北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成23年第2回定例会(3月14日_日程3_一般質問1)

○議長(加来良明) 日程第3、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 突然の大惨事、東日本大震災の犠牲者の方々に心からの哀悼の意を表しながら質問に移らせていただきます。
 3点の質問です。薹をたっておりますが新人議員です。初めての一般質問、しかも最初ということで緊張していますので、意が十分に伝わらない部分もあるかと思いますが、よろしくご答弁ください。3点にわたって質問いたします。
 初めに、TPP阻止の運動についてです。
 TPP(環太平洋連携協定)は、2015年までに工業製品・農産物・金融サービスなど全ての商品についての関税の撤廃、そのためのアメリカにとっての貿易障壁を実質上撤廃するだけではなくて、我が国の医療や公共事業、労働力まで自由化しようとするものです。
 すでに、アメリカは政府間交渉を強める一方、対日経済調和対話でさまざまな要求の押し付けを始めています。その影響が農林漁業に留まらず、暮らしや医療制度など広範な分野にわたり重大な影響が及ぶ事実が明らかになるにつれて、反対阻止の運動が全国的に広がりつつあり、国民世論も変わりつつあります。
 現在まで、40道府県で意見書が可決され、1,100を超える市町村議会で意見書を可決しています。北海道では180自治体のうち175自治体が反対の意見書を可決しています。そのような状況の進展の下、私は次の2点について町長にお伺いいたします。
 12月町議会定例会での答弁及び本議会での町政執行方針において、町長は農業を基幹産業とする地方自治体の命運をかけて、断固反対との決意を明らかにしていらっしゃいます。12月の第8回町議会定例会以降、町として阻止・反対の運動をどのように進めてこられたかお伺いいたします。
 2つ目は、阻止の運動が、全ての都道府県に広がりつつありますが、その特徴として、農林漁業の方々やその団体のみならず、消費者団体あるいは医療関係者または大学研究者など、各分野の協力・協同が進み、その取り組みは共闘会議あるいは研究セミナー・ネットワーク・シンポジウム等多様な形態で、自治体が積極的に音頭を取り、独自性を発揮しながら、進んでおります。そこで、町における今後の運動をどのように進めていこうと考えていらっしゃるのか伺います。
 2つ目です。コミュニティバスの運行についての質問です。
 地域公共交通として、昨年12月より試験運転を行っている町内巡回バスは、利用者数を伸ばし、町民にとって町内移動をまかなう交通として、利用性が高いと伺っております。高齢者・障害者支援という福祉の面からも、町民の方々が安心して暮らせるようなまちづくりからの上からも、大切な役割を果たす巡回バスの運行について、次の3点にわたって伺います。
 1つ目は、来年度からの正式な通年運行を現在利用している方々は、とても楽しみにしています。その実施が、いつからどのようになるのかの計画をお伺いいたします。
 更に先日、御影だけですが、乗せていただいたなかで、現在の試験運行と正式運行までの間に空白ができることを利用されている方々は大変心配しております。もし、空白ができるとすると、現在の試験運行の維持・継続についてどうお考えかお聞かせください。
 次に2点目ですが、正式運行にあたって、試験運行アンケート等の取組みから主な改善点について伺います。
 3つ目は、利用料金について利用している方々、町民の方々がとても気になっています。福祉的な役割が大きいだけに、どうお考えか伺います。
 最後の質問になりますが、子どもの医療費の無料化についての質問です。
 少子高齢化社会の急激な進行のなか、各地で子育て支援の取組みが進められています。不況下で子どもの貧困が大きな社会問題となるなか、本来それを支えるべき国の社会保障や福祉制度の後退が生活困難な状況に拍車をかけています。私は、子育てしやすい環境づくりの入り口は、まず子どもの命や健康を守る子どもの医療費の無料化だと考えております。
 子どもの医療費を中学生まで通院も無料化することについて、町長の基本的な考えと、実施に向けての今後の方向性について伺います。よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 木村議員のご質問にお答えしたいと思います。
 言うまでもなく、突如として発言されたTPPの参加協定でございまして、極めて唐突な考えでの発言内容が、さまざまなかたちのなかで問題点を生み出してきているTPP問題でございます。
