北海道清水町議会

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平成25年第9回定例会(12月6日_日程2_一般質問5)

○議長(加来良明) 日程第2、一般質問を行います。
 順番に発言を許します。
 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 過日、町長が公務中に体調を崩され、緊急入院されました。1日も早く回復されることを願うしだいです。
 今定例会は、新年度事業計画に向けた実質最後の一般質問の機会でありますので、地域の安全・安心につながる環境整備についての考えかたの確認と、検討状況について質問させていただきます。
 1つ目として、交通危険箇所への対応についてでございます。
 これまで、幾度か地域の安全・安心につながる環境整備に向けて喫緊の問題をご指摘申し上げ、早急なる対応・対策を町長に求めさせていただいたところであります。その都度、問題解決に向け、前向きな検討をいただいている他、すでに具体的に対策を講じていただいたり、あるいは解決に向け、精力的に庁内で検討いただいたところです。
 御影地域づくり推進協議会では、一昨年、市街地・農村部を含め地域全域の交通安全危険箇所実態調査を実施し、信号・止まれ標識・止まれ白線・道路標識等の要整備箇所及び優先度について地図上に落とし、早急な対応について同資料を添付して、町・清水町生活安全推進委員会に要請して、その後、同委員会を経て公安委員会へ要請があがっていると思いますが、次の点を伺いたいと思います。
 1点目、その後の公安委員会の対応は、現在、どのようになっているのかについてでございます。これまで、町としては危険箇所の対応について、地域住民の声を受け、警察署及び公安委員会に強く要請してきているのは、その都度担当課から話を聞いていますが、対策が一向に進まないのがこれまでの現状です。事故が起きなければ動いてくれないとの声も上がるくらいです。
 本年も御影市街地域で人身事故が発生しましたが、この事故発生場所は地域住民から特に危険な箇所としてリストアップされていた場所でもありました。何とか事故が発生する前に、できる限りの未然防止対策を講じなければならないというのは、私ども住民の願いでありましたが、残念ながら事故が起きてしまいました。その後、地域全体でどのような対策が講じられているのか、対策を講じようとしているのならば、いつ頃までに講じられるのか伺います。
 2点目、交通危険箇所回避に向けた対応についての裁量の問題であります。
 信号はもとより、止まれ標識の設置などは公安委員会判断のため、勝手に設置できない一方で、町や地域住民サイドで整備できるものがあると思われますが、これまで曖昧にされた部分が多いと思います。特に、我々にはわかりにくいのが実情で、この件について、これまで詳細に確認してきませんでした。どこまで公安委員会の判断なのか、町・地域住民の裁量で対応できる部分はないのか、このことは今度、地域住民とともに協力をしながら安全対策を進めるうえで、非常に重要なことであります。
 3点目、先にも触れたとおり、実際に事故が相次いでいる危険箇所、後追いでしか対策がなされない現状にあるなか、公安委員会の裁量を要せず、地域独自で対応が可能な最大限の対策を町として講じることができないかというのが願いです。
 たとえば、道路停止線や止まれの表示、看板の設置等、今後、町として地域の協力を得ながらできる対策は、より積極的に対応ができないものか伺います。
 2項目目として、空き家・廃屋対策についてでございます。
 空き家・廃屋対応などについては、以前の一般質問の際に、条例等の整備について先進地を訪問・調査し、さらに町内の空き家・廃屋状況を調査しながら理解を深め、良い方向に向くよう努力していきたいとの町長答弁があり、滝川市に視察に行っているということです。その後の、取り組み経過と方向性などについて伺います。
 1点目として、現在、町内の空き家及び廃屋、さらには危険構築物の現状について、その後、町として具体的に調査を行っているのか、また、どのような状況になっているのかお願いいたします。
 2点目として、空き家・廃屋等管理にともなう条例整備自治体数について、全道的市町村の整備状況と管内市町村の整備状況についてお伺いします。
 3点目、先の一般質問で、町長から条例整備先進地の調査についてご答弁いただいており、調査がなされていると思いますが、視察と実施状況及び結果、その後の検討状況についてお願いいたします。
 4点目として、先進地調査を経て、条例整備の必要性あるいはその課題についても押さえられていると思いますが、そのうえで、本町として条例整備の考えかたについて、現在、どのように考えているかについてでございます。
 5点目、空き家に対して、行政内部では建築住宅担当、防災担当、ごみ問題担当と、他の部局にわたる問題であり、行政相談窓口として整備が求められます。そこで、これまでの空き家・廃屋行政相談窓口と対策実施窓口体制の考えについて、検討状況についてお伺いします。
 6点目、現在、自民党が放置された空き家の再活用や撤去をいかに進めるか、国と自治体が連携し、実効性のある対策を打ち出す狙いで、議員立法として今国会に空き家対策の推進に関する特別措置法案を提出する方針とマスコミに触れられておりました。町としても、このような情報は把握していると思いますが、このへんとの連携も必要であると考えますし、その準備も現状、町として進めていかなければなりません。この点も現状の取り組みについてお伺いします。
 以上、6点についてお願いいたします。

