平成25年第5回定例会(6月20日_日程1_一般質問4)
○議長(加来良明) 次に、7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 大きく2点について、ご質問いたします。
清水町におけるスポーツ・文化の振興と地域活性化戦略についてお伺いいたします。
5月8日の十勝毎日新聞にスポーツ大会や合宿誘致をとおして交流人口の拡大を図り、商店街などの経済活性化をめざすスポーツツーリズム協会の設立について掲載されていますが、この際、来賓として出席した高薄町長は挨拶のなかで「町としても、交流人口増大の決定打となるように取り組んでいく」旨を語ったとするコメントが紹介されておりました。この時点で、高薄町長がなぜ、これほどまで強く、あたかも町の支援を約束したかのような踏み込んだ発言ができたのだろうか。正直、驚きの気持ちで新聞を読みました。
私自身、スポーツに関係している人間でもありますので、これだけの計画であれば、今までに何らかの情報や相談と周囲のスポーツ関係者にあってもおかしくないと思います。それ以上に不信に思いましたのは、これまで本町のスポーツ振興について、主として学校教育、生涯教育等の教育委員会サイドのなかで捉えられ、政策化されていたと思います。新聞報道の内容では、これに本町の経済を含め、地域活性化戦略として総合的視点で捉えることですから、当然、教育委員会にはいち早く協議がなされ、相当な議論が積み重ねされているのが本来だと思いますが、どうもそのような話は関係者から聞こえてきません。
一方で、町の施策の屋台骨である、いまだ策定されて日が浅い、第5期総合計画への影響も大きく、この度の町としてのスポーツツーリズムのかかわりは、総合計画の大幅な見直しに波及するもので、大きな取り組みであると思いますが、すでに、設立されたスポーツツーリズム協会が町行政にとってどのような役割を担い、経済活性化の推進役になっていくのか、全体像のイメージが見えないうえ、実行性、根拠性が曖昧であり、加えて準備段階における関係団体及び町民等への説明、協議経過が全く不明であります。
申し上げてきましたように、すべてが見えないづくしのスポーツツーリズム協会の設立と、これに対する町の支援、私としては現段階において経済活性化の戦略として具体性が乏しく、広く町民に理解を求める状況にはないと思います。私自身、清水町の多種多様な資源をスポーツ・文化を通じて全道・全国に発信し、交流人口の増大を図ることにより町の経済活性化につなげることになんら反対するものではありませんが、未だ財政的に余裕のない町の優先施策として、なぜ今、町民の貴重な税金を使い、結果が不透明な団体の立ち上げや、事業へ多額の支援をする必要があるのか理解しがたいと言わざるを得ない思いであります。
つきましては、スポーツツーリズムの基本的なことを含めて、大きく6点についてお伺いしますので、多くの町民にわかりやすいお答えを願います。
1点目として、スポーツツーリズムはいったい何かについてお伺いします。
2点目として、スポーツツーリズム協会設立の目的と同協会設立に至った経過を含めて、協会の組織の概要についてお伺いします。
3点目として、事業計画及び予算について、可能な限り具体性についてお答え願います。
4点目として、補助支援の意思決定に至るまでの手続きについてお伺いいたします。例えば、教育委員会との協議、検討状況、スポーツ関係団体組織等との協議や説明状況、役場庁内での検討内容、意見・合意状況について詳しくお願いいたします。
5点目として、町の支援内容について、長期・短期的な見地からお伺いをいたします。協会運営費のほとんどを補助でまかなうようですが、このような補助金支出が適正と言えるでしょうか。また、協会の事業展開の基本としてスポーツツーリズム基本計画の策定が必要で、この計画は協会が策定することになっておりますが、町の第5期総合計画における多種多様な施策との関連もあり、これは本来、町で策定すべきものになるのではないでしょうか。場合によっては、安い金額で民間委託も可能だと思いますが、さらにこの計画の推進のためには、行政の横断的組織体制の強化が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
6点目として、清水町のスポーツ文化振興の取り組みの現状について、教育委員会にお伺いします。スポーツ団体との組織体系及び行政との連携はどのようにされているのかをお伺いいたします。
2点目、耐震性貯水槽の設置についてです。
災害時にも飲料水を確保する耐震性貯水槽の設置予定は考えているかということで、お尋ねしたいと思います。
災害は、風水被害や地震災害、その他の災害等、多種多様にわたり、また想定外の多大な大災害が起こりうる可能性があります。そのようななかで、それぞれに対応するため、組織づくりや物資備蓄をはじめ、応急対策、救急対策等、この町に対応した計画、対策予防事業が膨大で事業費が相当かかると予想されます。平成24年度予算において、防災計画策定委託業務費を計上されて、ただいま作成中ですが、強大な地震が発生した場合、自衛隊や他の自治体の早急な応援は難しく、初期対応は自分の町で対応しなければならないような状態になると思います。
そこで、1点目として、強大な地震が発生した場合、多種多様な被害が想定され、そのなかで水道施設も甚大な被害をこうむると思います。住民への給水が不能となった場合の対策をどのように考えるかをお答え願います。
2点目について、市街地のような人口が多い地区への対応について、耐震性貯水槽を設置する考えはないかをお伺いいたします。
3点目に、国庫補助などを利用し、設置する計画はないのかをお伺いいたします。
4点目、消防署建設に併せて、敷地内に埋設する考えはないか。新たに設置するとなると、相当な負担がかかりますので、消防署建設に併せて、そのようなことは考えられないのかをお尋ねしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 新たに交流人口拡大を目指した施策ということで、私が公約としたものでありますが、ご質問で心配をいただいていると、私も心配しないわけではありません。しかし、全体的にこのままではいけないと、町が衰退していくのに何か手を打たなければならない、そういう問題はずっと前から考えていたわけでありますし、議論もしてきたところであります。個々にやっているそれぞれの事業を自立して、それを有機的につなぐということが今までの現状でございました。
しかし、それでは対策として足りないのではないかというようなことから、十勝全体として、フードバレー特区というもののなかで北海道経済特区も含めて、それぞれの地域、あるいは町が活力あるような施策を持つべきであるということは、私が申し上げるまでもないわけでありまして、これまでずっと定住自立圏を含めて議論してきているところでございます。したがいまして、今すぐここにこうだということではありません。まず、スポーツツーリズムとはいったい何かという基本的なことを申し上げたいと思います。