 私としましては、昨年の12月にも断固反対という意志表明をさせていただいているところであります。管内でもいち早く、そういったことから庁舎正面に懸垂幕を設置しまして、更に町民の皆様へのお示しをしながら反対の意志表示をさせていただいたところであります。その後、JA本部におきましても設置をしていただきまして、全町的な一つの啓発体制を整えたところであります。
 更に、TPP交渉参加反対1,000万人署名全国運動ということで、JAとも協議をしながら各種団体が実施いたします反対集会や統一討論、町内における各種会合におきまして、私からTPPの問題点をお話させていただいているところでございまして、集会にそれぞれのサークル団体等のなかでのTPPに関する一定程度のご理解を得ているものだと思いますけれども、まだまだ不十分な点があるのではないかと考えているところであります。今後もこういったことは継続していかなければなりませんので、町民が一丸となりえるような、そういった運動が必要だと思っております。
 昨日、藤丸の前やとかちプラザの前などで署名並びに各種団体が一同に会して行う予定になっておりましたが、このたびの大地震というなかで延期をさせていただいているところでありますし、当町といたしましても、この3月とは申しませんでしたが、時期的なものを見ながら、町民一同の集会を考えてまいりたいと思いまして、JA並びに関係団体と連携をしながら、その実現に向けていかなければならないと思うしだいでございます。
 先ほどのご質問の要旨のように、医療や福祉、その他さまざまな職業のなかでの撤廃でございますので、予想される金額よりも多く、そういった影響が試算された面も大きなものが生まれるのではないかと想像されるところでございます。
 次に、コミュニティバスの運行です。
 この事業につきましては、交通弱者をどのように救っていくのかというものでございまして、地域公共交通活性化再生総合事業が取り組まれているわけでございますが、昨年の事業仕分けにあたりまして、この問題が一旦廃止とされ、23年度から新たな事業としてかかわる予定になっているところでございます。引続き、私共としましては、22年度からこの事業を活性化協議会においてさまざまな協議をしてきておりますので、総合計画を策定し、23年度の助成措置を求めて運行を行ってまいりたいと思っております。しかし、ただいま申し上げましたように、新しい法律が今国会で協議されている段階で、まだその内容の組み立てができないという状況にあるところでございます。
 しかし、私としましては、今後、増大していく高齢化社会にありまして、免許を持っていても年齢的に家族から免許を返上してくれないかということになりますと、非常に多くの方が増えてくることも考え、補助があるなしにかかわらず、単独でもバスの運行をはかってまいりたいと考えているところであります。
 次に、改善点はどうなのかということであります。ここ1年程度でございますので、まだまだ運行形態は十分とは申し上げることはできません。したがいまして、利用者の方々の意見を賜りながら改善できるものはしてまいりたいと考えております。
 私も、会議のなかでもう少し細かく配慮できないものかということで、意見として出させておりましたが、そうなるとどうしても、長い距離のバスにならなくてはならない方々もいるということから健康状態のことを考えますと、ある一定程度でなければだめになるということになります。
 財政が潤沢であれば1台ではなく2台ということになろうかと思います。そういうことで、現在の悪いところを改善しながら運行を進めてまいりたいと考えております。
 また、利用料金につきましては、先ほども申し上げましたように、交通弱者の足の確保という観点から、私といたしましては福祉的な考え方を十分に取り入れていかなければならないと思います。利用者のアンケートによりますと、ほとんどの利用者が、ある程度の金額を負担してもよいから、継続して運行してもらいたいという思いであります。しかし、年金が増えていくような状況でもありませんし、これからの社会保障の負担も増えていくということを考えますと、私としては、無料で行いたいのでありますけれども、概ね、他自治体でも行っている100円程度のご負担をいただいて運行していくのが、継続性が望ましいのではないかということも考えております。今後、十分検討させていただきたいと考えているしだいでございます。
 最後になりますが、子どもの医療費の無料化につきましてでございます。
