北海道清水町議会

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平成24年第5回臨時会(10月31日_日程4)

○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。町長。

○町長(高薄 渡) おはようございます。行政報告を2件申し上げます。
 1点目に清水消防署庁舎建設に係る用地確保につきまして、ご報告申し上げます。
 現在の清水消防署庁舎は、昭和44年に建設したため、昭和56年に改正された耐震基準を満たしておらず、庁舎の老朽化も著しい状況であることから、新庁舎建設を進めるための用地確保が急務となったところであります。
 以前より、町中心部の民有地並びに町内企業の所有地を候補地として、用地取得に係る交渉を行ってきたところでありますが、用地面積が手狭であること、又は価格面での折り合いがつかないなどの理由から断念せざるを得なかった経過であります。
 雪印メグミルク株式会社が所有しております旧雪印清水工場跡地につきましても、当初は更地のまま保有していくとの交渉結果でありましたが、平成22年6月に「町で有効活用していただけるのであればお譲りする」旨の回答をいただき、その後交渉を行ってまいりました。
 その結果、清水町南6条4丁目1番地他1筆の内約9,800平方メートルを現状有姿にて引渡しを条件とし、売買価格26,432,636円並びに引渡し日から翌年3月31日までの固定資産税相当額を支払うことで、売買する旨の内諾をいただきましたので、取得に向け手続きを進めてまいります。
 なお、本臨時会に本件に係る補正予算をご提案させていただいておりますので、ご審議のほどよろしくお願いいたします。
 以上、清水消防署庁舎建設に係る用地確保についての行政報告といたします。
 次に、宮城県大郷町との災害時相互援助に関する協定の締結につきまして、ご報告申し上げます。
 本年7月30日に宮城県大郷町の瀬戸副町長が来町され、本町と災害時相互援助に関する協定締結の申出があり、10月23日宮城県大郷町において協定の締結をいたしました。
 本町と宮城県大郷町との関わりにつきましては、明治34年に宮城県旧大松沢村より本町の松沢地区に23戸の方々が入植され、本町発展の礎を築かれた頃より始まります。
 この旧大松沢村が、昭和29年に旧大松沢村が隣接する2村と合併し、現在の大郷町となり、現在も本町地域住民との交流が続いております。
 大郷町合併40周年記念行事には、本町の松沢地区の方々が大郷町を訪れ子ども神楽を披露、また、清水小学校から大松沢小学校へ本町の町木である「ナナカマド」を寄贈するなどの交流が行われました。更には、大郷町議会常任委員会が、平成21年に本町へ視察に来られてもおります。
 このような中、昨年3月11日に宮城県沖を震源とする東日本大震災により、大郷町においても甚大な被害が発生いたしました。
 現在、全国各地で想定される巨大地震等への対応・対策が求められる中、今後は互いに援助の協力体制を確立し、災害が発生した際には、応急対策並びに復旧対策を迅速、かつ、円滑に進め、災害への備えを万全にしてまいりたいと考えております。
 以上、宮城県大郷町との災害時相互援助に関する協定の締結につきまして行政報告といたします。

○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。
 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 行政報告の1件目についてお伺いしたいと思います。
 行政報告の前段でお話しされているのは、当初予算の編成時から同じようなことを聞いており、補正予算も出ておりますので、その件はまた別とします。
 このなかで現状のまま売買すると、これは話し合いですから基準が必要だと思います。現状というのも理解できます。これから土地を買って庁舎を建てて、それで終わるのでしょうかということです。順調にいくのかということに不安があります。というのは、埋設物、工場でしたから、地下に何か残っているのではないかということについて疑問を持っております。
 昔、工場のなかに入って具体的に見たわけではありませんけれども、なければそれに越したことはありません。ようするに、土地はそれ以上かからないと、埋設物があったらどうするのでしょうか。これは、現状のままという約束ですので、出るたびに町が町民のお金を使いながらどんどんやっていくのだろうと、庁舎を建てなければならないのでそのくらいのお金はしかたないと、これは説明として違うのではないかと感じたので質問にいたったんです。
 それで、先ほど聞きましたら、埋設物調査はしていないと、工場から建設当時の図面ももらっていないというお話でした。埋設物を掘って探すのも大変ですが、このへんについて、どのように考えてここまで話がきているのでしょうか。これについて反対しているわけではありません。これからどういうお金がかかるのかまったく想像できません。建物を建てるのは、コンサルティングに出せばできます。基礎を掘ったらコンクリートがあったとか、これを壊すのは誰ですか。業者にやらせるわけではなく、町がお金を出さなければなりません。この間の路線評価のなかで、南8条6丁目、6,200円だとか出ていたような気がします。そうすると、これは2,600円ですから、安いと言えば安いです。将来、本当に町民に安い買い物をしてあげたということがいえるのでしょうか。
 今、お話をしました、地下埋設物の調査をしていないということを確認させていただきたいです。
今後、これはまだ契約していませんよね、契約のなかにそういうものをふれるのかどうか、話し合いのなかで一切表に出てきていないと思います。契約書に何らかのかたちで入れられるのかどうか、その2点についてお伺いしたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(八木正明) 1点目の土地の埋設物の関係ですけれども、町としてあそこの土地の埋設物調査は行っておりません。それと、あそこは雪印の清水工場が建っていたものですから、取り壊しの時の図面等ももらっていないのが現状でございます。
 この交渉については、3年ほど前から雪印の工場跡地を消防庁舎の建設のためにということでお話をさせていただいた経過がございます。今年に入って5月に副町長と私は東京へ行き、交渉をさせていただきました。その前にも行っておりますけれども、その後、あそこの土地の約半分弱が清水消防署庁舎の建設に必要な面積でございますので、この半分弱の面積を購入させていただきたいというお話のなかで、購入条件として現状有姿、そのままのかたちで町として買わせていただくという条件のなかでお話をさせていただいて、雪印の会社として、全部の面積での購入希望もあったかと思いますが、残地利用の部分も含めて半分弱の購入でよろしいですという内諾を得ました。そのなかで準備を進めているところでございます。あくまでも、そういう話し合いのなかで購入条件として、現状有姿というかたちで購入するというお約束をさせていただいて、今準備を進めているところでございます。
 2点目のご質問で、契約のなかにそういう条項を盛り込むかどうかですが、現状有姿のなかで買わせていただくということの購入条件のなかで内諾を得ているというような部分からいくと、万が一、地下に何か埋設物があって、庁舎を建てるときに支障があるという部分については、当然、町のほうでその部分の経費については持つというようなことになるので、契約書のなかではそういう埋設物が出た場合は売り主側が負担しますというような条件は付さないようなかたちでなるということでございます。
 実際、雪印側で押さえているかどうかはわかりませんけれども、そのへんの確認については、今後、雪印側に行っていきたいと考えているところでございます。以上です。

