北海道清水町議会

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平成23年度予算審査特別委員会(3月16日_一般会計_商工費)

○委員長(安田 薫) これより、第7款、商工費、138頁から142頁までの審査を行います。
 担当課長に申し上げます。特に説明を要するところがあれば説明願います。なお、発言する際には、初めに職名を言っていただきますようお願いいたします。
 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 第7款、商工費につきましてご説明申し上げます。商工費の総額は129,068千円で、前年度対比で44,338千円の増額でございます。主な要因につきましては、先般、副町長から予算概要の説明があったかと思いますけれども、一部重複しますがご説明申し上げます。
 138頁、1目、商工振興費、19節、負担金・補助及び交付金の37、清水町商工業活性化店舗開店等支援事業補助金です。この事業につきましては、新たに起業される方々が、清水市街・御影市街の市街地に点在する空き地・空き店舗を活用し、中心地の賑わいを図ることを目的に、新しく開店した際の助成措置でございます。新規事業です。
 続きまして、139頁、2目、観光費の19節、負担金・補助及び交付金の30です。清水町観光協会補助金ですが、今年の秋から道道自動車道が、道央圏と全面開通する予定でございます。そのなかで、本町といたしましても、従来の通過型の町から、いかに本町・隣接する町村を含めて魅力ある町にし、できるだけ多くの交流人口を取り込もうということを目的としております。なお、昨年、魅力のある景観を観光資源として活用するために「十勝清水4景プラス1」の事業展開をやっておりまして、本年度7月をめどに一大的に発表と活用等について関係機関と進めるところでございます。
 また、19節31、清水町新キャラクター製作実行委員会補助金ですけれども、この事業につきましては、平成22年度のまちづくり予算町民提案事業で採択された事業でございまして、4月以降、関係各位の協力の下、今後、具体的な展開について協議していくものでございまして、今回予算を計上させていただいているところでございます。以上、ご説明申し上げます。よろしくご審議のほどお願いいたします。

○委員長(安田 薫) これから質疑に入ります。
 質疑ありませんか。
 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) 午前中の問題でございますけれども、観光のところで検討願いたいと思うところでございまして、イベントの関係です。
 千年の森で行われ、20万人くらいの規模を見込んでいると言われておりますから、ただ帰ってもらうのはまずいのではないかと思い、せっかくあそこへ来たのならば本町にも足を向けて、いろいろ落としていってほしい物があるのではないでしょうかと思います。
 それに便乗するわけではございませんけれども、せっかくの大イベントがあるので、それについて本町として何をすべきかといったことを真剣に考える必要があるのではないかと思いますので、これは来年でいいということではなく、今すぐ検討する必要があるということで、それに関しての実行委員会というものを立ち上げて、予算を組んだなかでやったらどうかと私は思っているので、よその予算書のなかではそういったものが含まれているかどうかお尋ねいたします。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 先般の町長の一般質問でもございましたように、ガーデンショーの実行委員会方式で、実際にこれからガーデンショーの詳細について検討されるわけですし、私も観光協会等のかかわりのなかで、1円でも商店街に落としていただくような努力は必要ですし、「十勝清水4景プラス1」の「プラス1」に十勝千年の森が入っております。ですから、そういった施設と市街地、JRを利用して市街地からタクシーで会場に行かれる、高速を降りて自家用で38号線を通過しながらガーデンショーに向かう車両もございますので、そういったところで飲食店や農業体験のできるチラシだとかマップの作成もみております。そういった集客を見込むイベントのPRを関係機関と連携をもってやりたいと思っております。

○委員長(安田 薫) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) わかりますが、もう少し真剣に考えるべきではないかと思います。ガーデンショーに合わせて町のイベントをどういう風にしていくか、町にある産物をどうPRするだとか、観光協会だけではなく商工会あるいはJAとタイアップをしながら取り組む必要があります。これは真剣にやらなければならない問題だと思いますので、乗り物がどうこう言う問題ではないと思うのですが、どう考えますか。

