北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成25年第5回定例会(6月21日_日程1_一般質問5)

○議長(加来良明) 日程第1、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
 3番、佐藤幸一議員。

○3番(佐藤幸一) 議長の許可をいただきましたので、通告に従って、町長、選挙管理委員会、教育委員会にそれぞれお伺いいたします。
 少子化対策について伺います。
 1つ目は、先天性風しん症候群の予防として、希望者へのワクチン接種補助制度についてです。免疫のない女性が妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染して出生時に先天性風しん症候群と総称される障害を引き起こすことがあるといわれる恐ろしい疾患です。また、風しんの流行年と先天性風しん症候群の発生の多い年は、完全に一致すると言われております。
 この流行年に一致して、かつては風しん感染を危惧した人工流産例も多くみられたそうであります。日本では平成16年に10件と最高の発生があり、昨年はそれに次ぐ5件の発生件数であります。しかし、全世界では毎年10万人以上の先天性風しん症候群の子どもが生まれていると推計されています。予防としてかつて風しんにかかったことのある人や、予防接種を受けたことがある方などを除いて、予防のワクチン接種を受けることが唯一の予防方法であります。
 この際、少子化対策の一環として先天性風しん症候群の予防として、希望者へのワクチン接種補助制度を創設する考えはないかお伺いいたします。
 次に、高薄町長の選挙公約で、お子さんは町の宝として手厚い子育て支援を約束され、早速、今議会に関連する補正予算が提案されており、子育て世代の負担軽減につながり、喜びの声も耳にしております。
 さて、これら子育て支援の充実強化により、近隣町の同レベルとなり一部はそれ以上の支援内容となっております。そこで、この際、「子育てをするなら清水町へ」を大いにPRし、定住人口の増大につなげるべきと考えますが、町長の考えを伺います。
 2番目に、JR十勝清水駅の階段解消について伺います。
 先の町長選挙における高薄町長の公約の4つの緊急課題解決の1つに、安心して暮らせるまちづくりがあり、そのなかにJR十勝清水駅の階段解消があげられております。これは高薄町政3期目の公約の一つでもあり、私もたびたびこの場で質問させていただいてまいりました。
 町長は十勝圏活性化推進期成会に懸案事項として取り上げてもらっているとのことでしたが、帯広等に通院する高齢者や体の不自由な方はあの跨線橋を上り下りするのに大変苦労しており、一日も早い階段解消を待ち望んでおります。3期目で実現できなかったJR十勝清水駅の階段解消の実現に向けて、どのように取り組み、いつ頃までに実現する考えかお伺いいたします。
 3番目は、選挙管理委員会と教育委員会に町長選挙の投票率向上についてお聞きいたします。
 去る2月24日に行われた町長選挙の投票率が80%を割る数字となりました。過去には90%を超える投票率もありましたが、今回は町長選挙史上最低の投票率となりました。
 日本全体で投票率が低下しており、それにはさまざまな原因があると思われます。来月は参議院議員通常選挙も行われます。投票率向上の対策としての取り組みについて伺います。
 1つ目は、選挙管理委員会として投票率向上のために行ってきた取り組み、また今後どのように取り組んでいく考えか伺います。
 次に、小・中学校で政治について関心を持つようにどのような取り組みをしているのかを伺います。
 以上、大きく3点、5項目を質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 1点目、少子化対策における項目の2点、ご質問をいただいたところであります。
 風しんにつきましては、報道関係でもかなり大きく取り上げられてきているところでありまして、近畿・首都圏等で流行が続いております。本道におきましても、5月から6月までに行った患者数は、総数82名のうち20代が38名、30代が13名、40代は17名ということで、成人の疾患が多いということで、今後の動向に十分な注意が必要であるというふうに、北海道としても指摘されているところであります。
 極めて、この問題については、白内障、心臓疾患、難聴と障害がかなり可能性が高いということでございまして、現時点の対応としては、婚姻届の際に風しん緊急対策をとおして、チラシを交付して接種を推奨しているという状況であります。
 妊婦への感染を防ぐには、家族、ご主人もそうでありますけれども、そういう予防接種が必要であるということになります。
 しかし、経済的に負担が多くなるわけでございまして、家族が多ければ多いほど負担が多くなっていくというような状況にあります。
 今、ワクチンそのものも少なくなってきているという状況にあるわけでございまして、非常に危惧しているところであります。早い時期に実施していきたいと考えておりますので、ご理解いただければと思うしだいでございます。
 次に、2番目の「子育てをするなら清水町へ」ということで、定住人口の動態を図るべきではないかということでございます。まさにそのとおりでございます。人口は減少傾向にあるわけでありますが、当町としましても、この22年の国勢調査で39人少ない、1万人を割ってしまったという状況でございます。4.8%の減でありますが、減る率にしては低かった状況でありますけれども、減少の歯止めになかなかかかれない状況にあるということでございます。
