平成24年度予算審査特別委員会(3月19日_一般会計_110年記念事業予算)
○委員長(口田邦男) ここで、110年記念事業予算全体にかかわる事項についての審査を行います。
説明員から説明があります。企画課長。
○企画課長(上出 進) 開町110年記念事業につきまして、予算の提案にいたる経過と事業内容についてご説明いたします。
予算に関する資料33頁に全体像を載せてあるわけですけれども、執行方針でも述べておりますように、清水町を築いていただいた先人の偉業に感謝し、昭和27年以降、10年ごとに記念事業に取り組まれてきたところです。開町100年から10年の節目にあたり、あらためて清水らしさを認識し、振り返り、この素晴らしい郷土を次世代に受け継ぐ責務を町民全体で意識できればと考えているところでございます。
予算提案にいたる経過としましては、昨年9月の庁議において、110年事業を取り組むことを決定し、町長の意向、町民アイディア、職員アイディア、既存各種団体の事業を冠事業として周知していくという方法で進めることになったわけです。町民アイディアにつきましては、町民提案事業の制度を活用し、10月中旬まで募集し、4つの提案を受けて1月に町民で組織する選考委員会により、観光シンポジウムと冬季イベントの2つの事業が選定となったところです。一方、職員アイディアの募集も行い、提出された提案とあわせて、町長意向の事業については事業推進委員会において実施の可否について審議したところでございます。
第5期総合計画においても基本目標の一つとして、先人が育んだ清水らしさを次世代へと受け継ぐことがあげられており、110年のキャッチフレーズを「次世代へ受け継ごう、豊かな清水らしさ」として3つの考え方で進めようと考えております。
これまでの予算説明のなかで、それぞれ目ごとに説明をしている部分もあり重複する部分もありますけれども、1つ目として、清水らしい歴史文化の振り返りとして、高齢者表彰を含めた記念式典の開催をはじめ、各シンポジウムには講演会、笑いによる生活の潤いを持ってもらうため寄席の開催、各種団体の事業を積極的にPRする冠事業を考えているところです。
2つ目としまして、清水らしいフードの発掘として、町名の由来であります水の商品化を、可能であれば民間事業者との共同開発を行い、ガーデンショーなどのイベントに出品するとともに、この1年間取り組んできた新キャラクター事業の実証ケースとして、そのキャラクターをラベルでの活用を考えております。また、学校給食のメニューコンクールを小・中学生を対象に実施し、食の大切さと安心・安全な地場産物をアピールしていきたいと考えております。
大きく3つ目として、清水らしい自然や人を強みにしたまちづくりとして、ガーデンショーと連動した4町の観光イベントを役場駐車場で開催し、市街地に呼び込むきっかけとすること、また、アイスアリーナとその周辺を会場に多くの町民が参加できる冬のイベントの開催、そして、他の町にはない第九、その交響曲の一部を小・中・高校生の吹奏楽部による演奏と、子ども達を中心として合唱、この事業に挑戦し、完成度は低いかもしれませんけれども、子ども達の可能性をこの事業で引き出すことができればと考えたところでございます。清水の持つすばらしさを再認識し、110年事業をきっかけに将来につながり、町民の心に残る事業になることを期待してそれぞれ事業に取り組んでいるところでございます。
以上、ご説明いたしました。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○委員長(口田邦男) 質疑ありませんか。
角川徳寿委員。
○委員(角川徳寿) 110年事業の背景と目的はよく理解いたしました。
先日も、他の委員からご質問があり、町長から縮小できる可能性もあるという総括的なご答弁をいただきましたが、改めてお聞きします。
総額1,000万円近くかかるこの事業に関わりまして、全てをやらなければならないのかどうか、先日おっしゃったように、縮小できるところは縮小するようなお考えがあるのかお聞きしたいと思います。
○委員長(口田邦男) 企画課長。
○企画課長(上出 進) ご提案する以上は、この事業全てが110年の記念事業と考えています。それぞれについて町長がご答弁いたしましたように、実行の段階で節約するものは節約していきたいと、そういうことを答弁で申し上げておりますので、そのように進めたいと考えているところでございます。
○委員長(口田邦男) 他に質疑ありませんか。
原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 担当課長から説明をいただきました。私は、主旨そのものは理解いたしますが、10年間に一度の記念行事としては認められないというスタンスであります。50周年規模で、今回のような提案をされるのであればなるほどという気もいたしますが、10年単位で1,000万円近いお金をかけてやるようなものではないと考えております。
各種事業について、逐一お尋ねしようと思っておりましたが、相当数時間を要すると思いますので、私は担当課長が言われましたように、事業実行中に極力節約をするというか、額を減らしていくということについては納得しがたいと思いますが、町長はいかがでしょうか。
○委員長(口田邦男) 町長。
○町長(高薄 渡) 先般も質問でいろいろございましたので、私が実行予算で実現してまいりますというお話をさせていただき、ただちにこの部署の担当課長との協議をさせていただきました。結果的に、私が言うやつについて議論いたしましたところ、例えば、講演会的なものは3本認められているというなかで、それらを3本ではなく2本にできないかとか、いろいろとお話をさせていただきました。
結論的に申し上げますと、町民のアイディアについては多くの方々に募集までして行ってきたものでありますし、さらにそれを選考する町民の代表の方々によって決められた2本については、これは実行していきましょうと、ただし、例えば50万円というものであれば、これを実現していく条件はできないのかということで、それはやっていこうと、それからもう1本の記念式典はどうしてもやらざるをえないと思います。
