北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成25年第5回定例会(6月21日)

○議長(加来良明) これより本日の会議を開きます。(午前10時00分)

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○議長(加来良明) 本日の議事日程につきましては、お手元に配付のとおりであります。

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○議長(加来良明) 日程第1、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
 3番、佐藤幸一議員。

○3番(佐藤幸一) 議長の許可をいただきましたので、通告に従って、町長、選挙管理委員会、教育委員会にそれぞれお伺いいたします。
 少子化対策について伺います。
 1つ目は、先天性風しん症候群の予防として、希望者へのワクチン接種補助制度についてです。免疫のない女性が妊娠初期に風しんにり患すると、風しんウイルスが胎児に感染して出生時に先天性風しん症候群と総称される障害を引き起こすことがあるといわれる恐ろしい疾患です。また、風しんの流行年と先天性風しん症候群の発生の多い年は、完全に一致すると言われております。
 この流行年に一致して、かつては風しん感染を危惧した人工流産例も多くみられたそうであります。日本では平成16年に10件と最高の発生があり、昨年はそれに次ぐ5件の発生件数であります。しかし、全世界では毎年10万人以上の先天性風しん症候群の子どもが生まれていると推計されています。予防としてかつて風しんにかかったことのある人や、予防接種を受けたことがある方などを除いて、予防のワクチン接種を受けることが唯一の予防方法であります。
 この際、少子化対策の一環として先天性風しん症候群の予防として、希望者へのワクチン接種補助制度を創設する考えはないかお伺いいたします。
 次に、高薄町長の選挙公約で、お子さんは町の宝として手厚い子育て支援を約束され、早速、今議会に関連する補正予算が提案されており、子育て世代の負担軽減につながり、喜びの声も耳にしております。
 さて、これら子育て支援の充実強化により、近隣町の同レベルとなり一部はそれ以上の支援内容となっております。そこで、この際、「子育てをするなら清水町へ」を大いにPRし、定住人口の増大につなげるべきと考えますが、町長の考えを伺います。
 2番目に、JR十勝清水駅の階段解消について伺います。
 先の町長選挙における高薄町長の公約の4つの緊急課題解決の1つに、安心して暮らせるまちづくりがあり、そのなかにJR十勝清水駅の階段解消があげられております。これは高薄町政3期目の公約の一つでもあり、私もたびたびこの場で質問させていただいてまいりました。
 町長は十勝圏活性化推進期成会に懸案事項として取り上げてもらっているとのことでしたが、帯広等に通院する高齢者や体の不自由な方はあの跨線橋を上り下りするのに大変苦労しており、一日も早い階段解消を待ち望んでおります。3期目で実現できなかったJR十勝清水駅の階段解消の実現に向けて、どのように取り組み、いつ頃までに実現する考えかお伺いいたします。
 3番目は、選挙管理委員会と教育委員会に町長選挙の投票率向上についてお聞きいたします。
 去る2月24日に行われた町長選挙の投票率が80%を割る数字となりました。過去には90%を超える投票率もありましたが、今回は町長選挙史上最低の投票率となりました。
 日本全体で投票率が低下しており、それにはさまざまな原因があると思われます。来月は参議院議員通常選挙も行われます。投票率向上の対策としての取り組みについて伺います。
 1つ目は、選挙管理委員会として投票率向上のために行ってきた取り組み、また今後どのように取り組んでいく考えか伺います。
 次に、小・中学校で政治について関心を持つようにどのような取り組みをしているのかを伺います。
 以上、大きく3点、5項目を質問させていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 1点目、少子化対策における項目の2点、ご質問をいただいたところであります。
 風しんにつきましては、報道関係でもかなり大きく取り上げられてきているところでありまして、近畿・首都圏等で流行が続いております。本道におきましても、5月から6月までに行った患者数は、総数82名のうち20代が38名、30代が13名、40代は17名ということで、成人の疾患が多いということで、今後の動向に十分な注意が必要であるというふうに、北海道としても指摘されているところであります。
 極めて、この問題については、白内障、心臓疾患、難聴と障害がかなり可能性が高いということでございまして、現時点の対応としては、婚姻届の際に風しん緊急対策をとおして、チラシを交付して接種を推奨しているという状況であります。
 妊婦への感染を防ぐには、家族、ご主人もそうでありますけれども、そういう予防接種が必要であるということになります。
 しかし、経済的に負担が多くなるわけでございまして、家族が多ければ多いほど負担が多くなっていくというような状況にあります。
 今、ワクチンそのものも少なくなってきているという状況にあるわけでございまして、非常に危惧しているところであります。早い時期に実施していきたいと考えておりますので、ご理解いただければと思うしだいでございます。
 次に、2番目の「子育てをするなら清水町へ」ということで、定住人口の動態を図るべきではないかということでございます。まさにそのとおりでございます。人口は減少傾向にあるわけでありますが、当町としましても、この22年の国勢調査で39人少ない、1万人を割ってしまったという状況でございます。4.8%の減でありますが、減る率にしては低かった状況でありますけれども、減少の歯止めになかなかかかれない状況にあるということでございます。
 最近、通勤しておりました方々、あるいは施設の拡充によりまして、新規採用を含めて、アパートの建設が進んできております。その結果、今まで通勤してきた方々がそこに居住するということになりましたので、その自然減の部分とまではいきませんけれども、それなりの効果があっての事実であります。そういった状況のなかで、今後、結婚してお子さんを出生されて、本町に住まわれる、住みやすい条件の整備をしていかなければならないと、このように考えております。そういったなかで総合計画のなかでも、国全体の推移を見ながら生活環境整備、子育て支援策、産業、働く場所、こういったものに繋げていかなければならないと考えるところでありますが、働く場所については、非常に企業の進出がないなかでは難しい部分もありますけれども、できる限りの対策をしていきたいと思っております。また、清水町の住生活基本計画におきましては、基本目的に、民間住宅におけるリフォームの推進や住み替えの仕組みづくりを行っていく必要があるということで、これからますます高齢化していくなかで、今居住している方々、お一人になられた方々、この対策について住環境とともに考えなければならないと思っております。
 現在、新たに独自の支援策を考えてきておりますので、建設にあたっての対策をしていく必要があると考えるところであります。当然、ハード面とソフト面がありまして、ソフト面では、来年度から子どもの保育料の関係につきましての軽減策を考えていきたいと思っております。さらに、医療関係につきましても、ある一定程度のことをしましたけれども、まだまだ不足部分については検討を加えながら、子育てしやすい環境づくりに、ソフト面・ハード面を含めてしていかなければならないと思うところでございます。
 次に、JR十勝清水駅の件でございます。
 以前にもご質問をいただいているところでありますけれども、大変不自由で、ご不便をかけているしだいでございまして、心を傷めているしだいでございます。本町におきましては、路線バスが少ないということから、減少によって廃止する条件になったわけでございますが、帯広までの利用ということになりますと、鉄道が唯一の移動手段であるというようなことから、段差の解消までいかなくても、御影駅までということでコミュニティバスを走らせて、活用していただきたいということをお知らせし、それにも何名かは利用している状況であります。
 これは、平成20年から訴えているわけでありますけれども、町・議会・商工会やJA共々、あるいは観光協会等でJR釧路支社長を訪ねて、ホームの増設またはバリアフリー化についてのお話をさせていただいて、要望させていただいているところであります。その他、これまで札幌本社まで出向いての説明を含めて要請を強めてきているところでありますが、回答といたしましては、現時点ではJRといたしましては、乗降客の、今まではたくさんの人が乗り降りをしなければならない制限がありましたけれども、5,000人以上ということでありましたが、この度、平成23年度以降、3,000人以上の全ての駅について、バリアフリー化をするという目標をJRとして掲げたということなんです。
 しかし、私どものところは、3,000人ということなんですけれども、ありえないわけでありまして、高校生が通うだけでも約190名くらいが利用しているのと、あとは一般の方々ということになるわけでありまして、とても3,000人には程遠いわけでありますので、特殊としまして、北海道として1番ホームを持たない町村が数町村ありますので、これらとともに要請活動を強めていくという考えかたをもっているところであります。
 現在は、十勝圏活性化推進期成会のなかで重点事項のなかに取り上げていただいて、毎年、各省庁に7月から要請活動に入りますけれども、その折にも要請をしているところでありまして、地元選出代議士あるいは参議院、そういった方々、北海道道議の皆さん方等々に、いろいろと問わず、この問題について要請を強めているところでございます。今般も7月11日くらいからありますし、今月、また政党による要望事項の地域懇談会がございますので、その折にも強めてまいりたいと思っております。
 ただJRといたしましては、非常に潤沢な資金があまりないということで、そのほかにやらなければならないことがたくさんあるということから、遅れているのも事実でございます。私としましては、以前、この程度なら清水町としても負担をしてやれるのではないかということで、ある程度の金額を示して、向こうへ折衝にあたったわけでありますけれども、JR側としては難しいというようなことでありまして、今後の状況を見ながら強めていくなかで、幾度となくJRを訪れて要請活動をしていきたいとこのように思っているところでございます。
 なお、実現性の問題でありますけれども、粘り強く諦めず、私としましては、訴えていきながら我が町の負担が多少半分でなくても、6割くらいの負担になっても、将来的にはやっていかなければならないのではないかと思っているところでございます。ましてや、清水には工場がありますので、整備関係の方々を含めていろいろな商社の方々が乗り降りしております。そのなかでも段差ということがありまして、新得に降りてきているというような状況でありますので、そういう面から考えても、町の活力を生むためにも、この問題については必要ではないかと考えているところであります。
 以上、私のほうの答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。選挙管理委員会委員長。