先ほども申し上げているところでございますけれども、スポーツは一般的に、自分でする競技と観戦するというのが2つあるわけでありますし、さらに自らジョギングだとか散歩だとか登山など個人的にやるスポーツ、団体でやるスポーツ、あるいは気の合う同士でやるスポーツなどいろいろあります。それがスポーツといわれているところでありますが、ツーリズムというのはそういうものとの組み合わせによって、いかにそれが発展的に可能性としていけるかということでございます。したがいまして、スポーツとツーリズムを合わせたものをスポーツツーリズムということで、開催地に出向いてそういった大会を観戦すると、あるいは来た人が選手としてやる、あるいは泊まりながら周辺の観光地を歩いたり、おいしい食べ物を食べたりしながらやっていくというのがツーリズムという考えかたであります。本町におきましては、そういったものからスポーツや文化、イベント、そういうものをとおして、合宿等を続けながらいかしていくことが必要であるということから、このようにツーリズムを考えていこうということになったわけであります。
これについては、ツーリズムとは申しておりませんけれども、今までグリーンツーリズムだとか、修学旅行生を引き受けるだとか、あるいは大会等の誘致だとか、そういうことでやってきたわけでありますけれども、それはいずれも一つの目的手段のなかでございまして、ツーリズムとは異なることであります。グリーンツーリズムについてはすでに、北海道にすごい町村があります。農家の方々は民宿の旅館業の許可を取ってやっている町村があります。すごい人数であります。まさにグリーンツーリズムを実施しているところであります。そのお隣にはスポーツツーリズムということでやっている町村もあるようでございます。
そういったことで、ツーリズムというのはスポーツと合わせて、観戦をしながら、旅行をしながら、宿泊をしながら、会場周辺の観光をするだとか、そういうことをやっているところでございます。
次に、協会設立の目的にいたった経過については、賑わいのあるまちづくりを中心とする交流人口の増大、高速道のインターチェンジのある町としてここに止めて、一度滞在していただくということが必要だということでございました。そういう意味から、私としましては、選挙公約でこういうことを訴えてきたわけであります。まさに、そういった民意を加えて、有志がそれに立ち上がってくれましたので、私としましては、立ち上がったところに、協会を設立したということでお呼ばれしたわけでありますから、そこで、こういう施策を町民有志の皆さんが力を入れていただけるということは、限りなく皆さんに敬意を表したいということで、皆さんのお力を得て、この交流人口を増やしていきましょうということで考えたところであります。
次に、補助支援の意思決定に至るまでの手続きでございますけれども、これは事業計画が当然出ておりますので、今年度は計画等々について進めていくということでございますので、これは委託するのもあるし、町が直接やる場合もあります。その場合には、特定の政策条項でございますから、既存の事業を拡充していくわけでございますから、多方面にわたるということから、そのものについて専門的にやっていただける団体があるならば、そこに委ねても、住民と官との協働でやることになるのではないかということで、考えているところでございます。
そこで、事業計画及び予算の具体性についてということで、今後、協会としましては、運営の事業を行っていくなかで施設は、今のところ既存施設でといっております。それから、順次拡充していきたいということでございますので、その内容によって考えていかなければならないだろうと、当然、総合計画の実施面等にはローリングでいくわけでありますから、基本的な方向は、構想及び基本計画と同じでありますから、そこでローリングをしていかなければならないだろうと思っております。
現在、この団体そのものが責任を持って計画案を提案していただくということになるわけでありまして、自分たちでやるべきもの、町にお願いしなければならないもの、事業者としてどういうような事業者を仮に入れてやっていくのかどうかというのも、このなかに当然入りますということを申請のときにお話として会長からいただいている言葉でございます。
次に4番目の意思決定に至るまでについては、すべて私の公約については、担当課のほうに指示しておりまして、こういう状況のなかからよく熟知をしたうえで、年度を含めて私がこの年度に行うということで、順次、計画してきているところであります。これはあくまでも公約条項であります。町民に約束したものでありますので、実施年度はきちんとしていかなければならないわけでありますから、私どももそれをしていこうという考えかたでおります。
特に観光面が非常に弱いという部分についてたくさん指摘を受けておりましたし、商店街の活性化も弱いのではないか、あるいは物産をつくったらそうだとか、道の駅はどうだとかいろいろと意見を言われております。そういうことを考えたうえで、私としましては実施していくので、これはその旨を職員の皆さんには大変ご苦労をおかけしますけれども、やらなければならないということで進めてきているところであります。
次に、5の支援内容についての長期・短期的な見地から伺うということでございます。町の支援というよりも、なければ、これは直営で全部やらなければならないということになろうかと思います。そういたしますと、1人ではできませんので、出向いていくこともあるでしょうし、いろいろな協議、旅館組合や飲食店組合を含めてそれぞれやっていかなければなりませんので、そういう面から考えても、担当者は2人くらい必要になってくるわけでありますけれども、これでいきますと、町民の協力を得るということでありますから、そのなかでやっていただくということでございます。その部分について支援策のことを考える必要があります。あとは軌道に乗れば自立ということもあるわけでございますから、自立していただきたいということであります。
新たな施設については、問題は先ほども言いましたけれども宿泊でございます。この件についてはアイスホッケーのときもそうでありましたけれども、民間のお力を貸していただいて合宿所をつくっていただいたという経緯があります。あの折は、なかなか支援ということはできませんでしたが、また、もしそういうことがあれば、支援していく必要があると思います。ただし、現金での支援という場合と、そういうものでない支援もありますので、それはよく熟慮したうえで支援をしていく必要が、出たときはしなければなりません。ただこれだけではありませんので、まだ、これから考えられているのは、2・3点あります。町民の皆さんでこういうものをやっていきたいということで、研究・調査をやっているところはあります。これに対してもNPOということであれば、株式会社以外であれば私どもとしては、それに対して支援をしていくのが必要ではないかと考えているところであります。
そういったなかで、教育委員会との協議はしたのかということになるのですけれども、先ほども申し上げましたように、教育委員会はあくまでも、競技・スポーツ・健康ということで進められているわけでありますけれども、これは産業の大きな視点ということで、既存産業から脱皮をして、それをまた既存であるものを拡充して経済の活性化につなげていくという大きな内容でございます。したがって、スポーツは全部教育委員会だということになっておりますけれども、北海道におきましては、こういう事業は知事直轄です。文化についても知事直轄の部分もあります。生活文化等々でございますので、そういうものについては大きく広い全般的な協力を得なければならない、そういうものについては知事の直轄になります。例えば、国体でやったら道予算だけではできません。あるいは体育協会だけでの予算ではできません。したがって、企業からの支援だとか様々なところから支援を得るためには、知事部局ということで、大きな事業については知事部局になっているところであります。