 これまで、私といたしましても、乳幼児医療費ということを掲げて当選をさせていただいた公約でございますけれども、現在も就学前は入院・通院も含めて全額無料にしております。今日、医療にかかわる費用の負担が多いという声が、日々強くなってきているところであります。そういった面から、小・中学生の入院につきましては、無料化を導入したところでございますけれども、現在の対象者が654名を超えると、その場合の対象者が出てくるということで、新たに1,700万円程度の支出増ということになるわけでございまして、総合計画、新しいまちづくり計画のなかでレクチャーを行って、予算を組むなかで、何とかできないものかと考えましたが、財政の関係上、どうしても本年度の導入については難しく、この他に子宮頸がん問題・ヒブワクチン問題・大腸がん検診の問題・肺がんのCT検査問題というようなことを組み込ませていきますと、少し余裕を残していかなければできないということで、23年度は実施不可能というかたちになりました。しかしながら、明年度、財政計画と照らしながら、小・中学生の通院費・入院費は無料でありますけれども、通院費を含めて全額無料化に踏み切っていきたいと考えているところであります。果たして、所得の多いところまでもやるのかどうかというところは議論するところでありますけれども、子育てという点から考えて、さまざまな観点から検討していかなければならないかと思うしだいでございます。
 以上申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 1点目の問題から再質問に入りたいと思います。
 1点目の2の問題なのですが、今後の問題です。
 町長もご答弁くださいましたように、さまざまな問題から地域の経済や町民生活への影響ははかりきれないし、今後、以前出されていた問題より以上の問題が出てくるということだと思います。
 今回の津波被害地が北海道同様、日本の農業を支える地域だけに、この問題は復興と合わせながら大変な問題として台頭していかなければならないのではないかという思いでいっぱいです。
 さらに今後、その内容を町民の方々により知っていただく活動、町が一丸となって反対していく集会等を目指し、節目にしながら進めていくとおっしゃいましたが、例えば、新篠津村では今月の5日に新篠津総決起大会が開かれています。村長を先頭に、町民一丸となって阻止の意志表示をしながら行われたわけですが、村と議会を中心に12団体が共催して開催されています。また、今月の3日に美幌町は、町民セミナーを開催しております。町長を議長にしてJA、町議会、商工会、消費者協会、農民連盟、森林組合、農業委員会、自治会、連合会の9団体でTPPを考える連絡会議が結成されて、その一環としての町民セミナーを開催しているわけです。まちづくりの最上位の計画として位置づけられている総合的かつ計画的なまちづくりの指針が示されて、今後10年のまちづくりをスタートさせた町行政、地域そのものを破壊する、これを全く反対とするTPP阻止に向けて、ぜひ町民の総結集を目指した町民大会的な場を節目に、取り組みへの積極的な行政の役割を果たしていただきたいと考えております。
 1点目の質問は以上をもちまして、再質問を終わりたいと思います。
 続いて、2点目なのですが...(途中中断)

○議長(加来良明) 木村好孝議員、一般質問は質問者の一方的なことではできません。

○4番(木村好孝) さきほど、集会的な催しとおっしゃいましたが、そのへんをもう少しお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 先ほどもご答弁申し上げましたが、関係団体と十分協議をしながら時期的なことはお任せいただきまして、そのような集会に取り組んでまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) それでは、2番目の質問に移りたいと思います。
 1つ、正式な運行については、国の仕分けなので大変で、町長には責任はないのですが、なんとかここまで地域の方々の意向も反映しながら進めてきているわけですので、ぜひ実現をするということと、さらに正式運行までの継続を、何らかの方法を取りながらでも考えていただけないかということなのです。冬の間は道路も気候も大変で、だから利用するという方もいると思います。暖かくなれば少しでも歩く方もいると思いますが、どうしても閉じこもりがちな高齢者あるいは障害者、この方々への暖かな気候になるにつれて広がりが見えてくると思います。その広がりを大事にしながら継続等をお願いしたいということと、地域公共交通活性化協議会の資料で見せていただいたのですが、生活習慣化ということが意識の問題と同時に、生活パターンをバスを利用するというパターンに変えていくということが言われております。私もそうなのですが、今の利用者が歳をとると新たな生活環境をつくり出していくのは大変なのです。そういうなかで、現在の利用が伸びているので、その利用の崩れをなくすためにも継続の方向で検討願いたいと思うのです。そうでないと、人々の意識の変化や行動の変化、生活習慣の変化によるバスの利用の確保ということが達成しないのではないかと、交通活性化協議会の資料のとおりではないかと思っております。
