平成25年第2回定例会(3月14日_日程2_一般質問5)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 通告に従いまして、質問をさせていただきます。
職員の持ち家手当についてをお尋ねしたいと思います。
十勝毎日新聞の1月26日付でありました。十勝管内1市18町村の持ち家手当の状況が大きく報じられておりました。帯広市は平成24年度限りで廃止を決めました。何らかのかたちで検討している町村が複数あり、今後、見直しの検討を始める町村が増えたそうだという記事でございました。これは、清水町の住民に取りましても、関心の高い記事でありましたが、いまだに何の動きも見えませんのでお尋ねさせていただきます。
そもそも、持ち家手当というものはなんなのでしょうか。また、持ち家手当については、清水町においてどのような内容になっておりますか。この持ち家手当の廃止要請が国からあったということですが、清水町も例外ではないと思います。それは事実ですか、また、それはいつ頃ですか。事実だとすれば廃止できない理由はなんでしょうか。いまだ条例改正が提出されないでいるということは、新年度も予算が計上されてきております。続けるお考えでいるのでしょうか。
国・道も廃止をしており、帯広市も新年度から廃止ということでありますので、町民視線というものは非常に厳しいものがあり、住民感情として理解できないわけであります。この職員の持ち家手当をどのように考えていらっしゃるのか、ご説明いただきたいと思います。
次に、全国学力テストの結果と学力向上の取り組みについて、質問をさせていただきます。
全国学力テストについては、その結果の公表をどのように行うかということで、各地で問題になっておりますが、我が町に小・中学校が各2校ずつあります。私は学校の序列化を求めているものではございません。全国学力テスト学習調査の清水町における結果は、毎年この時期にご報告をいただいているところです。小・中学校の4校とも、全国平均を上回る成績が続いていることに対して、現場の教師の熱意とご努力に敬意を申し上げたいと思います。
全国的に少人数学級を導入している自治体において、ほとんどが全国平均を上回っているとの調査結果があるとのことですので、清水町も例外ではなく、その効果は大きいと思います。しかし、何かを行ったらその結果を分析して将来にいかすことが改善につながるわけでございます。学習に対する関心、意欲のある生徒について、回答率が高い傾向にあるという文面から、それに該当しない児童もいると受け取られます。全国学力テストの結果について、どのように受け止めているのかということと、今後、どのように学力の向上に向けた取り組みを行うお考えか伺います。
テストの点数というものは、もちろん重要であります。学力の向上ということが、生きる力の向上となる部分もありますが、それだけではなく、今後の社会の特質が人口減少社会等や高齢化、清水町第5期総合計画で示してございますが、人口が平成32年には概ね9,000人に想定されるとあります。これは、我が清水町において、直面する深刻な課題であります。過疎化に拍車がかかり、それが経済の低迷にもつながるのではないかと思うわけであります。子どもは地域の宝として育てられ、やがて社会に巣立ってまいります。その子ども達が地元に戻っても仕事がないからと、地元に戻ってきてくれるのは、卒業生のなかでわずかな人達です。
そこで、従来の学校教育のパラダイムにとらわれず、新しい教育価値の発見をし、想像していくことも重要になってくると思われます。基礎学力に加え、主体性、創造性など、地域社会の未来を切り開くための総合的な実践力を養うことをめざし、体験型、問題解決型の学習や地域を学ぶ学習など、地元清水町の将来のための支援を十分に備えていく教育の必要があると思います。現在のカリキュラムでベストとお考えでしょうか。お尋ねします。
町も異文化との交流を通じて人間性豊かなまちづくりを進めるとし、アメリカ合衆国ミシガン州チェルシーの交流を継続しております。平成19年より、本町にも小学校高学年の英語教育が導入されました。児童達の外国語に対する関心も高くなっていると理解しております。学力テストに英語は加えられておりませんが、教研式標準学力検査、社会、数学、理科、国語の4教科に英語が加えられております。これは中学2年生が対象で、十勝の子ども達という表現でありますが、結果は全国を下回りましたとありました。いつか役立つ英語ではなく、これからの国際社会に信頼される人材を育成するための外国語教育は重要と感じます。子ども達の小学校と中学校、さらに高校へと学びをつなげるために、清水町のめざす子どもの姿を意識して、小・中一貫、設置者は違いますが、唯一の道立清水高校との連携を図り、連携型一貫教育として英語力の養成に取り組む必要があると考えますが、いかがでしょうか。