○選挙管理委員会委員長(山本修一) 町長選挙の投票率が低下し、その向上策について、ご質問がありましたので答弁いたします。
 憲法で国民の権利として保障されている国政及び地方政治への大切な参政権にもかかわらず、近年、その投票率が全国的に低下しつつあるとお聞きします。
 今回の町長選挙の投票率につきましては、79.16%と初めて80%台を割り、町選挙管理委員会としても投票率の低下を危惧しているところであります。
 選挙管理委員会としては、これまでも常時啓発として新成人へのパンフレット配布や、ホームページを利用した選挙制度の周知、過去の選挙結果を情報提供しており、選挙時啓発としては選挙公報やのぼりの設置、新聞折込チラシによる啓発、広報車での周知を実施してまいりました。また、公職選挙法の改正により投票時間の延長、不在者投票の簡素化、さらに期日前投票制度の導入など、年々有権者が投票しやすい環境に見直されてきましたが、本町の過去の投票率だけを見て感じることは、選挙に関心が低ければ、いくら投票しやすい制度をつくったとしても、すぐに投票率の向上に結び付かないのではないかと感じているところです。
 当然のことながら、今度の参議院選挙における啓発について、できる範囲で道選管の選挙啓発と合わせながら、積極的に行っていかなければなりません。ただ今後もトラブルやミスを起こすことなく、公正で確実な選挙事務を念頭に入れ、万全な体制を取ることが町選挙管理委員会に課せられた重要な兼ね合いとして捉えておりますので、ご理解願います。
 なお、今回の参議院選挙から新たに実施される、インターネット等を利用した選挙運動の解禁によりツイッターやフェイスブックを利用する若者の関心が高まり、結果的に少しでも投票率が向上するのではないかと期待しています。
 以上、選挙管理委員会からの答弁を終わります。

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。

○教育委員長(三澤吏佐子) 町長選挙の投票率に関するご質問の2番目の、小・中学校で政治について関心を持つように、どのような取り組みをしているのかにつきましてお答えいたします。
 小学校では6年生の社会科、私たちの生活と政治の単元で、日本国憲法には国民主権の原則があり、国民の権利として政治に参加する参政権についての学習が行われています。
 中学校におきましては、3年生の社会科、現代の民主政治と社会の単元で、議会制民主主義や住民自治の意義を考え、選挙をはじめとする国民の政治参加による民主政治についての学習が行われています。
 また、児童会・生徒会の活動では、集団の一員としてより良い学校生活づくりに参画し、役員選挙においては、選挙制度とはどのようなものかを体感し、議会制民主主義の仕組みを知る機会となっています。その他にも、教育委員会で作成している、小学校3・4年生の社会科副読本しみずでは、町の歴史を知り、地域社会の一員としての自覚と地域への愛情と誇りを育てるための学習も深めています。
 教育委員会といたしましては、今後も引き続き小・中学校におきまして、政治について、自分たちの町について関心を持つような児童生徒を育ててまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。

○3番(佐藤幸一) 少子化対策について、風しんの問題なのですが、どこの町村でも取りざたされています。通告後に掲載された北海道新聞の記事ですが、札幌市職員に無料接種、妊婦と接する職場対応といたしまして、風しんワクチンを無料で接種いたしました。有料の市民には不公平だと問題になっていますが、このように全国的に問題にされております。清水町も前向きに進めているということでございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 2番目のJR十勝清水駅の階段解消についてなのですが、町長がいろいろなことを進めているということでございます。本当に1日でも早く実現するように前向きに取り組んでいただきたいと思います。高齢者の方、身体障がい者の方もたくさんおりますので、大変不自由をしておりますので、これについてもよろしくお願いしたいと思います。
 JRとしては、障がい者の多い駅から進めるらしいということなので、町も負担を考えているということでございますので、そのことについてもよろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 佐藤議員、お願いをする場ではございませんので、質問をお願いいたします。

○3番(佐藤幸一) 3番目の選挙管理委員会と教育委員会の投票率向上について、それぞれ取り組んでいられているということでございますので、これについても引き続き行っていただきたいと思います。終わります。