そういうことから考えましても、まさにそういうことは私どもとしましても幅広い点で、これから文化も含めたイベント、それも考えられているので、広く産業の振興ということで考えているところでございます。
次に、2点目の耐震性貯水槽の設置についてでございます。
本件につきましては、今、農済の関係でそれぞれ役割ということがあるわけでございますけれども、今は飲料水の確保ということでございます。これは非常に大切なことだと認識をしているところでございます。
本町におきましても、十勝沖地震等々いろいろとあり、予測されるところでございます。災害給水対策といたしまして、対策マニュアルをモットーに給水車による給水や配水、こういったものを実施するつもりで、配水管の古いところについては、計画的にやっておりますけれども、復旧や改善をしていくということになります。
本町における、貯配水施設は第一浄水場をはじめ、町内に6箇所あります。分散しておりまして、ひとつのところにありませんので、災害が起きたときには、さまざまな、同じ清水町内でも地帯によっては受けないところもありますので、そういったことで分散をしているということであります。もし、そこらへんのところで集中して起きたときには、他のほうから給水を行うというように確保することが可能であるということでございます。
現在は、貯水槽の設置も大切なことでありますが、まだうちのほうでは石綿管改修をしていかなければなりません。今、石綿管が悪いというわけではなく、それを新たなものに切り替えていくという作業をしているということでございます。こういった施設を含めて国庫補助を、東日本大震災を踏まえて、あるいは各地の震災を踏まえて国のほうも助成措置を拡充していくということでございます。現在もしておりますけれども、順次検討していくことが必要だと思います。喫緊についてはこのなかで間に合うということで、担当課のほうでも押さえているところであります。
また、消防署建設に合わせて、協議をしたところでありますが、貯水槽の設置については、結局そこで出入りがものすごく多くなるとのことから、緊急の場合に出動できないということになりますので、消防署施設のなかには設置しないということに議論を経たところであります。ちなみに、これを行うとしたら、金額的に、容量によりますけれども、大きなものだと一基あたり5,000万円から6,400万円でございます。これは工事費全体でございます。あわせると2億5,000万円から3億2,000万円になっていくということになりますが、補助事業を入れたり起債をしていくことにはなりませんけれども、当面、起債を他のほうでやっておりますので、消防庁舎も含めたなかで、全部やっていかなければなりませんので、そういった面では現在ある貯水槽を、分散しておりますけれども、これを最大限いかすということでいかなければならないかなと思っております。
さまざまななかで、あらゆる手段のなかで防災に対する準備は少なからずしていかなければならないと思っておりますけれども、今回のなかでは検討をしましたけれども、もう少し様子を見ていきたいと考えているところでございます。
○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子) 本町におけるスポーツ・文化の振興と地域活性化戦略の関係で、6番目のご質問であります本町のスポーツ・文化振興の取り組みの現状につきましてお答えいたします。
清水町の社会教育につきましては、清水町民憲章の精神に基づき、第5期清水町総合計画における、新しい時代を担う人材を育むまちづくりを具体的に進めるため、第7次清水町社会教育計画を策定しております。目指すべき社会教育の姿を人と人とのつながりを深め、主体的に地域をつくる人材を育てると掲げ、総合計画との整合性を図りながら、社会教育を推進しているところでございます。
目指すべき社会教育の姿を実現するための推進目標を、文化・芸術振興においては、先人が培ってきた文化を次世代につなげる、また、スポーツ振興においては、町民一人ひとりがスポーツを進めるとし、それぞれの実施計画に基づいて事業の実施、並びに施設の管理・運営を行っております。
具体的な事業等の実施にあたりましては、随時関係団体との連携を図りながら取り進めているところでございます。
以上、教育委員会としてのスポーツ・文化振興の取り組みの現状につきましての答弁とさせていただきます。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) それでは、再質問をさせていただきます。
1番目の質問からまいります。
先ほど、町長の答弁で言われたように、町の商工業の振興ということで、いろいろな団体が来て、賑わいを潤してくれるということから、担当は産業振興課でいいんだということでしたので、そういうのであれば、産業振興課と、この団体とどのような打ち合わせをしていらっしゃるのでしょうか。お聞きしたいと思います。町長が答弁してください。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 私としましては、設立後、要望書を受け取り、担当課も入っているということでございますから、そこでお話を聞いて、仕事の業務は担当課のほうで作業として進めてくださいと、こういうことになっています。その後、団体とは接触しておりませんので、担当課のほうでそれぞれ実施に向けて考えていきたいということでございますので、そういう押さえであります。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 先ほどの町長の答弁でも、産業振興課と話しているということを言われたのですが、産業振興課ではどうなんですか。
○議長(加来良明) 産業振興課参事。
○参事(真野 篤) 今のご質問ですけれども、あくまでも要望書の提出後、担当課として商工振興につながるという目的のなかで、団体から計画書等の聞き取りや資料を求めて予算を作成いたしました。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) それは産業振興課でたった1回見て判断をし、予算に計上したということでしょうか。
○議長(加来良明) 産業振興課参事。
○参事(真野 篤) それぞれ協会の出資だとか、定款、事業計画、活動予算書の聞き取り、それからお考え等を聞きながら作成したものでございます。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 町長にお尋ねします。
これほど重たい事業を団体から提出されて、簡単にこんなので了承してよろしいんですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 内容が目的に沿っているかどうかということが一番大事なところであります。