次に、公共施設の樹木の剪定についてお尋ねします。近年、公共施設内の剪定が行き過ぎているという感じがいたしましたので、質問をさせていただきます。
今回、図書館の敷地に植えられている広葉樹のカシワの木の枝先がすべてカットされていました。私は、樹木の専門家でも庭師でもありませんので、今後、あれがどのような形になるのか予想することはできませんが、カシワの木などは自然木であります。当時の方々はどのような思いであの場所で植樹をしてくれたのでしょうか。町の歴史として、やがて大木になれるであろうかたちとは程遠い姿であり、街並みや景観に違和感さえも覚えます。そこでお尋ねします。
あの場所は電線も信号機もありませんが、それで枝が邪魔になるようなこともないと思います。このような剪定をした目的はなんでしょうか。あのような剪定の状況をどのようにお考えですか。
次に、町のなかには保護すべき景観もないのでしょうか、それで樹木も庭木も自由に植栽し、自由に剪定をしておりますが、今後、公共施設内の樹木など街並みの景観にマッチしたかたちで保護をしていくということも大事だと思います。そのための保護条例をつくることを提言をしたいと思います。いかがでしょうか。
以上で1回目の質問を終わります。町長、教育長のお考えをお伺いします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 職員の持ち家にかかわる、住居手当のご質問ですが、ご指摘のとおり、人事院勧告に基づき、国家公務員は平成21年から廃止をしたところでございます。各地方自治団体に対しましても給与制度は、国家公務員の給与制度が基本として決定されるべきものから、地方公共団体におきましても、廃止を基本として見直しを行うようにということの要請がきているところであります。
本町には、地域事情としてもありますけれども、今まで他の町村もそうでありますけれども、国や北海道庁の職員や北海道の職員と違い、職員住宅を整備していないということもあります。以前はあったんでありますけれど、持ち家を建設することを推進して定住を図ってもらうということと、建てることによりまして、財源である固定資産税が賦課されるわけでありますので、それを期待しているということでそれぞれ住宅手当を支給してきたわけであります。今回、そういうことで廃止をすべきではないかというお話でございますので、我々もそのことについての議論をさせていただいているところであります。
帯広市は、借家の手当について従来どおり出しておりまして、合意になったのは、借家の手当を上げたということでありまして、自宅を建設しているところについては廃止というかたちになったところであります。そういうような状況でありますから、住民感情から見てもこの問題については取らざるをえなく、検討していくということにしたいと思いますので、平成25年度につきましては、このままにさせていただきまして、平成25年度中に結論を経ていきたいと思っております。町村会とも、この議論をしていかなければならないと思っているしだいでございます。
現在、参考までに、一般職158名のうち91名、借家が34名ということになっております。そういうような状況で推移しているところであります。
次に、公共施設内の樹木の剪定について、私のほうから答弁しますが、図書館のことで質問をいただきましたけれども、全体についての計画というか、景観の法条例等々について、ご質問をいただきましたので、その部分でお答えしていきたいと思います。
公園等の樹木については、景観を表現するには最も大きな素材になっているところであります。昔から大木について補植してきているという状況でありますが、近年、バランスが崩れているのと、病害虫が発生しているのと、それから、近辺にはありませんがススメバチ等々の巣がつくられているだとか、最近の害虫等があります。それから、葉が落ちると近郊の住宅街の屋根にいっている状況で、危険性があるというようなことから剪定をさせていただいているわけでありますけれども、専門業者の剪定師の指示に従って、樹木の検討をさせていただいているわけであります。