○議長(加来良明) 答弁はよろしいですか。

○3番(佐藤幸一) 持っていればお願いします。

○議長(加来良明) すべてについて、お願い、要望ということでしたけれども、大体了承されているということで答弁はよろしいですか。

○3番(佐藤幸一) はい。

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○議長(加来良明) 次に、6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 通告は3点しております。質問の箇所には多くて1問目に4点もありますが、極力、簡略にやっていきたいので答弁についてもよろしくお願いいたします。
 本年の2月に町長選挙が行われました。現在、公約関連の事業を提案されているというなかにありますが、私は常々言っておりますように、提案するに際しては緊急度の高いものからやるべきではないかと、そういうことも言っております。そして、3月定例会の際には、今回の町長選は大きな差が開いて当選したわけでありませんので、相手候補についても、公約についてもしっかり考えてほしいという話をさせていただいたところであります。町長はそのことをしっかりと受け止めてということでありましたので、これからもしっかりと受け止めてやっていただきたいということをお願いしておきます。
 まちづくりの基本条例、これは常々言っておりますように、透明な行政執行を行うべきだということは、基本的なものがあるわけであります。今回の補正予算に提案されている、昨日、いろいろと質疑があります交流人口拡大支援事業につきましては、非常に不透明な部分が多くて、要旨を進めるということについて賛成するわけでありますが、この事業を本格的に実施することについては、全体像が昨日のなかでは見えません。したがって、本町の財政状況からしても疑問も多いということから、以下の点についてお尋ねいたします。
 本計画、今年度から3年間にわたって協会運営費の大半を町の助成金でまかなうと、こういうことになっているわけであります。本来、本格運営では、宿泊施設や競技施設が運営上欠くことのできないものだと考えます。したがって、本町の公共施設や民間施設、常々私は主張しておりますが、これらについて耐震化はまったく進んでいません。このなかに客を入れることなんてことは相成らんと考えているわけであります。
 この施設はどこに、誰が建設をし、その費用はどこが負担するのか、このへんを明確にしていただきたいと考えます。
 2点目であります。各種大会を誘致するということでありますが、宿泊者の確保が運営上、より重要だということは言うまでもありません。どのようにして年間を通して確保するのか、そして管内的に見ても、中札内村や新得町という先進的なツーリズム等を少なくともやっているこの町でも、宿泊客をいかに集めるのかということで頭を悩ませているわけであります。競合することによって運営は厳しいものになるのではないかと考えていたのでありますが、昨日の町長の答弁から見ると、連携することによって相乗効果が生まれるんだと、そのようなことも申しておりますので、このへんについて昨日の答弁よりも踏み込んでいただいて、ご答弁をお願いしたいと考えます。
 3点目です。スポーツツーリズム協会が設立されて、理事長に町の総合計画審議会の会長が就任されました。私は、この総合計画審議会会長が理事長になることについて問題を持っているわけではありません。
 長年審議会の会長を務めてやっておられる方が会長になるからには、相当な自信に裏付けされたものでないと無理だろうと考えているわけであります。したがって、町長はこの考えかたについてどのように説明を受けているのでしょうか。このへんを明確にしていただきたいと考えているわけであります。
 4点目、宿泊施設についての質問です。
 昨日、農業研修会館等の話が出ておりましたが、加えて、今後、農業振興公社等の跡地についても、この計画について活用する気があるのかどうかお尋ねいたします。
 大きな表題の2点目であります。
 大幅な人事異動の是非についてお尋ねいたします。
 本年4月1日付で80名を超える大幅な人事異動が行われました。この異動は本町の11課1支所2事務局、西十勝消防本部を含めての異動であります。この異動は何をもって行ったのか、このへんをお伺いします。
 町政の人事につきましては、町長の専権事項でありまして、町長はあらゆる角度から行政業務を遅滞しないように、また最大の行政効率が上がるように判断しながら、異動を行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。異動することによって気持ちよく働いてもらうというのも町長の仕事ではないかと考えるわけであります。異動により組織の機能がしなくなったり、あるいは停滞が起こると、そのしわ寄せは町民に向かうことになるわけであります。行政の不満になってそれが町長への不信感につながる、そのようなことがないように、本年行った異動はそれらの心配がないのかお伺いいたします。
 最後の3点目の質問であります。
 清水町の森林組合の不適切な会計処理についてであります。
 昨年発覚した、町の森林組合損失隠しの問題につきましては、本年度の総会において税務署から申告漏れを指摘されて、追徴課税が3,000万円を超えるというようなことが報道されました。この不適切な会計処理を追認したということで、現役員が3人辞職をしたと、このようなことがあって町民間でも大きな話題となっているところであります。
 町と森林組合の関係であります。町有林の管理については、大半を清水町の森林組合に委ねているわけであります。多額の出資金も交付しているわけであります。このような不祥事発覚を受けて、町は森林組合に対してどのような対応をしているのか、このへんについてお伺いをいたします。
 以上、3点よろしく答弁のほどお願いいたします。終わります。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) 今計画の内容についてのご質問を数点いただきましたので、お答えさせていただきます。
 今般、ツーリズム協会が設立されまして、私どもに要請をされてきたわけでありますけれども、要請そのものよりも、私自身の公約の問題でありまして、この公約については直ちに取り組める協議をしていかなければならないということもございまして、私としましても、実行にあたって町民の皆様に約束したことは、逐次、実行に移していくという考えかたをもってあたっているところでありましたが、幸い、住民の有志の皆さんがこういうような事業展開をしたいということでのお話をいただきましたので、私としましては、これをやるのに町が主体になった場合には数年かかるのではないかと踏んでいただけでありますけれども、熱意のある皆さんがこういったことを考えていきたいということで、私どものほうにお話があったわけでございます。
 まさに、総合計画におけるまちづくり計画でありますけれども、住民とともに歩む行政、住民の主体性を存分に、有効にしていくまちづくり、そしてそれをバックアップしていく町政執行ということで事業展開がまちづくりというものをしていくということを、やっていくということで計画がたっているわけであります。
 そういうことから考えましても、これだけの有志の皆さんが情熱をもって本町の振興を図っていくためには、我々が頑張っていかなければならないのではないかということの思いで、私のほうに要請があったわけであります。そういったことから考えましても、適宜、時期を経た状況のなかで進めていけるのではないかということで考えたわけであります。
 昨日も申し上げましたけれども、本町においでになられる皆さん方から「宿泊施設が足りないですね」ということも度々聞いておりますし、町民の皆様方からもこの意見を頂戴しているわけでありますが、なかなか、事業者に取りましては、設備投資がかかるということから、なかなか思い切ったリフォームを含めてできかねるということで、お話も承っているわけであります。それはある程度の固定的な宿泊がないと運営ができないということになるわけでありまして、待っているだけではお客さんも来ないということになるわけですけれども、そういった面から含めて、苦労しているのも実態ではないかと思っております。
 町としましても、これまで旅館業を営む方々とのお話し合いというのをしていなかったということもございます。私としましては、交流人口拡大のなかにおいては欠かせない事業者の方々でありますから、当然飲食店組合も含めて、それぞれと懇談を重ねていって、いかほどの考えかた、要望を聞いて支援ができるかどうかということも含めて協議をしていきたいということを考えていた折でございました。その結果こういうかたちになったわけであります。