これまでにも、この内容について、その部分で立ち上げたいというお話のところが何件かありました。私のところに要望がありましたけれども、担当課のほうで詰めさせていただいた結果、なかなかまとまって計画ができてこないということで、どうなっているのかということもありますので、そういうものはたくさんあるんです。確実に計画書が出るということがあれば、私どもとしましては、それがまちづくりの一翼を担っているものであれば、これは私どもがやらなければならないところを団体がやってくれるのであれば、それを住民との協働のまちづくりとして、官民協力して一体となってやっていくというのがまちづくりでありますから、そういう面で協働のまちづくりの一つだということで、牛玉丼をはじめとしてそれぞれ同じような考えかたでしておりますので、あえてこれを特別視しているということではありません。このことは清水の土壌にずっとあるんです。ご案内のように、アイスホッケーをやりだしてからもそうです。住民の活動です。そして、こうやって今日まで引き継いできているわけですから、そういうものを大切にしていき、経済活性化を求めていかなければ、この町の将来の行く末がすごく心配になるわけでありますから、そういうところはしっかりと整理して、また団体には助成金を出す以上はしっかり、このことを守ってやっていただかなければなりませんし、単なる個人的なものではありません。NPOという組織でありますので、しっかりと団体として代表者は責任を持ってやっていただくということを言っておりますので、そのようなことを信じていかなければ、こういう問題はなかなか進まないだろうと思いますので、私としては考えかたをまとめたうえでの提案ということで見させていただいているところであります。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 町長が言われたように、土壌があるといってアイスホッケーのことを言われておりますけれども、これは長い歴史の、みんなの努力の結果で成り立ってきていることであって、今回、いくら選挙の公約だからといって、上からものが降ってきたようになんでもすぐに取りかからなければならないのかというのが、一番町民が不安がっているわけです。そういうことをもう少しわかっていただかなければ、やることに反対するものではないし、良いと思っているんですけれども、これをやるということは莫大なお金がかかるわけです。そのへんはどう考えているのかお聞かせください。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) ものが上から降ってきたということとは、少し理解が違うと思います。前段でも言っていましたけれども、経済戦略会議は平成17年につくっているんです。このなかで、いろいろ提案して議論しているんです。だけれども、結果論として個々がやっているので総括的な進めかたができないということで、今あるやつをやっていこうということで、食であれば、発案してくれた皆さんの力を期待して、信じて、助成も出して、経済戦略を通して出しているわけですから、そして応援してきているわけです。本当に力を入れているわけです。他のスポーツもそうでありますけれども、アイスホッケーも特殊でどこでもやっているわけではないのでありますから、清水に人が集まってくれて、そこで練習なり試合なりをして、飲み物にしても少しでも購入してくれたり、あるいは合宿して泊まってくれたりということで、ああやって合宿運動をやってきたわけです。それで専門の職員も入れてくれということで、即座に私は町長にお話したら「すぐに行って見つけてこい」ということで、お世話になって、今日に至ってきたわけです。そうすると、すべてのなかでそうやって、やっていこうとしたら、全部職員を入れていかなければならない、専門に人も入れていかなければならないということになりかねません。そうなると住民とアイスホッケーみたくそういうふうに通じたやつだからやれるけれども、新たな事業を起こすときにはどうしてもそういう手段をつくっていかなければなりません。方法はいっぱいあると思います。だけど、設計委託みたいなものを出したら、議会で「何やっているんだ」と議員の皆さんに言われるでしょう。なので、できるだけのことは職員でやって、できない部分は委託に回すだとかになってしまいます。総合計画にしても同じです。大学の先生を入れて、なかには大学の先生を入れても、「実際にやっていないんだからだめではないのか」という町民もいます。でも、専門性というものを考えていかなければなりません。
今回、団体がしっかりとやるというのにそれをだめだということにはなりません。「だめな原因はどこにあるのか」と聞かれたときには言えません。清水町の活性化を図っていくんだという住民が、選挙戦でもそうやって出たじゃないですか、ですから私は沈滞しないようにやらなければならないと思って、一生懸命、今日まできています。ましてや四季塾だって、ああやって2年目、3年目を迎えてきたわけです。人材が育ってきているんです。そうやって次の世代にゆるぎなく繋いでいかなければなりません。そのためにはどこかが出発点となり苦労があるんです。初めから出発がいいものはありません。苦労はつきものだと思います。ですから苦労するなら早いうちに苦労したほうがいいだろうと、情熱を持っている住民がいるときにやるべきではないかと判断いたしております。そういう意味で、活力あるまちづくりをしていくためのひとつの手段でありますよということで、公約のなかの1つですから、何も今始まったことではありません。今まで三丁目広場ばかり議論されてきたり、いろいろありましたけれども、どうしても1つのところに、多方面に多角的にものをみて、まちづくりをしなければならないものですから、その一助として商店があったり、こういうものがあったり、それぞれの加工施設ができるようなところをつくってあげたり、そういうことをしていかなければ、振興策にならないと思います。そういう意味で私どもとしては、そういう考えかたできましたので、決して今降ってきたものではなく、声を聴いてこの町を振興していくためには多少のリスクを背負いながらも、将来的には年間4千万円くらいの売り上げになれば、材料費を含めて5割・6割くらいかかるかもしれませんけれども、そういう面で清水の商店街なり飲食店なり、物販のほうなりに貢献できるようになればいいでしょうし、私もそのように団体のほうには強く求めていかなければならないと思っています。
○議長(加来良明) 町長にお願いいたします。
質問に沿ってできるだけ簡潔にご答弁お願いいたします。
次の質疑を受けます。
7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 今、町長が言われたように、経済活性化というのはよくわかります。どこの町村もそうやって一生懸命頑張って自分達の町で何をすればいいのかと、皆さんが模索している状態でよくわかりますが、そのなかで、こうやって考えるということはすごくいいことだと思いますが、これにともなって、NPO法人が全部自分達でやってくれるというのであればいいのですけれども、これを町民にうまくいかなかったからと、町民に跳ね返ってきて、あとは面倒を見てくれとなったときには、フロイデの二の舞になるのではないかと思うのですが、いかがですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) どのへんをご心配しているのかわかりかねますが、温泉のようにはならないと思います。施設の整備にしても、土地を購入して頭からそうやっていくという考えではありませんので、今清水町にある企業の用地をお借りして、この団体が実行できるように努力をしていくと、そのうえで先ほどの助成措置を考えなければならないというのは、あくまでも町としての基盤整備、スポーツにおける基盤整備をするならするということをしていかなければならないわけであります。どの体育館にしても、どこにしても古くなってきています。これも全部やっていかなければなりません、こういう町では。ですから町が全部やらなければならないんです。
