平成24年第3回定例会(6月15日_日程3_一般質問6)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 非常に天気が良くて外に出て行きたいような心境になりますが、頑張って長時間にわたらず、前向きな答弁をいただいたら短時間で終えたいという心境でございます。
3点にわたって質問通告をしておりますので、よろしくお願いいたします。
1点目の質問です。3月定例会「附帯決議」の対応について、お尋ねいたします。振り返ると、3月定例会は大変疲れた定例会だったと思い起こしているところでございます。社会福祉法人の補助金の助成について揉めて、最終的に、夜間の議員協議会まで開き、なんとかクリアした状況でありました。私の感覚からいくと非常に残念な議会でした。
3月の定例会、予算審査特別委員会等でも各事務事業について、それぞれの議員から多くの問題を指摘されました。平成24年度の一般会計予算の原案は、そのとおり本会議で可決いたしました。本会議に対する附帯決議について議長を除く全員が賛成をしました。こういうことでありまして、このことは非常に大きなことであろうと思います。すなわち、全議員の総意でありますから、いつも私が言っておりますように、事務事業をしっかりと見直してもらって、自分の家庭に置き換えて、全職員がこの事業についてはどうだということで再度協議をしていただき、最終的にしっかりと予算を使ってもらって、当初の予算はこうであったけれども、これだけ頑張ったというかたちが示されなければなりません。私はこのように考えているわけであります。
したがって、附帯決議が議決された後、決意を述べられたとおり町民の期待に応えられるように、しっかりと進めていくと誓いましたので、このことについて3月定例会以降、進捗状況についてと対応方針についてお尋ねするわけでございます。
過日行われた議員協議会のなかで、開町110年の関係について削減した部分が大きく述べられましたけれども、私は附帯決議の1項目目の全体的な部分が非常に重要だというように考えておりました。このことを含めて回答をいただきたいと思っているところであります。
2点目です。森林・林業基本計画の推進についてのお尋ねです。
平成23年7月の閣議決定で森林・林業基本計画の実行については、相当、多額の追加資金が必要だということが言われております。当初の予算に加えて、地球の温暖化の対策であるとか、補正予算も含めて安定的な財源の確保が必要だということで、現在行われている国会のなかで、いろいろと議論されているところだと思い、国有林や林野についても、今後、特別会計から一般会計へ来年の4月から移行するということも聞いております。町においては清水町の森林基本計画が策定されて、各森林所有者や受託者が町の森林整備計画に沿ってしっかりとやらなければ、これから国のお金、道のお金等々もうまく引き出せないような状況になるのではないかと、そのように考えるわけであります。過日、担当課の職員ともお話をさせていただきましたが、我が町はしっかりと森林整備計画が策定されておりまして、前向きに取り組んでいることを受け止めましたけれども、その決意をお聞かせ願いたいところであります。
道からの引き続きの支援であるとか、人材育成が必要だということで、多くの意見が出されているようでありますけれども、人材育成面で、いろいろな研修の受講者を募る制度があります。今の段階で、聞き及んでいるところでは少数にとどまっていると聞いております。我が町、清水町はどのようになっているのか、今後の施業にあたっての問題はないのかどうか、このへんについてお答えいただきたいと思います。
3点目です。家族葬専用斎場等の必要性について、お尋ねいたします。
本町も年々高齢化が進行しておりまして、高齢化率は今後も増加すると思われます。高齢化によって家族も少なくなり、核家族化によって、近年、葬儀も様変わりを見せている状況になっております。新聞の死亡広告等を見ても、今までこのようなことを考えたことがありませんでしたけれども、町民から指摘されて日々新聞を見ております。多いときには北海道新聞の一面のなかで、40数名の方がすでに葬儀を終了したというような記事が載っている状況を見ると、これから、ますますこれらの様式が葬儀の主流というようなかたちで、家族葬で終えるというようなかたちが多くなるのではないかと考えられるわけであります。
他町村をみても、葬儀社が家族葬向けに施設を建築したり、あるいは土木業者が建てたり、いろいろな工夫をされているということがありますので、我が町についてもこれらの施設をつくることによって、経済面からも他町へ相当数流出している分に防止をかけることができます。そのように考えるところであり、いろいろとこの施設をつくるにあたっては葬儀屋であるとか、あるいは寺院等との円満な話し合い等も必要かと思いますけれども、本町には遊休施設等もありますので、これらを改修して町民の願いがかなうような方向に向かうべきではないかと考えるわけでありますので、これらについての考え方をお尋ねし質問を終えます。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 3月議会には、その節にもお詫び申し上げておりましたけれども、改めて皆様方に説明不足等により多大なご迷惑等をおかけいたしました。お詫びを重ねて申し上げるしだいであります。それを受けまして、私どもは真摯に受け、それを協議してまいったところでございます。先般も補正予算で申し上げましたように、いろいろと協議をした結果でございます。