○委員長(安田 薫) 町長。

○町長(高薄 渡) 先ほども、私にご質問をいただきましたので、申し上げたいと思います。
 それに向けて今年度は、今ある観光施設の見直しとしてやりながら4つの景観の場所とプラス1ということで、古いものについては改修していくということを先般考えております。催し物については大きな事業がありますので、そういうことを踏まえたなかで、事業そのものの展開をしていくというかたちになろうかと思います。
 ただいま申し上げましたように、実行委員会としてどうかは別として、ガーデンショーにかかわってその後のことを考えながら地域振興策をやっていかなければ、地域おこしにつながっていかないだろうと思いますので、地域興しを進めるためにも準備段階が必要です。しかし、お金はそこでかけるかかけないかは別として、そこまで煮詰まっていない状況でございましたから、観光協会もそのメンバーとして入っておりますので、観光協会に飲食店組合も入っているので、そこが中心になっていただけるということは、住民運動として有効な手段であります。したがって、行政としても支援していくということで、そこで、予算が必要になってくるということになった場合には、これは考えなくてはいけないということで、執行方針でも言っておりますけれども、情勢のなかで変化に応じた予算構成をさせていただきたいということでお願いしております。先ほどの問題点もありますけれども、各議員それぞれからの提言やいろいろなご質問をいただいておりますので、スピード感を持ちながらやらなければつながっていかないと思っておりますので、ご理解をいただいて、かたちはどうあれ地域振興につながるように努力をさせていただく会合にしたいと思っております。

○委員長(安田 薫) 口田邦男委員。

○委員(口田邦男) わかりました。
 これは、誰が中心になって進めるべきかということが問題で、町で音頭をとってやりますということになれば、観光協会に投げかけてしまうのではないかと思うのですが、観光協会が中心になると、JAとかけ離れておかしなかたちになりかねる場合もあるのではないかという心配がございますので、そこらへんを網羅したなかで組織をつくって進めたほうがいいと思うのですが、いかかでしょうか。

○委員長(安田 薫) 町長。

○町長(高薄 渡) 委員がご指摘したとおり、心配をしてご発言していただいているものかと理解しております。いわゆる、農産物の問題や加工物の問題などいろいろありますので、長期間にわたって、来年の6月から10月までやるので、しっかりしたなかで品物を出せるように、お客さんが来てなくなるということはできないわけでありますから、そういった対策をするようにしてまいりたいと思います。

○委員長(安田 薫) 他に質疑ありませんか。
 中島里司委員。

○委員(中島里司) 今、口田委員の質問に関連しますが、実際にガーデンショーの関係については、来年の6月から期間として1シーズンということでしょうか、それであれば、今、町長が具体的にスピードを持たせた対応と言われておりました。
 それぞれのお話を聞いていたら、実行委員会の団体の代表の方が入っておられるというお話です。私は、この機会に清水町の農産物も含めて、プリマハム・ホクレン・日甜とそれぞれの工場があるので、町内での産物・加工品も含めて、今回20万人来られた人に「清水町にはこんな素晴らしいものがあるのだから、その期間だけではなくこれからも通過するときに寄ってみよう」という、団体というか組織というのは、どういうかたちか思いつきませんけれども、この機会に、その組織化までは町がリーダーシップを発揮して、それぞれの関係団体のナンバー2かナンバー3か、そういう方達を積極的にそこにつくるためのリーダーシップを発揮してもらえないでしょうか。町内の生産団体といいますか、生産者といいますか、工場も含めてそのへんについて町長はどうでしょうか。

○委員長(安田 薫) 町長。

○町長(高薄 渡) 具体的には言いませんでしたけれども、各関係団体の連携強化を深めて組織づくりをしていきたいということです。具体的にお話がありましたけれども、そのとおりの組織を永久にするかは別にしても、準備をするための組織をつくりあげて、そこまでは町が積極的にやっていくことが大切だろうと思っておりますので、そのように取り組みさせていただきたいと思います。

