平成24年度予算審査特別委員会(3月15日_条例審査)
○委員長(口田邦男) これより、一般会計関連条例の審査を行います。
議案第16号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを審査します。
改正内容の説明をお願いいたします。総務課長。
○総務課長(金田正樹) 総務課長の金田と申します。よろしくお願いいたします。
議案第16号、清水町職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について提案理由の説明をさせていただきます。
例規集では第1巻の4,501頁から掲載されております。また、事前送付をさせていただきました議案説明資料の、新旧対照表を掲載しておりますので、あわせてご覧いただきたいと存じます。今回の改正内容は附則のみの改正でありまして、昨年と同様に2項、21項、22項、同様の内容のものを追加するものでございます。
平成19年4月から導入しました給与構造改革に伴う経過措置、現給保障といっておりますが、給与月額について平成24年度においても凍結をするという内容のものでございます。
給料表の改正につきましては、昨年度より人事院勧告に基づく給料表を全職員に適用しており、また、昨年12月定例会におきまして、勧告に基づくところの改正の議決をいただきまして、本年1月より適用しておりますが、経過措置につきましては引続き凍結しております。
経過措置による現給保障されている課長職、課長補佐、また、年齢の高い係長職を中心とした削減となりまして、新規採用をはじめとする若年職員等に配慮した削減の継続となっております。職員160名おりますけれども、そのうちの60名、約750万円程度の削減となります。
なお、平成24年度実施にあたりましては、過日、職員組合と協議を行いまして、ご理解を得たところでございます。
以上、議案第16号の説明とさせていただきます。
○委員長(口田邦男) これより、質疑を行います。
質疑ありませんか。
木村好孝委員。
○委員(木村好孝) 今のご説明で、若干お伺いしたいことがいくつかあります。
給料表の変更で、1号や9号などそれに伴う部分で、9号との関係で、この段階の人達は不利益を生じることになりますよね。昨年は賛成したが、それが継続ということになると、少し考えなくてはならない部分が出てきました。結局、法的には、その人達のために現給保障というものがなされているわけですよね。ですから、基本的には今まで我慢をしてきて、昨年度のなかで戻されたと、しかしそこの部分だけはストップしているということでは不合理があると思いますが、そのへんはどうでしょうか。
○委員長(口田邦男) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 委員のおっしゃられることもよくわかります。
継続というお話でございますけれども、原則、単年で実施しております。昨年は23年度に限り、今年度につきましては24年度限りと、結果的に継続となってしまいましたけれども、そのような決め方をしてきております。
○委員長(口田邦男) 木村好孝委員。
○委員(木村好孝) 日本全体がそうなのですが、近年、労使のありかたというものが非常に崩れてきているんです。保障されているものが保障されていかないという問題です。公務員については、昨年、人勧で下げられています。人勧の判断というのは状況を見回したなかで判断していく、その代わりにストライキ権やその他を譲っているわけです。不合理なのですが、その人勧に合わせて今度は臨時特例法で7.8%減にするということになれば、ここのところを1年凍結させることによって、その人達の不利益というのはさらに拡大されることになりませんか。
○委員長(口田邦男) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 今の国家公務員の関係の7.8%のお話をされました。確かに地方公務員にも及んでくるのかという心配をしております。現状の考えでは、本町は平成14年から継続しておりまして8億5,300万円を削減しております。めいっぱい削減してきていると押さえております。当面、7.8%国家公務員についてはまだ考えていないところでございます。
○委員長(口田邦男) 木村好孝委員。
○委員(木村好孝) 管内のいろいろな報道によると、それぞれの地方自治体の方々は理事者の方々も含めて、非常に心配をしているんです。ということは、これが地方公務員にどう影響するかということなんですけれども、「地方自治体で考えなさいよ」という総務大臣もいらっしゃれば、「地方公務員の給与削減もすべきだ」と前原さんが言及しているというような状況のなかで、心配しているのは交付金が削減されれば、各市町村のラスパイレス指数が軒並み上がるのではないではないか。そうすると、公務員に対する批判が強まるという理事者の方々の心配もあります。
そういうような心配が現実に出てくると思います。現状のなかで、制度を変える十分な論議がなかったり、明確な方針もないという場当たり的なやりかただという批判があるので、そのへんは慎重に考えてほしいと思います。以上です。