そう考えましたら、アイスホッケーだけのことを言うわけではありませんけれども、これだって今までにすごい額の投資をしているんです。でも、リスクを負ってでもこれをやり遂げているということが清水の振興策につながっているんです。もし、これをあのときにやめていたら停滞しているんです。高等学校にも生徒が集まらない、御影にも住まないというかたちになってきます。そういうことをやったために、大きな効果を生んでいるんです。これはものすごい効果だと思います。これも最初、企画で担当しました。経済活性化は商工でやっていました。だけど委託する時点で教育委員会に管理の運営をお願いしたということであります。最初の目標はあくまでも活力あるまちづくりの1つである、ただ、やる人達がスポーツ人口であるということでありますから、その点をご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 経済活性化はよくわかるんですけれども、もう少し、急がないでじっくりと来年の3月まで皆で検討しながら進めていくという方向がいいのではないかと思うんです。新得はうまくいっていると言いましたけれども、新得でさえこれを維持していくのは大変なんです。新得では民間のホテル業界がたくさんあって泊まれるところがあるからうまくいっているんです。宿泊施設をつくって利用してくれるといっても土曜日しかないんです。1年間に土曜日は何日ありますか。あとは夏休みにきて使っていただけるといっても何日ありますか。先ほどの奥秋議員の答弁でも言われましたけれども、ホテルだとか合宿所をつくっても30%くらいではどうにもならないと町長はおっしゃいました。稼働率60%くらいいかなければ、何をやっても無理だと言っていました。そのくらい合宿所をつくるということはものすごく大変なことなんです。今、親自体、余裕があって子ども達にスポーツをさせているわけではないので...(途中中断)
○議長(加来良明) 西山議員、質問をお願いいたします。
○7番(西山輝和) はい、そのへんの細かい考えかたは、町長はなさっているんですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 以前から、町民の皆さんはここにホテルがほしいということを常々言っております。まだ一度も、ホテルの皆さん方と一堂に会して意見を頂戴したことはありません。それで今回、このツーリズムの皆さんが、その方達とお話をしたり、飲食をしたりしていかに良い方法をとるかということで考えていきたいということでございますので、私としては、成立できるのであれば覚悟をもってやられると思います。それを信じて応援をしていきたいと思っております。やっぱり泊まるところが必要だと思います。一般的にホテル業を行う場合には、部屋数にもよりますが60%から70%くらい常時たくさんの人を抱えるわけですから、少なければ済むわけでありますけれども、今、合宿をやっているところは人件費をかけてやっているところがありますから、そういう面から含めて、いろいろと角度を変えたなかで検討を重ねていただけると思いますし、私もそういうふうに求めていきたいと思います。きちんとしていただきたいと願っています。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 中札内だとか士幌でやっているところとは、ちょうど学校が閉校になって空いて、その使い道をどうしようかということで、こういう発想が生まれてきたわけですけれども、それでもその施設の改修だとか、いろいろなものに2億円もつぎ込んでやっているというグラウンドも、中札内の場合はサッカー場を4面もつくって、それで2億円をかけて改修事業をやって経営しておりますけれども、毎年行政で3,000万円の繰出しをしてそこにつぎ込んでいるわけです。そのくらいのお金がかかるということを、町長が言われたようにホテルは民間でやってくれるからいいんだということであれば構いませんけれども、競技場を1つつくるにしても、1億円からのお金がかかるのに、それをどうやって体育館のぼろなやつを、800万円かけて改修しますけれども、そんなところにつぎ込むよりは体育館を新品にしたほうが早いんじゃないですか。あの臭いトイレをいつまでも使って、合宿に来てくださいといっても、環境の悪いところに誰が来ますか。どうでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 質問ではいろいろとそうやってご指摘があるのは承知しておりますけれども、当然、社会教育施設、社会体育施設の整備計画をつくりなさいということで指示しておりますから、それによって古いところは順次改修していくということを述べております。ですから、今回も悪いところについてはそういうことで直していくということでございます。農業研修会館についても、子ども達も小学生も中学生も高校生も入りますから、そこも順次改修していくと、古いところについてはやっていかなければならない、すべてやらなければならないと思います。
この事業については、長くなってしまうのであれなんですけれども、短くしますけれども、物産というものをいかに開発するか、売り込むか、こういうことで意見などあったんです。議会でも2回ほど質問を受けています。町民の皆さんも事業者の人もそう思っております。早くロゴマークをきちんとして、清水から発信せよということです。そのためには、来てもらって良さを感じてもらわなければなりません。観光協会のほうにお話をしたわけです。会長、副会長に来ていただいて、私の考えを申し上げました。観光協会のなかで、こういったことを取扱いできないだろうかということでご相談させていただいてございます。その結果、観光協会の今の体制のなかでは難しいというようなお話がありまして、総会では、検討課題にしようということになっていたわけであります。三丁目広場も、商工会で今回をもって終わりだというお話を聞いておりますから、これも含めて考えていこうということになったときに、生産者の皆さんがNPOをつくって立ち上げたということだったので、この事業もそちらのほうで進めていただきたいと、しかし、連携を取っていかなければならないということで、この事業者の皆さん方は経営者もたくさんいるわけでありますから、当然、リスクを背負いながら、NPOという特定非営利活動法人として清水町の活力のためにやりたいということでございました。そういうことでございますので、それぞれ経過があったことだけお知らせしておきたいと思います。以上です。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 今、町長が言われたように物産の売込みだとか、そういうものを観光協会に頼んでやるとかと言っておりましたけれども、そういうのは今回の300万円のなかに取り組んでやるということではないのですか。このNPOのなかにこれが入っているということではないんじゃないんですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) NPOのほうではこの物産のところは入っておりませんが、要望書のなかにはそういう事業が入っていると思います。定款で、拡充をしていくということでありますから、これだけに収まらないで、ジャンルは違うかもしれないけれども、イベントの開催もしていくということでございましたので、幅広いものにつながっていくんだろうと、そういうふうにしていただきたいと考えております。