そういう面で、景観上の不要な枝・葉を剪定して樹種本来の美しさを発揮させるだとか、あるいは間引きすることによって抵抗力を高めて、病害虫に対応していくというようなことをやったり、あるいは通風や採光を良くして、風当り、風雪による抵抗力を強めると、そういうようなことから枝を再生させていくということでやっているところであります。
当町の周りには、日本甜菜製糖の大きな木もありますけれども、日甜におきましても、上のほうが長くて剪定して、なかも間引きして1年に数回は、大きいやつは5年くらいに1度やっているそうですけれども、1年くらいのやつでやっている場合もありえるということで、それぞれの部署において枝・葉を剪定してきたというようなことでございますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子) 全国学力テストの結果と学力向上の取り組みについて、3点のご質問がございました。
まず、1つ目の質問であります、結果と今後の学力向上の取り組みにつきましてお答えいたします。
平成24年度全国学力学習状況調査の結果につきましては、昨年12月の定例議会の一般質問にもお答えをいたしましたが、清水町の学力調査の平均正答率は、すべての教科において全国平均を上回ることができたところでございます。教育委員会では調査結果を受け、速やかに分析を行い、学校改善支援プランを作成し、さらなる指導方法の工夫・改善を指示するとともに、その結果を町のホームページで公表したところです。また、各学校においても調査結果を分析し、成果と課題、今後の学力向上に向けての改善点をまとめて保護者に説明をするなど、指導方法の工夫・改善や次年度に向けての取り組みにいかしているところです。
次に、2つ目のご質問であります、地元に視点を向けた授業の状況につきましてお答えいたします。学力テストはあくまでも学力の一部を確認するものであります。本町の教育は一般社会のなかで生きる力を育むという理念のもと進められております。
郷土の自然・歴史・産業などを学ぶことは、日本や世界のことを知るための基本です。小学校や中学校では、教育委員会で作成している社会科副読本の活用や、町内の農業、商工業者などのご協力による農業体験、職場体験など、生活課や社会科、総合的な学習の時間などを通して、本町の歴史や農業・商工業・生活など子どもの発達段階に応じた教育を行っているところであります。
3つ目のご質問であります、小・中・高連携による英語教育についてお答えいたします。新学習指導要領により、移行措置を経て、平成23年度から小学校5・6年生で外国語活動が始まりましたが、御影小学校においては、英語活動の拠点校として、平成19年度から先駆けて実践研究し、成果を上げているところであります。清水小学校の指導にもつながっているところであります。小学校においては、現在、英語活動講師やアメリカ人の英語指導助手の活用により、外国語に慣れ親しませながらコミュニケーションの能力の素地を養っているところです。
また、小・中・高連携による英語教育の現状について申し上げますと、中学校の英語教師が小学校に出向き授業を行い、中学校においても清水高校の教師による英語の出前授業を実施したところです。
教育委員会といたしましては、今後も引き続き「しみず教育の四季」を基軸に、各学校、家庭、地域が連携し、感性あふれ、表情豊かな子ども達を育ててまいりたいと思います。ご理解のほどお願いを申し上げます。
次に、公共施設内の樹木の剪定について、1つ目のご質問にお答えいたします。図書館周辺は、町民からの防犯・安全上の問題の指摘もあり、カシワやニレなどの樹木は相当年数の経つものが多く、傷み具合も進んでいると思われましたので、専門の方に見ていただきながら全体の剪定について計画をいたしました。計画にあたっては、枝・葉が茂りすぎた樹木は必要な剪定により、風通しと採光を良くして病害虫や風雪害に対する抵抗力を強め、より若返りを図り、全体の樹木、植生の維持継続を目的としたところです。
作業につきましては、木の特性ごとに9月と12月の2回に分けて剪定伐採をし、9月にソメイヨシノ3本を補植し、子ども達にも樹木の名前がわかるように名盤を40枚取り付けております。以上の作業によりまして、今後は元気な枝葉によって、当初の植栽の目的に合った景観を取り戻し、図書館全体の樹木や、植生の維持継続が可能になると考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 再質問をさせていただきたいと思います。
持ち家手当についてでございますけれども、これは、ほかの町村と協議をしてお話をしながらやっていくということで、今年度中はこれを継続するというお考えですか。