 現状では、本計画は計画段階からそういったお話し合いを重ねていただいて、事業者としてどこまでできるのかと、計画に盛り込んでいくと、こういうことになるわけであります。したがって、施設については現状の施設を活用しながら、町の施設の場合は補修をしながらしていかなければなりませんけれども、これはすでに老朽化しておりますので、社会教育施設、体育施設も含めて整備、計画をつくってくれということで、つくることになっておりますので、それに沿っていかなければならないかと思っているしだいでございます。また、合宿の施設につきましては、できる限り民間の皆さんの力を得て進めていきたいと考えておりますが、これもまた協議を重ねていかなければならないと考えているところであります。
 そういった面から考えましても、民と官が協働のまちづくりをしていくために、どうしてもそういう方が必要になってくるわけでございますので、そのへんのご理解をいただきたいと思います。また、各種イベント等含めて、この協会では行うということになっておりますので、それらの事業計画、実施状況を見たうえで、私どもとしましても注視しながら、町としても努力を重ねなければなりませんし、協会としても努力をしていかなければなりませんけれども、清水町全体にわたる交流人口拡大のための施策として、町の振興策活性化を図るためにどのようなことを考えていくのかということも計画に盛り込んでいただきたいものだと思っておりますし、そのように団体のほうにお話をさせていただきたいと考えております。
 2点目の問題でありますけれども、先進地で盛り込んでいる町村でも頭を悩ませているというお話をいただきました。私もそこの町村の町長に伺いましたら、非常に効果は上がっているというお話を受けました。それで、議会でもその報告をさせていただいておりますということで受け取れましたので、私も確認いたしました。そしたらそういうような状況でございまして、みんなで、十勝全体でスポーツやイベントも含めて、昨年、北海道ガーデンショーを行ったり、あるいは大相撲を呼んだり、サッカーの大会をやったり、プロ野球を呼んだり、十勝に食と観光、交流を含めて経済の活力がつくように取り組んでいく時期ではないのかというのが、十勝全体の考えかたであります。
 そのなかにありまして、高速道で道からの一番の入り口でありますし、出口でもあります。そういったところで何もしないということにはなりませんので、私どもとしましては、ここで一旦足止めをして、会議をしていただいて、少しでも経済効果が上がるような努力をしていかなければならないだろうということで考えているところであります。したがいまして、その町村の持ち味を生かして、例えば、新得がお隣でありましたら、ランナー、陸上競技選手を含めて主体にしていくというようなことだとか、私どものほうでは冬の室内競技はこういうものだと、夏はこうだとか、そういったものを計画的に考えていきたいと、お話をさせていただいているところであります。
 次に、3番目の理事長の問題です。これについては、私が申し上げることはできません。あくまでも団体のなかで選出された者といたしまして、理事長になるからにはすべての責任があるわけでありますので、私としましても、いろいろな事業展開をしていくなかでは、その方達のトップとの会合を重ねていかなければならないと考えているところであります。
 次に、4番目の宿泊施設の関係で、旧農業振興公社跡地を使うのかということでありますけれども、これにつきましては、これまで道から無償譲渡を受けた条件のなかで、農業関連の施設ということで受けているわけでございます。これまで何度か、あそこを活用させてほしいということがありましたけれども、お断りをして、何か町内で研究加工できるものはないかということで、これまで何団体かとお話をさせていただいておりますが、そういう状況のなかで活用していきたいのと、もう一つは、あそこに授精師の資格を取る講座がお隣のジェネティクスというところから申し出があって活用させてきたわけでありますけれども、今年はこれができない状況だったものですから、新得の畜産試験場に行かざるを得ないと、来年からまたここを活用させてほしいということでございますので、それを含めて考えていきますことと、それから農業労働者、これを確保していくということでございますので、そういう考えかたは公約に入れております。少しでも、高齢化していくなかでの農業労働力をどうするのかというなかで、一時そこに滞在する場所にしていきたいということで、農業関連の状況に進めさせていただきたいと考えているところであります。なお、JAといたしましても事業展開するなかで、あそこの用地を一部使わせていただきたいということも、現在調査しておりますけれども、申し出があるので、それらも含めて考えていく状況になろうかと思います。
 次に、農業研修会館等については、今の子ども達から高校生まで活用しておりますし、音楽のほうでも大学が来て活用しているところであります。非常に古くなっておりますので、これは改修していかなければならないだろうと、そういうなかにありまして、合宿もそこに組み入れていくということも考えてまいりたいと考えているところであります。
 すでに数十年前には、本町は合宿の町として多くの方々に来ていただいたわけですけれども、残念ながら施設の老朽化、あるいは会場不足、財源不足ということもございまして、そこまで行けなかったのも事実であります。アイスホッケーだけはずっと続けてきている実態でありますので、他のスポーツについてもそうかたちを考えていかなければならないということでございます。
 次に、人事異動の件でございます。
 これは、大丈夫なのかということでございますけれども、一言で言えば大丈夫です。職員はどの部署に行っても町職員として仕事をしなければなりません。したがって、なんら問題はないわけであります。
 今回は、4年に一度の選挙のこともございましたし、新たな気持ちで私も出発したいということを、多くの方々に言ってまいりました。初心に帰ってやるには、職員の皆さんも初心に帰って、私が訴えてまいりましたことについての事業展開をしていただきたいと考えているわけであります。
 今回、実際に異動したのは60名ほどでございます。内部昇格だとか新規採用だとか、それも入れると結構な人数になるわけでありますけれども、実際には60名ということでありまして、大規模と言えば大規模でありますけれども、そのくらいは数年に1回やっているところでございます。なお、今般は時間的に間に合わなかったものですから、しばらく事務の点検、精査、課題を浮き彫りにして今年度から機構改革に向けての作業を進めるということで、この間庁議をして、そこで私から申し上げているしだいでございます。そういった面で、町民の皆さんにご不便をかけるようなことは決してやるべきことではありませんので、時間はある程度かかりますけれども、職員は4月に異動をしたら6月の上半期が終わりましたらびっちりと仕事に没頭できますし、町民の皆さんには迷惑をかけないようにしてまいりたいと考えております。
 次に、森林組合の問題です。私どもも知らなかったわけでありますけれども、この問題が浮き彫りになったことは事実でございます。大変遺憾でありまして、組合に対してはその旨をお伝えしております。今後、一切そういうことのないように事務を行っていただきたいということでございます。
 私どもは、指導監督機関ではありませんので、道庁もその旨については理解を示し、監督官庁としてこの問題についての取り扱いをしていただいたと押さえているところであります。
 大変遺憾な問題であったわけでありますけれども、当町といたしましては、事業として森林組合の事業委託をしているところもございますので、注意深く、これからも指導監督ではなく、その事業に対して確実に行われているかどうかということも含めて、森林組合に対する対応をしてまいりたいと考えているしだいでございます。
 以上、答弁を申し上げました。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 再質問をさせていただきます。
 再質問をする前段に、議長にお願いがございます。
 昨日、同僚議員の質問等について、事業計画等について産業振興課のほうで精査をして、助成金を出すようにしたと、計画を認めるようにしたと、こういう話がございました。私ども議員は、この計画というのはどういう計画なのかということを全くわからないで、この席にいるわけでございます。したがって、事業計画そのものについてコピーをしていただいて、配っていただきたいと考えるのですが、議長いかがでしょうか。

