平成25年第7回定例会(9月24日_日程1_一般質問2)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
3番、佐藤幸一議員。
〇3番(佐藤幸一) 議長の許可をいただきましたので、通告に従って質問いたします。
JR十勝清水駅の跨線橋対策について伺います。
この問題につきましては、今まで幾度となく質問をさせていただいておりますが、先の6月定例会でも質問しております。私に多くの町民の皆さんから、1日も早い階段解消の声が寄せられております。今回は、私なりの提案をさせていただきたいと思います。
通院等で利用する高齢者や障がい者にとって、清水駅の跨線橋を渡ることは大変困難なことであります。特に車椅子の方は駅の職員が少ないため清水駅で乗降できない現状であります。
町長は、今までの私の質問に対し、国費補助により階段解消を実施したいと答弁されておりましたが、乗降客の少ない清水駅では10年先でも実施は難しいと考えます。そこで、この際、国の補助事業採択を断念し、過疎債を活用し国費分も負担し、階段解消事業を来年度実施する考えはないかお伺いいたします。
次に、除雪対策について伺います。
平成24年度の除雪の総括と今後の対応についてお聞きします。
1点目に、平成24年度も大雪に見舞われましたが、昨年度の除雪に関し、どのように総括し、今後どのような対応を図る考えか伺います。
2点目に、除雪で大きな問題は、除雪された雪の塊が玄関先に残されていくことであります。特に、高齢者や障がい者にとって、これを取り除くのは大変なことでございます。そこで排雪の充実を図るべきと考えますが、見解を伺います。
次に、清水町アイスアリーナ及び御影パークゴルフ場の指定管理についてお伺いいたします。
これらの施設は、平成19年度からNPO法人、清水町アイスホッケー協会が指定管理者となり、現在まで施設管理を行っておりますが、次の項目についてお伺いいたします。
1点目、平成19年度に5年間の運営管理費として、限度額131,261千円の債務負担行為が設定されておりましたが、この運営管理費以外に5年間で支出した燃料費や修繕費等の額を項目別にお答えください。
2点目、平成24年度から5年間の運営管理費として、限度額145,011千円の債務負担行為が設定されております。これに関わって3点お聞きいたします。
1つは、平均約29,000千円となりますが、町直営で実施した場合と比較して、いくらの経費削減となっているかお聞きします。
2つ目は、平成24年度においてNPO法人に支払った運営管理費と、同法人以外に支出した経費を項目別にお答えください。
3つ目は、指定管理者制度の導入は、利用者へのサービス向上とコスト削減が目的だと思いますが、今日までの6年間でどのようなサービス向上が図られ、その結果どのような効果が生まれ、どれほどのコスト削減につながったか具体的にお答えください。
次に、平成23年第6回定例会で、中島議員の質問に対し教育長は、アイスホッケーという特殊性に鑑み、底辺拡大の一つとして、子ども達の送迎について早い時期に教育委員会として議論したいとお答えになっていますが、現在の進捗状況について伺います。
最後に、交通安全対策について伺います。
清水町南3条西1丁目にはJAによる資材店舗と倉庫の建設工事が進められており、向かいの南3条1丁目では、せせらぎ荘の建替え工事が行われております。これら両施設が完成しますと、どちらもちょうど曙・駅前間道路側が入口となり車両交通量の増加が見込まれます。そこで、交差点の事故防止の観点から、南2条道路と曙・駅前間道路の交差点に一時停止の警戒標識の設置が必要と思われますが、交通安全対策の取り組みについて伺います。
以上、質問とさせていただきます。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。
○町長(高薄 渡) お答えしたいと思います。
十勝清水駅につきましては、長年にわたり要望しているところでありますし、さらに質問を受けているところでございます。高齢者でなくて一般の人でも荷物を持って上り下りはきつい状況にあります。私も出張でよく出ますけれども、バックを背中にしょっていくわけでありますけれども、「これはきつい」と、確かに言えるところがあります。そういう意味からJRにも、私も足が痛いときも含めて要望したところでありますが、いまだ解決策に至っていないのが現状であります。先般も、JRの事故で釧路からお詫びに来たわけでありますけれども、その際もお話をさせていただいているところでありますし、さらに、JR労組と使用者側、経営者側との合同によります障がい者の清水町における集まり、体験学習をしているわけでありますけれども、その際にも、社長等を含めて要望をしているところです。現況をお聞きしますと、事故をはじめとして運休している問題、今回の大きな貨物列車の問題、その件は入っていませんでしたけれども、さまざまな事件・事故が起きているというなかでそこまでの議論に至っていないというのも現状であります。