○議長(加来良明) 副町長。
○副町長(金田正樹) 先ほど町長からもお話をさせていただきましたけれども、平成25年度中に検討をすると、そのへんも含めまして、今回、当初予算の附表のなかに内訳も出ております。最初から予算措置をしているところでございます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) これは、住宅の維持管理の手当というもの、民間ではほとんどないとした人事院の廃止勧告でございます。それを受けながら一度も組合とのお話を持たないという状況だと思いますので、平成21年に人事院からお話があったわけでございますが、長期にわたり手つかずの状況であることは非常に不自然だと思います。スピードにも配慮をし、迅速に対応をすべきであるというふうに思いますし、町民のなかには持ち家手当は公務員の財産形成に、公金が使われているのではないかという声もあるわけでございます。これに対してお答えいただきたいと思います。
○議長(加来良明) 副町長。
○副町長(金田正樹) 今の住宅手当に対して公金が使われているのではないかというお話も出ていますが、確かに公費で手当を支出しております。人事院勧告が出たのにもかかわらず遅かったのではないかというお話でございますが、すべてが人勧どおりやってきているわけではございません。あくまでも人勧を基礎としてやってきております。現に、給料削減についても民間で保障しているやつもしていないということがありますので、その場で検討をしてやってきているところです。今までそのなかで検討してきていなかったのは事実です。平成24年度から検討をはじめたというところでございます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 今回も予算を計上してございますけれども、いろいろな経過がございますでしょうが、予算を執行する今議会で議論をしていくということが、私ども議会の責任でもあるように思えます。それが町民の目線に合致するということもありますので、スピード感を持って対応していただきたいと思います。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。副町長。
○副町長(金田正樹) この関係については、十勝管内のなかでも話題になっております。早い時期に情報提供しながら、検討していくことになるかと思います。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) その点につきましては、迅速に対応願いたいと思います。
全国学力テストの結果と学力向上の取り組みにつきまして、質問をさせていただきたいと思います。学力の結果というものは、内容があったとしても十二分に承知しておりますけれども、非常に良い状態の現状であったと、全国的に上回ったということでございます。その良い状態をもたらした原因というものもしっかりと把握しておくべきだと思います。しっかりと特定していくことによって、悪い状況にはならないということがありますので、そういうもののきちんとしたマネジメントをつくっているのかと思いますが、そこらへんはどうでしょうか。
○議長(加来良明) 学校教育課長。
○学校教育課長(松浦正明) 学力テストの結果につきましては、先ほど全体の平均的なところにつきましては、説明をしたとおりでございますけれども、全員が平均点以上を取っているということではございません。下位層の方もおりますので、そういうところの対策だとか、同じテストのなかでも苦手な部分があるかとか、そういう部分は出てきますので、そこらへんは各学校で改善策を練っていただくということで、進めております。
全体的に全国の平均点を超えておりますので、今後も維持していきたいと思いますけれども、それ以外のところについてもできる範囲で、各学校では改善を進めているところでございます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) そのとおりだと思います。
学校教育というものは基礎学力も重要ですが、これからそれに加えて、清水町の子どもの将来像がどういう子どもを育てるのかということが、教育の四季やなんかでも、はっきりとしたものが明確に見えないわけでございます。将来、子どもが学力向上の取り組みで進学率が高くなり、エリートと呼ばれる子どもがたくさん誕生しているのかもしれないのですが、その学力向上につながる教育、子ども達が町から出てしまっています。それは町には仕事がないから帰れない、そうではなく、町に帰っても仕事がないから、町に仕事をつくるために帰りたいという志を持つ子ども達を育てていきたいという思い、そういう教育は不可能でしょうか。