○委員長(安田 薫) 中島里司委員。

○委員(中島里司) 町長の答弁につきると思っておりますので、期待したいと思います。
 ただ、先ほど言った、一度来た人がまた来たくなるよう、食べ物も大事かもしれませんが、清水町にはこういったものがあるというものの魅力を考えれば、町内の物産を取り扱うようなものを商工会、JA、観光協会、それぞれの企業の方々にできるだけ長く維持していただく取っ掛かりが、ガーデンショーのイベントではないでしょうか。ぜひ、会長という大変な立場になられて町長がうんぬんではなく、町の人達がこぞって動けるような、そんな組織化に対してご尽力をいただきたいと期待しておきたいと思います。
 観光についてですが、いろいろな新しい事業について新規であれをやります、これをやりますという話、何とか魅力を探っていきたいというふうに理解しておりますので、それが悪いと言う気はありません。
 この間、高速で清水町に入ってくるときの案内表示になんて書いてあるか承知していますか。清水町はカリヨンのまちと書いてあるはずなのですが、財政が苦しいからカリヨンは動いていません。それが良い、悪いと言っているのではなく、看板がそういった表示をされていることについて感じたのが、既存のものに対してプラスアルファの魅力をつくることも大事ではないでしょうかと質問をしたいのです。いかがでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 看板の関係につきましては大変申し訳ございません。昨年も牛玉ステーキ丼にかかる看板なんかも、高速から見えるような部分で、町長の指示に基づいて設置させていただきました。そういう部分で、委員がおっしゃられたような既存の部分の改修というのは、本当に大事な部分なので、そのへんは調査をさせていただき、検討させていただきたいと思います。
 それと既存の部分の活用ですけれども、まさに「十勝清水4景プラス1」の部分につきましては、既存のいろいろな観光施設をいかに魅力あるものにしていくかということで、先ほど町長からご答弁させていただいているように、ある程度の改修をさせていただき、高速道路の全面開通に向けて、お客さんが寄っていただけるように予定させていただいております。今年度につくったパンフレットにつきましても、そういう観光施設を含めて、既存の民間事業者のところも、例えば半日コースの設定や1日コースの設定だとか、観光施設・民間事業者を含めてのルートもつくっております。そういう部分につきましても、極力、イベント等に働きかけをしながら、1人でも2人でも多くの観光客が清水町に足を運んでいただき、1円でも2円でもお金を落としていただくようなことを考えていきたいと思っております。

○委員長(安田 薫) 中島里司委員。

○委員(中島里司) あまりしつこいのは嫌いなのですが、この間から町長が言われている、ガーデニング、私はこの間の未来の関係の話もお聞きして、素晴らしく良かったと思い、話として聞かせてもらいました。そのなかで。これから、実行は担当課だと思っております。ああいうお話を伺って責めているわけではありません、町長が大きなまちづくりのなかで考えられた、そういうものを実行していくために、漠然としたものではなく、どんどん町長にぶつけて実行する方法を考えていただきたいです。すぐにこういった委員会をつくりますと、否定するものではありませんが、担当課としてそういうものは、こういうものはできますけれども、このへんはこういうことで、やることのスピードアップをするだとか、そのためには、年度途中で補正をしておかなければ今からでは間に合いませんだとか、そういうことを言うのは担当課、少なくてもそれぞれの管理職の頭脳だと思っております。個々の頭脳ではありません。町長の実行部分の頭脳であるべきだと思います。今回の場合はそういうことを遠慮せずに、そういうものをぶつけて、実行のためのものというのは、町長が言われたことに対して実行していかなければ、何か全部を振ってしまって観光協会、商工会に話すとなると前に進みません。そこを何とか考えて、実行のためのアイディアというのを理事者と積極的に協議していただきたいです。そして、そこのかたちができたら、その方達に対して町民の力を発揮してもらう。今回はそのタイミングとして最高だと思います。町長が会長になるといろいろな情報が拾えるので、その情報をお聞きして皆さん方が実行に向けてどうするかというのも商工振興の1つのきっかけです。私はそうしていただきたいと思います。課長も頭がでかいからいろいろなことを考えておられるだろうけれども、実行に向けていろいろな関係機関と協議をして、ひとつのまとまったものに誘導していただきたいです。その知恵を出していただきたいと思うのですが、頑張っていただけますよね。