 そのへんについて、正式運行に行くまでの現在のバスの継続の問題についてのお考えを中心に改めてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 現在、運行している状況と同じ正式運行をやる・やらないにかかわらず、新年度から続けていきたい、当初は補助事業が決定してからということでございましたけれども、その見込みが不安定な要素がございます。その間をあけるということにはなりませんので、続行してまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 続いて、改善点にかかわる問題です。
 先日乗せてもらい、利用者の方々から聞いたり、私のところに寄せられた問題がいくつかありますので、今後の検討材料にしていただければと思います。
 先ほど、町長のお答えにもありましたけれども、高齢者・障害者にとってバス停までの距離が一番の問題です。特に買い物等を終えた後、そのものを持って帰るということ自体が大変なのです。庭先から庭先までの運行が一番良いのだと思います。しかし、実際に私が乗ってみて、35分間のなかで一周をしていくリズム、これもまた必要なのかという実感を受けました。その二つをどう解決していくかというのは、これからの改善策だと思います。そのへんのご検討をぜひお願いしたいということが1つです。
 それから...(途中中断)

○議長(加来良明) 木村議員、一問一答方式ですので、答弁を求めてから次の質疑に移ってください。
 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 片方やれば片方でそういった時間的な問題が出てくるということですよね。そのへんの調整をどう取るかということを検討させていただきたい。しかしながら、全てが満足のいくようなことはできないと思います。本当は、住宅のところから該当者のところまでやれれば一番よろしいのでしょうが、そこまではいけないと思います。ある程度の距離で時間的にどうなっていくのか、このへんのことを十分考慮したなかで運行していくということになろうかと思います。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) よろしくお願いします。
 もう1つは停留所の問題です。私も乗ってみて気がついたのですが、どうしても団地や住宅密集地のなかでの停留所が目立たないということもあるのですが、除雪された雪が置いていかれ積み重なっていく、それでどうしても道路で待たなければならない、空き地や歩道が埋まっていたり、そういった問題は、障害者の方々や高齢者の方々では大変だなという問題が除雪との関係であります。このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 十分注意していかなければならないと思っておりますので、今後そのへんのことも対応していきたいと思っております。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) もう1点、バス自体の車の問題なのですが、福祉の関係からいうと、高齢者や障害者が利用するということが重点的になっています。そのことを考えますと、1つ目は車高が高いということ、もう1つは、お年寄りの方々が歩くのに押して歩く車がありますが、その車を乗せてくれるのかどうなのかという心配が、私のところに寄せられています。あるいは今後、電動椅子や普通の車椅子、この方々はおそらく違う車の配置を町として考えられていくのでしょうが、そういった点での改善点はどうなのか、方向性だけでもいいので、現時点で伺わせてもらえればと思います。以上です。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 私もその点は心配をしております。今のところバスを購入しているわけでありますけれども、車高の下がるやつがあるのですが、それでも高いといわれているのか、まだ下がるかということになると車の構造上や交通法上などそのへんのことがありますので、よく調べてみてできるものであれば、そのようなかたちになるかと思いますが、今後の課題としては何十年も使っていけるわけでもありませんので、どういった方向になるのか、人数が増えればキャパも広くしなければなりませんので、十分さまざまなことを検討しながら対応していきたいと思っております。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 運転手の方が非常に親切な方で、いちいち乗ったり降りたりするお手伝いをしてくれたり、そういった点では、福祉の気持ちを持ったバスの運転を心がけてくれていると思っております。今後、ご検討を願えれば幸いです。