○議長(加来良明) 教育長。
○教育長(伊藤 登) お答えさせていただきます。
清水の教育が見えないということでありますが、日本の教育制度というのは六三制ということで、最終的には高等学校を卒業して社会に出たとき、どうやって生きていけるのか、どうやって勤めていけるのか、そういうことを目的にいろいろと指導を重ねているところであります。そのなかで、離職率だとか、いろいろなことで新聞報道されたりしておりますが、それを克服するために、いろいろな工夫がなされているという現状であります。また、本町の子ども達は優秀な部分が多いと感じているところでありますが、これも少人数学級の影響もありますし、小さい時から落ち着いた学習環境をつくっていくということが、10年経った今も継続されているということで、非常に効果が表れているのかと思っているところです。
今後についても、そういう教育を続けていくことによって、人材育成につながっていくと思っていますので、今の現状に甘えることなく、少しでも進歩するようなかたちのなかで、教育委員会としては学校と連携を取っていきたいと思っているところであります。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 小学校から英語教育が取り入れられているわけでございますが、子ども達が変化が激しく、厳しい国際社会において逞しく生きていくためには、基礎的な知識や技能が不可欠でございます。清水町においても、チェルシーとの交流を行ってございますが、評価に値するものがあるのではないかというものがあります。そして、さらにその質を高めるべく、小・中・高を通じた英語教育の構築というものが必要になるのではないかと思うわけであります。
それには、特定の認定を受けなければなりませんが、子ども達の英語力を考えているときには、中学2年生の教研のテストには、清水町の子どもではなく、十勝管内という表現をしてございましたが、英語力が全国平均を下回ったというように出ております。覚えておりませんか。教育委員会の資料のなかに載っております。これは中学1年生のつまずきというのがあるのかなと思います。
そういうことをなくすために、その実情に合わせて学びの場というものをしっかりとつくってあげるということが、我々の役割だと思います。答弁お願いします。
○議長(加来良明) 教育長。
○教育長(伊藤 登) 英語教育については、議員が心配していることが現実として表れてきているという状況であります。本町といたしましては、平成19年から御影小学校が拠点校ということで、補助金をいただきながら2年間試行をしたところでございます。その後、平成23年から5・6年生が教育課程に入ってきたということで、抜けたところはどこなのかというと、小学校では低学年・中学年、また幼児ということで、幼児の部分が大事だということも英語教育では言われております。
そのなかで、教育委員会といたしましては、小さいときから英語に親しむというか、英語を使って遊ぶだとか、いろいろなことで英語に触れることができないかということで、この4月から調査を開始しようかと思っております。なおかつ、その子ども達が小学校に入ってきますから、そうすると、中学年の3・4年、このへんが薄くなるので、そのへんの手立てについても講師を入れたり、いろいろなことで英語教育に親しんでいくという部分を構築していきたいと、今現在は計画をしているところであります。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 前向きな答弁をありがとうございます。
この幼児の英語教育というものは、本当に重要になってまいりまして、すでに十勝では2年後に実施をしようという町もあると聞いております。小・中・高一貫教育というものは、すでに十勝管内では取り入れられていて、鹿追町あたりは平成16年度から、この教育を受けているということでございますが、従来の枠にはまらない鹿追町独自の教育が展開されているということでございまして、高校1年生でも英検3級と、卒業までには準2級の習得をされているということでございます。小さな町でございますので、高校存続に向けて大きな貢献もあったということでございまして、子どもの教育というものは、地域の活力にもつながってくると思うわけでございます。英語教育にかけて、清水町においても、清水町独自の特色ある教育のなかのひとつだというふうに位置づけていただいて、小・中・高連携型の一貫教育ということは、制度的には難しいでしょうか。そういうお考えはできないでしょうか。
