北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成24年第3回定例会(6月15日_日程3_一般質問4)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 御影地域における生活環境整備について質問いたします。
 5月15日に御影地域づくり推進協議会の総会が開催され、今年度の新たな活動、取り組みが確認されたところでございますが、この協議会も昭和48年に、当時、自治省の地域づくりモデル地域の指定を受け、来年40年を迎えることになります。この間、行政のご支援はもとより、住民のご協力により、明るく住みよい地域づくりを目指した活動が積み上げられてきた結果、生活環境も大幅に改善されてきておりますが、社会全体を取り巻く変化や環境そのものの変化により、まだまだ多くの問題を抱えているのが現状です。
 そこで、今回は安心で快適な生活環境整備に向けての取組み問題として、地域的に特に緊急性の高い、次の4点について質問させていただきますので簡潔に答弁いただきたいと思います。
 1つ目は、市街地廃屋・空き家の危険排除についてです。廃屋・空き家問題については、個人の財産権にかかわるだけに、危険排除のため建物の撤去についての町としての対応には限界があり、建築基準法に著しく保安上危険な建物について、所有者への撤去命令や代執行の規定があるものの、範囲があいまいで手順も具体的に示されていないのが現状だといわれております。
 しかし、現実問題として廃屋や空き家は、放火の危険性、ゴミの不法投棄場所、景観を損ねる等の他、冬場の積雪による崩壊や落雪による事故等、事件・事故の温床となる危険性をはらんでおります。このため、全国的には管理が不十分な空き家の所有者に適切な措置を取るよう、勧告や命令を行い、従わない場合は所有者の氏名と住所を公表する規定も盛り込んだり、場合によっては自治体が強制的に解体・撤去できる行政代執行を盛り込んだ条例を制定し、対策を強化する自治体が増えつつあります。住民の安全に関わる問題だけに本町としても、このような条例の制定を行うべきだと考えますがいかがでしょうか。
 2点目、光回線サービス整備要望についてお伺いいたします。御影地域の通信環境としては、平成17年4月15日からADSLのサービスの提供が開始され、従前のインターネット接続のスピードから見ると、格段と早くなっているところで、インターネット利用の拡大も進んでいるのが実態です。
 しかし、現在、回線の空きがなく新たな回線の需要があっても、対応できない状況にあり、不便を強いられている住民やせっかく地域に移住を考えた人も、移住を断念せざるをえなかった残念な結果になった例もあります。NTTの話によると、現在の御影地域においてのADSL機器の増設は困難であるとの話も聞いておりますが、そうなると一刻も早く光回線「Bフレッツ」の整備が不可欠です。今や大量の情報があふれている時代、地方における都会との情報格差を解消し、高速によるインターネットがどこでも活用できることが移住の大きな条件の一つになってきております。住民の一部からも今後の将来性を見据えた地域の活性化の手段として、さらなる超高速インターネット環境への実現の声が大きくなっているところであります。
 地域住民はもとより、新たな町民を迎えるためにも早急に対策を講じる必要があると考えます。ついては、誘致活動の今後の対応について町としてどのような取り組みの考えがあるのかお聞かせいただきたいです。
 3つ目、御影保育所前10号道路交差点の危険排除についてお伺いします。
 御影保育所前の10号道路交差点について保育所のすぐ前であり、交差する3丁目道路は、保育園児の送迎の車が一時的に縦列駐車の状態になって、道幅が狭くなるのに加え、交差点の両側は保育所の敷地フェンスと小学校のフェンスや立木などで死角になっていることから、以前から非常に危険な交差点とし、その危険箇所で御影小学校及び中学校の通学路にもなっております。今まで大きな事故が起こらなかったのが不思議なくらいで、本年3月ついに子どもを乗せた乗用車と農業トラックによる衝突事故が発生し、子どもを含め数名の負傷者が出てしまいました。
 早急に可能な限りの危険要因の排除を行っていく必要があるのかと考えるところです。保育園児送迎のための車の問題については、本年度、保育所駐車場の整備が計画されていますので、これで解消されたと思われますが、交差点の死角要因になっている保育所フェンス及び小学校フェンス、立木等についても早急に対応すべき問題だと考えます。町として、現在、どのような検討をしているのか伺います。さらに、住民からは交差点に信号機早期設置の要望があがっており、町の生活安全推進委員会のなかでもこの声があがっているかと思います。現在、どのような対応をされているのか、今後、どのような対応をするのかをお伺いします。
 4番目、清水町農村環境改善センターの雨漏り対策についてお伺いします。