原議員は、最後に残念なところが一つあったといいましたが、職員提案のやつですけれども、第九の合唱ではなく、あくまでも吹奏楽です。ようするに、それを小・中・高・一般とこういうことでやろうとしたわけであります。したがって、その指導する先生を札幌方面から招いてやるということだったんですが、先生は合唱つきではできないというかたちになったわけでありまして、さらに、詳しく申し上げると、学校では体育祭があったり管内的に文化祭等々、12月には受験も控えているので、それに向けての練習はできないということもございます。そういうことを加味したなかでの取りやめでございますので、ご理解していただきたいと思います。
そういう面から考えて、今年度の予算の執行にあたっては、職員がこれまで積み重ねてきた行財政の健全化に向ける認識の下、事業執行にあたっていただきたいということを申し上げているところでございます。すでに、いろいろと事業展開をさせていただいております。申し上げたいのは、皆さんのお手元にもお配りしましたけれども、予算の概要をみてご覧のとおり、どれ一つとっても町民が必要とするものであることに変わりないわけでございます。あくまでも予算見積もり、事業執行では速やかに極力節減していくということで、平成23年度におきましても1億数千万円の剰余金、そして基金を減らさないということできているわけでございますから、今年度にあたりましても、平成24年度も今までと変わらず行革方針を守りながらいかなければならないと思っております。ただ、先ほど西山議員にも言いましたけれども、ああいう急遽補修をしなければならない、あるいはボイラーの配管がだめになるということもありますので、これは、喫緊な問題として取り扱わなければならないということでいるわけでございます。
一層、各事業の執行にあたっては、健全化のなかでの努力を怠りなくしていこうということで、それぞれ職員が自分の置かれている分野において見直しをし、執行のやりかたについて取り組みをしていくということでございます。
次に、森林・林業基本計画の推進についてです。今後の執行にあたって問題はないのかということでございます。国としては新たな制度といいましょうか、ようやく一般会計に向けているところでございまして、これは長い時間がかかっています。橋本内閣のときにこの問題を取り上げていただいたわけでありまして、私どもはその旨、地方6団体がこのことについて強力に申し上げてきたところでありますが、ようやく腰を上げて森を守っていかなければならないということで、新たな森林法の改正がなされてきているわけであります。
当町としましても、昨年度その改正に伴いまして、整備計画の変更をしたところでございます。変更にあたりましては、作業中も道からの人的支援を受けるということで、フォレスターの資格を有する職員から助言を受けてやってまいりました。そういったなかで計画が策定されたところであります。
ご質問のあった人材育成の今後の状況ですけれども、現在、森林経営計画が策定され、森林施業プランナーの資格を持つものは本町では森林組合に2名いるところでございます。また、本年度、この森林整備計画に適合しているかどうかの、施業プランナーからの相談を今年も受けながら、准フォレスターということで研修に町職員を1名予定しているところでございます。しかし、これは10年間という経験年数が必要だということで、現在いる職員については10年間異動をせずに、この資格を取るためにやってきたわけです。林業の専門家ではありませんが、採用時は総合職として採用しておりますから、人事異動でどこかに行かなければならないということになります。そういうことから、固定することはなかなかできないということで、今後は、適正な整備をしていくということから考えても専門職が必要だと思って、その方を採用時から林業一筋、昔はそうでありましたから、帯広農業高校、農林科を卒業したあとに採用し、最後までというかたちになりますので、そういうようなかたちを取っていかなければならないかと、それから役職を付けていかなければならないものなので、他のほうに行かざるをえない状況になりましたけれども、これからはそういう方向で、福祉は福祉、土木、上水・下水、そういったものだとか、建築と同じように専門性を高めていかなければならないのではないかと思っております。そういうことで、適正な整備保全の推進をしっかりと図ってまいりたいと思うところでございます。