○議長(加来良明) ただいまの資料要請についてですけれども、議員の皆様の意向を確認したいと思います。
 執行側については、そういう資料はあるのでしょうか。

(提出できる旨の発言あり)

○議長(加来良明) 議員の皆さんにおはかりします。
 ただいま、原議員から提案がありました資料請求について、賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

○議長(加来良明) 起立多数です。
 執行側にお願いいたします。後ほど会期中にでも資料を提出していただきたいと思います。

○議長(加来良明) 質疑を続けます。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町長から多くの質問について答弁をいただきました。順次、再質問をさせていただくことにいたしますのでよろしくお願いいたします。
 昨日来、2名の議員の方からこの件について、いろいろな視点から質問がございました。私は、極力、昨日議論をいただいたことについては触れないように努力をしたいと思いますが、時々触れることもあるかもしれません。お許しを願いたいと思います。
 1点目の関係であります。
 本町の公共施設や民間施設はまったく耐震化なんて進んでないんですと、どこに誰が建てて、その費用はどこが負担するんですかと、こういう質問をさせていただきましたが、明確に答えていないという気がいたしました。そこで、先ほどの答弁のなかでもありましたけれども、古い施設を改修してという話も農業研修会館のことも言われておりましたが、宿泊施設を確保するために、農業研修会館を近年中に大きく改修をしたいという考えなのか、このへんについてお尋ねいたします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 先ほども申し上げましたけれども、改修計画を進めていかなければなりませんので、そのなかで考えていかなければならないと思っています。ただし、急を要するものがあれば、例えば雨漏りだとかベッドが壊れているだとか、そういうことがあれば緊急にやらなければなりませんけれども、大幅に考えるためには整備計画をやりたいと考えております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 先ほども触れましたけれども、来年からスタートするということを言われておりますが、この場所に現行の、例えば若干のベッドだとか、その程度の改修をして、宿泊してもらって運悪く、あってはならないのだけれども、大きな震災等があって、そこに宿泊者がたくさんいて被災したということになるとどうなるのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) それは今までも現状もそうであります。あってはならないことだと思いますけれども、耐震をやるということになりますと診断を含めて数年かかっていくわけでありますから、そうしますと今の子ども達も合宿しております。そういうものを他のところに委ねなければならないということになると思うようにいきません。そして、旅館業をやられている方々も耐震化には手を付けていないという状況でございますから、それらも含めて検討を加えていかなければならないかと思います。
 どの町村もその問題で頭を悩ませているのが実態でございますが、私どもも頭を痛めているところでございますが、できる限り改善の道を選んで、事故のないようにしていかなければならないと思っております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) ここについては、私も町長も悩ましい問題であるし、早急にこれをやるということになれば進めなければならない問題だと、私もここは同じ考えであります。
 中札内村が、交流の森というところを何億円も出してつくって、中札内高等学校の跡地を活用しておりますが、中札内村議会の議事録等々を見ても、問題は宿泊客を年間を通していかにフルに入れていくか、これが成功するかしないかが、一番難しいところだと言われております。昨日、西山議員から言われておりましたが、私は、施設をしっかり整えて迎える体制ができてから迎えたほうが、古い施設に入れて「あそこの施設は悪かった」というイメージを植え付けるよりはいいのではないかと常々思っているのですが、町長はいかがでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) これはどちらが先かということで順位はつけられないかと思います。需要がある、そういうものが先にあって必要性が生まれてハード面というものが整えられていくのではないでしょうか。初めからハードをつくって、もし、いくら努力しても来られなかったらどうしますかということになります。そのへんは、少しソフト面から入っていってハードをということに考えていただくように、協会としてもそういうふうに考えられておりますので、その方法についての努力をしていただかなければならないと思っております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 1時間半しかありませんので、なるべく時間がかからないように進めたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
 次に、競技施設の関係についてお尋ねします。
 私の知る限り、サッカー場を早急に、来年以降つくってほしいという要望があるということが新聞報道でされておりました。このへんについて、どなたも触れておりませんので、このへんについてお聞かせ願いたいと思います。町としては施設面について、事業としてしっかりとやろうということなのか、民に委ねようとされているのか、このへんについてお伺いいたします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 今の条件のなかでは、既存のものを活用して町内にある施設、近隣町にお願いをしてやらなければならない部分もあるかと思います。私としましては、かねてからサッカーについては要望が強かったものがありました。できれば早くにそのことが、整備計画をつくるなかで官民共同でできるものであれば、そういう状況をつくりあげていきたいと思っております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) サッカー場について言わせていただくと、中札内村にも4面のサッカー場があるとか、新得町はグリーンツーリズムで平成4年からずっとやっておりますけれども、ここも小・中学生用のサッカー場が4面あって、一般・高校生・大学生が使うサッカー場もあると、このくらいの多くの施設をつくっておかないと、なかなか集まらないというところもあるのではないかと思うのですが、最終的にこの協会を含めてそのくらいの規模まで広げないと、なかなか競技者を集めることは難しいという考えはあるのかないのか、このへんはどうでしょう。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 私が集めてだとかではなくて、事業体でありますツーリズム協会が主体的になるわけであります。町としても傍観するわけにはいきませんので、それなりの合宿誘致のなかでできる範囲でどのようなスポーツがいいのかということもたくさんありますけれども、協力できるものであれば協力します。これはまちづくりの一環でありますから、単純にスポーツだけではありませんので、見るほうにとっても千年の森だとか、観光地だとか、そういうことも含めていろいろな面で、来ていただいた方にも案内ができるような体制づくりをしていかなければならないだろうと思います。
 なお、サッカー場の施設については、今のところ現状でつくりながら、需要に応じて整備計画をしていくわけでありますけれども、できる限りいろいろな資金の動向を見ながら、団体としての取り組みができるように努力をしていかなければならないと思っております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町がサッカー場をつくらなくてはならないだろうということを考えているのか、民にサッカー場もつくりなさいというのか。このへんについてお聞きしたいです。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) それは財政的に町として潤沢であれば、やるのがいいのかもしれませんけれども、そこまで財源をみておりませんので、できる範囲のなかで町としての整備をしていくという考えかたはしなければなりません。それと同時に民間の皆さん方のメンバーのなかでどれだけのご尽力をいただけるのか、こういうことも考えながら、官民共同のなかで協調したなかで進めていかざるを得ないのではないかと思っております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) サッカー場は民間ではなく町が事業としてつくらなければならないだろうと思っていますが、そうなるとこの管理についてどうなるのかということになると、昨日も答弁をいただきましたけれども、これは教育委員会に行くんだろうと思います。これは昨日、町長がそのように言っておりますから、そこで、このことについて教育委員会がサッカー場ができたら、管理を教育委員会に頼むと言われているのか、まったく話がないのか、教育長、どうでしょうか。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(伊藤 登) 昨日も町長から答弁があったように、産業振興課で担当しているということで、踏み込んだ相談ということは今まで一度もありません。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 私は何を心配してこのようなことを言っているのかといいますと、中札内が指定管理者制度でやっております。このなかで、村議会の議事録等を読ませていただいているのですが、芝というのは大変難しいそうであります。人工芝になるのか、何芝になるのかわかりませんけれども、その芝の管理、このノウハウがないとなかなか難しそうであります。したがって、中札内の場合を見ると、当初、指定管理者を受けていた会社はそういう技術もあるという話をしたそうでありまして、最終的にそうしたにもかかわらず教育委員会のほうに全面的に管理をまわしたものですから、教育委員会がそれでは困ると、元に戻してほしいという話を出てきたりしております。そこを心配しているがために明確にしたほうがいいのではないかという考えがあるのですが、教育長はどうでしょうか。

○議長(加来良明) 教育長。

○教育長(伊藤 登) 現況を申しますと、昨年、芝をグラウンド一面増設したところですけれども、管理については苦労しているところであります。専門的な部分というか、専門家を入れたなかで整備していかなければ、なかなか管理がままならないというのが現状ではないかと思っています。
 今後についても、管理そのものについてはしなければいけないと思っておりますけれども、新しくできる施設は別として、現状の施設については管理をしていきたいとこのように考えているところであります。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 私もどんなものかと有明公園のサッカー場を見てまいりました。
 当初からいろいろと見させていただいたわけであります。町民から見ると、「でこぼこで水はたくさん溜まっているし、あれはなんだ」と言われたこともありましたが、今のところ、あまり生えていないところもありますが、それなりのグラウンドになっています。しかし、本格的に大会をやるということになると、あのような状況ではだめだろうと考えるわけです。したがって、これ以上、きつく言いませんけれども、そういうことを含めて全面的に町がかかわるからには、覚悟を持った計画にしてもらわないと困ると考えているわけであります。
 そこで次の質問ですが、総合計画審議会の会長が受けたことについて、これについて問題があるなんて言っていることではなく、会長が受けたからには、昨日も町長は「大きな会社の親分のような人が全部やってくれているから」というようなことを言っておりましたけれども、そこに私は期待をして、総合計画審議会の会長が受けるからには、自信があって受けたんだろうということがあってお尋ねをしたところ、町長は答えることができないというようなことでありましたから、そうかという感じをいたしましたので、ここは理解をいたします。
 今後、理事長とお話をする際には、そういうことを含めて責任をもって対応してもらわなければ困るところはあるんでしょうけれども、ここは協調してほしいとこのように考えますが、どうでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) ただいまのご質問をいただいたとおりでありまして、私としましても、理事長というよりも団体の皆さんも責任があるわけでありますから、皆さんで共有したなかで、その代表者に対してはしっかりしていただくようにお話をしてまいりたいと考えております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 4番目に入りますが、農業振興公社跡地、農業研修会館の活用についてお尋ねいたします。
 農業振興公社跡地については、この経緯については私も相談を受けておりわかっていましたので、この場では控えますが、使うつもりであるということなのかと、そういうことであれば、相当いろいろなことを聞かせていただかなければならないと思っていました。農業関係でないとままならないということでありますから、このへんについては理解をいたします。
 農業研修会館についても、先ほど言いましたように改修しなければどうにもならないという認識でありますから、このへんについても耐震構造を含めて、今後、努力してくれるだろうと、もしつくるということになれば、そんな思いもいたします。
 清水町で民間の宿泊施設を視野に考えたときに、農業研修会館以外で多くの人を宿泊させられるようなところは町にあるとみているのか、また、団体があるとみているのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 多くの人を宿泊する場所としては、あるにはあるんですけれども、需要が少ないために設備投資に回る資金が生まれないということで、事業者から相談を受けたこともありました。なかなか、決定打的なものがないということであります。
 そこで、私としましても、事業展開をして後に若い人達に繋いでいくためにも対策をしながらいかなければならないと思っていたわけでありますから、そこで、そういう合宿等を含めたなかできないものかということも含めて、金融機関ともこれから協議を進めていただいて、その団体の皆さん方が考えられることを側面から応援をしていかなければならないのかと思っております。
 なお、あとの部分については、作業員の皆さん方が泊まるだとか、そういうことでありますけれども、それは一定ではありませんので、事業がなくなればお客が来ないということになります。その部分のところで、どの程度協力してもらえるのか、これも協会のほうで、それぞれ皆さんとお話し合いをしていきながら進めていっていただきたいと考えているしだいでございます。

