北海道清水町議会

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平成23年第1回臨時会(1月27日_日程11)

○議長(加来良明) 日程第11、議案第1号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第10号)の設定についてを議題とします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。副町長。

○副町長(安曇達雄) 議案第1号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第10号)の設定につきましてご説明申し上げます。
 今回の補正の内容につきましては「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」といたしまして、昨年11月26日に成立いたしました国の補正予算(第1号)により創設されました地域活性化交付金に係る事業が主体となっております。
 この地域活性化交付金の制度概要及び事業内容につきましては、議案説明資料を提出しております。はじめに説明資料を企画課長より説明申し上げます。

○議長(加来良明) 中島企画課長。

○企画課長(中島弘志) 企画課の中島です。よろしくお願いいたします。
 事前に配布しておりました、第1回清水町議会臨時会議案説明資料に記載しております地域活性化・きめ細かな交付金及び住民生活に光をそそぐ交付金の概要についてご説明申し上げます。
 資料の1頁をお開きください。
 1の交付金の目的として「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策、新成長戦略実現に向けたステップ2」という政府方針、平成22年10月8日閣議決定において地域活性化ニーズに応じて、きめ細かな事業を実施できるよう支援を行うとされたことを踏まえ、きめ細かな交付金総額2,500億円が創設されることとなりました。また、「これまで住民生活にとって大事な分野でありながら、光が十分に当てられてこなかった分野、例としまして地方消費者行政、DV対策・自殺予防等の弱者対策・自立支援、知の地域づくりに対する地方の取り組みを支援する。」とされたことを踏まえ、住民生活に光をそそぐ交付金1,000億円が創設され、「緊急総合経済対策」の趣旨に沿った事業の経費について地方自治体に交付されることとなりました。
 その後、11月26日に国の平成22年度補正予算(第1号)として総額3,500億円の補正予算が成立されております。
 2の交付金の概要としまして、
 1、交付金の対象者は都道府県及び市町村であります。
 2、交付対象事業としては「緊急総合経済対策」の趣旨に沿った事業で、平成22年10月8日以降、地方自治体の予算に計上された事業の全部または一部を負担するものです。
 3、清水町に内示された交付限度額は、きめ細かな臨時交付金と記載されておりますが、臨時の二文字を削除をお願いしまして、きめ細かな交付金が58,197千円、住民生活に光をそそぐ交付金が第一次交付額として、10,528千円の合計額68,725千円の内示額が示されております。
 4、事業の実施につきましては、それぞれの交付金について実施計画を内閣総理大臣に提出し、審査を経て、1月中には交付決定される予定となっております。
 大きな3番として、地域活性化・きめ細かな交付金、住民生活に光をそそぐ交付金の経過等について簡単に説明申し上げます。
 10月12日に、地域活性化交付金対象事業について、各課にとりまとめを依頼しております。11月4日に取りまとめた結果、41事業、62,513千円の要望が上がったところでございます。12月1日には「地域活性化交付金交付限度額見込み」が道を通じて示されました。11月29日から12月16日まで総合計画実施計画ヒアリングを実施し、実施計画に記載されている事業を優先するかたちで、なおかつ、緊急を要する事業のなかからこの交付金、実施事業を選定させていただきました。12月24日には臨時庁議において実施計画を決定し、当日、十勝総合振興局へ「地域活性化交付金実施計画」を提出しております。
 大きな4番目、今後の日程としまして1月下旬には、住民生活に光をそそぐ交付金の二次配分が示された後に交付申請・交付決定を受ける予定となっております。
 なお、これから個々の事業についてご説明いたしますが、平成22年度内での完了が困難な事業がほとんどであることから、平成23年度に繰越明許費とし、平成23年度中に事業執行をするものです。
 2頁をお開きください。
 大きな5番目、地域活性化・きめ細かな交付金、実施事業の概要を説明いたします。
 1番目の葬斎場整備事業につきましては、老朽化した葬斎場の屋根の葺き替えや暖房設備の改修を行うもので、事業費は5,600千円を見込んでおります。
 2番目の公衆浴場改修事業は、傷んでいる休憩室のカーペットや玄関タイルの張替えを行うもので800千円の事業費となっております。
 3番目の円山展望台整備事業は、十勝清水四景プラス1の制定に伴い、円山展望台へ向かう現在の道路に車がすれ違うための待避所、転落防止のためのガードレールを設けたり、看板の修復、使用していない旧トイレの解体費用で、事業費は5,830千円を見込んでおります。
 4番目の町営住宅改修事業は、清樺団地4棟の外壁塗装で事業費は14,900千円となっております。
 5番目の小学校改修事業は、御影小学校のトイレ便器の洋式化で8ヵ所4,860千円を見込んでおります。
 3頁をお開きください。
