平成24年第6回臨時会(11月30日_日程6)
○議長(加来良明) 日程第6、議案第71号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定について、議案第72号、平成24年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定について、以上、2件を一括議題といたします。
本案について、提案理由の一括説明を求めます。
はじめに、条例の一部改正する条例の制定について、産業振興課参事。
○参事(真野 篤) 議案第71号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定について、地方自治法第96条第1項第1号の規定に基づき、上記条例の制定について議会の議決を求める。例規集につきましては、第2巻501頁からでございます。
議案説明資料の清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例、新旧対照表等もご覧いただきたいと思います。
清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正するもので、附則に次の1項を加える、7号、平成24年12月1日から平成25年11月30日までの間に、第3条第1号に規定する運転資金について第8条の規定による申し込みをした者に係る利息の補給については、第7条の規定にかかわらず、利子額に相当する額を交付するものとする。
附則、この条例は平成24年12月1日から施行する。
提案理由でございますけれども、経済状況の悪化による町内事業者の事業に必要な運転資金の借入れを支援するため、平成20年12月1日より附則で1年間の期間延長で、毎年11月30日までに借り入れた運転資金に限り、全額利子補給をし、昨年12月より1年間さらに継続してまいりました。償還年数、通常5年の半分、2年6カ月を過ぎると借換えが可能となり、本制度が平成20年12月1日から始まってすでに4年半が過ぎております。
対象者におかれましては、すでに借換え等の手続きが終了されており、該当者は少ないものと考えます。さらに、現状の金利が2.1%と一定の成果が見られることから、先般、商工会と協議を経て、会報等で会員の方には周知されております。
その後の国内経済の著しい回復の兆しもなく、11月に内閣府が発表した国内総生産GDP速報値でも、物価変動の影響を除いた実質前期比0.9%の減、年利換算で3.5%の減、それにともなう海外経済への減速で輸出が減り、さらに、エコカー補助金の終了など国内の内需も弱まり、景気の後退色が強まるなどの報道がありました。
これらの現状と本町の経済状況が必ずしも一致する根拠が見いだせない状況ですが、昨年10月末の道東道、これらの全通により、交通量が増加し、さらに本町で開催された北海道ガーデンショー、それらが終了した後の市街地の状況などについて担当課としまして、聞き取りアンケート調査を実施しました。その際に、事業所からの意見・要望を聞くなかで、本町の景気についてはあまり変化は見られないというような状況、さらに、11月上旬に町理事者と商工会員との懇談会で、期間延長の要望意見、さらに年末年始を今後に控え、町内中小企業の経営も厳しさを増すなど、総合的な判断をし、本臨時議会に提案し、平成24年12月1日から平成25年11月30日までの期間、1年間延長し、利子相当額の補給を続けるものであります。
なお、今議会に関連する補正予算もあわせて提案させていただきますので、ご審議のほどよろしくお願いしたいと思います。以上、提案理由とさせていただきます。
○議長(加来良明) 次に、一般会計補正予算について、副町長。
○副町長(金田正樹) 議案第72号、平成24年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定についてご説明を申し上げます。
総額に歳入歳出それぞれ2,066千円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ7,641,328千円とするものでございます。
歳入の補正よりご説明申し上げます。
6頁をお開き願います。
18款1項1目、財政調整基金繰入金につきましては、今回の補正にかかります調整額2,066千円の追加でございます。
7頁、歳出にまいります。
7款1項1目、商工振興費につきましては、議案第71号にてご説明いたしました、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部改正による運転資金利子の全額助成、並びに、借入需要の増加により、補助金2,066千円を追加するものでございます。
以上、一般会計補正予算(第8号)の説明とさせていただきます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) これより、一括して質疑を行います。
質疑ありませんか。
6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 産業振興課参事から、現下の国内情勢、また、我が町に対する助成等々を含めて説明されました。