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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。(午前11時11分)

○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。(午前11時25分)

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○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 私の持ち時間はあと47分ということでありますので、手つかずの質問が2問ありますので、大急ぎで進めたいと思いますのでよろしくお願いします。
 1点目の政策事業の適正な実施についてにあたって、質問漏れが2点ほどありますので、お許しをいただきたいと思います。よろしいですね。

○議長(加来良明) 質問漏れということは。

○6番(原 紀夫) 1から4までありますが、このなかでお尋ねしたいことがあったのですがそのことが漏れていたので、短い時間ですぐ終えますので、お願いします。
 お尋ねしたいことは、補助金の関係で、助成金の関係の支出についてですが、今回、運営費の大半を町が助成していることになっておりますが、一般的に他のNPO法人等を見ても、さくらさくらであるとか、松沢の郷等を見ても、事業費そのものについては、町が大幅に、道を含めて助成しておりますが、運営費についてはそういうことはないのではないかと、そんな気がいたします。したがって、このところについて基準があるのかどういう考えなのか、このへんを聞かせていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。副町長。

○副町長(金田正樹) お答えします。NPO法人の助成の基準ということでございますが、原則はございません。ただ、今、小規模多機能でいろいろやっていることにつきましては、施設の無料貸付ですとか、そういうことで助成しております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 特別な決まりはないということなので、いたしかたないという気がいたします。
 もう1点なのですが、今朝、新得町の社会教育関係のグリーンツーリズムを担当している方にお話を聞かせていただきました。2項目に申しあげました、私は、隣近所もやっていて競合するのではないかというお話をさせていただいたところ、昨日の町長答弁を含めても「競合はしない、連携することによって相乗効果が生まれていいんだ」と、こういう話でございました。お尋ねしたところ、この施設は小・中学生、高校生等が非常に多く活用しているそうであります。サッカー場がたくさんある、そのことが夏休みであるとか、冬休みだとか、そういうところに集中してくるんだということであります。
 したがって、課長から「お願いします」と言われても、「はい、わかりました」と入れるのかどうかというのは疑問があるという感じを受けました。町長から町長を通してお話も承っているし、そういうことはお伺いしておりますということでありましたから、町長が直接お願いしているということはよくわかりましたが、なかなか難しいものがあるのかという気がいたしました。現に、宿泊関係についても、サホロリゾート関係、温泉その他諸々の宿泊施設を使っても足りなくて、帯広のほうに行ってもらったり、バッティングしてどうしても入れることができないというのが、その時期には相当あるそうであります。したがって、その分について本町が受け入れるだとか、そういうことがあって、宿泊施設がしっかりしているというのであれば、新得町も喜ぶでしょうし、そういうことがあるのかという気がいたしますが、私が今言ったことについて、どういう感想があるのかお聞かせ願いたいです。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 確かに、新得については私は承知しております。
 これまでにも、いろいろな議会で質問があったと思いますが、広域で連携して事業を集中化していくためにも、そのことが必要でないかということは、これまでの議会のなかでもお話があったと思います。私としてもそこだけではなく、近隣町村ということでやっておりますので、近隣町村のなかで考えていっていくべきだろうし、団体としても種別によりますけれども、それぞれ調整・連携をしながらいく状況になるかと思います。確かに、夏休み・冬休みに集中することは、以前からも私どもの町でやったときも同じようなことでありますから、その部分はお互いに調整することが可能ではないかと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 次の質問に移らせていただきます。人事異動の関係であります。
 全体で80名を超えているわけですけれども、全体は60名なんだというお話でありました。課長職を含めて全部動かす、係長職すべて動かす、そういうのはそんなにあるものではないと思います。まったく経験のないところに課長が行くと、相当度胸の据わった人でも3キロから4キロは体重が減るのではないかという気がします。それでも事務の停滞はまったくしていない、心配ないということなんですが、新規採用を10人入れて、このへんの指導というのはどのようにしてやるのかお聞かせください。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 私のほうからお答えをいたします。
 課長職がいきなり動いてという、確かにすぐには厳しい面もあるかと思いますが、努力をしていただいて職務についてもらっています。
 新人の事務につきましては、今回は専門職の方が多いところでございますが、そこらへんは指導する部分は難しいのですが、流れ等は説明しているかと思います。
 一般事務につきましても、全体で研修会をしまして、さらに所属の上司、係長、課長補佐と上司がいますので、そこらへんの指導を含めて早く仕事についてもらうようなかたちになるかと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町長にお尋ねをしたいのですが、以前、町長に職員と意思の疎通を図ってほしいということを、今会議で私の質問でいろいろ言われてたことがございます。私なりに努力をして以前と違って、昨今は、極力お話を伺いに訪れているのですが、そのようなことを私がするということについては、大いに結構と思っているのか、控えたほうがいいのか、このへんの考えについて町長にお聞かせ願いたいです。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 聞き漏れした点がございましたので、確認させていただきました。
 庁舎内に来られて、議員の皆さんが来るのは仕事のことであります。よそごとではなく、まちづくりのことについて、担当のほうにきて伺っているのではないかと思います。それは結構なことで、大いにやっていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 私が議会事務局に頻繁に出入りをするということについては、どのように考えておられるのでしょうか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 議会のほうは感知できませんので、議会のほうで判断していただきたいと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 議会の判断ということですので、事務局長なり、「あまり顔出さないでほしい、しつこい」とか言われるぐらい行くと、そう言うのかという気がいたします。そのへんについては、私の判断ではなく議会の判断ということでありますから、これからはより多く、今の前段の質問に対しての答弁を受けて、1階から3階まで小さい体に鞭を打ってフル回転して、いろいろとお話を伺おうと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 職員の研修について、以前から120人体制はどうだという話もありまして、現在、これだけ職員を動かして、相当に士気が、私も絶えず異動させられていて、管内をぐるぐるさせられていましたから、新しい職について苦労するということは重々承知しております。
 先日、10時くらいまで役場の庁舎におりましたけれども、仕事をしている係長がおりました。「大変だな」と、私の若いころを思い出して思ったわけであります。これを受けて、士気が落ちるということはないとは言いますけれども、やはり「なぜ一人で苦労しなければならないのか」と、私の見たところ、顔に書いてある気がいたしました。今後について、職員を動かすことについては、相当、気を使っていただいて、適材適所の人事だと言いますけれども、なかなか大変だと思いますので、気を使っていただきたいと思うのですが、どうでしょう。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 原議員が心配していただくのは結構ですけれども、職員は役場職員を目指して難関突破をして、努力をしてここに勤めていますし、公務員という奉仕の精神を持ってやると、部署については専門職以外はすべてにまわることになるわけであります。専門職といえども、職場のポスト的になりますと全体的にまわらないといけないこともあります。