 次に、料金の問題です。
 1つは、有料化する際の低所得者の方々や障害者の方々への配慮ということもお考え願いたいです。割引パスや利用者のニーズに合わせながら商店街あるいはハーモニーカード商店会、各スーパーも公共の組織のなかで加わっていますので、そういった点も考えながら地域活性化と合わせながら、このへんの考えも進めていってはどうかと思います。そのへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) おっしゃられたことは、すでに交通協議会のなかで話し合われているところでございますので、今後、更に進めてまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 大きな2点目の質問は以上をもって終わりたいと思います。
 最後の項目の再質問に移らせていただきます。
 第5期清水町総合計画の町の主要課題の「安全・安心で快適な生活環境で」というのがあります。まちづくりアンケートのまちづくりを進める上で重視すべきキーワードとして、最も多かったのが「安心・安全・安らぎであり、病院・診療所などの医療環境、高齢者・障害者への支援・子育ての環境や支援についての重要度が高い結果となっています」と記述されております。更に、5の地域ぐるみの子育て支援には、少子化が進行するなか、誰もが安心して子どもを産み・育てることができる支援施策の充実があげられています。
 先日、343筆の署名と共に町長に陳情しましたが、国保料の問題が全国的にも大きな問題となっていることも合わせて考えると、子どもの医療費の問題は、子どもの環境や支援の入り口といえるのではないかと思います。
 ですから、全国各地で取り組まれ、管内でもその内容に差はありますが、中札内・更別・大樹・豊頃・上士幌と実施され、新聞によりますと4月から池田町は中学生まで、広尾町は小学生以下ですけれども新たに実施されます。そこで、来年度に向けてということでお話がありました。例えば音更町では、小・中学生の町民税非課税世帯を対象にしてこの4月から実施し、更に拡大していく方向性を目指すということが新聞報道で読ませていただきました。
 早期の実施に向けて、可能な段階からでも計画的に行っていくことがまちづくりの指針に沿うものと考えますが、このへんではいかがでしょう。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 先ほども答弁で申し上げましたが、今回の助成措置につきましては、この1点だけではなく、保健福祉全体を見たなかで、こういった考えをさせていただいたというのが1点目でございます。
 さまざまな健診事業の拡大、こういったものの無料化というのもあります。更に、国民健康保険への医療費増加による補てん対策といたしまして、この面での繰出しをしなければならない状況がございました。それをしなければ、国民健康保険税を引き上げざるを得ないというかたちになりますので、そうなりますと、対象が町民の半数になるわけでございますので、大きな影響を及ぼすのではないかということもふまえ、ここの部分については、若干の時間が必要であるということから、対象者の少ないところについては金額的にも何百万円で済みますが、当町におきましては多いということからそういったかたちを取らせていただきました。
 なお、今年度は音更町が多いのでありますが、非課税世帯ということで限定をさせていただいています。そのへんをふまえますと、11月の段階・12月の段階・1月の段階では全員ということで考えていたので、それであれば相当な額がいきます。非課税だけでもやってみろというのであれば、これも考えが若干変わってきます。十分検討をしてみていかなければならないかと思っております。
 各町村がやってきておりますが、十勝はかなり進んできています。全道的な問題あるいは全国的な問題ということで、国にこういった制度を求めていくことが必要でないかと考えております。加えてそのことを申し上げてもう少し時間を置かせていただき、財政状況と照らし合わせて、健全なまちづくりを表題としていますので、そのへんをご考慮いただいて、ご理解いただければと思っております。決してやらないと言っておりませんので、時間を置かせていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 以上で、私の質問を終わらせていただきます。