 6の中学校改修事業は、清水中学校の給食用エレベーター改修として1,942千円、御影中学校暖房機器設置、地下重油タンク等の改修で4,718千円の合計6,660千円の事業費となっております。
 7の文化会館改修事業では、文化会館楽屋トイレと公民館2階男子トイレの洋式化で1,690千円となっております。
 8の御影公民館改修事業は、昭和49年建築から相当年経過した建物であることから、主に大集会室の屋根葺き替えと外壁の塗装工事で13,500千円の事業費となっております。
 9の農業研修会館改修事業は、昭和46年建築と相当年経過しており、宿泊室の内装模様替え、1階・2階トイレの天井改修で2,480千円の事業費となっております。
 10のアイスアリーナ改修事業では、トイレ便器の洋式化3ヵ所と暖房設備の改修、ロビー・トレーニング室の暖房機器設置で4,370千円を見込んでおります。
 最後の11、社会体育施設整備事業は、体育館のロビーのガラスの隙間にコーキングを重点的に行い、ロビー・トレーニング室に暖房機器を設置するもので1,970千円の事業費となっております。
 以上、地域活性化・きめ細かな交付金の事業合計額は62,660千円となっております。
 次に、地域活性化・住民生活に光をそそぐ交付金の事業内容を説明いたします。
 1番目の移動図書車購入事業は、現在使用しているボンゴ型公用車の老朽化に伴い、同様の形態の公用車を購入するもので3,000千円の事業費となっております。
 2番目の児童の自立支援機器購入事業では、きずな園の老朽化した知能検査器具・指導用備品を購入するもので1,120千円の事業費となっております。
 3番目の図書館改修事業は、図書室の夏季の換気のために排煙窓を利用しておりましたが、開閉による故障が相次ぎ、排煙窓の下にある、はめごろし窓を開閉可能な窓に改修するもので一次交付額として6,828千円を充てております。
 なお、まだ示されておりませんが、今月下旬に二次交付額が決定されれば、現在の充当率は50%程度ですが、二次交付額が充当されると充当率が相当改善されることになると思っております。
 以上、住民生活に光をそそぐ交付金の事業合計額17,120千円となっております。
 また、住民生活に光をそそぐ交付金につきましては、交付金を基金に積んで事業運用する方法も考えられましたが、基金積立金を平成24年度中に全額取り崩さなければならないこと、取り崩した後の平成25年度以降、事業継続の場合には一般財源を充てていかなければならないこと、基金の運用はソフト事業に限られる、地域の雇用拡大につながる事業に限られる等々の制約がございまして、事業例としては配偶者暴力相談センター、DVの相談センターを開設して相談員を配置することが考えられましたが、担当課とも協議を重ねた結果、今回の基金の運用は見送ることとさせていただきました。
 6頁から11頁には2つの交付金の制度要綱、12頁には交付金に係る想定スケジュールを記載しておりますが、冒頭で概要を簡単に説明いたしましたので詳細の説明は省略させていただきます。
 以上、地域活性化・きめ細かな交付金、住民生活に光をそそぐ交付金の概要説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(安曇達雄) 概要につきましてご説明申し上げました。
 一般会計補正予算(第10号)につきまして、補正予算の内容のご説明を申し上げたいと思います。
 補正予算書をご覧いただきたいと思います。
 総額に歳入歳出それぞれ129,681千円を追加し、総額を歳入歳出それぞれ7,165,282千円とするものでございます。
 歳入の補正よりご説明申し上げます。
 7頁をお開きください。
 10款1項1目、地方交付税につきましては、国税の増収見込み及び国の補正予算に伴う地方財政措置として普通地方交付税が増額され、平成22年度の追加交付がございまして、予算を追加するものでございます。
 14款2項6目、総務費国庫補助金につきましては、先ほど資料でご説明申し上げました地域活性化交付金の追加でございます。
 15款2項2目、衛生費道補助金につきましては、国の補正予算によるワクチン接種緊急促進事業補助金を追加するものでございます。詳細は歳出でご説明申し上げます。
 8頁、歳出でございます。
 2款1項3目、財産管理費につきましては、概要でご説明申し上げました交付金に事業の中身につきまして、科目割り当てを行っているものでございまして、地域活性化交付金によります移動図書車の購入費を追加するものでございます。
 以下同様に、事業内容については簡単にご説明していきたいと思います。
 3款2項5目、きずな園運営費でございますが、こちらも地域活性化交付金を受け、きずな園の知能検査器具・指導用備品の購入費を追加するものでございます。
 9頁にまいります。
 4款1項2目、保健予防費につきましては、歳入で申し上げましたワクチン接種緊急促進事業に係る歳出経費を追加するものでございます。
 ワクチン接種緊急促進事業は、疾病対策として今回の国の補正予算に組み込まれたもので、子宮頸がんワクチン、ヘモフィルス・インフルエンザb型菌ワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの3つのワクチン接種に対し国の補助期間を平成23年度末までとする補助事業で、補助率は2分の1でございます。
 1つ目の子宮頸がんワクチン接種ですが、子宮頸がんの予防として11歳から14歳の年齢で接種することが望ましいとされ、初回接種に1か月後と6か月後の計3回の接種を要するものでございます。