そういったなかで、整備については既存のものを使うので、今の有明公園や御影中学校のグラウンドだとか、そういうところを活用していくことになると思いますし、お隣の町にもそのことで広域的に使わせてほしいということでお話しております。プールもほとんど新得町にお世話になっておりますし、以前は鹿追からも来ましたけれども、そういうことになっております。それから芽室の体育館の改修をやるときも、改善センターを利用していいですかということでいいですよと、お互いに広域的にやっていくということで考えておりますので、今はそういう段階で計画、それから順次計画をして整備計画を案として出してもらうことにしていきたいと考えております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 産業振興課で、今町長が言われたやつは載っているんですか。
○議長(加来良明) 産業振興課参事。
○参事(真野 篤) 事前に提出されている定款には、特定非営利活動の種類ということで、まちづくりの推進を図る活動、観光の振興を図る活動、学術・文化又はスポーツの振興を図る活動、子どもの健全育成を図る活動、以上の種類が記載されております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) わかりました。載っているということでよろしいです。協会の運営費、3年間の継続補助で町はどのような成果を求めているのか、また期待できるのか、今後のスポーツのインフラ整備に関連して、必要以上の支援が発生することはあり得ないのか、そのへんをお答えください。
○議長(加来良明) 西山議員。先ほど奥秋議員のなかで答弁されている部分がありますけれども、だぶらないように質疑をお願いいたします。
答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 答弁が同じようになってしまいますが、今回は事業計画等々を含めた計画作成の時期ということになっておりまして、来年度から実施ということでありまして、今のところ2か年ということで考えておりますので、27年度については事業の進捗状況をみて、助成をすべきかどうかを判断していくところになりますので、当面、来年が実施時期になりますので、その実施状況を見ていきたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 町長、インフラ整備について。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在は、先ほど申し上げましたように、既存のものを活用して足りない場合については、今すぐにできるわけではありませんので、それについては近隣の町村を使わせていただくということを考えていきたいということで、すでに首長にはお話をさせていただいております。
また、相手方のほうも飽和状態になった場合には、違う種類でありますけれども、清水町でお互いにグラウンド等を含めて活用させていただきたいと、こういうようなお話もしておりますので、今後はそういう方向も広範囲にしながら、お互いに交流人口を増やして十勝の地に根付くようなかたちをつくりあげていくのも必要ではないかと考えております。
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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。
○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。
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○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 先ほどの答弁のなかで町長が社会体育施設を使いながら進めていくとおっしゃいましたけれども、産業振興課でやるといっておいて、社会体育施設を使いながらやるというと、教育委員会にかかわってくることではないでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) そのとおりです。ですから、団体が設立されてNPOが認証になって随時行くわけでありますから、当然、社会体育施設についても同じような活用をしていかなければなりませんので、協議していくべきだと思います。
この施設は町の財産でありますから、管理を教育委員会に委ねているわけでありまして、教育財産というのは学校施設しかありませんので、あとは全部町の施設です。管理運営上、教育委員会にお願いをしているということでございます。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) そうすると、農業研修会館を事務所として使うということで、新聞に載っていましたけれども、そういうことで管理は教育委員会にしているから後でいいと、そういう判断でよろしいですね。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) その新聞に出ていたのは、そういうふうに出たかもしれませんけれども、事務所については決定されていないと聞いております。もし、お借りできるのであれば、当然、町のやつが空いていればそこへ活用することもいいのではないかと、その場合にいろいろな条件がありますけれども、その条件付きにしたなかでやることには変わりありません。要するに営利法人であれば、問題がありますけれども、NPOという特定非営利活動法人になれば、松沢の郷もそうですし、下佐幌もそうでありますけれども、活用させておりますし、それから家族と歩む会、これも老人福祉センターを活用させていただいておりますので、同じような対応になろうかと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 先ほど町長が言われたように、町の施設だから教育委員会が管理上は教育委員会だけれども、町の施設だからいいんだと先ほど言われましたよね。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 私が申し上げているのは、教育施設というのは学校施設を教育施設と言っておりますけれども、あとの施設については町長が管理することになっております。だからいいということではなく、管理を教育委員会にお願いしていますから、そこには協議をして使う場所はここだという希望であれば、その場合に使用料まで見ていませんので、そういうことが他のNPOと同じようなかたちを取らざるを得ないだろうと、各団体も事務所を持っている場合は、事務所を貸しているわけですから、そういう部分には同じような体制を取っていきたいということです。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) わかりました。教育委員会は管理しているだけですから、町の施設だといわれるところは町長が権限あるわけですからいいんですけれども、それにしてもこの大きな取り組みを産業振興課だけではなく教育委員会だって、これからそうやって使おうとしているわけですから、社会体育施設だっていろいろなものを使わなければならない、協力を得なければならないわけですから、そういうものは早く相談しながらやっていくのが基本じゃないですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 早急に担当課と教育委員会と協議をして、場所が決まるような条件であれば、そういうふうにさせていただきたいと思います。
