北海道清水町議会

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平成23年度予算審査特別委員会(3月17日_介護保険特別会計)

○委員長(安田 薫) これより、議案第20号、平成23年度清水町介護保険特別会計予算の審査を行います。
 特に説明することがあれば説明してください。
 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 平成23年度清水町介護保険特別会計予算の概要について説明申し上げます。
 平成23年度予算総額は913,100千円で、前年に比べ保険給付費等の増大等により38,100千円の増額と予算になったところです。
 以下、歳入歳出等も全てこの保険給付の増大にかかわり、増額となっているところでございます。
 321頁の歳入に入ります。
 1款1項1目、第1号被保険者保険料は135,970千円で、前年対比261千円の減となったところでございます。これは、現年分の保険料全体で所得の高い階層が減少したことにより、所得の幅に応じて保険料は決まる部分もありますので、そういったこともあり、ここの部分については減額予算となったところでございます。
 322頁、2款、国庫支出金、323頁、3款、支払基金交付金、324頁、4款、北海道からの道支出金も同様に増額の予算となったところでございます。
 325頁、5款、財産収入につきましては、2つの基金の運用収益で前年よりも196千円の減額予算となったところでございます。
 326頁・327頁までの6款、繰入金は全体で13,174千円の増でございます。
 328頁、7款、繰越金、329頁、8款、諸収入につきましては、昨年と同様の予算を計上させていただきました。
 続きまして、歳出に入ります。
 330頁から、332頁、1款、1から3項までの総務費全体では33,106千円で、前年対比1,493千円の増でございます。
 333頁から340頁にかけての2款、保険給付費は全体で854,760千円で、前年度に比べ全体で36,740千円の増でございます。これまでの給付実績を基に、平成23年度も計算し、引続き給付の増加が予想されるということで、増額予算となったところです。
 ただし、1目の居宅介護給付費につきましては、毎年、年度末に減額補正を行う金額が多いことから、さらに精査した結果6,000千円の減としたところです。
 2目から337頁の7目までは、5目の居宅介護住宅改修費以外は、全て増額となったところでございます。
 338頁、2款2項1目、高額介護サービス費は4,200千円の増額、3項1目、高額医療合算介護サービス費は、実績を踏まえ2,300千円の増としたところです。
 339頁と400頁の4項1目、特定入所者介護サービスは、前年と同じ60,000千円の予算を計上したところです。
 341頁、3款、基金積立金は、介護給付準備基金及び介護従事者処遇改善臨時特例交付金の運用益83千円をそれぞれ基金に積み立てるものでございます。
 342頁から344頁の4款、地域支援事業費につきましては、1項の1目・2目、さらに2項の1目・2目合わせて24,992千円となり、前年対比81千円をしたところでございます。
 345頁、5款、諸支出金につきましては109千円の予算を計上し、346頁、6款、予備費につきましては50千円と昨年と同様にしたところでございます。
 以上、介護保険特別会計予算の概要の説明とさせていただきます。

○委員長(安田 薫) これより、歳入歳出一括して質疑を行います。
 質疑ありませんか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 年々、介護にかかわる経費は増額せざるを得ない状況だろうと思います。今会計でも1億7,000万円の繰入をして、乗り切っているわけです。
 国は来年度から介護保険の方向を変えていこうという考えがありますが、これが、現行65歳以上の保険料が清水町の場合は、額的に十勝管内ではどのくらいの位置にいるのか、上限を5,000円くらいにするとそれに近いところにいるのかということになると、どのへんの額になるのでしょうか。

○委員長(安田 薫) 保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 清水町の介護保険は、現在の基準額につきましては3,850円で、管内のなかでは10番目で、1番高いところは4,300円、低いところは2,900円です。いろいろな意味で中間くらいの位置です。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 国が全面的にいろいろな経費を上げていってくれるという制度に変えていくというのが一番理想でしょうけれども、現在の情勢を見ると、なかなかそういうところまでいかないのだろうということになると、最終的には10位の部分を上げていくだとか、あるいは、国が示している介護認定者の1割を2割にするということも出てくるということもせざるを得ないようなかたちになるのかという気もします。仮に1割負担の部分を2割にすると、そのくらいの額が出てくるのでしょうか。概数でいいのですけれども、どのようなものでしょうか。

○委員長(安田 薫) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) 保険料の計算につきましては、介護サービスの給付の諸費用の支出の見通しを立て、3年ごとに計画の見直しを行うわけなのですが、その3年間のなかで新たなサービス事業所の発生等があれば、それも見込んだ上で、全体のサービス料を見込み、さらに、そのなかに国・道・市町村の公費の負担割合といったものを積算した上で、保険料を計算することになっております。委員がおっしゃられた個人の負担が1割から2割になった場合、どうかという部分につきましては、現状では数字の精査は難しいかと思います。来年度に第5期の計画の策定があるので、そのときに国の情報等も絡めていきながら参考にしていくことになると思います。

○委員長(安田 薫) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) わかりました。
 清水町の場合も、年々、介護認定者が減るということはあり得なくて、増える一方でしょう。事前に健康な身体をつくるための努力をして、介護にならないような方向付けというのが、これから一番大事になるだろうと思います。
 今年は1億7,000万円繰り入れておりますが、今のようなかたちで推移していくと、来年の予算を編成する際には、介護の認定者数の過去の増加数等からいって、より以上の繰入をしなければ成り立たない流れになるのかという部分についてはどうでしょうか。

○委員長(安田 薫) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) そういったサービスの増加、こういったものも含めて全体で計画をつくるなかで、最終的に保険料の位置付けというものを積算していき、その際に、基金として現状の負担の調整を行なうものをどの程度投入して、各被保険者の方々の保険料負担を定めていくということになっていきますので、先に繰入金の額をどの程度にというわけではないという計算方法になりますので、そのへんも計画をつくるなかで情報あるいは委員会も設置しますので、そういった意見を踏まえたなかでの決定になるかと思います。

○委員(原 紀夫) 終わります。

○委員長(安田 薫) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(安田 薫) 質疑なしと認めます。
 これで、議案第20号、平成23年度清水町介護保険特別会計予算の審査を終わります。