 最近、通勤しておりました方々、あるいは施設の拡充によりまして、新規採用を含めて、アパートの建設が進んできております。その結果、今まで通勤してきた方々がそこに居住するということになりましたので、その自然減の部分とまではいきませんけれども、それなりの効果があっての事実であります。そういった状況のなかで、今後、結婚してお子さんを出生されて、本町に住まわれる、住みやすい条件の整備をしていかなければならないと、このように考えております。そういったなかで総合計画のなかでも、国全体の推移を見ながら生活環境整備、子育て支援策、産業、働く場所、こういったものに繋げていかなければならないと考えるところでありますが、働く場所については、非常に企業の進出がないなかでは難しい部分もありますけれども、できる限りの対策をしていきたいと思っております。また、清水町の住生活基本計画におきましては、基本目的に、民間住宅におけるリフォームの推進や住み替えの仕組みづくりを行っていく必要があるということで、これからますます高齢化していくなかで、今居住している方々、お一人になられた方々、この対策について住環境とともに考えなければならないと思っております。
 現在、新たに独自の支援策を考えてきておりますので、建設にあたっての対策をしていく必要があると考えるところであります。当然、ハード面とソフト面がありまして、ソフト面では、来年度から子どもの保育料の関係につきましての軽減策を考えていきたいと思っております。さらに、医療関係につきましても、ある一定程度のことをしましたけれども、まだまだ不足部分については検討を加えながら、子育てしやすい環境づくりに、ソフト面・ハード面を含めてしていかなければならないと思うところでございます。
 次に、JR十勝清水駅の件でございます。
 以前にもご質問をいただいているところでありますけれども、大変不自由で、ご不便をかけているしだいでございまして、心を傷めているしだいでございます。本町におきましては、路線バスが少ないということから、減少によって廃止する条件になったわけでございますが、帯広までの利用ということになりますと、鉄道が唯一の移動手段であるというようなことから、段差の解消までいかなくても、御影駅までということでコミュニティバスを走らせて、活用していただきたいということをお知らせし、それにも何名かは利用している状況であります。
 これは、平成20年から訴えているわけでありますけれども、町・議会・商工会やJA共々、あるいは観光協会等でJR釧路支社長を訪ねて、ホームの増設またはバリアフリー化についてのお話をさせていただいて、要望させていただいているところであります。その他、これまで札幌本社まで出向いての説明を含めて要請を強めてきているところでありますが、回答といたしましては、現時点ではJRといたしましては、乗降客の、今まではたくさんの人が乗り降りをしなければならない制限がありましたけれども、5,000人以上ということでありましたが、この度、平成23年度以降、3,000人以上の全ての駅について、バリアフリー化をするという目標をJRとして掲げたということなんです。
 しかし、私どものところは、3,000人ということなんですけれども、ありえないわけでありまして、高校生が通うだけでも約190名くらいが利用しているのと、あとは一般の方々ということになるわけでありまして、とても3,000人には程遠いわけでありますので、特殊としまして、北海道として1番ホームを持たない町村が数町村ありますので、これらとともに要請活動を強めていくという考えかたをもっているところであります。
 現在は、十勝圏活性化推進期成会のなかで重点事項のなかに取り上げていただいて、毎年、各省庁に7月から要請活動に入りますけれども、その折にも要請をしているところでありまして、地元選出代議士あるいは参議院、そういった方々、北海道道議の皆さん方等々に、いろいろと問わず、この問題について要請を強めているところでございます。今般も7月11日くらいからありますし、今月、また政党による要望事項の地域懇談会がございますので、その折にも強めてまいりたいと思っております。
 ただJRといたしましては、非常に潤沢な資金があまりないということで、そのほかにやらなければならないことがたくさんあるということから、遅れているのも事実でございます。私としましては、以前、この程度なら清水町としても負担をしてやれるのではないかということで、ある程度の金額を示して、向こうへ折衝にあたったわけでありますけれども、JR側としては難しいというようなことでありまして、今後の状況を見ながら強めていくなかで、幾度となくJRを訪れて要請活動をしていきたいとこのように思っているところでございます。
 なお、実現性の問題でありますけれども、粘り強く諦めず、私としましては、訴えていきながら我が町の負担が多少半分でなくても、6割くらいの負担になっても、将来的にはやっていかなければならないのではないかと思っているところでございます。ましてや、清水には工場がありますので、整備関係の方々を含めていろいろな商社の方々が乗り降りしております。そのなかでも段差ということがありまして、新得に降りてきているというような状況でありますので、そういう面から考えても、町の活力を生むためにも、この問題については必要ではないかと考えているところであります。
 以上、私のほうの答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。選挙管理委員会委員長。