初めから協議してどうのこうのというかたちを取らなかったというのは事実でありますけれども、それは特に急ぐ場合であるかどうかということを考えた場合には、そうでもなかった部分もあったわけですから、そのことをご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) これを決定するには、相当議論されたと思うんですけれども、役場の庁内会議でどのような意見が出て、町長が決定されたのか、どのくらい庁内会議の方が賛成したのか、そのへんをお聞かせください。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先ほども申し上げましたけれども、これは私の公約です。良い悪いは選挙によって私は信任を受けたわけですから、住民の民意として実行しなければなりませんので、与えられた職員はそれに沿ってやらなければなりません。大きな間違いがあるなら、どこが間違っているのかということをはっきりとしていただかなければならないことになります。そうなると職員を信頼しないということになりますので、私ので今まできており、公約を実行するために計画書を出しなさいとやっているわけです。皆に共通理解をするためにこういうかたちで進めますということですから、そこでイエスかノー、悪いということにはなりません。そのへんのところをご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 公約というのもわかりますが、私も応援した立場の人間ですから、わかるんですけれども、こんなに急いでやるということが私達は一番腑に落ちないんです。我々、町民皆が信頼して、町長に託しているんです。半分の方が反対していても、半分以上の方が応援してくれて、今回当選したわけですから、その選挙公約というのもよくわかりますけれども、全員の応援してくれた人間が、賛成しているということとは違うんです。そのへんをもっと認識してもっと慎重に、町民の税金を使うわけですから、これで大丈夫なのかということを考えて、3月までじっくりNPOの方々に練ってもらえばいいじゃないですか。よその町がやっていてうまくやっているからいい、アベノミクスで経済活性化だからやればいいと、そんな簡単なものではありません。
選挙公約といっても、もっと考えてもらわないと困ります。どうですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 今のご質問は厳しく、手痛い面もあります。しかし、始まったのはこれだけではないんです。以前から活性化を目指すために、何がいいのかということで皆でやってきたわけです。ところが、その部分ではどうも出てこないんですよね、これは私としては、しっかりと民意を問うためにこのことを出す必要があるだろうということで加えているわけであります。前回できなかった部分もここに入っておりますし、当然、財政健全化のためにやらなければならないところは、やらなければならないんです。しかし、よそがやっているからやるということではありません。
前から言っているように、高速道路があって、ここに人を止めることの対策をしない町はないと思います。必ずリスクを負うけれども投資をしております。今度、更別をみてください。すごい投資しています。あそこにインターチェンジがあります。芽室もこれから、この間の会議で要望しておりましたけれども、それから新得だって町としては9キロしか離れていないなかに、サブのスマートインターを要請活動に入れているわけです。これだって、いつになるかわからないことでありますけれども、長い要請活動をしなければならないんです。それで、この問題も延ばしたら延ばしただけ遅れを取っていくことになりますから、実施時期が27年度・28年度ということになってきます。それは簡単にくるわけです、人脈はいかさなければなりませんから、今まで私どもは体育協会でバレーボールというものを中心としたチームを、体育協会の一人が親身になってやってくれた人でありますけれども、こうやって人脈をいかして、以前には野球の選手を、清水の西武ライオンズという名前になりましたけれど、ああいうライオンズチームをつくってくれたじゃないですか。こうしてどんどんやってきたんです。私が小さい時に清水は外人もきてジャンプをしていたんです。雪印に菊池選手が転勤になってきて、伊藤選手が転勤になってきて、私は小学生ですけれども、ジャンプにあこがれてジャンプ選手になりましたけれども、子どもに与える影響は大きいんです。お母さん方、お父さん方も夢をもってやってくれるんです。将来に夢を持たせるためにこういうものをやる必要があるし、経済の活性化につなげていくのが清水の発展策ではないでしょうか。恵まれたところにただ待っているかたちになってしまうんです。商工観光課にやってもらっていますし、観光協会に物産を含めて観光物産協会か、何かをやってもらえないかどうか、今の体制ではなかなか難しいと、そういう事業者ばかりでありますから、そういうことでそういう発想をして、繋いでくれるものがまちづくり会社みたいなものがほしいといっておりましたけれども、なかなかできませんので、ここがやってくれるということであれば、将来、スポーツツーリズムでなくたって名称を変えてまちづくりを特定非営利活動法人、NPO法人にやってもらうことも可能だと思います。
ですから、いっぱい事業展開を定款に入れているということをご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) よく言われる経済活性化はわかるんですけれども、私も士幌だとかに行ってお話を聞いてきたんですけれども、行政としては経済活性化で打ち上げて、本当に町のなかが活性化になればいいと思い、願ってやっているんですけれども、商工会に尋ねたら、「甘いものではありません。一生懸命やっていただいているけれども経済活性化に何の役にも立っていません」とおっしゃっています。それほどまで合宿誘致、スポーツ合宿というのはいかに難しいのかということなんです。中札内の事例をあげますと、すごいたくさん努力して、前任者に引き続き、一番最初に勤めた方がやめて、そのあと教育委員会の方が引き受けて、熱心に一生懸命努力をして、合宿誘致も盛んにやっているんです。あちこちお願いに行って、施設も2億円以上もかけて投資したので当たり前なんですけれども、そのなかで合宿に来ている人数もすごいんです。スポーツだけではなく文化もいろいろな方がきて、その施設を見たら驚いてしまうくらいお金がかかっています。そのくらい大変で一生懸命やっているんですけれども、商工会に尋ねたら「そんな甘いものではありません」と、でも、すごい人数の方が中札内に合宿に来ているんです。1年間で25,000人が来ているんです。びっくりして「そんなに来ているんですか、すごいですね」と言いましたけれども、「教育委員会の担当者の人は大変です。あちこちお願いに行ってるけれども、シビアでなかなか来てくれる人はいません」と言っていました。これまで努力してきた結果がこうしていろいろな人脈、先ほど町長が言われたように、人脈を辿って一生懸命やって、何とか来ていただいているんです。やっと中札内の良さがわかって、飛行場に近くて便利で、高速を降りたら2分もしないうちに競技場に着くという利便性のある素晴らしいところです。でも商工会に言わせたら、「そんなものは到底無理なものだ」とはっきり言っています。