○委員長(安田 薫) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 頑張りたいと思います。
 先ほどご説明させていただいている「十勝清水4景プラス1」の事業につきましても、一昨年、観光協会で取り組んだ観光現地指導会のなかで指導した先生の方から提案された事業でございます。観光協会の事務局は、役場の職員が担っておりますので、そういう部分もできるところからやっていきたいということで、観光協会の事業として、先生の提案された事業を実践したといいますか、そういう部分でやらせていただいております。委員がおっしゃられた部分は仕事としてやるべき事でございますので、観光に携わる人間を含めて、いろいろな発想を出しながら、今後頑張っていきたいと思っております。

○委員長(安田 薫) 他に質疑ありませんか。
 佐藤幸一委員。

○委員(佐藤幸一) 139頁、2目、観光費でお聞きいたします。
 昨年デビューした新ご当地グルメ「十勝清水牛玉ステーキ丼」は関係者の努力により、好調な売れ行きが続いているとのことで、嬉しいことであり、喜んでいるところであります。関係者の皆様に、敬意を表したいと思います。
 昨年は高速道路沿いや国道274号線に看板が設置され、官・民あげて取り組んだ結果であると思います。しかし、地元十勝の若牛を使った料理を提供している飲食店は牛玉丼提供の9店舗以外にもあると聞いております。より多くの観光客を誘致するには、それらの店舗と9店舗がよりこの連携を図って、PRしていく必要があると思いますが、このことについてお聞きしたいと思います。
 この、牛玉丼の製作やPRには町が強く関わってきたわけですから、町が中心となって調整し、牛玉丼と合わせて他の飲食店の十勝若牛メニューをPRして、1人でも多くの観光客を本町へ呼び込み、町の活性化を図ることは重要であり、そのためには1店舗でも仲間を増やしてPRしていくことが大切と考えますので、ぜひ、前向きに取り組んでいただきたいのですが、お考えはどうか伺います。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 牛玉丼に関しましては、地域活性化協議会の組織のなかで、飲食店の皆さん方や町民の有志、役場職員の若手も入ったなかで研究開発されたもので、7月17日に発売されて以来、10月で約10,000食、12月末で12,000食、7月16日に発表セレモニーがございましたが、提案者であるヒロ中田さんの目標値として1年間で20,000食というような数字が出されましたけれども、先般の協議会にも出させていただきましたけれども、6月頭くらいには目標が達成できるのではないかというお話もありましたし、そのなかで、昨年9月に行われました、札幌オータムフェスタで5,600食販売できたのですが、多くの町外者がその味を求めて、日曜日にわざわざ来られた方々が、お店が休みだったり、一時的な準備の段階で準備中だとかというなかで、なかなか食べることができないでお帰りになったというようなお話を聞いております。これは、牛玉協議会でのお話ですので、私共は町のほうからうんぬんということは申し上げられる筋ではありませんけれども、聞いている話では、新しく店舗の開店を目指す方の募集、そういったことも視野に入れながら、協議会として対策を考えているようでございますので、情報としては直接関わっている部分ではありませんので、確かな情報はご説明できませんが、ご理解いただきたいと思います。

○委員長(安田 薫) 佐藤幸一委員。

○委員(佐藤幸一) 前向きに検討していただきたいと存じます。
 観光というか景観的に見栄えが悪いという視点から、観光ということになるのかもしれません。国道や道道沿線が廃屋・廃墟が点在して景観を損ねています。町長は観光美化の一環から廃屋・廃墟の撤去の補助金制度の導入を言われていたと思いますが、本年度からの導入を見送った理由をお聞きいたします。