お尋ねすることは2点です。
この条例については今日議決して、明日から施行するという、まさに切羽詰まった提出をされているわけであります。これほど、緊急を要するものなのかという疑問もありまして、9月の定例会に、参事の一連の話を受けたまわっていても、するべきものではなかったのではないかという気がいたします。何かしら素朴な疑問があるわけであります。
商工会から正式に文書等々で、9月には提出できなかったけれども、今回は急いで何とか申請するので、認めてもらえないかというようなことがあって急遽このようなことになったのか、このへんお尋ねしたいと思います。
2つ目です。この近代化資金の利子補給の補助金につきましては、私が調べたところでは平成17年度から調べてみましたところ、当初は645万円から650万円をずっといって、大体500万円から600万円で、平成20年度には700万円くらいになっておりますけれども、平成21年以降、980万円から1,000万円弱でずっときている状況があります。したがって、増えているのかと思ったらそうでもなくこのような状況で、今は900万円台にあると、今年の予算については862万円になるわけですけれども、お尋ねするのは、平成23年12月1日から今年3月31日までに、商工会の商業者から何件ほど、この利子補給にかかわってお願いしたいという申請があるのか、その額はどのくらいなのか、このへんについてお尋ねいたします。
○議長(加来良明) 産業振興課参事。
○参事(真野 篤) 1点目の商工会からの要請というか、要望についてでございます。先ほどもご説明いたしましたけれども、8月上旬に商工会事務局と今回の9月定例会に向けた協議を行いました。そのなかで、現在の2.1%の金利状況、実質事業者負担が0.6%という状況のなか、繰上償還等の借換えが徐々に減少しているという成果がみられるのではないかということで、商工会の事務局と打ち合わせをさせていただきました。その後、役員会・理事会を経て、会員には会報で周知されている状況でございます。
その後、国の経済状況と一致するものはございませんけれども、11月9日に町の理事者と役員との懇談会がありました。そのなかで、期間延長での意見がございまして、これから年末年始を控えるなかで、総合的な判断のなかで提案したということでございます。さらに、11月30日で切れますので、それにあわせて各金融機関の駆け込みの要望もありましたので、今回補正もさせていただきますけれども、そういったことでご理解いただきたいと思います。
それから、平成23年度の実績でございますけれども、全体で185件、これにつきまして利子補給に対して158件、保証料の支給、これは2分の1保証料をやっておりますけれども、あわせて185件で、金額をあわせると9,583,400円という実績でございます。
○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 12月の定例会が11日から始まりますけれども、先ほども災害の専決も含めて、そのへんで間に合うようにならなかったのかという疑問があったりしました。今、お伺いしたところ、11月9日に商工会との意見の調整をした結果、必要を認めて、今回、提出をしたということですね。
今後、当初600万円くらいからいって、今は900万円くらい、今年は860万円という話をしましたけれども、現下の苦境下にあっては、まだまだ増えていって、今は158件と、相当数も多くなっておりますけれども、これから先もより多くなるのではないかというような予想を担当課はされているのかどうか、このへんはどうでしょうか。
○議長(加来良明) 産業振興課参事。
○参事(真野 篤) 商工会の事務局と9月定例会に提案することに関しての協議をさせていただいた折もそうなんですけれども、消費増税の論議もこれからあります。駆け込み需要的な後の反動、さらに、新規起業者に対する支援という部分で融資枠だとか、既存の条例でいくと、事業を開始して1年以上でないと対象にならないだとか、そういった細かい条項もあります。そういったなかでは、もう少しニーズに合った対応もこれから検討していかなければならないかと思っております。
○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
これで質疑を終わります。
○議長(加来良明) これより、一括して討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、議案第71号、清水町中小企業近代化資金融資条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、議案第71号は原案のとおり可決されました。
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○議長(加来良明) これより、議案第72号、平成24年度清水町一般会計補正予算(第8号)の設定についてを採決します。
おはかりします。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、議案第72号は原案のとおり可決されました。