平成24年第4回定例会(9月13日_日程1_一般質問3)
○議長(加来良明) 次に、3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 議長のお許しをいただきましたので質問をさせていただきます。
1点目は、休日窓口業務の開設、平日窓口業務の延長について伺います。
役場の開庁時に仕事の関係で役場に行けない町民の方々が数多くおられます。そのような方々に対応するため、戸籍謄抄本、住民票の写し、印鑑登録証明書や納税証明書、所得証明書の交付など、取扱業務を限定して、毎月2日間程度、土曜日か日曜日の休日に窓口業務を開設していく考えはないか伺います。
この、休日の窓口業務開設が困難な場合、当面、週1日程度、窓口業務の時間を延長してはいかがか伺います。そんなに経費をかけずに、窓口サービスを提供できるシステムです。ぜひ、前向きな答弁を期待したいと思います。
次に、清水町図書館業務の指定管理者制度の導入について、教育委員会に伺います。
平成15年9月の地方自治法の一部を改正する法律の施行によって、指定管理者制度が導入され、従来は出資法人等に限定されていた「公の施設」の管理を民間業者も含めた幅広い団体に行わせることが可能となりました。本町では、アイスアリーナと御影パークゴルフ場に指定管理者制度を導入し、サービス向上と経費削減に一定の効果を上げていることは周知のとおりであります。
そこで、清水町図書館に指定管理者制度を導入し、利用時間の延長など運営面でのサービス向上や管理運営経費の削減に取り組む必要があると思いますが、教育委員会の考えを伺います。
3点目といたしまして、最近の葬儀の際の町対応の弔辞についてお伺いいたします。
最近、葬儀に参列させていただいて気になることがございました。式次第のなかで町対応の弔辞が割愛されております。以前は、町長の参列のもと、代理者も含めて参加をし、弔辞をご披露されておりましたが、現在は弔文・弔電でございます。ご遺族のことを考えるとき、弔辞のない葬儀はさみしく、送る側としては、一抹のさみしさの残る葬儀となり、ご遺族の本意ではございません。町長の代理者、担当課長等の代読ということでも考えられないかお伺いいたします。
以上、お願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 私のほうからは、2点ということでございます。
窓口業務の開設につきましてのご質問でございましたので、お答えさせていただきますが、本町におきましては、完全週休2日制の導入にともないまして、窓口の業務の低下を招かないよう、平成6年4月から住民票にあたりましては、金曜日の勤務時間内に電話予約を受付け、土曜日に交付を始めました。土曜日は休みですから、その休みのときにそのようにさせていただいたところであります。さらに、平成12年12月から交付できる証明書が、従来は住民票だけだったのですが、戸籍の附票だとか印鑑証明、税関係の証明まで範囲を広げ、電話受付は平日の勤務時間中にいつでも受付をすることにしました。土曜日、日曜日、祭日にかかわらず、日直者が交付できるようにしてまいりました。ただし、戸籍の附票でなく、本票につきましては、請求者の資格確認が窓口で行えません。または個人のプライバシーを不当に侵害する恐れがあるということから、総務省ではこれを認めておりません。したがって、戸籍については休日の交付は行えないというかたちになります。
平成21年と昨年とあるのですが、当初、平成14年では9件ございましたけれども、平成15年0件、平成16年3件、平成17年1件、平成18年3件、平成19年3件、平成20年3件、平成21年0件、平成22年3件、平成23年0件ということで、年間を通してそういう状況でございます。したがって、需要が生まれて、どうしてもやってくれないかという人が増えれば、考えかたを変えなくてはならないかと思います。今の段階では、いつ来庁するかわからないなかで、職員を張り付けることによって、3名体制でいるところを時間差出勤にするか、もしくは時間外対応ということになってくると経費もかかってくることから、当面、ご理解いただいて、電話のみの予約で休日交付の周知徹底を図るということをしていきたいと思いますので、ご理解いただければと思うしだいでございます。これが、年に何十件ということで来られれば、こちらも考えなくてはならないと思っております。
ちなみに、管内の状況でございますけれども、そういう窓口を増やしているところは3町村です。一部、やっているところは支所でやっているところでありますけれども、それは帯広圏に通勤者が多いという状況の幕別町の札内支所だけ窓口延長を行っております。あとは通常でございます。芽室町は住民票と印鑑証明は臨時職員を付けて、土曜日の午後1時まで自動交付機でやっておりますけれども、あとは通常どおりでございます。そのような状況で、いまのところ需要の問題を考えながら検討していくことにしたいと思っております。