 清水町農村環境改善センターの多目的ホールは、地域住民の実質的な体育施設として多くの利用があり、健康福祉に大いに役立ておりますが、この施設は25年ほど前に建設された施設ですが、老朽化が進んでおりまして、3年前からは雨漏りもみられ、その雨漏りも徐々に箇所数が増えてきている状況にあり、施設利用者に支障をきたしております。
 町として、この現状は把握していると思いますが、いかがでしょうか。このまま放置されることはないと思いますが、速やかな補修は、施設の寿命を延ばしますし、何よりも利用者に不便のかからないよう、気持ちよく使ってもらうことが大切だと考えます。大きな施設の屋根ですので、全面改修こそ難しいとは思いますが、屋根にコーティングをしてペンキを塗るなど、緊急的な対策をただちに行うべきだと思いますが、どのようにお考えか伺います。
 以上、4点についてご答弁お願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 御影地域における環境整備の問題でございますけれども、廃屋・空き家があるということからこれらを条例等を設けて、これらを解体できないかというお話であったと思います。これまで、老朽化した空き家の解体をすべく協議を進めてまいったところでありますが、これは個人の所有でありますから、助成措置を設けてやってはどうかということで十分検討させていただきました。その前に実態調査ということで調査をした結果、98棟の廃屋が確認されて、これはすでに22年度でございましたから、23年度になってもう少し増えたかと思いますが、そのうち若干壊しておりますので、概ねそのくらいだと思っております。自主的に解体をされてきているわけでございます。
 消防のほうで防火上危険であるということから持ち主との協議が整ってきたわけでありますけれども、持ち主がこちらにいない、あるいはどうしても壊すことができないというようなところについては、どうしようもなく残っているところもあります。今後も、危険だといわれるところの廃屋について所有者と協議をしていきたいと思っております。
 なお、条例等の整備につきましては取組み先進地であるところに訪問をして、いろいろと勉強させていただきたいと思います。平成22年では、市街地が18軒であります。農村も多々ありますけれども、市街地だけでいくと全部で18軒というかたちになっております。
 次に、光回線の整備でございますけれども、昨年の暮れに、御影の交換機の接続用の線がいっぱいになってしまったというお話を聞いたところであります。新規で申し込みをしてもいっぱいなので受付けられないということがございました。NTTとしてもなんとか早期解決をしたいと言っておりますし、してほしいとお願いをしているわけであります。
 前回も御影地域づくり推進協議会が光回線によるインターネットの提供を目指し、申込書的なものをつくって要請をしてきたところであります。今後、今月いっぱいに概ねまとまった状態が生まれればADSLについての条件整備を整えてもらえるのではないかということで、強く要望してまいりたいと思っております。
 次に、保育所等々の危険排除でございます。
 死角要因であるフェンスについて、小学校側については直角になっているフェンスを数メートル手前から斜めに付け替えて、交差点の角に三角形のスペースを設けていきたいと考えております。あわせて、駐車場の増設工事に合わせていくので、保育所側についてもずらしていこうかと考えております。それぞれ7月下旬くらいまでにはできあがるものと思います。死角要因のところは、ある程度改善されるのではないかと思っております。
 信号機につきましては、毎年要望をしておりますけれども、今回の場合事故があるということから、強く公安委員会のほうに設置要望を求めてまいりたいと思います。そういった施設面での改善がほぼ、そこらへんで改修をし、死角要因をできるだけ除いていきたいと思っております。
 最後に、農村環境改善センターの雨漏りでございます。
 25年以上経過しているということで老朽化が進んできているのは確かでございます。屋根だけではなく外壁等々も含めてそうでございますので、今すぐに補修工事というものはしにくいものもありますけれども、雨漏りにつきましては、今、調査をして普通の雨だと雨漏りしてしまって少量であれば漏れないのですが、横殴りの雨で入ってきているのかどうかそのへんの実態をつかみたいということで、この前から業界の方々に相談しているところです。当然、高所作業車を使わなければなりません。何回も出動ということにはなりませんので、大きく雨が降っているときに現場で確認をしてもらい、その箇所がわかれば、ただちに修繕していかなければならないと思っております。決してなおさずにいるわけではありませんので、ご理解いただきたいと思います。