それはそれとしながらも、私としましては、自民党・民主党を含めてそれぞれの道議会議員、国会議員を通じて地域政策懇談会、これがあるわけでありますので、そこにバリアフリー化ということで、強く求めていることは事実でございますので、ご理解をいただいているかと思いますけれども、さらに一層進めてまいりたいと思います。
ところで、ただいまご提案がありました、過疎債を活用してということでございます。この問題については、先般、自民党が出した過疎債の対象範囲を来年度から拡大していきたいというお話でございました。多分、そのなかの一つではないかと思うわけであります。現在、国のほうで考えられているのは、新聞報道では、過疎地域の財政支援拡大の方針を固めましたよと、平成26年度からそれに向かってしていきたいというようなことでございました。このなかの情報のなかでは、三セク鉄道の施設整備だとか、そういうものがありJR北海道の鉄道施設が対象になるかが不明であります。しかし、今般、大きな事故がございまして、これについては国としても大変厳しい条件で臨んでいると思います。そういうなかで線路の問題については、その部分が拡大されていくのではないかと押さえているところでございます。
私としましては、ソフト面の可能性はどうなのかということで、担当課のほうと協議をさせていただきました。その結果、地域医療の確保だとか住民の日常的な移動のための交通手段の確保というところに入るかどうかということでありますけれども、そのへんが、大きな対象の分かれ目になるかと思いますが、補助の目的だとか対象経費、こういった面で過疎債を使う場合には十分協議しなければなりません。補助金があっての過疎債でありますので、そのへんのことも詳しく詰めていかなければならないという状況下にあることは確かであります。また、平成22年度における建設事業の補助ということのなかには、社会福祉法人が設置する障がい者支援施設改築、こういったものには助成対象の過疎債になります。あるいは知的障害施設、民間がやる場合にもそれもなりますということでありますけれども、道の考えかたとしましては、将来にわたり過疎地域の自立促進に支出するものであれば対象になったうちのこれが平成22年の考えかたでありますけれども、あくまでも道の考えかたとしましては、産業振興、高齢者、こういったものになっているのも実情でございます。
そういう面から、時間をかけながら両方を踏まえていかなければならないと思っているしだいでございます。とにかく、そのバリアフリー化を待っていて条件が非常に厳しいということから、違う方向で考えていかなければならないと思っております。
今、JR北海道は全駅で465駅ございまして、段差がある・なしの駅ということでありますけれども、これが40駅ほどしか解消されていないというのが実態であります。段差がある・なしの関わりでありますけれども、お隣の新得町の場合、段差がないかというと駅に入る前に段差があります。うちは駅まで全体がスロープでありますから、段差がないわけでありますけれども、整備するにあたってはすべての部分を対象とするということになりますので、そういう条件になるかと思います。特に、申し入れしていたのは、財源的な問題で私どももそれ相応のご負担をするということで申し上げてきたわけでありますけれども、JRとしましては、単独の取り組みはできないと、国土交通省を含めたなかでの考えかたでいかなければならないということでお話があったところでございますので、ご理解いただければと思うしだいでございます。粘り強く、方法を考えながら検討してまいりたいと思います。
次に、除雪対策についての問題でありますが、安全対策としてやっているわけでありますが、昨年度は降雪が多く、強風の日もあり、さまざまな除雪に対しての苦情もあり、困難を極めたわけであります。出動に際しましては、降雪状態、風の状況によって、雪がある程度おさまらなければならないということで、毎回、そういった条件が異なるわけでありますけれども、そのなかで指示をして判断をしています。大変、昨年も多いということと風があったということで、ご不便をおかけしたのではないかと考えております。来年度はさらにこの部分を改善すべく注意をしていきたいわけでありますけれども、気象変動が激しかったということもありまして、そういう状況が生まれたことをご理解いただきたいと思います。
また、除雪業務につきましては、すべて町内の事業者に委託をしているわけであります。そのなかでもオペレーターの問題だとか、条件だとかいろいろありまして、さまざまな苦情があるのも事実でございますが、その部分も反省の材料としまして、しっかりしていくように進めてまいりたいと思っております。また、全部ができるということではありませんので、現地での協議をしながら進めておりますけれども、今後もそういったなかで協議をしながらどういうふうにしていったらいいのか、現場で画一的ではなく、進めていかなければならないと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
