北海道清水町議会

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平成24年第4回定例会(9月11日_日程5)

○議長(加来良明) 日程第5、報告第2号、健全化判断比率の報告について、報告第3号、資金不足比率の報告について、以上、2件を一括議題とします。
 提出者より、報告第2号、報告第3号について一括説明を求めます。総務課長。

○総務課長(八木正明) 総務課長の八木でございます。よろしくお願いします。
 報告第2号、健全化判断比率の報告について及び、報告第3号、資金不足比率の報告についての2件について、一括してご説明させていただきます。
 健全化判断比率及び資金不足比率につきましては、いずれも地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、監査委員の審査を経て議会に報告させていただき、公表することが義務づけられているところであり、平成23年度の決算による各比率を報告するものでございます。健全化判断比率及び資金不足比率につきましては、それぞれの算定表と合わせて、説明資料につきましても添付させていただいているところでございますので、簡単にご説明させていただきたいと思います。
 最初に、報告第2号、健全化判断比率についてご報告いたします。健全化判断比率につきましては、実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率と将来負担比率の4つの指標でございます。
1頁目の総括表1、健全化判断比率の状況(平成23年度決算)をご覧いただきたいと思います。この表につきましては、上段が本町の比率で、下段が法令に定められている基準となる比率でございます。財政の健全性として早期健全化基準は黄色信号、財政再生基準は赤信号といわれるものでございます。
 5頁目の健全化判断比率の説明資料をご覧いただきたいと思います。
 最初に、実質赤字比率でございます。これは、標準財政規模に対する一般会計の実質収支額の合計のことで、一般会計の収支が黒字か赤字かを判断する指標でございます。平成23年度の決算では、一般会計歳入総額から一般会計歳出総額を差し引き、さらに翌年度に繰越すべき財源を差し引いた実質収支額は119,972千円の黒字でありますので、実質赤字比率につきましてはございません。
 続きまして、連結実質赤字比率でございますが、標準財政規模に対する本町の全ての会計の収支を足し合わせた額の割合のことで、町のトータルとして収支が黒字か赤字かを判断する指標でございます。一般会計各特別会計のいずれもが黒字でございますので、全会計を合わせて173,867千円の黒字となりますので、連結実質赤字比率につきましてもございません。
次に6頁をご覧いただきたいと思います。
 実質公債費比率でございます。これは標準財政規模に対する一般会計が負担する公債費及び公債費に準ずる経費の実質的な割合の3か年の平均であり、一般会計の標準的な収入が借金の返済にどの程度充てられかたを示す指標でございます。算定結果としましては、平成21年度から平成23年度までの平均値で14.5%であり、前年度算定値16.25%に対して、1.7ポイントの改善となっているところでございます。
 続きまして、7頁をお開きいただきたいと思います。
 将来負担比率につきましては、標準財政規模に対する一般会計が、将来負担すべき負債の実質的な割合の指標でございます。地方債の現在高などの一般会計が背負っている将来負担額と、一般会計の標準的な年間の収入を比較し、背負っている借金の大きさを示す指標でございます。
 平成23年度の算定結果は80.6%となり、前年度算定値91.5%に対しまして、10.9ポイントの改善となったところでございます。
 続きまして、報告第3号、資金不足比率の報告についてご説明させていただきます。
 次の頁の2頁目でございますけれども、資金不足比率の説明資料をご覧いただきたいと思います。
 資金不足比率につきましては「公営企業会計における事業規模に対する資金不足額の割合」のことで、公営企業の経営状況が赤字か黒字かを判断する指標でございます。また、資金不足額とは一般会計の実質赤字に相当するものとして、公営企業会計ごとに算定した額でございます。
 算定対象となる上水道事業会計、簡易水道事業特別会計、公共下水道事業特別会計、集落排水事業特別会計のいずれも資金不足額は発生しておりませんので、資金不足比率につきましてもございません。
 以上、報告第2号及び報告第3号の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 報告事項ですが、特に質疑がありましたら許可します。
 質疑はありますか。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 毎年、報告をいただいているわけであります。以前は、第2の夕張市になるのではないかというような、大きな危機感があって、町民がこぞって何とかしなければならないという思いが強かったものだと思います。
 今、担当課長から報告を受けたとおり平成19年から23年度まで等をみても、将来の負担比率等の数字が年々下がってきて、19年度の1.7倍から一般会計の比率が8割まで落ちてきている状況にあるというのは好ましいことでありますが、これから先を見越した時に、昨年の12月には中期財政推計等を示されたとき、私もいろいろなことを言わせていただきました。基金が22億円あったものが8億円近く減ってしまうだとか、そういう面があったりして、これから先、今までのようにあるときは30ポイントも下がっただとか、今回は10.9ポイント下がったということですけれども、これから先をある程度見越して、今後の予算のやりくりをしようとしているのか、試算等は全くしていないのか、これから2年から3年見越しているのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 総務課長。

○総務課長(八木正明) 財政を担当する課といたしましては、今年、平成23年度の実質公債費比率につきましては14.5%ということでご報告させていただきましたけれども、将来的に中期財政計画のなかで予定している大型事業、清水小学校の改築だとか、そういう大型事業を行うために起債を借入れして行った場合の試算は出しております。
 財政担当としては、単年度の起債の償還額が8億円程度の推移でいけば、この14.5%以下の数字になるものとして考えているところでございます。先ほども申し上げたような財政推計のなかでいくと、平成27年度には約10%台になる予測を立てているところでございます。ただ、この事業展開についても平成13年度から行革を行ってきて、ここまで財政が好転しているわけでございますので、その考えかたを踏襲いたしまして、今後とも事業執行にあたりましては、そのような考えかたのなかで行っていきたいと、財政を担当する担当課として考えているところでございます。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 前職の課長からもお伺いしたことがありますが、今、課長が言われたように、平成27年度には10%という非常に低い数字、まだまだ低い町もありますけれども、それくらいまで下がっていくという予想であります。
 うちの町は、公共建築物等で相当古い建物が非常に多くなっています。この平成27年度までには、そういう建物等がいくらあっても手をかけないと、借金もしないということで、すんなりいけばいいのだけれども、現下の情勢下でうまくいくのかという心配をしたりしております。最低でも10%を予測しているのだけれども、今の数字の14%くらいで止めて、ある程度大きな起債を起こして、大きな建物を建てなければならないというようなことも、これから先出てくるのかという気もするのですが、担当課としてはそういうことは一切考えてないというのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 総務課長。

○総務課長(八木正明) 原議員が言われたように、今まで行ってこなかった施設の老朽化に対する改修だとか、そういうものも迫っているような状況でございます。
 先ほど申し上げた単年度の償還額が8億円程度という部分を基本として、施設の改修等にかかる部分については、今回の補正予算にも提案させていただいておりますけれども、公共の部分で基金に積むようなかたちで提案させていただいておりますけれども、その基金の活用、起債の活用も含めて、今度、全体的な財政運営を担当課として行っていきたいと思っているところでございます。

○6番(原 紀夫) 終わります。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
 報告第2号及び報告第3号は報告済みとします。