 本町におきましては、接種費用の家計負担の考慮し、昨年10月13日の臨時会におきまして、中学3年生女子を対象に接種費用の全額を公費負担として本年度内の接種見込み2回分の接種費用につきまして、補正予算の議決いただき、昨年11月25日から既に接種を開始しているところでございます。
 こうしたなかで、今回、国の補正予算による補助事業が創設され、中学1年生から高校1年生女子を対象として財源措置がされることになりましたので、本町補正予算では、高校1年生女子で本年度内に接種が見込まれる1回分、接種費用は1回当り15,750円で30人分の472,500円の委託料となります。
 なお、今後、平成23年度は中学1年生から高校1年生女子及び平成22年度に接種を受けた高校2年生女子を助成対象とし、平成24年度以降は中学1年生女子を助成対象として進めていく考えでございます。
 次に、2つ目のヘモフィルス・インフルエンザb型菌ワクチンは、ヒブワクチンと言われるものですが、これは、細菌性髄膜炎等の感染予防として生後2か月から5歳未満を対象とするもので、接種回数は、接種開始年齢により1回から最大4回の接種を要するものでございます。
 1回当りの接種費用は6,510円となりますことから、家計負担を軽減し予防接種を普及するため、全額公費負担による接種を開始しようとするものです。今回の補正予算で本年度内の接種見込みとして221人分で1,438,710円の委託料となります。
 3つ目の小児肺炎球菌ワクチンにつきましては、肺炎球菌感染症等の予防として生後2か月から5歳未満を対象とするもので、接種回数は、接種開始年齢により1回から最大4回の接種を要するものでございます。
 1回当りの接種費用は8,820円となりまして、これも家計負担の軽減と予防接種の普及ということで、全額公費負担による接種を開始しようとするものです。今回の補正予算では、本年度内の接種見込み224人分で1,975,680円の委託料となります。
 以上、3つのワクチン接種につきましてご説明したところですが、歳出予算として委託料合計3,887千円と対象世帯への案内通知に係る臨時職員賃金・消耗品費・郵便料を追加するものでございます。
 3目、環境衛生費、5目、公衆浴場管理費につきましては、いずれも地域活性化交付金事業でございます。葬斎場の屋根等の改修、公衆浴場の休憩室カーペット等の改修に係る工事請負費の追加でございます。
 10頁にまいります。
 7款1項3目、観光施設費につきましては、地域活性化交付金を受け、円山展望台の道路待避所、ガードレール等の整備工事費の追加でございます。
 8款5項1目、住宅管理費ですが、11節50番と51番は、町営住宅と貸付住宅の修繕料でございます。退去後の新たな入居に備える修繕や老朽部分の修繕箇所が増加しており、施設修繕料を追加するものでございます。これは交付金事業ではなく単独事業でございます。
 15節14番の町営住宅改修工事につきましては、交付金事業でございます。清樺団地の外壁塗装に係る工事請負費の追加でございます。
 11頁にまいります。
 10款2項1目、小学校管理費につきましては、地域活性化交付金事業で、御影小学校のトイレ洋式化の工事請負費を追加するものでございます。
 10款3項1目、中学校管理費の給食用エレベーター改修と暖房機器設置等の工事請負費を追加するものでございます。これにつきましても地域活性化交付金事業として実施を行うものでございます。
 12頁にまいります。
 10款5項3目、文化会館費、4目、図書館・郷土史料館費、6目、御影公民館費、7目、農業研修会館費につきましては、全て地域活性化交付金事業で、それぞれ実施するものでございまして、文化センターのトイレ洋式化・図書館の窓改修・御影公民館の屋根葺き替え等の改修・農業研修会館の宿泊室の畳の表替え等の改修に係る工事請負費の追加でございます。
 13頁にまいります。
 10款6項2目、体育施設費、3目、体育館費につきましても、地域活性化交付金事業でございます。アイスアリーナのトイレ洋式化等々の事業費を工事請負費にさせていただいたものでございます。
 14頁にまいります。
 13款2項1目、基金費につきましては、今回の補正による調整額を財政調整基金の積立金として追加するものでございます。
続きまして、繰越明許費の補正についてご説明いたします。
 恐れ入りますが、3頁をお開きください。
 第2表、繰越明許費補正でございます。
 地域活性化交付金による各事業につきまして、年度内に事業が完了しないため、翌年度に予算を繰り越す必要がございますので、繰越明許費として追加するものでございます。
 以上、一般会計補正予算(第10号)の説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○議長(加来良明) これより質疑を行いますが、質疑の方法は最初に一括して質疑を受け、頁数・目を言って質疑していただきたいと思います。再質問は2回までということになりますので、ご理解いただき質疑を行いたいと思います。

○議長(加来良明) 質疑を受けます。
 質疑ありませんか。

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

○議長(加来良明) これより、討論を行います。
 討論はありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

○議長(加来良明) これより、議案第1号、平成22年度清水町一般会計補正予算(第10号)の設定についてを採決します。
 おはかりします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

○議長(加来良明) 起立多数です。
 よって、議案第1号は、原案のとおり可決されました。