○委員長(安田 薫) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 廃屋・廃墟の助成ということでお話がありましたけれども、この部分については、町長の公約事項で、できるだけ早い時期にそういう取り組みをしようという町長からのお話もございました。そのなかでいろいろと検討しました。
 どういうかたちで助成ができるのかで、今回は町内の廃屋がどのくらいの戸数があるのか、どういう部分にどういうようなものがあるのかというような調査はさせていただいております。そのなかに事業所があったり、元々事業所でやっていた廃屋があったり、農家もある、個々の住宅もある、そのなかで、住宅であれば古い住宅のみを対象にするのか、物置までを対象にするのか、車庫をどうするのか、そういうような部分で内部で議論しているなか、なかなか早期に結論を出せないというような部分で、今回は見送っている状況でございます。
 最近耳にしているのが、国道38号線のなかの昔のアストロボウルの部分については、向こうのほうで自主的に解体するという情報を伺っております。過去においても、消防や我々のほうも解体してほしいという部分で、お話している部分もありまして、自主的にやっていただいている部分もあります。そういう壊した人と、これから助成をして壊す人との不公平感など、いろいろな問題がございましたので、今回は検討する時間がほしいということで延ばした状況でございます。

○委員長(安田 薫) 町長。

○町長(高薄 渡) 課長からお話のとおり、大分議論をしました。最終的に庁議で、平成23年度の当初予算からの出発は見合わせるということにしました。それはどういうことかというと、私をはじめ、景観というもので他町村から来られる方々が清水町へ入ってきたときに、「こんなに古いものまであるのか」ということで、できるだけきれいな町だということを印象づけたいということから、274号線あるいは国道38号線とやったのですが、それに対応すべく、調査をしてもらい、その後に関連する市街地などの調査をしてもらって進めてきました。
 そこで、国道については、ある一定程度のところについてはいきまして、38号線のところで1件だけ取り壊しをしていただきました。いろいろな物件の財産がらみで補助金をつけても取り壊しできないというところが出ており、そこだけを除いて他をやるのかということもありますので、23年度中に結論を出して、実行面に移していきたいと思っております。
 農業関係でいくとかなりありますので、どうするのかということになりますと、町単独でやるので、少しJAにもご協力をいただくだとか、何らかの方向をとりながらしていかないと早くは進められないので、年次計画を立てて長いスパンのなかでしていくしかありません。そういうことで、いろいろ協議をしたなかでは待たなければならないと思いました。よろしくお願いいたします。

