北海道清水町議会

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平成25年第2回定例会(3月12日_日程10)

○議長(加来良明) 日程第10、教育行政執行方針について、教育委員会委員長より、平成25年度教育行政執行方針を述べていただきます。
 教育委員会委員長。


○教育委員長(三澤吏佐子)

I はじめに

 平成25年第2回清水町議会定例会の開会にあたり、清水町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。
 我が国におきましては、教育振興基本計画などにより、21世紀を切り拓く心豊かでたくましい人材の育成が進められております。
 清水町教育委員会といたしましては、北海道教育ビジョンの基本理念である「自立」と「共生」を踏まえ、学校、家庭、地域、そして行政が連携を深め、子どもが安心・安全に学び、生活できる教育環境の充実に努めてまいります。
さらに、本町の教育理念を「心響」、実践指標をしみず「教育の四季」とし、町民総ぐるみで「心かよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。

II 学校教育の推進
 
 確かな学力、豊かな心、健やかな体を育むため、バランスのとれた教育を進めてまいります。
 本町を愛し、優しさと勇気を持ち、地域の発展に貢献できる子どもを育てるため、学校における全ての「教育力」を結集し、「学校力」を高め、子ども一人ひとりが意欲的に学びあい、可能性を伸ばす教育を推進してまいります。
 また、学校施設の整備に努めてまいりますが、本年度は施設の老朽化により清水小学校の大規模改修事業を進めます。

1 確かな学力の育成
 分かりやすい授業を展開するために、教職員の資質向上に向けて校内外の研修体制の充実や指導方法の工夫改善、教材備品の整備など学びの環境の充実に努めてまいります。
 また、全ての教科の基本として、言語活動の充実や体験的な学習を重視するとともに、学ぶ意欲を高め、学習習慣を身に付けさせ、思考力・判断力・表現力など「生きる力」を育成し、情報処理能力や想像力の向上を図ります。

2 学校改善支援プランの推進
 昨年度行われた全国学力・学習状況調査などの調査結果で明らかになった成果や課題を踏まえ、各学校での授業改善の取組などに活かしてまいります。
 また、学習習慣の定着や生活習慣の確立など家庭教育にかかわる面も多いことから、学校の努力とともに家庭との連携に努めてまいります。

3 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進
 生命を大切にする心、思いやりの心、感謝の心、互いに支え合う心など、子どもたちの規範意識や倫理感を育むため、家庭・学校・地域が連携しながら、発達段階に応じた道徳教育や、奉仕・体験活動などの推進を図ります。
 なお、いじめについては、「いかなる理由があろうと、人間として絶対に許されない」という認識に立ち、その未然防止、早期発見、早期対応に努め、命を大切にする指導や教育相談を充実してまいります。
 また、子どもたちの活動の源となる体力の向上や、歯の健康を含めた健康の増進についても学校の教育活動全体での指導と合わせて家庭や地域との連携を図ります。

4 子どもの安心・安全教育の推進
 子どもたちが事故や事件に巻き込まれないように安全教育を進めるほか、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの協力を得るなど保護者や地域ぐるみの取組を推進します。
 また、防災教育や情報モラル教育についても、子どもたちの発達段階に応じ、家庭、学校とも連携し、指導を図ってまいります。

5 特別支援教育の推進
 特別に支援を必要とする児童生徒の一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努め、特別支援教育支援員の配置などにより支援体制の整備を図るとともに関係機関との連携を推進します。

6 幼保・小などの連携教育の推進
 幼児・児童生徒の発達段階を踏まえた学びの連続性を図るため、幼保・小連携は重要です。幼児と児童との交流活動や教師など関係者の連携した取組により、なめらかな接続を進めます。
 さらに、教育課程の連続性を踏まえ、小学校と中学校の連携などについても進めてまいります。

7 しみず「教育の四季」の推進
 「感性あふれ、表情豊かな子どもの育成」を目指し、しみず「教育の四季」を推進してまいります。
 清水町の次代を担う子どもたちが、生涯にわたり心豊かに生きていくために大切な基本的生活習慣や規範意識の定着に向けて、全町民が心を合わせ取り組んでいるところです。この取組を、本町の特色ある活動として、引き続き実践してまいります。

III バスの運行及び学校給食の運営方針

1 スクールバス等の運行
 スクールバスについては全路線を運行委託しますが、引き続き遠距離児童・生徒の通学手段として安全な運行に努めてまいります。
 また、使用耐用年数を超過して車体の老朽化が著しい車両について更新を進めておりますが、本年度は中型バス1台と、小型バス1台の更新を図ってまいります。

2 学校給食の推進
 学校給食につきましては、地元産の食材を多く利用したメニューを取り入れ、おいしい給食の提供に努めるとともに、給食を通して児童生徒に正しい食事のとり方や望ましい食習慣を身に付けさせるなど、食に関する指導の充実を図ってまいります。
 また、子どもの発達段階に応じた食育の推進を図り、食に関する興味・関心を高められるよう食育活動を進めてまいります。

IV 社会教育の充実

 将来の予測が困難な社会情勢のなか、町民が充実した生活を送るため、生涯を通じて豊かに学ぶ環境を整備し、学んだ成果をまちづくりに生かすことができる社会の実現を目指し、それぞれのライフステージに応じた多様な学びの場を創造してまいります。
 また、3年次となる第7次社会教育計画に基づき、さらに社会教育の充実を図ってまいります。

1 社会教育活動の推進
 子どもたちにとって、家庭は生活習慣を学ぶ大切な場であり、地域の教育力も大きな支えとなります。今後も関係機関と連携を図りながら、心豊かな子どもが育つ家庭や地域社会の構築を推進してまいります。
 社会教育活動の拠点施設である公民館につきましては、町民に親しまれる学習活動・情報提供の場として良好な維持に努めてまいります。

2 文化芸術活動の推進
 町民一人ひとりが心豊かに潤いのある生活を送るため、引き続き文化芸術の持つ力が広がる活動を促進し、文化芸術に触れる機会を提供してまいります。
 また、子どもたちの豊かな感性を育むために、芸術鑑賞事業を実施し、保護者や地域の方も共に鑑賞できるようにしてまいります。

3 スポーツ・レクリエーション活動の推進
 年齢や体力に応じたスポーツ活動の推進や健康づくりを通した地域の連帯感の醸成に向けて、スポーツ推進委員をはじめ、関係機関の協力を得ながら講習会や大会を開催してまいります。
 また、アイスアリーナにつきましては、冬季スポーツの振興と地域活性化の視点から引き続き指定管理者と連携を密にしてまいります。

4 図書館の運営
 地域を支える情報の拠点として、豊かな読書生活を保障し、日常的な調査・研究に応えるための施設として町民の読書要求と学習意欲に応える資料を収集・提供してまいります。
 子どもの読書活動は、学校図書館との連携をさらに深め、ボランティアの協力を得ながら積極的に進めてまいります。
 また、新しいメディアに対応できるよう視聴覚コーナーの機器更新を行うとともに、図書館に足を運んでもらうような動機付けを行う各種事業を展開します。
 さらに、エントランスホールを活用した事業を定期的に開催し、「町民のふれあいの場」としての図書館を目指してまいります。

Ⅴむすびに

 以上、平成25年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。
 本年度も本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げます。

平成25年3月12日

清水町教育委員会 委員長 三澤 吏佐子