次に、除雪のなかでの玄関前といいますか入口前なのですが、これは頭を悩まされることでございます。そこまで待っていたら全部掃けられてからの、一斉に出されていればいいのですが、そうではありませんので、結局、それぞれ事情がありますので、1回はここは画一的と言われても仕方のないことですけれどもやらざるを得ません。それが溜まるということであります。したがって、それをよけるということになりますと時間が経つということでありますので、ご不便をかけているのは大変でございます。これは高齢者でなくても、労力は大変であるわけであります。しかしながら、そのへんのところを、それまで待っていたら、自宅から距離の長い玄関先から道路まで長い方につきましては、相当時間をかけて自分で除雪をしながら自分の玄関まで来ると、そこで、すでにまた溜まっていると、こういうことであります。それが早く「何時に行きますから、全部町内会で出てください」ということになると無理かと思います。そういう面で、非常に苦労しております。したがって、ご理解をいただくしかないのではないかと思いますが、高齢者の弱いところにつきましてはシルバーでやっているわけでありますけれども、一般的なところはそういう状況でおりますので、町内会で協力し合うだとか、そういうかたちでいかざるを得ないのかと思うわけでありますけれども、このへんも町内会長あたりにお願いをして、ご理解をいただきながら協力していただくように強めていきたいと思っております。
また、除雪の排雪スペースでありますけれども、これも車道の幅が狭くなりますので、歩道に上げなければならないと、通学路以外はそういう条件になっていますので、このへんのこともご理解をいただかなければならないかと思っております。今後、どうするのかということにつきましては、除排雪の助成事業を、これから町内会だとかそういうところでやらざるを得ないのかと、助成事業をしていく方法としましては、町村によりましては、除雪機の貸出といいましょうか、町が貸し出しをするというようなこともやっているところもございます。そういうことで、その部分のほうも、検討の材料としてまいりたいと考えているしだいでございます。
最後に、交通安全のことでのご質問をいただきました。
現在のJAにおきましては、倉庫と店舗の横にある倉庫の2棟、これを撤去し駐車場にするということでございます。その後ろ側については、特養にお譲りして駐車場というふうに聞いております。当町とわかば団地と交換した土地につきましては、店舗と倉庫を建設しております。倉庫側については、JR根室線のところに道路、農協の私道になっています。そこを通りまして、倉庫のほうにまいるということであります。店舗のほうは、今の現道を通って店舗ということでありますが、南2条通りと農協のところには一時停止がありますけれども、倉庫と現状のところには一時停止はございません。あそこは見通しの良い駐車場になりますが、生活安全推進委員会といたしまして、安全標識、一時停止は公安委員会でありますけれども、それには他の交差点の厳しいところを要請しておりますので、そこには要請できませんけれども、安全標識をそこに考えていきたいと思っております。そういう意味で、混雑は今よりしていくわけでありますけれども、注意を促すことをしながらいきたいと思います。
センターライン施工については、平成26年度頃に要請していかなければならない部分があるところについては、その部分についてやっていかなければならないかと思っているところでございます。いずれにしても、あそこでの交通量の増加にともないまして、現在も倉庫を使っている状況でありますけれども、今の倉庫のほうが危ないと感じます。問題は特養のほうの駐車場がそちらに向けられるので、その部分のほうが少し多くなるので心配だと思っておりますので、注意するような対策をとりたいと思います。以上でございます。
○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。教育委員長。
○教育委員長(三澤吏佐子) 質問事項の3項目目、清水町アイスアリーナ及び御影パークゴルフの指定管理につきましてお答えいたします。
初めに、平成19年度から5年間で町が支出した運営管理費以外の燃料費や修繕費等の金額についてですが、平成19年度の燃料費差額、施設修繕料、工事請負費等の合計は約2,226千円、同様に平成20年度は約995千円、平成21年度は約24,318千円、平成22年度は約4,930千円、平成23年度は約7,477千円、5年間の合計が約39,946千円です。
次に、平成24年度から5年間の関係で、町直営で実施した場合との比較につきましては、平成18年度決算の人件費及び燃料費、電気料等の諸経費並びに管理をするうえでの委託料等の指定管理委託料を積算した経費から、アイスアリーナ使用料を差し引いた額が約29,719千円で、平成24年度の管理委託料が28,769千円、比較いたしますと1年間で約950千円の経費削減となります。