○委員長(安田 薫) 他に質疑ありませんか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 頁数は138頁です。
 清水町の商工業の振興事業の補助金で商品券を出しております。以前もお尋ねをしましたが、ここに1,276千円計上されております。今回売り出した商品券は、大型店舗も該当されて日用品・食料品等々についても買えるということになっておりますが、この1,276千円のなかで地元の大型店以外の商店にどのくらい入っているのか、押さえておられると思いますが、そのへんのことがおわかりでしたら教えていただきたいと思います。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 今回の予算に計上しました1,276千円については、従来の11月から1月末までに実施されるプレミア付きの商品券です。それから、先ほど大型店うんぬんと言いましたが、今年の2月21日から5月末までの地域応援生活券について大型店が入っております。従来、11月からやっているやつにつきましては、カード会にお願いをしておりまして、小売店約64店ほどの事業者の方に協力をいただいているかと思います。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 今、お尋ねをしたのは地元の個店の大半にこの商品券が使われている、今言われた後段の部分については、大型店でも買い物ができますということですよね。それまでの部分については、それらの大型店は使用できなかったということで理解してもよろしいでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 資料で見ますと、従来のプレミアで大型店が利用できたのが19年までで、それ以降については大型店は加盟しておりません。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) ここに書いてある1,276千円についてはそういうことで処理できたと、ほぼ町内の個店等々に跳ね返っているという理解でよろしいということですよね。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) そのように理解しております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 後段の部分についてはまだわかりませんけれども、かなりの額が大型店のほうに流れるという気がしておりまして、町長も商工会等々の話し合いのなかで、商品券等について意見を言っているようですけれども、相当数そちらのほうにいくのではないかということでよろしいでしょうか。そして、大型店を入れたというのはどういう理由なのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) うきうき商品券の事業と生活応援商品券の部分につきましては、毎年補正予算のなかで対応させていただいているところでございます。
 生活応援商品券の部分のご質問かと思いますが、この部分につきましては、商工会の事業ということで、商工会の会員の事業所につきましては、全部対象になっているところでございます。なかには、うちは抜けさせてもらうというところもございますが、基本的には商工会の会員のところが対象ということで、実施させていただいております。大型店につきましても、商工会の会員になっているものですから、当然対象になりますし、使われかたは約50%弱、40%ほど大型店のほうに今までの実績として流れているような状況です。今回はまだ実績が出ておりませんので、どのようなかたちになるかはわかりませんけれども、うきうき商品券は12月から1月・2月にかけての傾向をみると、地デジの移行期間でうきうき商品券の使われかたはそういう目的外、テレビを買うだとかの部分に多く使われたような気がします。今回の生活応援商品券につきましても、食料品を買うだとか、そういう部分では50%弱使われるような気がしますが、目的外の部分の商品も地元の小売店のほうに相当流れるのではないかと考えているところでございます。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 加盟されている大型店という認識からすると、それもいたしかたない部分もあるのかという気もいたします。今後、加盟したところを入れて半分程度はそちらのほうへいってしまうということであれば、問題も大きくなるという気もします。新たに出されるときには、元に戻ったようなことになるような方法が良いのではないかという気がいたします。
 34番、産業クラスターの研究開発の補助金の関係です。この産業クラスターの研究開発は非常に素晴らしい名前がついておりますけれども、これは今年で何年くらいになるのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 規約等は持ってきていないので、定かな部分ではありませんが、この研究会が発足してから10年程度経つように記憶しているところでございます。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 私もこの町に来て10年になりましたので、初めから議会の傍聴をさせていただいたり、いろいろしていた経緯があり、かなり長い歴史があるという見方をしております。そこで、10年間で産業クラスターの研究開発等に、年々金額を変えている面があろうと思いますけれども、現状、その10年間のなかの成果というのはどのようなことになっているのかお聞かせください。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 私は産業振興課で概ね3年くらいになりますが、陶芸で美蔓粘土の埋蔵量というか、そういう粘土をもとに陶芸サークルをやりまして、3年ほど前から6月に開催されている「全十勝清水やきもの市」に2年ほど出店させていただいて、他の金物屋さんよりはお手ごろだったでしょうけれども、湯のみやお皿、そういった販売実績というのはございました。
 現在はわさびで、旧スキー場のキャンプ場跡の土地を利用し、水耕栽培的な試験をさせていただいたのですけれども、冬場の管理が行き届かなく、2月の渇水等でうまく水が補給されないような状況のなかで、水耕的な栽培についても20年度をもってやめさせていただきました。21年度から畑栽培、そういったほうの栽培研究させていただいております。現在も土地を一時的に開墾し、無農薬に近い状況で栽培し研究をやっております。昨年は、アスパラガスの擬葉の分析等をさせていただき、そばの120倍近く健康に良いという分析も関係機関に委託して、調査をさせていただいています。今後、今年についてもわさび・アスパラの擬葉の活用などについて研究する予定でございます。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 前段で言われた陶器については、やきもの市で出品等をして販売しているという実績がある。今後もやきもの市がある限り継続していくという方向になっているのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課参事。