 最初は戸惑うと思います。私も経験してきたことでありまして、短い時には3か月あるいは6か月、1年、特に管理職になりましたら、1年ごとに変わらざるを得ない覚悟で来ましたので、当時から職員はどこにいってもそれなりの努力をしなければならない宿命がありますので、士気が下がるとか何とかということは、これは個人的なことになってしまう状況になろうかと思います。研修を含めて、皆さんとともに執行にあたってまいりたいと思いますので、ご心配なさらないでください。
 私どもには、清水町職員の自己申告制度、実施要領がありまして、自らこういう仕事をしたいということを申してくださいと、それに沿って人事異動を行いますということを言っております。これは平成24年4月1日から実行していることであります。いまだにそのことについては、ここに行きたいという願望はあったとしても、申し出る者はありませんでしたが、自己申告制度をとっております。
 毎回、人事異動にかかる基本方針というものを定めております。士気高揚、職場の活性化についてということであるわけであります。在職年数が長ければ長いほど、そこに慣れてきてしまって、これがいいのか悪いのか判断がつきにくくなるだろうと、そういうようなことから、組織上そういったことを排除していくということで、基本的な年数といいながらも短いところもありますけれども、基本的にはそういうことをやってきております。
 今回は特に専門職、福祉・医療・行政に携わる医療機関との連携、充実・強化、お医者さんとの対話をしていかなければなりません。それなりのポストをおかなければならないということで進めておりますし、農業基盤整備事業にあたりましても、多くの生産者の皆さんとの会合を重ねていかなければなりません。そういったところには参事職とか、子育てを充実していくために有資格者を採用していくだとか、そういったことをしながら人事異動を定めてきたわけであります。そういった意味から係の統廃合もございましたし、新たな係の設置ということもございます。そういうことで人事異動として60名ほどになり、昇格・昇給等々がございまして、新人も入れて80名というかたちになった次第でございますので、ご理解いただきたいと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 申告制度を設けているということであります。どこの課に行きたい、ここの課に行きたいということの希望を出した時に、極力、その希望がかなうように人事をしたいということで希望を出しなさいと言っているのか、そして、いまだかつて申告した者がいないと言われておりますが、なぜ出してこないのかと判断しているのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 自己申告制度のことについて町長からお話させていただきました。
 すべてが希望通り申告したどおりに人事がかなうというものではございません。行きたい職場と、行ってもらいたい職場、これは必ずしも一致しません。そこらへんも含めて、基礎資料ということで作成しております。去年の4月から実施しております。なかなか今までそういうことがなかったので、「動きたい」または「今のところにいたい」ということも書ける仕組みになっています。そこらへんで、まだ浸透していないのかという気もしますけれども、なかなか難しいところで、そこらへんはいろいろな職員の意見を伺いながら、有効に活用できるような制度にしていきたいと考えております。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) わかりました。職員が納得するように、職員の士気が高揚して「やるぞ」というような気持ちになるような人事に心がけていただきたいということをお願いして、次の質問に移らせていただきます。
 森林組合関係であります。時間がありませんので、直にお伺いいたします。森林組合に出資金を出しておりますが、出資金を出しているのはなぜなのでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 出資金の関係ですけれども、出資金につきましては、昭和27年から出資を始めています。途中、平成12年の年に一旦、出資金の大きなところがやめたものですから、4分の1の減資がございまして、その4分の1を超すということで減資したという経緯があります。その後、平成20年から森林組合からの要請に基づき、出資配当のあった分を下回る、今、5%の出資配当をいただいているんですが、そのうちの5%に対して2%分をさらに出資してくださいという要請に基づいて、うちのほうで出資をしている状況でございます。なぜかというと、要請に基づいてというのが答えでございます。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 今回の森林組合の不祥事、経営は誰が見てもよくやっているという気がいたします。他の市町村の森林組合は経営がなかなか大変だというなかにあって、うちの森林組合は非常に優秀です。給料も十勝管内でナンバー1、手当も多い、給料も高いそうであります。そこで、私どもの町が出資している出資金、今回のような不祥事が起きて、最終的にゼロになるということはあるのかないのか、どうなんでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 今の段階ですと、森林組合そのものが全体で7億9,300万円の総事業費がございます。細かい数字は持ってこなかったのですが、それ相当の収益をあげて5%の配当ができたというようなことでございます。何年間かを続けての5%の配当でございますので、現在のところ森林組合の方向でそれがなくなるといったようなことは考えられないと考えてございます。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町長にお尋ねをしますが、森林組合は私どもの町で、町と非常に大きく関わっていて、町有林の関係はほとんど森林組合にお願いをしているという状況にあります。
 森林組合の職員構成を見ても、2名以外は全員町外ということであります。機会があるごとに町民を採用してもらうような努力をしてほしいと考えるのですが、いかがでしょう。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 私どもも一応組合員というかたちで出資ということになっていますから、そういうことになるかと思います。できるだけそういう方向でお願いしていきたいと思っております。
 なお、先ほど課長から出資のお話をしていただきましたけれども、私の知る限りで申し上げますと、森林組合というのは御影森林組合と清水町森林組合の2つ存在していたわけであります。当時としては、非常に困難な状況のなかにありまして、清水町森林組合は役場の産業振興課、今の農林課のなかにありました。当時、私が入ったときはすぐ目の前が森林組合の職員でございました。そこで、町として統一化するということになり、合併の手続きをしていたというのも私どもはお聞きしていたわけですけれども、その折に、清水町森林組合ということで出資がされたのではないかと考えております。もともと、御影森林組合には御影村で出していたと思いますし、清水も出したと思います。そういう面で出資が続いているのではないかと思います。もう一度この件についても、先般、出資について協議をしていこうということで、担当課とお話をさせていただいているところでございますので、もう少し調査研究をしてまいりたいと思います。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 町有林の整備費の関係でお尋ねいたします。
 平成24年度、6,500万円ほど整備費をかけております。伐採をする際に、カラマツ、人口林2,000ヘクタールほどありますけれども、年次計画をたてていると思いますが、これを伐採する際に、この林間を切ろうという判断は誰がするのか、どこがするのか教えてください。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 町で森林整備計画というものを定めてございます。その森林整備計画に基づいて、切る・切らないは年数だけではなく、現況も確認するんですけれども、それを見ながら、さらに植栽しなければならないので、事業費を含めて考えて判断させてもらっている状況でございます。
 主伐ばかりではないので、基本的な考えかたは事業費にして大体6,000万円程度ということで、ならして出しているところです。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 判断をする際に、町と森林組合の職員等が現地に赴いてするのか、町単独で林務係なりがするのか、このへんはどうでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 森林整備計画に基づいておりますので、森林組合からああ言われた、こう言われたというようなことではなく、あくまでも町のほうの判断でございます。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 森林調査簿、国有林であればそういう言い方をします、町にもありますよね。それでこの林間は何年に植栽して、現在どのくらい成長しているのかは一目瞭然、蓄積量がどのくらいあるとかということもすぐにわかるわけですね。そのことを全体含めて判断をして、現地を見て「そろそろ、四十何年経っているから切ろう」だとか、こういう判断していると理解してよろしいのでしょうか。