○議長(加来良明) 教育長。
○教育長(伊藤 登) 質問の趣旨は、多分、英語教育が一貫教育としてできないかということでよろしいでしょうか。
○9番(奥秋康子) はい。
○教育長(伊藤 登) まず、一貫教育として英語だけは不可能ではないかと思っております。
今、できる範囲でやっていることは、小学校と中学校と、中学校と高等学校、この連携によって英語教育の事業をやっているということであります。
広げていくという部分については、これからの問題であって、一貫教育ということで小・中・高ということにはできません。また、隣の町のことを言うのもおこがましいのですが、向こうは高等学校の人員確保、または、いろいろな地球学やカナダ学だとか、いろいろなことで外国とのやりとりのなかで英語教育だけではなく、すべての文化、その他を含めて交流をしているということでありますので、本町としてはチェルシーということで、英語圏でいけばそうでありますけれども、その部分については、これから研究をしながら、どうしていこうかということが求められると思っておりますので、現在は、そういうようなことではなく、幼児から小学校にということで広げていきたいと考えているところです。
○9番(奥秋康子) 難しいというお話なんですけれども、現代の社会的に大きな英語力というものが必要だと、そういうことに挑戦をしようと、さらに指導の一貫性というものを、子ども達の成長の、一貫性というものに筋を通そうとするとき、そういうときには、現行の指導要領の上に立ちながら、生徒というものがうまく利用するということも方法だと思います。独自のそういうものを活用すれば、独自のカリキュラムというものができると思うわけです。
また、教育委員会というものはそういった取り組みに積極的に後押しをしていただきたいと思います。どうでしょうか。
○議長(加来良明) 教育長。
○教育長(伊藤 登) 前向きに取り組めということであります。先ほどからも言っているとおり、小さい時から英語に親しんで、英語というものが使えなければ、外国に行って話せなければ何もなりませんので、それは小さなうちから慣れ親しんで、そういう実用的な英語というのができるような教育をしていきたいと考えていますので、前向きではないと言ったらあれなんですけれども、そうではなく、清水は清水独自の英語教育を考えていきたいと、これは学校の協力も必要ですし、教育課程では5日間でギリギリに組んでいるので、教育課程のなかに今すぐ入れるということは、可能ではないという状況であります。どの時間にどういう英語の時間をとっていくかということでありますので、総合学習だとか、そういう時間帯をいかに有効に利用していけるかということも学校と相談をしながら、英語教育について研究していきたいと思っております。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 消極的でございましたけれども、私は真剣です。教育委員会としてビジョンを示すなかで、全く反映しないということにはなりませんので、こういうことも将来のまちづくりにも含めて、過疎化を懸念されて、大きな課題となってございますので、いかに子ども達が清水町に愛郷心をもって、この清水町を大事にし、清水町に帰ってきて、この町を何とかしなきゃというような子ども達をつくるためにも、英語力というものを力づけていっていただきたいと思います。
そういうことで、次の質問に移らさせていただきます。
木の剪定について、目的は木の害虫だとかそういうものがあったというお話でしたけれども、安全のためと風通しも良くということは、カシワの木の持ち味をしっかりといかしているのでしょうか。価値観も違うのでそれぞれでしょうけれども、従来、カシワの木というものは自然木でありますので、幹のすべてに虫がついて切らなければならないということにはならなかったと思います。あれが最善の方法だったと思いますか、そして、落ち葉についても隣近所に迷惑もかかるということですが、落ち葉の関係について、他の対策というものは考えられなかったのでしょうか。
○議長(加来良明) 社会教育課参事。