○議長(加来良明) 西山議員、ただいまの質疑の2項目目で、廃屋〔はいや〕対策についてと述べていますけれども、通告文で廃屋〔はいおく〕対策についてということだと思うんですけれども、廃屋〔はいおく〕と訂正してよろしいでしょうか。

○7番(西山輝和) はい、廃屋〔はいおく〕でお願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。副町長。

○副町長(金田正樹) 1項目目の、交通危険箇所への対応についてでございます。それぞれ3点ございました。
 1点目の公安委員会の対応についてでございます。本年9月、推進協議会より再度要望を受けまして、9月17日に公安委員会に再度要望したところでございます。大変、悲しいことに先ほど議員からもお話がありましたが、10月7日に交差点で交通事故が発生してしまいましたが、このたび、市街地、他10箇所に止まれの標識の設置が決まり、年内に施工される予定となってございます。
 次に2点目の、町・地域住民の裁量での対応についてでございますが、止まれ標識、信号機の設置の際は、公安委員会が現地調査等をし、設置できるかどうかを判断しております。なお、設置されるまでの間は、交差点の注意喚起を促すための標識を生活安全推進委員会等で設置している状況でございます。
 3点目の、町の事前対応についてでございますが、今後も、要望のございました、まだ未設置箇所が12箇所ございます。それを含めました、危険箇所等の設置の再要望と、生活安全推進委員会を中心に交通事故防止に向けた取り組みを町内の企業、各種団体等の協力をいただきながら、看板等の設置等も含めまして、積極的に実施してまいりたいと考えております。
 次に、2項目目の空き家・廃屋対策についてでございます。6点ございました。
 1点目の空き家・廃屋の状況、危険構築物の状況についてでございます。
 現在、100棟あまりの空き家・廃屋があるとの結果が出ております。なお、危険構築物につきましては、消防並びに建築関係等に確認したところ、ないということでございます。
 2点目の、条例の実施自治体数等でございます。
 道内では、滝川市、室蘭市など16市町村が条例を制定し、管内では家屋の解体補助、新得町など5町で実施している状況となってございます。
 次に3点目の視察等の実施状況及び結果、検討状況についてでございますが、ご案内のように滝川市へ昨年の10月に伺いまして、現状を聞き取りしてまいりました。空き家等の適正管理に関する条例を平成24年度より施行し、危険空き家管理台帳を作成されているところでございます。
 当初は16件の事案があり、現在20件の事案について対応しており、庁舎内に、空き家等対策検討会議を設けまして、事案ごとに調査・審議をしているとのことでございます。管理をしている所有者に対して、今後の改修計画を確認する意向調査を実施しまして、改善に向けた取り組みを進めているとのことでございました。なお、行政代執行にいたっている事案はないようでございます。
 お話のなかで、現行法令の範囲で関係機関、消防、建築関係、このへんとの連携によりまして、空き家等の所有者に対し要請などを行いまして、問題の解決に努めるべきだというような条件をいただいたところでございます。
 4点目、条例整備の今後の考えかたということでございます。
 今後は、できるだけ早いうちに道内の条例制定後の状況を把握しまして、さらには、管内で実施しております廃屋解体の補助制度が本町の事案に適しているのかどうか、その点も含めまして調査・研究を進めていきたいと考えております。
 5点目の、窓口体制の関係でございます。
 町民の皆様からの苦情、相談窓口については、従来どおり町民生活課で対応してまいります。また、今後の対策実施に向けての窓口体制は必要と考えております。設置に向けて検討してまいります。
 最後になります、空き家対策法案に対する町の今後の対応準備についてでございます。
 管理不十分な空き家の増加に歯止めをかけるのが目的であり、市町村に立ち入り調査や改善命令の権限、要請に従って解体した場合の税の軽減措置を講じる内容のようだと承知しております。空き家増加が治安上の問題や、不法投棄によるごみ屋敷につながるとして、法整備が必要と判断したもので、市町村の責務としては、空き家対策計画の作成ですとか、空き家情報のデータベース整備が求められるものと承知しております。今後、法の整備内容を精査し、対応準備の事務を進めてまいりたいと考えております。
 以上、西山議員に対する答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 再質問をさせていただきます。
 公安委員会の調査が終えて、10箇所ほど新しく標識が設置されるということは、非常に喜ばしいことだと思います。今まで要望してもなかなかつけていただけないというのが現状で、これだけいっぺんにできるということはすごいことだと思います。普段もそのくらいやっていただければいいと思うんですけれども、これは御影だけの問題だけではなく、清水町全体でも、かなり要望されていると思うんですけれども、今回の調査を行われたのは御影だけで、本町のほうはされなかったのでしょうか。

