北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成26年第1回臨時会(1月30日_日程4)

○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。
 町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。町長。

○町長(高薄 渡) 還付加算金の未払いにつきまして、ご報告申し上げます。
 昨年末に相次いで新聞等に掲載された還付加算金の算定誤りに関する報道を機に、本町においても還付事務の実態を調査したところ、合計で15件、金額にして29,100円の還付加算金に未払いのあることが判明いたしました。
 内訳といたしましては、町道民税で4件1,800円、国民健康保険税で5件8,300円、固定資産税で4件16,800円、後期高齢者医療保険料で2件2,200円でありました。
 いずれも、還付加算金の起算日の取り違いによるものと、加算金の未計算によるものでありました。
対象者となっている方々には、事情をご説明し、お詫びを申し上げますとともに、既に還付加算金の支払いをすべて済ませたところであります。
 町民の皆様にご迷惑をお掛けしましたことを、心からお詫び申し上げるとともに、今後このようなことが二度と起こらぬように事務処理の徹底を図ってまいる所存であります。
 以上、還付加算金の未払いについての行政報告とさせていただきます。

 旧財団法人清水町農業振興公社土地建物の譲渡につきまして、ご報告申し上げます。
 同土地建物は、昭和49年に開設された道立清水農業機械化研修所跡として、平成12年に北海道より土地建物の譲渡を受け、以降11年間、財団法人清水町農業振興公社として担い手対策を中心とした農業振興施設として運用してまいりました。
 しかし、同公社移転後の平成23年4月より遊休施設となっており、活用方法を模索しておりましたところ、昨年12月に十勝清水町農業協同組合より「黒にんにく加工施設」として活用したいとの要望があり、譲渡することといたしました。
同組合には、昨年10月に隣接する土地20,544平方メートルを「黒にんにく貯蔵庫」の建設用地として既に売却しており、今回譲渡する土地29,812平方メートルと建物を含めて、来年度以降黒にんにくの加工貯蔵施設等の一体的な整備を進めていくとの説明を受けております。
 なお、譲渡条件といたしまして、これまで同施設を利用されていました、ジェネティクス北海道の人工授精及び受精卵移植講習会の継続利用、小学校、幼稚園及び保育所を対象としたファームスクールの継続利用について了承を受けていることを申し添えます。
 今後も、この地区一帯が、本町の基幹産業である農業をけん引する新たな事業ゾーンとして進展することを期待しているところでございます。
 以上、旧財団法人清水町農業振興公社土地建物の譲渡についての行政報告とさせていただきます。

○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。
 質疑ありませんか。
 9番、奥秋康子議員。

○9番(奥秋康子) ただいま、行政報告がありました。旧財団法人清水町農業振興公社土地建物の譲渡について、町長にお伺いいたします。
 この報告のなかでは、譲渡した価格が表示されておりませんが、これはどういうことなのかということでございます。本来であれば、この譲渡した価格も議会に説明があってもいいのではないかと思います。
 新聞報道によりますと、譲渡価格が200万円ほどでありますので、これはどのようなことを基本にお考えになったのかということであります。これで割っていきますと、反6,800円、そして坪数ですと202円に、これの根拠というものはどういうことであったのか、そして、これが清水町の活性化ということのお気持ちは分かりますが、相手は財団法人でございます。財団法人は経済団体でございますので、これが本当の適正価格だったのかということもありますし、この価格で清水町の土地が他の土地に影響することはあるのかないのか、その懸念はないのかということをお伺いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。総務課長。

○総務課長(小笠原清隆) 1点目の価格の表示が行政報告のなかにされていないのではないかというご指摘でございますが、今回、補正予算と合わせまして、1,992,000円という価格の収入の補正予算を提案させていただいているところでありますので、そこでご理解いただきたいと思います。
 2点目の、売買価格1,992,000円の算出根拠を示せというお話でございますが、今回の場合については土地建物を含めて売却をするというかたちでございます。ですので、それを合わせた価格で1,992,000円というかたちで算定させていただいてございます。
 中身につきましては、建物につきましては、再取得価格を計算いたしまして、今現在、この建物を取得するとすればいくらかかるだろうかというような計算のもとに、今回、譲渡する建物全体で再取得価格につきましては、1億400万円程度の再取得価格と計算させていただきました。ただ、これにつきましては、建築年度が昭和47年ですので、それぞれ経過年数が経っております。その経過年数を減価償却いたしまして、その価格が残存価格、約1,600万円程度となりました。この建物につきましては昭和47年の建物ですので、今後使っていくとなれば、耐震の調査の対象となり、さらに耐震調査の補強工事を行わなければならないということもございまして、そういった諸々の経費、調査費200万円、さらに耐震の補強工事といたしまして1,500万円、建物を再度使用するというようなかたちで補修とすれば260万円程度必要というようなかたちで、建物にかかわる経費としましては1,900万円程度だろうというふうに算定させていただいたところでございます。
 ここで、残存価格1,600万円とそれにかかわる費用、改修経費にかかる費用1,960万円を差し引きまして、約360万円程度のマイナスになるということでございますが、この土地につきましては、農家宅地といたしまして、それぞれ平米130円として面積をかけまして5,536,000円程度と算出させていただきました。
 先ほどお話いたしました、約360万円のマイナス部分を土地の分から差し引きまして、最終的に1,992,000円、約200万円程度の価格を算定させていただきまして、譲渡するというかたちになってございます。以上です。