次に、葬儀でございます。心苦しいなか、やめざるをえなかった状況があったわけであります。ちょうど財政難ということもございました。そういうなかで、そのことについての範囲を狭めたなかで、弔文というかたちでさせていただいたところであります。弔辞を作成するためには、ご遺族の悲しみのなか、頭が混乱しているときに、訪問をして聞き取り調査をします。これに時間がかかります。用意されていないときは大変です。忙しいときに職員はとても心苦しいということが度々あったそうでございます。そういうことで、その部分を考慮しなければならないということと、当時、消耗品は約4,000円くらいかかります。その他に人件費、原案から全部やっていくのに半日かかるんです。合計すると12,000円くらいするんです。これまで10年間で1,123件なんです。ですから、1,300万円くらい現在までに経費として節減していることになるかと思いますけれども、それは、金に換えられないといわれれば、それまでなんですけれども、そういう状況なんです。
そこで管内の町村を調べてみました。そしたら、5町だけやっていました。全員への弔辞は5町村、20歳以上は芽室町と新得町でした。それ以下の人はどうなのということになると、差別をしているのではないかというかたちになります。それで芽室町と浦幌町は廃止を検討したいということでございます。したがって、半分以上はやっていないというような状況です。5町と、芽室町と新得町の2町が20歳以上、65歳以上のところもあります。これが浦幌町です。それで、芽室町も浦幌町も廃止を検討したいということでございます。そのようなことから、弔文というかたちになっているところでございますが、私が出席できるときは弔文を読み上げずに、私自身が弔意を表しておりますので、その分で勘弁していただくことになるのかと思います。私としても、取りやめるときに勇気を必要としましたけれども、ごめんなさいと思っております。よそでは町内会長が読まれたり、老人クラブであれば老人クラブの会長、社会福祉では社会福祉協議会ということで、そういう人達、もしくは友人です。そういう方向になんとか案などを用意してやれるところはそういうところでやっていく必要もあるのではないかという迷いもありますけれども、そのようなことで考えていただきまして、今までどおりとさせていただきたいと思いますので、ご理解いただきたいと思っているしだいでございます。
○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子) 図書館業務の指定管理者制度の導入についての質問にお答えいたします。
公立図書館は公の施設であるとともに教育機関として位置づけられ、図書館業務は専門性が高く、確立が求められ、継続的安定性と自治体間の協力を必要といたします。また、図書館は事業収益が見込みにくい公共サービスであり、自治体が住民の知る権利と生涯学習を保障するためにその経費を負担するべき事業であります。
指定管理者制度の導入は、住民サービスの向上と経費削減を図ることを目的とされていますが、図書館サービスは単に利用者が増えるだとか、開館時間の延長、開館日数の増といった量的なものだけでははかれない側面があると考えております。さらに、収益が見込めないことから雇用への影響が心配されるところです。平成20年6月の国会審議での、文部科学大臣の答弁では、公立図書館への指定管理者制度の導入は長期的視野に立った運営が難しくなり図書館になじまない、また、職員の研修期間の確保や後継者の育成の機会が難しくなるとあります。この国会で両院は、図書館への指定管理者制度の導入には弊害があるとの附帯決議を全会一致で可決しました。このような観点から図書館は、地方公共団体が設置し、教育委員会により運営される仕組みが望ましいと考えております。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 大変申し訳ございませんが、町長の窓口延長についての答弁について、印鑑登録証明書についての事例を聞き逃してしまったので、もう一度、ご答弁お願いいたします。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 電話予約の件数でしょうか。
○3番(佐藤幸一) 印鑑登録証明書の各町の事例です。
○町長(高薄 渡) 窓口の延長を19時までやっておりますのが、先ほど4町村といっておりましたが、幕別町札内支所は19時まで窓口延長ですから、毎週火曜日19時までの窓口延長は1町村だけです。それから毎週水曜日19時までに電話予約対応で1件、毎週1回の2町村です。音更町と幕別町、鹿追町は週に1回19時まで電話予約対応です。芽室町は、19時15分まで自動交付機で臨時職員をつけてやっております。その4町村です。
こちらのほうでは、平成23年度は0件、平成22年度は3件ということで、平成24年度については、今年度は2件ということです。ですから、担当のほうもこの程度で、周知の徹底が不足しているということで反省をしたということなので、とりあえず、電話予約の周知を徹底して、うちは平日もありますので、よそよりは対応としていい状況になっております。窓口延長は19時までしておりませんので、その部分について数が多いということであれば検討させていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 印鑑登録証明書については、大変なことだと思いますので、対応をよろしくお願いしたいと思います。
今回、それぞれ質問をさせていただきましたが、それぞれお答えをいただきました。これで質問を終わります。