○参事(市川優一) 全体の景観ということを考えました。町長、教育委員長の答弁のなかにありましたように、確かに、カシワは自然木ということですけれども、あれだけ繁茂しますと、下のほうに採光が届かないということで、下のほうがジメジメとした状態になっているというようなこともありまして、今現在は、枝や葉っぱが出ない状態ですので、幹だけというようなかたちでみすぼらしいとは思いますが、これから夏にかけて新しい枝葉もついてきてくるのではないかと思っております。
それから、図書館は平成2年にできているんですけれども、樹木の下のほうには、散策路というのが設けられておりまして、近年、枝の落下など風が吹くたびにありまして、危険性も感じておりました。それから、カシワマイマイなども発生しておりまして、一番ひどいときには1センチから5センチくらいの幼虫の害虫駆除、1日多いときで二百十何匹処理しておりまして、そういう虫と彩光によるものを考慮し、専門の方に切って整えていただいたということでございます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 虫の関係は理解しました。
落ち葉対策について、あれだけ切れば落ち葉は出ないのではないでしょうか。
○議長(加来良明) 社会教育課参事。
○参事(市川優一) 昨年の2月頃に企業貢献ということで、図書館のほうに行く下の道路がございますが、その斜面にカシワなど芝えておりまして、その落ち葉などが多かったというようなものもありまして、企業貢献でその部分については、町内会のほうから言われておりますし、下に停める車に枝が当たるのが危険だということで、伐採しております。
それから、これだけ切れば、枝葉などは大丈夫なのではないかということですが、昨年も1丁目道路の公衆トイレがある通りの車道部分まで落ち葉などが散乱しておりましたので、私たち職員で何回か落ち葉を集めて、投げております。今年について、枝葉などについては大分少なくなったのではないかと予想しております。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 広葉樹だとか、そういう庭木を植えたら、なかにはどんどん年数がたってくると枯れ枝の部分も出てくるでしょうし、落ち葉は当然のことだろうし、枯れ枝の危険な部分だけ切り取るというような方策はなかったのでしょうか。それはできなかったのでしょうか。本来のカシワの木であれば、もう少し自然に近く残してつくってあげるのも1つの方法でしょうし、下がジメジメしてくるというのであれば、あの面積にあれだけの立木があれば当然そういうことになってきますので、面積に応じた木を自然な形で残してあげる方法も取れたかと思います。それはまるっきりできなかったんですね。
○議長(加来良明) 社会教育課参事。
○参事(市川優一) 今回、伐採した木と剪定をした木ですが、計画前にはツツジなどの低木を除き103本ございました。現在は78本でございます。25本伐採しております。25本の伐採のほとんどは、274号線沿いに電話線がございまして、その淵に平成2年の開館当時植栽したネグンドカエデだとか、ヤマモミジなどがございまして、これらの枝が繁茂し、電話線などに、近年大変だということで、枝切りなどをしておりましたけれども、専門の方に見ていただきまして、この部分などを中心にして伐採を25本程度やっております。
現在、残っている木としてましては78本でございます。木の特徴ごとに伐採・剪定をしておりまして、この時期12月に伐採・剪定をしたのですが、枝葉の繁茂がなくなったというかたちで、今現在は幹の状態でございますが、昔からあるカシワとニレにつきましては、ほとんど伐採をせずに保存しておくようなかたちで更新しておりました。
以上でございます。
○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。
○9番(奥秋康子) 町長はどうでしょうか、清水町のなかにはこういう大きくなろうとする木は数少ないわけですので、町の景観がああいう形になってしまうと不思議な形にしか見えません。将来、ああいう木を残そうと思っているのであれば、その時々の感情によって邪魔になるから切ってしまえだとか、落ち葉が落ちて邪魔になるだとか、虫がつくだとかではなく、大切にしなければならないものというものは保護していくべきだと思いますので、そういうものも学校林のように保護条例というところまではいかないかもしれませんけれども、町のなかにも保護すべきものはしていくというような条例もつくってみたらどうでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 検討させていただきます。
○9番(奥秋康子) 終わります。