○議長(加来良明) 原議員、通告は不適切会計処理についてですが、それは関連していますか。

○6番(原 紀夫) 取り消します。
 終わります。

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○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 鳥獣被害防止総合対策について、平成23年度の野生鳥獣による農作物への被害額は、226億円で前年度に比べると、13億円減少と、減る傾向となっているものの、まだまだ多くの被害が出ています。
 農水省は、鳥獣被害防止総合対策交付金として前年同様の同額の95億円を予算計上しています。国として地域の取り組みや、捕獲、獣肉活用を支援し、一層被害を減らそうとしている。
 そこで、我が町の取り組みについて伺う。
 近年の我が町の野生鳥獣による被害額は、それほどになるのか、農家個々での電気牧柵等は見られるが、町全体としての取り組み、近隣町村との連携について伺う。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) ただいまご指摘がありましたように、農作物への被害額は相当数に上っている傾向であります。北海道におきましても、この部分については、同じように多くの被害が出ているところでございます。
 本町におきましては、平成24年度の鳥獣被害による農作物の被害額につきましては、46,411,000円となっているところであります。平成23年度と比べまして、一定程度、減少傾向にあるところでございます。この駆除につきましては、猟友会と委託契約を結び、春先の被害を最小限に食い止めるため、冬期間から鹿等の駆除を実施しているわけでありまして、その効果が表れているものと思います。
 先ほどのご質問にもございましたように、減る傾向にはなっているところでありますが、まだまだ予断を許さないところもたくさんあるところであります。現在、当町としましては、有害鳥獣侵入防止電気牧柵設置事業に対して、町と農協とで補助金を助成しておりまして、各農家の方々への被害を未然に防ぐように助成措置をしているところであります。
 猟友会の委託駆除につきましては、48万円のうち24万円を交付金として受け取りまして、実施していく予定となっているところであります。今回の補正予算でも提案しております、鳥獣被害防止緊急捕獲対策事業として、さらなる鹿等の個体数減に努めてまいりたいと考えているしだいでございます。
 なお、近隣町村との連携につきましては、各町における猟友会との関係もございますが、できる限りの連携をしながらもこの問題について危険性がともなうものでありますから、慎重に連携にあたって、慎重に対応していかなければならないと考えております。
 防護柵ということで考えたわけでありますけれども、すでに設置している町村の実績などの情報を収集しておりますが、2メートル80センチ程度のフェンスでは飛び越えてしまうということで、4メートル以上のフェンスをつくらなければならないというようなことであります。また、一部の町村によっては、囲いをつくってやっているようでありますけれども、囲いのなかで、自分の住みかという感じで、そこで繁殖し、逆に増えているようなところもあると聞いております。したがって、さまざまな町村がやっておりますので、よく情報収集して防護柵について、今後の検討課題とさせていただきたいと考えているしだいでございます。
 いずれも、猟友会の皆さんにご苦労をいただきまして、駆除をしていることをここに敬意を表して質問にお答えしたいと思います。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) それでは数点、質問したいと思います。
 先ほど、町長は春先の駆除が行われたと聞きましたが、今週はどのくらいの頭数を捕獲できましたか。そして捕獲した鹿を肉利用だとか、廃棄だとかについてもお伺いします。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 春先の頭数の関係なんですが、4月から現在まで80頭の鹿を捕獲してございます。
 処理につきましては、ほとんどは埋設というかたちの処分をされております。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 私の聞いた限りでは、新得町に比べるとかなり少ないという感じがします。新得町では今年の春にすでに400頭から500頭の処理をしていると聞きます。まだ、被害が少ないのかと思います。
 鳥獣被害として、カラスの害はいかがでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) カラスでございますけれども、昨年のカラスというかドバトも含めてですけれども、約480万円程度の被害額が上がってきてございます。捕獲数については、手元にございませんのでご用意させていただきたいと思います。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 先ほども少なくするような努力をするというような町長の答弁でしたけれども、町の対策本部と、また、営対協等がありまして、そのなかで鳥獣被害についての話し合いだとか、今後どうしていこうという対策がありましたら、お願いします。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 営対協含めて今やっているのは、国の鳥獣被害防止総合対策事業、これが地域の協議会をもって事業主体となりなさいとなってございます。清水町につきましては、営農対策協議会がその団体になっているというようなことでございます。
 主に、補助金の受け皿であるとか、昨年まではアライグマ等の箱穴の申請をここで行ってきてございます。今年につきましては、団体駆除の委託料ということで半額補助をいただいているというようなことでございます。
 あと、なんとか減らしたいということで町も含めて農協もそうなのですが、鹿のくくりわなの関係で、わなの免許を取得するための補助金ということで出していますし、農協の資材のほうに免許を持っている人間がいますので、その方の指導を受ければ、農家については農協のほうからわなを借りて、その人の指導を受けて設置することが可能でございますので、そういった意味ではそちらのほうの活動を活発にしていただき、一番最後の部分については猟友会のほうで処理をさせてもらうというような状況でございます。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 私は、鹿のくくりわなについて勉強不足だったんですけれども、くくりわなで捕獲した鹿はどんな処分をされているのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 鉄砲で捕った場合と同じでございます。最後のとどめを本人ができるかできないかの問題でございまして、最後のとどめを猟友会の方が銃で処分をします。もしくは、ナイフ等でとどめを刺すというようことで処分していただいて、最終的にはそこの所有者の方の所有地のなかで埋設処分をしていただくというかたちでございます。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) もし仮に山から出てきたところで、農地で、自分の土地であっても鹿の場合、埋設は許可されるのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 道のほうの見解で、そういった埋設を基本とするということになってございますので、埋設できるということになっています。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) これも新得町の話で申し訳ないのですが、新得町の場合は死がい等は狩勝産業等でお金がかかっているように聞いたのですけれども、その関係は必要ないのでしょうか。

○議長(加来良明) 安田議員、一般質問ですので鳥獣被害防止総合対策について、一般質問は執行側の町長の取り組みの姿勢について質疑があるので、詳細についてはできるだけ避けて質疑をしていただきたいと思います。
 答弁を願います。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 清水町の場合は埋設ができない、例えば道路に死がいとなって出ているだとか、まったく自分の家とは関係ないところで、たまたま自分の土地に入ってきて死んでしまっただとか、そういったものについてはその方に責任はございませんので、そういった場合については町のほうに連絡をいただいて、町のほうで狩勝産業のほうにお金を払って処分させていただいた例が何件かあります。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 大きい項目でいいますと、先ほども話していますけれども、清水町と新得町を比較すると、新得町のほうが鹿の数が多いと思うのですが、新得町はすでに今年3年目になる補助金等を使い、延長195キロの柵を今年3年目で完成と聞いておりますけれども、これを採択してもらって補助金等を受けるには、近隣町村との連携が必要かなということで、新得・清水・芽室の協議会等も入っておられることも聞きました。そのなかで、新得町は今年3年目を迎え終了するのですけれども、清水町もそれに乗って、すぐやることはできないのでしょうか。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 事業そのものはまだ続くようでございますので、乗れといえば乗れるというふうに考えてございます。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) また調べていなくて、新得町が169キロ、清水町はどのくらいになるのかわかりませんけれども、聞いた話では6億1,000万円ほどの事業で、過疎地域の補助金と45%の手出しで事業ができると聞いておりますけども、やる気持ちはありませんか。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 今のところ、JAと協議しておりませんので、今後、JAと協議をして、あるいは生産者の皆さんと協議を整え、議論していただいて計画的にやるべきだという判断に至ったときにはするという考えかたでいきたいと思います。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 先ほどの答弁のなかで、ほとんどが猟友会に委託でこの仕事をやっているのかなと思っているのですけれども、農林課の職員、町の地域の人の応援隊等の組織づくりをすることはできますか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 応援隊というか、自治体で組織するかたちになろうかと思いますが、自治体そのものはその狩猟免許を持っている者が役場の臨時職員、もしくは嘱託職員にならなければならないかたちになっておりますので、残念ながら自治体そのものではつくってございません。我々職員が補助員みたいなかたちで指定させていただいているというところでございます。

○議長(加来良明) 10番、安田薫議員。

○10番(安田 薫) 私自身も鹿の害だとか、そういうのはありませんけれども、現場で被害にあっている方は苦しい思いをしているのではないかと思います。農家個々が清水の場合は電気牧柵で対応しておりますけれども、それ以外の隙間がかなりあるので、町全体でこれに取り組んで新得のように続いて、防護柵等の設置を考えていただきたいと思います。もう一度町長、答弁よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 町長。

○町長(高薄 渡) 先ほども申し上げましたとおりでございまして、関係団体等々と協議を進めていきたいと思います。

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○議長(加来良明) 以上で、本日の日程は全部終了しました。
 おはかりします。
 議事の都合により、6月22日から23日の2日間は休会にしたいと思います。
 これに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 異議なしと認めます。
 よって、6月22日、23日の2日間は休会することに決定しました。
 6月24日は午前10時に会議を開きます。

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○議長(加来良明) 本日はこれで散会します。(午後1時20分散会)