平成24年度の項目別費用につきましては、NPO法人への指定管理に関わりまして、当初の委託料は28,769千円、燃料費差額分の追加委託料が134千円でございます。それ以外に町が直接支出した経費は、施設修繕料、工事請負費、消耗品費等の合計が約891千円でございます。
指定管理制度導入後の利用者へのサービス向上とその効果並びにコスト削減につながったかについてですが、サービス向上の面で、施設において控室を5部屋から6部屋に増室し、トレーニングスペースを設置しております。また、一般滑走時間に新たなホッケータイムを設定し、利用期間については7月1日から3月20日とし、1カ月半ほど利用期間を延長しております。さらに、指導体制につきましても、町直営の1名体制から、実業団の経験者など4名による指導体制へ充実され、さらに、主催事業並びに主催大会についても数多く開催しているところでございます。
効果につきましては、アイスホッケー人口が激減しているなかで、指定管理者の努力によりまして、町内外からの清水町アイスアリーナの利用者及び利用団体、並びに合宿の増加が図られ、そのことにより町内商店や宿泊施設の利用につながっているところでございます。
コストにつきましては、先にご説明申し上げました経費削減の比較方法により、平成18年度の決算額から比較しますと6年間で約18,000千円の削減につながっております。
最後に子ども達の送迎につきまして、教育委員会内で協議の結果、アイスホッケー少年団が大会等へ参加する手段としてのバス利用につきましては、随時協議をして対応しておりますが、日常のアイスアリーナへの少年団活動等における送迎は、他の少年団と同様に困難であり、今までどおり保護者の方々に送迎をしていただきたいと考えております。
以上、教育委員会としての、清水町アイスアリーナ及び御影パークゴルフ場の指定管理につきましての答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
〇3番(佐藤幸一) いろいろご答弁をいただきました。ありがとうございます。
跨線橋対策でありますが、これも福祉対策の1つだと考えます。JRの関係もありますが、1年でも早く実現できるよう取り組んでいただきたいと思いますが、再度、町長の考えを伺います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先ほどご答弁申し上げましたけれども、現行制度によりましては、厳しい状況であります。鉄道・自動車の施設整備等に対する補助金の財源とする場合は、今のなかでは起債の対象にできないわけでありますけれども、内容によりましては、福祉という部分のところを強調する、あるいは障がい者等々含めたなかということになりましたら、若干、取り扱いが違うのかと思いますから、ハードルはちょっと高いですけれども、関係部署と道の部署とも協議をさせていただきたいと思っておりますし、JRとも協議を進めてまいりたいです。今までの要望から、協議事項に持ってまいりたいと考えております。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
〇3番(佐藤幸一) ありがとうございます。
除雪対策ですが、除雪に一歩でも二歩でも前進することが改善につながっていきます。今後も努力されるように期待したいと思います。
見ていますと、町内会でもお年寄りが増えて、大通りなどは除雪が通っていくのですが、重たい雪がどっとかぶさってくるんです。あれについては大変だと思います。町のほうでもいろいろお考えをいただきまして、考えていただきたいと思います。調べてみると、独居老人や障がい者の家庭では、シルバー人材センターを頼んで除雪しているようでございますので、そういうことも引き続きお願いしたいと思います。
アイスホッケーのことですが...(途中中断)
○議長(加来良明) 佐藤議員、答弁をもらわなくてもよろしいですか。
〇3番(佐藤幸一) 答弁をいただきましたのでそれでよろしいです。
アイスホッケーにつきましてもご答弁をいただきました。ありがとうございます。これにつきましても、十分わかっております。
最後の交通安全対策ですが、事故が発生してからでは遅すぎますので、早く一時停止の警戒標識が設置されるよう、新得警察署と協議していただきたいと思います。終わります。
○議長(加来良明) 答弁はよろしいですか。
○3番(佐藤幸一) 答弁お願いします。
○議長(加来良明) 4番目の交通安全対策の質疑について答弁を求めます。
町民生活課参事。
○参事(高橋覚史) 4点目の交通安全対策について、先ほど町長から答弁がありましたけれども、現場のほうの工期が4月いっぱい、年度内ということで、状況が変わった場面で、今言われた交通安全対策、一時停止の標識要望等、標識が立たないまでは生活安全推進委員会のなかで交通安全標識等々を考えていきたいと考えております。
○3番(佐藤幸一) 終わります。