面的に補助を含めて対応をしようとされているのか、このへんはどうなのでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) ただいまの質問につきましては、医療懇談会でもちまして、各医療機関がそれぞれあり、私共の予定もありますので、早めにそのものについて必要とするならば、助成措置も考えなくてはなりません。お示しをしていただきたいということで、一昨年からそのことについてお話をさせていただいております。
したがいまして、全てではありませんが、財政上許す範囲のなかで住民の健康にどうしても必要なものであれば、これは必要だろうと思っております。今後も医療懇談会、事務長レベルの幹事会というのもやっておりますので、そういうなかで詰めていきたいと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) わかりました。
診療所のみならず、他の病院に関しても同じようにできる限りの手を差し伸べていけるようにするということでありますので、理解をいたします。
先ほど、後任の医師について、幅広く活動されている先生ということで「任せておけ」的なことを町長は言われましたけれども、現在、町長もタフさを誇っていたわけですけれども、若干体調を崩したりしましたので、医師といえども何があるかわからないと思います。もし、そのような事態に急遽なった時には、今、そういったことが起こったときに、どこの大病院かはわかりませんけれども、そちらからすぐに手配をしていただいて、対応できるだろうと、そういうことでよろしいですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 今、現状だけをお示ししておきたいと思います。
院長が不都合なかたちのなかで、病弱ではなくて、いろいろな機会をみて、研修等に行く場合、体を休める場合等々もございますので、その場合は地域医療センターといいまして、十勝の場合は厚生病院になっております。そこが地域医療センターでございますので、そこにお願いをしてきていただくというかたちになっております。常駐ではありません。もしそういうことがあって常駐になりますと、先生が持っているネットワークを通じながら町として医師の確保ということで動かなくてはならないということになります。そういう面で、現状ではありませんけれども、そういうことを心得たなかで、今後、対策をしていくことが必要でないかと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 今、町長にお答えしていただいた状況で、現状では対応できるということでありますので、先ほども申し上げましたけれども、多くの通院患者に合わせて、入院患者もいる、そして老人保健施設に29床があるということで、大変激務だと思います。今後においても、医師関係については、精力的に先生にもその旨を伝えていただいて、努力を願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先般の老人保健施設の完成時のときに、その旨はお話させていただいておりまして、万が一のときには町として努力をさせていただきたいということをお伝えしております。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 以上で本日の日程は全部終了しました。
おはかりします。
議事の都合により、6月18日から6月20日までの3日間休会したいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 異議なしと認めます。
よって、6月18日から6月20日までの3日間休会することに決定しました。
6月21日は、午前10時に会議を開きます。
◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇
○議長(加来良明) 本日はこれで散会します。(午前11時48分)