北海道清水町議会

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平成24年度予算審査特別委員会(3月19日_条例審査)

○委員長(口田邦男) これより、介護保険特別会計予算関連条例の審査を行います。
 議案第20号、清水町介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを審査いたします。
 改正内容の説明をお願いいたします。保健福祉課長。

○保健福祉課長(阿部一男) 議案第20号、清水町介護保険条例の一部を改正する条例の制定についての提案理由の説明を申し上げます。
 例規集は4,551頁からであります。
 改正理由につきましては、介護保険法第117条にて規定されている、介護保険計画で見込んだ、平成24年度から26年度までの3年間の介護給付サービス及び地域支援事業等の実施に充てるための事業費に基づき算定した保険料率により算出される保険料額を、第1号被保険者に課するため、清水町介護保険条例の一部を改正するものでございます。なお、保険料の算出にあたりましては、道の財政安定化基金より6,935千円を取り崩し、さらに清水町介護給付準備基金から57,200千円を取り崩し算出したところでございます。
 それでは、事前に配付しております、議会説明資料の12頁をお開きください。
 12頁から13頁にかけて新旧対照表が載せてありますが、第2条の保険料率で期間を今までの古いものは、平成21年度から23年度となっていたものを新しいほうでは、平成24年度から26年度までの3か年としたところでございます。
 年額保険料につきましては、同じ資料の14頁によって説明させていただきます。上段に第4期の表、下段に第5期の表を載せてありますが、その下段の第5期の表でございます。一番上の欄に1から6までの段階区分、次が世帯住民税の課税・非課税の区分、さらに下の欄が、本人の住民税との区分で、今期から第3段階をさらに2区分に分けて、基準額の65%の基準欄を設け、合計第6段階8区分と、第4期よりも1区分多くしたところであります。一番下の欄が、年額の保険料としてなっているところでございます。それぞれ8区分の年間保険料は、第一段階の27,000円、月額に直すと2,250円になりますけれども、27,000円から第6段階の81,000円まで設定されているところであります。第4段階の右側区分が、基準額の54,000千円というところでございます。これを月額になおすと、ここの欄が4,500円になるということでございます。
 なお、資料12頁の、第2条の1号から6号は、この介護保険料が制定された平成12年当初の6段階6区分の保険料を明記したものであり、前回の4期計画に1区分を増やし、さらに今期1区分を増やした2区分については、この資料のなかにある13頁にある附則のなかで、それぞれ35,100円と48,600円を決定しているところでございます。最初の2条の中では6つ、その他に足した2つをここの附則のなかで規定しているところでございます。なお、この条例は平成24年4月1日から施行するものでございます。
 以上、清水町介護保険条例の一部を改正する条例の提案理由の説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○委員長(口田邦男) これより、質疑を行います。
 質疑ありませんか。
 木村好孝委員。

○委員(木村好孝) 簡単にお話したいです。
 介護準備基金は保険料の積み上げが原資になっているわけですから、全額還元が当然なされるべきだというのが基本ではないかと思います。全面的で、より積極的活用が必要だと考えます。これについてどうでしょうか。

○委員長(口田邦男) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) 介護高齢者保険係長の田本です。よろしくお願いします。
 今回の介護保険料の設定にあたり57,200千円の基金取り崩しに対する、本来であれば全額投入し、さらに負担を低くするべきではというご質問でございますが、今回の介護保険計画のなかでサービス料等を計算し、この基金を導入しない場合の月額の基準については5,003円の金額が出ております。そのなかに対し、現状では80,000千円近い残高が見込まれる基金を57,000千円ほど投入するわけですが、今回の計画のなかで全額の基金を投入した場合につきましては、次回の計画策定の際に基金がないとなれば、5,000円からの検討スタートということになりますので、計画第6期について、負担要素というものもある程度考慮するなかでは、基金の若干の保留というものが必要であるという考えにたったところであります。
 ただ、それであれば、もう少し基金の投入を少なくしてはという議論もあるかもしれませんが、これにつきましては、現行の3,850円からの上昇というものがあまり大きすぎず、少なすぎずというところを見計らい、今回、管内的にも中程度の4,500円というものを金額とするように、基金の導入を考えたところであります。以上です。

○委員長(口田邦男) 木村好孝委員。

○委員(木村好孝) 3年間で基金の合計と、今回の取り崩し分と、そういう相殺を考えると、ここ3年間で新たな基金を生み出せますよね。そのへんはどうでしょうか。

○委員長(口田邦男) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) 今回の基金を入れて設定している介護保険料につきましては、3年間のサービス料の支出を見込んだうえでの計算でありますので、サービス見込料より実際が下回れば基金が増えるという可能性があります。計画どおりのサービス見込料で推移した場合については基金の増える要素はなくなります。以上です。

○委員長(口田邦男) 木村好孝委員。

○委員(木村好孝) 確かにそのとおりです。
 サービスにかかわって、サービスが増えれば増えるほど保険料に響いてくるというシステムなので、システム自体に問題があるわけで、だから第1期から今期まで毎回値上げというふうなことになっているのであります。
 もう1点、町長にお伺いします。町民とのトークのなかで、町民の方から一般会計での軽減をという声が出ていて、町長のお答えのなかに保険料を軽減するために町の一般財源を新たに投入することは、介護保険制度上できませんとお答えしています。
 ところが、現実、第4期のときに、私の記憶によればいくつかあったのですが、全道的にみれば中富良野が一般会計から投入しています。今回も、いくつかの市町村が一般会計からの投入を検討しています。そのへんを確かめたいのですが、どうでしょうか。
 後ほど調べてお知らせいただければいいと思います。一般会計から投入すべきだという考えのなかで提起をしているわけですので。

○委員長(口田邦男) 他に質疑ありませんか。
 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 介護保険は、非常に高額になりつつあり、今後も上がるだろうと思います。管内的に見ると3,300円くらいからのところもありますし、5,200円だとかいろいろとあります。うちは今、中位といわれました。
 基金を全額、次期の基金のことを考慮して、今回4,500円ということでありますが、今回、全額こちらの方に繰り入れると単価はどのくらいになりますか。

○委員長(口田邦男) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) 申し訳ありません、詳細な計算ではございませんが、全額導入した場合2,000万円以上を入れるかたちになります。金額でいけば200円ちょっとは減額という可能性が出てくるかと思います。

○委員長(口田邦男) 原紀夫委員。

○委員(原 紀夫) 今、聞いた限りでは、次期のときには、このままいくと相当高額になると予想されるのですが、この高額になりつつある保険料を何とか抑える方法は考えられないのか、考えられるのかこのへんはどうでしょうか。

○委員長(口田邦男) 介護高齢者保険係長。

○係長(田本尚彦) 医療と同じでございますが、予防というものを十分に行っていくことによって、介護の対象とならないという方法をこれまでも取ってきておりますけれども、さらに、関係機関や地域の方々とも協力をしていきながら、介護予防という観点で介護サービスの対象となる方を少しでも多くしないような努力ということになろうかと思います。

○委員長(口田邦男) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○委員長(口田邦男) 質疑なしと認めます。
 これで、質疑を終わります。