○議長(加来良明) 町民生活課参事。

○参事(高橋覚史) 質問の、御影地域の分について、今回こういう事案があり、現場を釧路方面本部のほうから現場を確認していただいて、全体は解消されませんでしたけれども、そのうち10箇所について検討していただいて、設置ができるように至ったわけです。以上です。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) なるべく早く、本町のほうも視察していただいて、危険箇所を解消していただけるようにできたらいいと思います。
 2点目に、国道があり道道があって、町道と交わるところが、簡単には町独自で看板を設置できないというのはよくわかりますが、町民の安全・安心を守るためには、もう少し、いろいろな方法を考えていかないと、町でできるものは町でお願いして、全部、看板代も国からお金をくれというわけではないので、町は町サイドでできるだけの、早い対応をしていかないと難しいと思うんですけれどもいかがでしょうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 先ほどの追加でございますが、10箇所の内訳はすべて御影の部分ということでございます。
 それと、その他の看板の関係、経費の関係をご心配いただきましたが、経費の話ではなく、人命の関係でございます。そこらへんは、十分検討して、早急に進めるように、進めていきたいと考えております。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) あと、公安委員会があって、難しいのはよくわかっているんですけれども、もう少し、国から規制緩和をしていただかないと、この問題は難しいと思います。権限委譲させていただいて、町サイドでできるものは町サイドで早めに対応できるような方法を、どこの町村も願っていると思うんです。いろいろな要望をしても、公安委員会が権限を持っていて、何もできないという状態が多いと思いますので、もう少し、国に権限委譲して働きかけていただきたいと思いますがどうでしょうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 権限委譲というお話でございました。権限委譲もそうですが、それ以前に、生活安全推進委員会並びに新得警察署とも協力をいただきながら、以上までにも早めに進めていかなければならないと思っております。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) ありがとうございます。
 2つ目の、空き家・廃屋の件についてでございます。
 いろいろ視察をしていただいて、先ほど答弁をいただきまして、前向きに検討していただけるという言葉がございました。件数もそんなに増えていないようですので、結構、管内でも5町村が条例に踏み切っているということです。今国会も、そういう場合に検討されていますので、それと同様に、町村のほうもそれと睨み合わせながら検討していただきたいと思っておりますので、これからそういう点で、一緒に照らし合わせながら、前向きに検討していただきたいと思います。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) この問題は、数年前から検討してございます。特に、高速が開通になってから、清水を通り抜けてきてもらえる方がたくさんいるなかで、道路沿いに廃屋があるということは、景観上、問題があるかと思います。
 伺いますと、新得町あたりも、昨年1回ストップしておりますが、要望が多く、再度スタートするという話でございます。助成も含めまして、どのようなかたちがいいのか、どの程度がいいのか、今まで独自でやってこられた方の関係もございますが、これは、行政としてある程度乗り出さないと、解決していかないのではないかという、重要な課題として考えております。これは、早急に進めていきたいと考えております。

○7番(西山輝和) 以上で終わります。