○参事(真野 篤) 実は、美蔓粘土につきましては、数億トン近い埋蔵ということなのですが、実際に2年ほどかけて農家の方から土地の提供をいただいて、重機を使い純粋な美蔓粘土を使って陶器をつくろうという研究を一時させていただいたのですが、不純物が多かったり、5メートルくらい掘って断層を見ながら採取している、その採取した量も肥料袋で5つから6つ、不純物の除去などかなり手間がかかりました。谷本さんの使われている粘土が美蔓粘土を最終的に利用させていただいて、陶芸のやきもの市等に出店したというのがありました。埋蔵量はありますが、純粋である美蔓粘土を使って良い陶芸をつくることについては苦労があって、教えていただける陶芸の方々の高齢化もありまして、陶芸のほうに従事できるのが難しくなり、昨年の4月をもって陶芸については一段落させていただいた経緯がございます。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 新しいものを開発して商品化し、成功させるというのは大変な努力がいるし、並大抵のことではいかないと重々承知しています。昨年も227千円をみていたということで、先ほど言われたアスパラの関係でということでありますけれども、年々扱うものによって補助額を変えたりしているようでありますけれども、町民側から見るとどれだけ長くやっていてもなかなか日の目を見ないのならと言うような意見もありますし、そういう面も関わってきて、この事業だけではなくいろいろな面で間をおいて、休んでから考えるなど、そういうことも必要でないかという気がしますがいかがでしょうか。

○委員長(安田 薫) 産業振興課長。

○産業振興課長(八木正明) 産業クラスター研究会の事業でございますけれども、アスパラの擬葉の調査・研究につきましては、まだ途中でございます。昨年、この擬葉を使って一部利用者が試験的にソーセージに混ぜたりして試食会なんかを開いた経過がございます。その部分で商品化として売り出すか売り出さないかは決定しておりませんが、そういう活動については継続中ということもございます。
 先ほどの麦飯石につきましても、産業クラスター研究会としては調査・研究機関であって、そこで商売をするような機関はございません。そういうなかでは、美蔓粘土の活用について、陶友会というサークルがございますけれども、そちらに粘土を譲り、そちらのほうで作っていただくような計画もございます。産業クラスター研究会の活動については、特産品の調査開発という意味では、町として大事な部分の事業だと思っておりますので、今後ともいろいろな事業内容を検討するなかで継続していきたいと思っております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 今お伺いしたところ、アスパラ等についてもまだ結果が出ていない面もあって、努力をされているということですので理解をいたしました。
 139頁、地域活性化事業の企業立地促進補助金の関係でお尋ねをいたします。バイオエタノールの工場が本町に進出したことによって、その補助金ということだと理解しておりますが、これは企業から補助金の申請があって出すものなのか、この条例があるからお宅へ出しますということなのかどちらでしょうか。

○委員長(安田 薫) 企画課長補佐。

○補佐(佐藤秀美) 補助金につきましては、条例に基づいて交付するものですけれども、事前に事業者からの申請があり、町で内容を審査し交付を決定するというような流れになっております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 清水町にこれだけ大きな融資をされたということは嬉しいことでありますけれども、私の感覚からいくと56億円もの大金を投じ国が半分負担してつくった工場なので、財政の厳しい町に来ていただいた感謝の気持ちはあります。けれども、それは申請しないのだろうというような考え、考えが浅いというのかわかりませんけれども、その程度の理解をしておりましたが、見てみると、来年・再来年は5,800万円等々の部分も出ているということで、これは大変な会社が来たという思いがあります。一般的に本町に企業が誘致された場合にはほぼ規模が大きい・小さいに関わらず、このような補助金というのは過去に交付をしていると理解してよろしいでしょうか。

○委員長(安田 薫) 企画課長補佐。

○補佐(佐藤秀美) 条例のなかで対象要件というのを決めております。
 新設につきましては、投資額が3,000万円以上、雇用増が5人以上ということで要件を設けておりまして、これ以上に該当する企業・工場の新設等については、今までの経過としてこれに該当するものはほぼ申請があって、補助金を交付しているのではないかと考えております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 雇用そのものについて5名分は本町から雇用されていると理解をしてよろしいのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 企画課長補佐。