○議長(加来良明) 西山輝和議員。質疑をお願いします。
○7番(西山輝和) そのへんは町長、しっかりと考えてやっているんですか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 私もお話は聞いております。
条件としましては、あそこは道立でしたから施設を受けるのには、条件としてその条件が入ってきたことも、受ける条件も無償で譲渡する条件に入っていたようですから、中札内としては取り組んだと思います。ただ目的が、それによって経済活動をあげるための合宿であったかどうかについては、私としては承知しておりません。ただ、あれだけの人が道の駅を含めてそれぞれの六花の森などいろいろなものがあります。そういうところも含めてきている人達が、そこで宣伝の効果をもらっていることは確かでありますし、商店街そのものの宿泊者の食事をどうするのかというと、全部つくるところがないので帯広の業者に移ってしまっていると、清水にはそれだけの体力はあります。業界に。ですから飲食店組合、ここにしっかりと取り組んでもらって、そこで経済効果をあげてもらうよう努力をするように団体に力強く働きかけてもらうために、皆さんに集まっていただいて、団体のほうでそういう対策、計画をつくるうえでメンバーに入っていただかなければならないのではないかと思っています。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 町長が言われたように、うちの町内には飲食組合があって、それだけの弁当の需要があっても大丈夫だとおっしゃいましたけれども、本当に大丈夫なんですか。中札内だってできなくて全部帯広の業者に頼んでいるんです。大会があったら何百人も来たら町内の弁当屋さんでは全然できません。皆すべて帯広の業者に頼まなければできないとおっしゃっています。どうでしょうか。
○議長(加来良明) 西山議員、質疑の内容が町長の答弁と、西山議員が何のために質疑をしているのか主旨がわかりづらいので、どういうところに問題点があるのか、執行側の考えを質すような質疑を続けていただくようにお願いいたします。
答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) 私は飲食店組合は体力があると思っています。飲食店組合以外もありますので、考えられていると思います。スーパーには町外業者といえども働いている方は清水の方がほとんどです。2・3軒あります。ここでもお弁当はかなりやっています。それからセイコーマートなり、セブンイレブンなり、そこだってやっておりますから、清水の場合は中札内と違うくらい業界が多いと思っておりますから、十分、やれるのではないかと思っております。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) 町長が言われたように、清水町は大きいから大丈夫だと言われてましたが、コンビニもあるから大丈夫だとおっしゃっていましたけれども、本当にコンビニで、士幌なんかにもお尋ねしたら、500円のコンビニのお弁当で十分だと、高いのにお金を出してやっているお母さん方の余裕がないから結構ですと言われるという、そういう事例もたくさん出ているわけです。町長が言われるように、清水町は大丈夫だとおっしゃったのでそれはよろしいです。
今まで、いろいろ尋ねてきましたけれども、この問題はもっと慎重に、皆でじっくりと計画を練ってからでもいいと思うんです。焦って今月の議会で通さなくても、NPOでどんなものだというものを練ってもらってから、提出されてもいいと思うんですけれどもいかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 議論することは非常に大切ですけれども、同じ目的を持った強い意志を持った方々が、この町をどうにかしていこうということで、1つの起爆剤として、経済活性化をするという目的で、本人たちが集まってこの会をつくっているわけでありますから、それもじっくり練っても同じことだと思うんです。その際、いかに早く使うのかということになるわけです。ですから、合宿先というのは2年・3年先を監督あたりで決めているのかもしれません。その問題も早くに飛び込んでいかなかったら、行ってすぐには来ないんです。経験はあると思いますけれども、西山議員もそれだけの人脈を持ってきているわけですから、そういうことについてはわかってくれていると思います。
今までと違うのは、無から有形にするところが心配だということはご指摘のとおりです。ただ、メンバーとしてしっかりと経営をされている方々だとか、いろいろな方々がメンバーに入っている以上は、責任を持ってやっていただくというふうに思いますし、本人たちも責任を持ってやりますからという要望でございますから、変な活動はできないと思います。それだけ議論するということは相当重たいものがあるのではないかと思いますので、しっかりとやっていただくように、私どもは団体に申し上げて、監視していかなければなりません。そして、ご相談に応じていかなければなりません。協力をするところはしていかなければなりません。お互いに一体となっての協力が必要で、進めていかなければならないと考えております。今後もどの事業についてもそういうかたちでいかなければならないと考えているところであります。
○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。
○7番(西山輝和) メンバーのことを言われましたけれども、しっかりとした会社経営ということでやっていらっしゃる方がいるということで、安心するようなお話がありました。
町民の方々はこのメンバーに一番心配しているんです。全員が信頼できるのであればいいのですけれども、それが一番町民の悩みの種なんです。そういう方に託して、この事業をやらせてもいいのかということが一番心配なんです。個人情報だからそういうことは言ってはいけないことはよくわかっていますが、聞かれれば言いますけれども、全部調べてきたので言ってもいいのですが、そこが町民の一番の悩みの種なんです。そこのところをもう少し、町長がしっかりと考えて、旗を振ってくれなければだめだと思います。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) NPOの代表者にしっかりと責任をもって、あるいはメンバーに共同責任がありますんで、しっかりとしていただくように私のほうから強く求めてまいります。