それから、高齢者の表彰についてはどうするかということになりましたけれども、これについて、せっかく80年も本町に住まわれて、さまざまなかたちのなかで本町のまちづくりにご貢献された方々にできないものかということでございましたが、もし必要であればやめざるをえないということになりました。それぞれ考えたなかで、職員提案については一本を取り上げて、一本をやめるわけにはいかないと、なぜかと言いますと、議論してきていますので、片方だけつけて我々のところだけやめるのかということになりますので、やめるのであれば全てをやめるようなかたちを取ったらいいのではないかという議論がそれぞれされ、最終的に議論は整いませんでした。したがって、これは議論する余地があるということから、新年度に入って、もう一度これらについて、来年3月までの事業でございますので、取り急ぐものではないというようなことから、ただちに4月に入って議論を重ね、もう少し精査したなかで改めて、増やすことはできませんけれども減額など、そういうかたちのなかで進めていかざるをえないということでご理解を賜りますことを町長からお話をしてくださいということで、申し上げたところでございます。
できればそういう方向で、先ほども言いましたように、アイディアを出していただいた方々へきちんとしたかたちで説明をしなくてはなりませんので、その旨の時間の余裕をいただきたいということでございます。
○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 町長の答弁の主旨は理解いたします。減るか減らないかはわかりませんけれども、これから時間をかけてということであります。ペットボトルで水を売ろうとされているのかわかりませんけれども、このへんはどういうかたちで、どうしようとされているのか説明してください。
○委員長(口田邦男) 企画課長補佐。
○補佐(斉木良博) 記念商品開発事業という名称で記載させています。内容については、原委員がおっしゃった水のペッドボトルの商品化です。水のペットボトル商品化についての経過についてご説明させていただきます。
発端としては、22年度にまちづくり予算町民提案事業で、中学生から新キャラクターづくりという提案がされて、町民の委員による選考委員会で23年度に実施しようということになり、新キャラクター製作実行委員会が発足されました。そのなかで清水町の強みとなる資源であるとか、特徴的な特産物そういうものは何かということを検討、議論を重ねてきました。農業であるとか牛乳であるとか、いろいろな部分が出されましたが、その議論のなかで清水町の町名の由来であるペケレベツという言葉が出てきて、清らかな水の流れというのがそのときの住民の誇りだったんだろうと、そういうことから地名が付けられたのではないか。それから、上羽帯地域に埋まっている麦飯石というものがありますけれども、そういったものに浄化されてきれいな水が精製されているのではないか、あとは北海道内で「水」がつくような地名、北海道は大地というようなイメージが多いのですが、そのなかで「水」という地名は希少だというような議論がされたなかで、他と差別化する資源は水ではないか。というような議論の結果があり、きれいな水、ペケレベツというものを清水町の象徴だとか、アイデンティティーとしていくというような議論になったというようなところです。
その清水の成り立ちや先住民がきれいな水があるからペケレベツと名をつけたということを、現在の町民と同様に誇りに思うような取り組みが必要ではないかと、そのなかでペットボトルにしてきれいな水というものを明確に商品化をして訴えていくということが必要ではないかと、その水については単なる記念だからつくるということではなくて、清水町の成り立ちや風土、産業などそういったものを商品として表現をしてアピールをしていく道具といいますか、そういったような商品と考えております。
それについては、そういったような意義があるものなので町外に流通させていくために、可能であれば民間事業者と共同開発をして商品化をしていくと、そのために町が共同開発をしていくというような予算の計上をさせていただいております。
先ほど、110年の記念事業の意義を申しましたが、清水らしさを次世代に受け継ぐという部分では、こういったような水の部分を清水町のアイデンティティーとして明確化し、次世代に受け継いでいくという意味で110年事業の位置付けということでございます。
○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 言われていることはわかります。
そこで、私は議員職になったばかりの時に、一番最初に町民から指摘があって、水の問題、水道タンクについて質問をここでしたことがあります。その際に、全国的に見て十勝清水の水がおいしくて有名だということは全く聞いたこともないし、今言われたわけですけれども、私はそういう理解を全くしていないので、今回これから広く200万円をかけてやる、それで終わりではなくて、これから広めていって、民間を含めて事業展開をしていきたいというお話ですので、この水の性質、清水は清い水だからおいしいということではなく、清水町の原水、この水はどこにもない美味しいものだと、例えば、全国的に見て札内川の水がいいとかがありますけれども、それほど有名になる水なのかどうかを確かめてそういうことを言われているのかどうかはどうでしょうか。
○委員長(口田邦男) 企画課長補佐。
○補佐(斉木良博) 水の成分についての分析は特にしておりません。水道部局では、水道の法律に絡む成分分析をしておりますが、そのおいしさやそういったような部分の分析等はしておりません。
○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。
○委員(原 紀夫) 一番大事なところが抜けていると私は思います。
全国的に見て、この水はおいしいと売れている水というのは、前段で申し上げた一連の検査を経て、飲んだ感覚で飲用者がこれはおいしいということで認めているものなので、清水の水は絶対においしいと、これをだしたら商売になるというようなかたちで、今回のような事業展開をするということであれば理解できます。以前言いましたように、原水の、元々の水をくんできて、一度水質検査をするくらいの意気があるのかどうかお聞きします。
○委員長(口田邦男) 企画課長補佐。
○補佐(斉木良博) ペットボトルの商品化をする際に、そういったような分析をしながらペットボトルのラベルに表示するということは考えております。
○委員長(口田邦男) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○委員長(口田邦男) 質疑なしと認めます。
これで、110年記念事業予算全体にかかわる事業についての審査を終わります。
これをもって、一般会計歳出の審査を終わります。