最後に家族葬でございます。町で考えられないかということでありますが、現在は世代間交流センターをそういう方向に向けているところでございます。年間100件前後あるわけでございますけれども、家族葬というのでやられたのは平成22年度で19.8%、平成23年度は18.2%、そのうち世代間交流センターを使ったのは3件でございます。あとは町外の民間があります。あとはお寺、それから自宅となっております。
町外の民間のやつは、会員に入っているか、そのときに会員に入るか、結局そういうような状況だと聞いております。したがって、入院先が帯広で、帯広で亡くなった場合は全て事業者が市役所への届出など全て行うということですから、親族としてはそういう方向で、町内に住んでいなくて、喪主が町外だとか、施主が町外であればそういう方向でやらざるをえないというお話も伺ったところであります。そういうことも考えて、私どもとしては、そこを活用させています。以前は農業研修会館だったんですが、法律的に無理な状況で、利用できなくなったので、世代間交流センターでしているということであります。
それから、以前は法事等々で町において4つの会館があるんですけれども、そこを使ってはどうかということで議論をしましたが、そこの地域の方々はにおいの問題だとかいろいろとありまして、管理運営委員会がそれぞれの地区にありますので、そこではできないということになっております。あとは、民間業者が町内に葬儀店がございますので、その方達ともお話をさせていただいて、可能かどうかそのへんのことも考えてまいりたいと思っております。今のところ、少人数でも二部屋が続いている和室が世代間交流センターに18畳ありますので、十分そこで行えるのではないかと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
以上で、答弁を終わらせていただきます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 順次質問をさせていただきます。
町長から答弁をいただきましたが、附帯決議の関係で、私が先日申し上げた100万円の関係のせせらぎ合唱団という話をしておりましたけれども、町長が言われたのはそうでなくて、札幌のほうから呼んでやるという話で小・中・高校生を集めてということでありました。私の感覚と違っていました。
全体を通して町長の答弁についてお伺いすると、先ほど申し上げたとおり、事務事業全体が相当多くなっていると、年々増えているのではないかという話から始まって、そうではないと、結構手をかけているという話が町長からされました。それならばどういうことを減らしたのか出してほしいということで、企画課長は夜も寝ないで資料をつくったということを言われておりましたが、私はあのような資料であればいただかなくて結構だったので休んでいてほしかったんですけれども、そういう努力もされていたということがありました。全体の事務事業をもう少ししっかりと見直してもらわないと困るということがあって、予算委員会のなかでいろいろなことを言わせていただきました。剪定とはなんだと、木を切るのが剪定だと、上から切ってみたりするのが剪定ではないだろうとか、図書館の関係もいろいろ言わせてもらいました。バスや道路などもいろいろと言わせてもらいました。それらを踏まえて事務事業を1年間やるなかで極力見直してくださいということがあって、110年記念事業で400万円くらい減らしましたけれども、その1,000万円弱のところから減らしたそのところにウエイトを置いているよりも、4項目目の1項目が一番大事だと、こういう立場で申し上げておりまして、端数については変わるかもしれません。いずれも必要なものであるのでそうはいかないと町長は言われましたけれども、言われることはわかりますが、そういうことがあってここにいる全員がこの予算の使いかたは相成らんと、しっかりと見直しをしてくださいということです。これは前代未聞だと思います。私は、附帯決議を出した本人として、4名ほど署名をいただけなかった議員の皆さんが同意するとは思っていなかったので、後から聞いて驚きましたけれども、それくらい全議員の皆さんが危機感を持っているということをしっかりと押さえてもらい、始まって2か月くらいのなかで、どういうふうにいじるのかということは酷だというのは重々わかります。これから1年間かけるなかで、しっかりと原の言うことも受け止めて、事業を実行してまいりたいということを言ってくれればこれで終わりです。しっかりと頑張ってくれということで、終わりという思いでいたんですが、そこはどうですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 予算のこのやつをみていただいて、新たなものというのは、古潭橋や公営住宅等いろいろあります。それから密着型だとか、そういうものです。その他、昨年あたりから新たに病院の救急の問題や透析の助成だとか、そういうものが増えているということであって、そのなかのソフト事業のところで大きく増えているということはありません。実際には60億円台なんです。バスの更新なんかもありますので、これはかかってくるものです。そういうことから考えると、予算としての組みかたは、平常よりも下げた段階で今まできているということをご理解いただきたいと思います。