 以上で、答弁を終わらせていただきます。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 1つ目の、廃屋・空き家の件についてお伺いいたします。
 先ほど町長から答弁がありましたけれども、古い家には猫が入ったり、風が吹くと窓ががたがたしたり、戸が飛んでいったりだとか、隣近所からいろいろと苦情があり、そういうところをなんとかしてほしいといいますが、我々も言われたら行って、手を貸せるならば手を貸すのですが、誰もいない、どこに転勤したのか、どこに住んでいるのかわからないという所が一番困ると思います。そのへんをこの行政で何とかしていただかないと困るのですがどうなんでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 私どもも困っています。所有者がしっかりしていれば、兄弟がたくさんいたりと複雑な関係のところもありまして、なかなか壊すことができない状況もございますので、よく調査をして、お聞きして対策をたてていきたいと思います。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 庭の周りに植えている木がとても大きくなりすぎて、隣近所の人に「おっかないから何とか切ってくれ」と言われますが、この木を切っていいものなのかどうか、町にもお願いをしてどこか調べておいてほしいと言っておきましたが、どこにいるか誰もわからないということでした。
 そういう木ぐらい切ってもいいかと思いますが、法律上そうはならないので、なるべくそういうものの何か条例をつくるのが一番いいのでしょうけれども、町長からも前向きに検討したいという意見がございましたけれども、周りの近所で一番困っているのは木の始末に困っているんです。それでどうにかしてほしいという意見がたくさんあるんですけれども、どうでしょうか。

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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。

(答弁調整中)

○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。

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○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) まず、環境整備のかかわりで調査をして、廃屋等を含めて理解を深めて、さらに条例等も先進地のほうで調査して、良い方向に向くよう努力してまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) これから、高齢者が増えて1人住まいの方がたくさんいますが、そういう方も自分の土地と古くなった家をどう処分したらいいのか不動産屋に相談したらいいのではないかと言いますが、あまり信用できないといいますか、自分のところを取られてしまうのではないかというような心配をされている方がたくさんいます。それで、そういうことを行政に相談できるようなシステムをつくってあげないと、難しいのはわかりますが、相談してあげられるようなものをつくってあげるとか、広報紙に載せたりと、そういう相談があれば町民生活課に相談をしてくださいだとか、聞いてくださいだとか、そういうことはできないのでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) そういうことを検討させます。どの課にいくかはわかりませんが、今、空き家情報などは都市施設課のほうでやっております。廃屋だとかどうしたらいいのかということについての相談を受けられるようにしたいと思います。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) それでは、2項目目に移ります。
 先ほどの町長からの答弁で、昨年から満杯で使えない状態だといいました。昨年ではなく、その前の年から使えません。2年間も御影の地域では、新しく来た人がインターネットを使おうとしても回線がいっぱいで使えないと、我々も認識不足だったのですが、そういうことがなぜ起きるのかという状態でした。この2年間、新しい人が来ても使えない状況は、行政としても把握していなかったということはまずいと思います。それだけ町民に不便をかけているということですので、そのへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 今のお話は初めて聞きましたが、行政としてそういうことは一切ありません。NTT対個人契約でやっていますので、私どものほうにいっぱいだとか足りないだとかそういうのはありません。ですから、わからなかったということです。今回、地域づくりのなかで取り上げられたのでそうなりました。