○選挙管理委員会委員長(山本修一) 町長選挙の投票率が低下し、その向上策について、ご質問がありましたので答弁いたします。
 憲法で国民の権利として保障されている国政及び地方政治への大切な参政権にもかかわらず、近年、その投票率が全国的に低下しつつあるとお聞きします。
 今回の町長選挙の投票率につきましては、79.16%と初めて80%台を割り、町選挙管理委員会としても投票率の低下を危惧しているところであります。
 選挙管理委員会としては、これまでも常時啓発として新成人へのパンフレット配布や、ホームページを利用した選挙制度の周知、過去の選挙結果を情報提供しており、選挙時啓発としては選挙公報やのぼりの設置、新聞折込チラシによる啓発、広報車での周知を実施してまいりました。また、公職選挙法の改正により投票時間の延長、不在者投票の簡素化、さらに期日前投票制度の導入など、年々有権者が投票しやすい環境に見直されてきましたが、本町の過去の投票率だけを見て感じることは、選挙に関心が低ければ、いくら投票しやすい制度をつくったとしても、すぐに投票率の向上に結び付かないのではないかと感じているところです。
 当然のことながら、今度の参議院選挙における啓発について、できる範囲で道選管の選挙啓発と合わせながら、積極的に行っていかなければなりません。ただ今後もトラブルやミスを起こすことなく、公正で確実な選挙事務を念頭に入れ、万全な体制を取ることが町選挙管理委員会に課せられた重要な兼ね合いとして捉えておりますので、ご理解願います。
 なお、今回の参議院選挙から新たに実施される、インターネット等を利用した選挙運動の解禁によりツイッターやフェイスブックを利用する若者の関心が高まり、結果的に少しでも投票率が向上するのではないかと期待しています。
 以上、選挙管理委員会からの答弁を終わります。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。

○教育委員長(三澤吏佐子) 町長選挙の投票率に関するご質問の2番目の、小・中学校で政治について関心を持つように、どのような取り組みをしているのかにつきましてお答えいたします。
 小学校では6年生の社会科、私たちの生活と政治の単元で、日本国憲法には国民主権の原則があり、国民の権利として政治に参加する参政権についての学習が行われています。
 中学校におきましては、3年生の社会科、現代の民主政治と社会の単元で、議会制民主主義や住民自治の意義を考え、選挙をはじめとする国民の政治参加による民主政治についての学習が行われています。
 また、児童会・生徒会の活動では、集団の一員としてより良い学校生活づくりに参画し、役員選挙においては、選挙制度とはどのようなものかを体感し、議会制民主主義の仕組みを知る機会となっています。その他にも、教育委員会で作成している、小学校3・4年生の社会科副読本しみずでは、町の歴史を知り、地域社会の一員としての自覚と地域への愛情と誇りを育てるための学習も深めています。
 教育委員会といたしましては、今後も引き続き小・中学校におきまして、政治について、自分たちの町について関心を持つような児童生徒を育ててまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。

○3番(佐藤幸一) 少子化対策について、風しんの問題なのですが、どこの町村でも取りざたされています。通告後に掲載された北海道新聞の記事ですが、札幌市職員に無料接種、妊婦と接する職場対応といたしまして、風しんワクチンを無料で接種いたしました。有料の市民には不公平だと問題になっていますが、このように全国的に問題にされております。清水町も前向きに進めているということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 2番目のJR十勝清水駅の階段解消についてなのですが、町長がいろいろなことを進めているということでございます。本当に1日でも早く実現するように前向きに取り組んでいただきたいと思います。高齢者の方、身体障がい者の方もたくさんおりますので、大変不自由をしておりますので、これについてもよろしくお願いしたいと思います。
 JRとしては、障がい者の多い駅から進めるらしいということなので、町も負担を考えているということでございますので、そのことについてもよろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 佐藤議員、お願いをする場ではございませんので、質問をお願いいたします。

○3番(佐藤幸一) 3番目の選挙管理委員会と教育委員会の投票率向上について、それぞれ取り組んでいられているということでございますので、これについても引き続き行っていただきたいと思います。終わります。

○議長(加来良明) 答弁はよろしいですか。

○3番(佐藤幸一) 持っていればお願いします。

○議長(加来良明) すべてについて、お願い、要望ということでしたけれども、大体了承されているということで答弁はよろしいですか。

○3番(佐藤幸一) はい。