ただ私どもは、これを実行するにあたって、実行予算としては下がっていきますので、毎年、当初予算で5,000万円くらい入れますけれども、最終的にその分を24年度は取り戻して基金を使わないというような状況で進めていきたいと考えております。これは、全職員でやっていくので、細かいものはどんどんそういうことになりますので、見守っていただきたいです。心配していただくのは当然ではありますが、執行側として責任を持って予算執行をやるので、皆様方に心配をかけないようにしていきたいと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 先ほども私が言いましたように、これから9月議会があり、12月議会がありと経過をしていくなかで、くどく言いたくはありませんけれども、予算審査特別委員会のなかでここはどうだとかいろいろなことを言わせていただきました。そういうところで、原の言うこともそのとおりだというところは相当あると思います。そういうところに手を加えてもらわないと困るといっております。
例えば、私の家の前の南2条通、二千何百万円か借金をして道路をつけてくれる、私の家の前だから舗装が新しくなるのは嬉しい限りで感謝をしなければならないのだけれども、あの場所は路面が下がるので、全面舗装にするのかと思っておりました。そうかと思っておりましたが、測量会社が測量をしにきているときに出くわして「この路面は下がるんですか」と聞いたところ「いいえ、下がりません」ということでしたので、それならば両方に側溝なりをつくるだけであれば経費も相当落ちます。私の地域に大御所がおりまして話をしたところ「それはまずい」と、こんなことまで言われているわけでありますから、そういうことを含めて努力をしてほしいということがあって、しつこく言う気はありませんけれども、町長が言われたように、これから9月・12月と含めて努力してくれたという姿勢が見えるようにがんばるということがあればもう一度言っていただいて、私は引こうと思っております。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 今言われたことは、予算審査特別委員会でもそれぞれの担当課長をはじめ係長を含めて聞いているわけであります。内部でも協議していると思いますので、そのことについては心配なくやらなければなりません。しかし、事業執行でやらなければならない部分はやらなければならないと思います。仮称まちなか団地、建物だけをよくして、修繕ががたがたではこれは何だということになります。そこはきちんと従来どおりからやってきておりますから、そこはきちんとしていかなければならないと思います。
言わせてもらうと、うちの町のなかの道路基盤整備は一時、非常によかったんですが、今は管内的に見ても一番悪い状況だと思います。これはどなたが見てもひどい状況であります。財政状況で、整備計画をずらしてきてもらっているものですから、そういったときに少しずつ改善していくようにしていくということが大切だと思います。ただ、無駄だということではないと思いますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 町長が今言われたことに反発するわけではありませんけれども、御影地域もうちの町の地域も相当あちこち回って、あまりよくない目で確かめているので、悪いのは重々承知しております。したがって、穴の開いたところは苦労して埋めたり、担当課が相当努力をしているところも見ているのでよくわかっております。したがって、よく優先順位と言われますので、優先順位はどこなのかということは町民もわかっているんです。「なぜ、こんなところをやってこっちをやらないのか」と、よく言われます。また、我々が、今回の議運のなかで取り組んだ7団体との住民意見交換会のなかでも、予算を含めて、本来、あなた方に言うべきことが我々のほうに問いかけてくるというのが相当数ありました。近々、そちらのほうに文書がいくと思いますけれども、そういうなかにあるので、特に町民がこういうことを思っているということを頭において、先ほど言ったように自分の家庭を切り盛りしているつもりで執行してほしいということを重ねて申し上げたいと思うのですが、そのへんはいかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 結論から申し上げますとそういうふうになりますけれども、もし言われた場合はお答えしてください。これは起債がつかないからできませんと、単費でやらなければなりません。このところは起債をつけてくれるから、借金は借金だけれども、交付税でバックされるところだと、起債がつくのと補助がつかないのがありますので、そのへんのことを十分に、担当課などに聞いておいて、もし住民の方に聞かれたら、この間はこう言われたけれども、間違えたかもしれませんと、この道路は起債がつく、補助がつくからやれることであって、今年度、単費では持ち出しが400万円かそこらで、2,000万円かけなくてもできると、そういうことをお話すれば住民の方も「なるほど」と「私たちのところができないのは、そういう状況なんだ」と、100メートル以内だと補助も何もないんです。