 今、ADSLがいっぱいで、それを拡充していくより、先ほどの答弁で間違えたので訂正したいと思います。先ほどはADSLの拡充とお話をしたと思いますが、そうではなく光回線でやったほうが重複しないということで、その要望をしていきたいと思っております。地域づくりのほうでも懸命に仮予約的なもので署名しているかと思います。あわせてそういう方向で早く解決できるようにしていきたいと思っております。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 先ほど町長が言われたように、行政とNTTと個人のことでよくわからなかったと言われましたけれども、これはそうはいかないと思います。移住を行政で勧めて、移住してきた人が住んでみて初めてインターネット回線が使えないことがわかります。行政の不備だと思わないのでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 行政の責任だと問われると「はい」とは言えません。ただ、住宅団地は完売しており、あとは個人というかたちになっておりますので、そこで固まって家の住宅で増設してやる場合にはそのへんのことはしっかりと押さえておかなければならないと思います。
 全く関わりがないということではありません。要請活動をしていくのも一緒ですから、その部分をNTTに教えていただく範囲は私どものほうでも押さえていかなければならないということでございますので、責務かといったら責務ではないと思います。その点ご理解いただきたいと思います。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 回線がいっぱいで使えないと、カードを買えば使えますが、カードを買って3か月使えますといわれて買うんですが、使う人は1か月もつか、もたないかでカードが終わってしまうんです。お金も高くついてしまうし、東京や大阪からアイスホッケーで移住してもらって、こんなに不便なのと急に言われて、私たちもよくわからなかったのですが、そういう状態が起きているんです。青葉地区に新しく入ってきた人が、インターネットを使おうと思ったら使えないということで、早く「光回線にしてください」と言われました。私も腹が立ってNTTに何回も電話をしてお話をしましたが、「お金がかかりすぎるから、回線を御影地域で増やすのは無理です」と言われました。そう言われて、使いたいといっても使えないような状態できたんですけれども、今はインターネットで商売をしている方もたくさんいるので、そういう人達がとても不自由をしています。青葉地区に転勤して住んでもらっているのですが、せっかく引越してきたのにインターネットが使えないからといって、3月に5人の家族は引越してしまいました。インターネットをして仕事をしている人でしたので、結局できないと、1年我慢していて、私たちも一生懸命言っていたのですが、そういうような残念な状況になっているので、もう少し行政として早く認識をして、NTTに早く光回線を引っぱってくださいだとか、そういうことを強く要望していかなければ、我々がいくらNTTと喧嘩をしても「できません」で終わってしまいます。

○議長(加来良明) 西山議員。質問をお願いいたします。

○7番(西山輝和) そのへんをしっかり認識していただかないと困ります。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 認識しているので、強く要望をしていくということで理解していただかなければならないと思います。
 NTTのほうでも回線がいっぱいになってきているということを理解しているので、地域づくりで何百件か集まればそういう方向に向いていきたいといっているのではないかと思いますので、それまで待たなければなりませんけれども、時間を要すると思います。しかし、何年もということにはならないと思います。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 次の質問に移ります。
 御影保育所の交差点のことですが、信号機について町長は強く要望していきたいと言っていただきました。やはり、危険な箇所ですので、強く警察に要望していただきたいと思います。また、フェンスは検討して7月末くらいまでに動かしていただけるということですので、よろしいです。
 4番目の改善センターのことです。
 床が盛り上がったり、曲がっていたり、膨らんできたりすると困ると思いますので、それ以上にお金がかかると思います。先ほど、対応しているといわれましたので、そのへんも十分気をつけてやっていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 確かに放っておいたら、壁や床まできてしまいます。先ほども言いましたように、雨の日に建設業者らに高所作業車で上がってもらい、屋根の点検をするということの準備を進めておりますのでご理解いただきたいと思います。