○議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 総務課長という立場のなかでのお話だと思います。今のお話のなかで、これを決めるまでの間に委員会だとかでこの土地を買うか、買わないかをはかったんですよね。これは総務課で交渉して買いますと決めたのでしょうか。
 庁舎内にいろいろな委員会があると思います。それにはかって、行財政委員会だとかいろいろあると思います。そういう委員会にこの購入についてはかって、この話は進んでいるんですよね。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) ただいまの、検討委員会のなかではかったのかどうかというお話であります。
 現在、消防庁舎建設にともなう各課の合同会議をしております。これは5月の協議会のときにもご説明させていただいたと思います。現在、3回開催しておりまして、実は、平面図についてはすでに進んでいるんですが、土地の購入にあたっては、雪印とこういう状況で進んでいますということで報告しております。委員会のなかでも了承をいただいているという現状でございます。

○議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) その委員会のなかで、今の姿のなかでの議論しかしていなくて、その委員会のなかで私が言ったような、事実か事実でないかは私はわかりません。なければそれに越したことはないんです。だけど、そういう心配だとか、雪印には施設を解体したときなどの図面がないわけないです。そういうものを委員会のなかで、取寄せてだとか、そういう話は一切ないんですか。
 私は、その委員会そのものが、本当に機能しているのか、ただ事務処理のなかでこういうものはここに行く、こういうものはここでやるだとか、そういう事務処理の流れのなかで処理しているのではないでしょうか。大変失礼な言いかたですが、中身がともなっていない場合があるのではないかということをあえてご指摘させていただきながら、そういう話が出たかどうか、最後の答弁をいただきたいと思います。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 委員会のなかで、そういう図面を提供して検討していたのかというお話かと思います。
 委員会のなかでは、その図面の提供はしておりませんし、その当時の工場の図面をもらっておりません。今後、総務課長にもお話していただきましたけれども、図面につきましてはいただいて、埋設物だとか、そういうものもあわせて検討していくことになるかと思いますが、くどいようですが、現状有姿ということで進んでおります。

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 私は単純な質問をさせていただこうと思ったのですが、中島議員から質疑をされて、過去に農協と等価交換した土地も然り、また今回、公営住宅を建設している農協跡地のスタンドのなかから大きなコンクリートの埋設物が出て大騒ぎをしたことがありますので、なるほど、そんなことも考えられるのかと驚いたしだいであります。
 今お伺いした感じとして、そういうことであれば、契約の段階で地下に埋設物があったときには売り主が除去するだとかの項目が、もし懸念されるものがあるとすれば、設けるべきではないかという気がいたします。
 現状でそういう考えはないというのか、もう一度そのへんをお聞かせ願いたいと思います。
 2点目です。消防用地、1ヘクタール近い面積を購入するわけですから、今まで消防の訓練等々については、体育館の前を使用しておりました。今後は、消防庁舎が新しくなったあかつきには、そちらの広いほうで行うかたちになるのでしょうか。この2点をお願いします。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) お答えさせていただきます。
 埋設物があった場合に、どちらでするかというのを、契約のなかに入れるべきではないかというお話ですが、この点はこれから詰めていくということになるかと思いますが、くどいようですけれども、現状では有姿ということでやっておりますので、お話はさせていただく予定でおります。
 面積の関係で、訓練等を体育館でやっているわけでございますけれども、今後は敷地内で全てできるという計算のもとでの広さの購入となります。

○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
 これで、行政報告は終わりました。