全部単費でやらなければなりません。行き止まりだとかがあります。そういうこともお話をしていただいて、住民が誤解をして行政執行に不信感をもたれるようなことをしないように努力をしていただけたならば、我々としても取り組むのに二の足・三の足を踏んだら、だんだん細くなってしまって、道路も3本しかできません。本来ならは10本くらいやっていかなければならないのに、財政面があるから我々は行政改革をまだやっているので、我慢をしなければならないということを、商工業者や建設業者の皆さんも泣いていると思います。そういう面でご不便をかけていることを申し訳なく思っておりますけれども、まさにそのとおりでございますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) わかりました。私も町長が常々そういうことを言われているのも理解しております。先ほど言った優先順位の関係にも絡みますけれども、誰が見てもここは先にやらなければならないというところを中心にやっていくと、今は道路だって本数も少ないと、本来ならばまだまだやらなければならないと言っておりますが、そうは言っても、財政的には誰が見ても無理な話です。そこは町民も重々理解していると思い、ものを言っておりますので、私がけしかけて変なことをやっているわけではありませんので、このへんの理解をお願いしたいと思います。9月なり12月議会に同じような質問をあまりしたくないので、相当努力しているというかたちが見えるように期待をして、次の質問に移らせていただきます。
森林・林業の基本計画の推進であります。先ほども言いましたように、我が町は新得町と違って林業の町とは違い、畜産農業の町なので、そのへんからいくと、林野の面積等についてもそう多くないということからして、林業にかける思いというのは町によって違いがあると思います。国が方針を変えていくというなかにあって、町も財源がないなかで極力、国・道の財源を有効的に使うということが基本にありますので、こういうものを率先して取り組む、移住住宅についても、木材の利用方針についてもすぐに出したということで、私も十勝の林業活性化議員連盟の副会長をやっておりますので、行ったときにいろいろとしつこく質問をするんですけれども、うちの町は早速やったと自慢できるようなことも言っていますので、今後も同じように担当課にけしかけて頑張ってもらいたいと思いますので、今一度林業にかける決意を聞かせていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 私どもの町は森林の面積が多くないと思いますので、それなりの事業展開をさせていただいております。これまでも町の予算のなかでは、森林の持つ意義をきちんと押さえていかなければならないことから、減らすようなことはしてきていないつもりです。その代わり増やすこともしていないということでございます。
町だけがよくなっても、民有林がどうなのか、国有林がどうなのかということになります。私から言わせれば、国有林は荒れ放題です。もう少し国有林をしっかりやっていただかないとだめですし、国有林に携わる人を町の施業業者ができるようにしないと雇用がなっていきません。あくまでも国有林の業者選定でいくわけでありますので、地元ではなかなか入れないということになります。我々としましては、国有林に対してそういうことをきちんと申し上げて厳しい意見を吐いておりますので、うちの町の林業関係は十二分とは言えませんが、十分位の条件で整備していると思っております。
まだまだやらなければならないことはたくさんありますけれども、そのへんも含めて先ほどの道路ではありませんけれども、優先順位もありますので、それを踏まえて進めてまいりたいと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 林業に関わって、町長にもう1点指摘をし、いろいろな面で発言をしてほしいということがあります。
林地開発の関係です。この町有林・民有林を含めて、この時代ですから山が勝手に切り刻まれて、勝手に売買されるというようなことがあってはならないということで、御影のほうにもそういう箇所があって、現総務課長には大変ご苦労をかけたりしたことがありましたけれども、現在のところ止まっているようでございます。常々、振興局なりそのうえのほうに働きかけるような努力をしていただいて、法律的には守っているのだけれども、ずる賢いやりかたというか、森林法を変えなければどうにもならないということにつながるのでしょうけれども、そういう面で絶えず発信していただきたいと思っております。