○委員長(口田邦男) 答弁はありますか。総務課長。
○総務課長(金田正樹) 今のラスパイレス指数の話も出ました。当然、国家公務員が下がれば、その分、地方も下げなければ逆転現象もありえるかもしれません。ただ、先ほども言いましたように、地方は国に先駆けて各町村が独自でやってきているんです。そこらへんはこれからの削減に向かって、検討していく一つの要因だと思います。
○委員長(口田邦男) 他に質疑ございませんか。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 給料を下げるということについては、職員にしてみたら切実なことでありますから、何としても下げずに頑張ってほしいという思いがあるのかもしれません。
私は、昨年もお尋ねしましたが、ラスパイレス指数の話も出ました。今まで、清水町の職員はラスパイレス指数が管内一低くて、一番安い給料であまんじているということは、町民も承知のことだったのですが、昨年の4月から一部元に戻したことによって、総務課長にお尋ねをした際に、最下位からどのくらいの位置になるのかとお尋ねをしたところ、中位だろうという話をしておりましたよね。それで、私は、その後の北海道町村議会議長会の研修会の資料では、ラスパイレス指数が十勝管内で1位になっていました。これは何だということで、総務課長にお尋ねをして、広報紙に清水町職員の給与を2月のときに毎年周知している分について、町民の目から見てわかりやすく、いろいろな資料があると、こっちでは真ん中、こっちは最下位、こっちでは1位ということにはならないでしょう。町民にわかりやすいように広報紙で周知してもらえないかとお尋ねしております。「わかった、努力します」という話であります。今月も、2月を楽しみにして見てみるとどこにもありませんでした。同じような思いでいる町民も、何人か私に「どうなったの」という話がありました。これはどうなっているのか、最初にお尋ねします。
○委員長(口田邦男) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 広報の関係で、昨年、わかりやすいかたちで次年度は公表させてもらうと言いました。しかし、そのあとに調べると、若干制約があるようでございます。公表のしかたが国で決められている面がありますので、それに則って公表をしていくかたちになるかと思います。
例年、2月に公表しておりました。今年度につきましては大震災の関係もあったのかと思いますけれども、まだ公表されておりません。3月中に公表される予定でおります。近日中に来るかと思います。今、想定的に予想しているのは、98%くらいで4番か5番くらいに入るような数字にはなるかと思いますけれど、今は正式な数字は申し上げられません。実は、2月に載せるかどうか迷ったんです。ただ、ラスパイレス指数が発表されていないなかで出すよりも、決まった時点で全てお知らせしたほうがいいという判断をしまして、今月中に多分公表されるかと思います。それを基にして、5月号で掲載する予定をしております。
○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 今回の条例の改正によって、今年1年また同じように対応したいということですけれども、それによって今までの公表している部分に影響があるのかどうかということになると、どうなりますか。
○委員長(口田邦男) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 公表に影響があるのかということでございますが、去年と全く同じ内容です。現給保障の課長職の上のほうは現給保障があっても追いつかないんですけれども、元に戻らないのですが、昨年と公表のしかたは同じになるかと思います。
○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 私が疑問に思うのは、最下位にいたラスパイレスがトップになっていて、今は4番くらいと言われたので、今度は1位ではないわけです。トップにならないので、3番なり4番なりに下がらなくてもいいのではないでしょうか。これがどう影響するのかはわかりませんけれども、ほかの町村が上がって、うちが下がったということなのかどうかという単純な疑問です。
○委員長(口田邦男) 総務課長。
○総務課長(金田正樹) 議長会の資料でのラスパイレス指数は理解できないんですけれども、この給料の決め方は、ラスパイレス指数が1位になるかビリになるかということではなく、結果的に国家公務員と比較し、管内で何番と言うのは他の町村との比較です。そして年齢構成にも大きく影響してきます。本町みたいに中間層が少ないところには、いろいろな面で影響が出てきます。他町村と細かく比較しないとわからないところがありますけれども、あくまでもラスパイレス指数をいくらにするから給料をそうするかということで決めているわけではございます。結果的にラスパイレス指数がいくらになるのかということでございます。
○委員長(口田邦男) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(口田邦男) これで質疑終わります。