○補佐(佐藤秀美) 今回のバイオエタノール工場の新設に対しては、町民が9人新たに雇用となっております。その他に町外者が数名おりますけれども、町外者は補助の対象にはなりませんので、補助対象になる町内の補助者というのは9名という状況です。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 現状の経済効果についてお尋ねいたします。
 15,000キロリットルを生産目標にしていると思いますが、それに絡めて私どもの町のバイオエタノールの工場に見学に来るだとか、いろいろなそういう流れがあろうかと思います。今、本町がこの分で経済効果があると考えていることはどういうことでしょう。

○委員長(安田 薫) 企画課長。

○企画課長(中島弘志) 経済効果ということですが、製品の出荷に対しての経済効果というのは確認しておりませんけれども、多数の視察団体が訪れております。当然、町内で昼食等をお取りになっていただきますので、そのへんの効果が出ていると判断しております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) わかりました。
 飲食等の効果ということでありますので、今後もより多くの方に来てもらって牛玉丼を食べてもらおうというほうにも効果があるのかという気もいたします。
 最後に観光に絡めて、私はよくこの場所で発言をさせていただいておりますが、イベントを開催するにあたって、これから先を含めて町内に他から見えたとき、先ほどの看板の関係もありますけれども、町の景観で入ったときの印象が非常にイメージ的には大きなものになるということで、国道からの景観の悪いところについては、撤去するなりしてほしいものだと思っている箇所があります。以前もどこの場所かということでお話をしたことがありますが、洗濯機や冷蔵庫、テレビなどありとあらゆるものが国道38号線のすぐ横に山積しています。何とか、どこかに整理をして見やすいようにならないのかと思っているのですが、このことについて、どのようにしたら良いのか担当課のほうで考えたことはおありでしょうか。

○委員長(安田 薫) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 以前にもそのようなお話があったと思います。国道38号線沿いで、廃品ではなく、土地の所有者で、そういうものを職業としておりますので、廃品は廃品なのでしょうけれども、鉄の資源としての押さえかたというのを持っていると思います。所有者の職業ですから、リサイクルをしても市場価格というのを考えての部分であると考えておりますので、安いときよりも高いときに販売したい、そのまま捨てておくということではないと考えております。
 数年前であれば、オリンピックがあったり博覧会があったりで、鉄等の価格がかなり上がりました。そのときに、全量を持っていっていただければよかったと思いますが、部分的に減ってきているようですので、販売しているのか、今後につきましてもそういうような部分というものが確かにありますので、我々には廃棄物に見える人もいるかもしれませんけれども、実際は、その所有者は資源としての考え方を持っているのではないかと考えております。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 確かにうちの町だけではなく、我々から見たら資源といわれればそれまでなのかという気がいたしますが、課長が言われますように、鉄が高騰していたときに処分できるものをかなり処分してるだとか、そういうことがあればよかったのでしょうけれども、私が見る限りそういうこともなく、ある程度減ったと言われているのですが、どの部分を見て減ったといわれたのか理解に苦しんでいるのですけれども、なんとか見た目だけでも国道から見て商品の利用価値、廃物なので使う用途があるといわれればそれまでなのでしょうけれども、国道からの見た目は悪いです。町も手助けをするなり、整理はできないものかと思っておりますが、無理なのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 町民生活課長。

○町民生活課長(佐藤典隆) 私が思っている場所と委員がおっしゃっている場所が違うのかどうかはわかりませんけれども、ゴミという判断であれば私共のほうで処分なりしていただくことは指導したいと思います。お話をするのは私のほうもできるのですが、本人が自分の土地にそういうような資源として考えて置いているのであれば、鉄製品やアルミ製品などは高いときに売りたいという考え方も持っていると思います。そういうような部分で、景観上まずいというような判断であれば我々のほうでもそういう時期のときに、できるだけ早いうちに処分していただけるようなお話しをしていきたいと考えます。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 課長が言われているところと、私が以前から言っているところが違うところなのかと考えたのですが、ちょっと目立つということは私は常々思っておりますので、これ以上言っても捉えかたが違うのか、あのまま置くしかないのかと思いますので、以上で質問は終わります。

○委員長(安田 薫) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(安田 薫) 質疑なしと認めます。
 これで、商工費の審査を終わります。