私も、林業活性化議員連盟のなかで事務局長にこのこともお話し、事務局長にも同じような事案もあるので、今後、頑張りましょうという話もされていたので、私もこの職があるうちは、振興局長であろうが振興局の林務課長であろうが、どなたであろうとこういう発言をしていきたいと思っておりますので、このことについての考えかたをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 当然、そのことについては注視しなければならないと思っております。町の管理でないものですから、いいよということではなく、それぞれの情報を得ながら、状況が状況になりそうであれば、きちんとしていくことが必要です。
面積要件でこれを変えてもらわなければ、単年度でいってしまいますから、知らず知らずのうちに開発されてしまうということになります。これは、林野庁に厳しく申し上げておりますけれども、「今まで何をしていたのか」と逆に言いたいくらいでございまして、道議会でも心配をした議員が十勝からいっていただいているわけですから、注視して、監督はできませんけれども、そういう情報を出していかなければならないと思っております。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) よろしくお願いいたします。
最後の家族葬の関係です。私も70歳を超えましたので、なるべく、このようなことに触れたくない、長生きしようと思っていたわけですが、どうも現行、帯広の病院にいて、そこから固めてまとめて整理ということになると、今、世代間交流センターのお話をされましたけれども、私はそちらで家族葬ができているとは思っておりませんでしたので、ないのかと思いました。
過日、私の故郷で葬儀がありました。足寄を通ったところ、旅館を葬儀屋が改装して、家族葬専用の斎場をつくって、聞いたところ非常に好評だという話もありました。その隣町の本別町は大分前から、土木業者が建てて、ベルコの小型版のようなものを建てていろいろとやっておられます。隣町の新得町へ行くと、100人規模まで大丈夫というような施設があると聞いております。したがって、うちがよくいわれる経済効果を含めて、他に持っていかれては困る、不幸があってもなんとか地元で対応できるようなものが必要ではないかと、私はそのことを含めて町民からもそういう話がありましたので、今回、取り上げております。
うちの町には、遊休施設、民間の施設等があります。そういうところでなんとかならないかと、町長は先ほどいろいろと相談してみたいと言われましたから、実現できる・できないは別にして、前向きに取り組んでいただきたいです。葬儀屋さんに話をしたところ「お寺があるので」と言う話がありました。当然、そのとおりやっていくと帯広にすべて持っていかれてしまいます。花屋さんも花が売れなくなり、いろいろな面で経済的な効果も薄れるということから、いろいろと努力をしてくれると思いますけれども、そのへんをしっかりと考えてほしいということをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) これは簡単にいく問題ではありません。地元の寺院というものがあります。そこにあまりかかわりのない人は、そういうかたちになっていくのではないかと思います。
例えば、遠いところのお寺さんだとか、その場合はお借りしなければなりません。しかし、それがなかなかできないと、そういう方は世代間交流センターでやっていただくことになろうかと思います。ほとんどが家族葬だけれども、半分以上はお寺でやっております。ですから、その3割くらいが自宅でやったり、世代間交流センターでやったり、先ほど帯広でやった方のお話をしましたけれども、そういうような事情で向こうでやられるということです。なかには地元でやって、協議の結果というか、亡くなった方の遺言だとか、そういうこともあるので、一概に全部こうするべきだとは言いませんけれども、そういう施設がどうしても必要であれば相談を承るというのが最初です。そのうえで、業者の皆さんとお話をしていくということが必要だと思います。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) これでやめます。
私も、お寺なり葬儀屋があるわけですから、そこが一番大事だという気がしていました。家族葬をお寺でやっていると、私はそういう認識をしておりませんでしたので、あの広い本堂で5人や10人なり20人があのようなところでどうやるのかという認識を今もしておりますので、そういうことがお寺で十分対応できるということであれば、問題ないと思います。
全国的に見ると、公営の斎場で初めから終わりまで全部できると、町はありませんけれども、市ではそういうところがありますので、そこは前段で言っているように、お寺の関係、葬儀屋の関係を含めて、今よりよくなるというような方向での話し合いができれば、それに越したことはないと考えての提案的なものになりますので、そのへんをよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 同じようなことになるかと思いますので、先ほど申し上げたとおりでございます。
○議長(加来良明) これで、一般質問を終わります。