○議長(加来良明) 9番、奥秋康子議員。

○9番(奥秋康子) 非常にわかりづらくてあれですけれども、できればこれの資料提出を願いたいと思いますが、それは可能ですか。

○議長(加来良明) ただいまの質疑に対する答弁をお願いします。副町長。

○副町長(金田正樹) 今の算定根拠の資料の提出ということでございますが、今持ち合わせをしておりませんが、別の機会に提出をさせていただきます。

○議長(加来良明) 先ほどの答弁のなかで、3点目のこの価格が他の土地に影響しないのかに答弁がされていませんけれども、それに対する答弁をお願いいたします。

○議長(加来良明) 総務課長。

○総務課長(小笠原清隆) 申し訳ありません。
 この価格がすぐに他に影響するのかということになると、そういうことではなくて、土地については評価額を算定に、さらに建物については再取得価格というようなかたちで計算してまいりますので、この価格が即影響してくるということはないと考えてございます。

○議長(加来良明) 質疑を受けます。
 9番、奥秋康子議員。

○9番(奥秋康子) 土地も含めてのこの価格であります。また、国道の一番いい条件のなかでこのような価格で、譲渡したということに対しては、町民の目線から見て、道からの移譲を受けたものであったとしても、うちの町の財政がいかがなものかというところから、これは適切だったのかということも、理解しがたいと思いますので、今後、影響のないようなふうにやっていただきたいと思います。
 あとは、資料を見てから質問させていただきます。答弁はいいです。あとの方にお願いをして。

○議長(加来良明) 奥秋議員、資料を見てからということですけれども、資料は後日になると思いますけれどもよろしいですか。

○9番(奥秋康子) はい。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 質疑ありませんか。
 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 同じく、清水町農業振興公社土地建物の譲渡について、3点質問をしたいと思います。
 1点目は、行政報告の最後の段階に、この地区一帯が本町の基幹産業である農業をけん引する新たな事業ゾーンとして進展することを期待ということが記述されております。
 1つ目なのですが、農協からの今後の問題も含めて、事業計画が町のほうに提出されているかと思うんですが、そのことについて明らかにしていただきたいと思います。
 2つ目なのですが、事業計画に基づいて、町として今後この事業にどう関わっていかれるのかを伺いたいと思います。
 3つ目ですが、土地の数字等が記載されているのですが、今後の問題も含めて全体的なものがつかめないというのが、私自身感じています。図面の添付というのは必要ないのかどうなのか、その点をお伺いいたします。以上です。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 事業ゾーンの期待ということと、JAからの計画の関係について私のほうからご説明申し上げたいと思います。
 あの地帯なのですが、もともと、公社の利用が終わった段階で機械化研修所をつくったときの経緯で、あの地域そのものが農業の施設をつくるためにということで、あの地域の方から土地を拠出していただいたという経緯がございますので、あくまでも、それを民間の方に使う、どこで活用してもらうかというような検討のなかで、必ず農業振興に関わることという1つの条件を付けながら、どういう利用をするのかということで検討してきています。
 いろいろな方から申し出がございました。そのなかで、例えば、奥の畑まで全部貸してほしいというご意見もございました。そういったところで、本当にそれが必要なのかだとか、いろいろな話を総合させていただきまして、手前側の土地だけで、農協のほうで使いたいということでありますから、結果的には、農協は必ず農業振興のために使うということは間違いないわけですので、そちらのほうで調整させていただいたということでございます。
 その前に、葡萄の関係でもございましたけれども、そちらのほうについて、裏の土地が使えないのであれば、計画としてはできないので断念しますというお話を事前にいただいているということでございます。
 町としてですけれども、今後も農協がこれから事業を進めていきますので、そういったものについては、当然のこと、関わっていかなければならないというふうに考えます。
 事業計画ですけれども、農山漁村活性化プロジェクト交付金といったような事業を進めてきてございます。平成26年度に、前回の議会のほうで補正予算をお願いしたところですけれども、馬鈴薯の施設をつくるということもございますが、あの場所についてはニンニクで進めていくという方向になってございます。当初、他のところで土地を借りてという話もあったんですけれども、そちらのほうの取得は無理ということもございまして、こちらの御影のほうの土地のほうが何かとそういったニンニクの関係を集約していく、展示圃的なものもつくっていきたいといったような計画を上げていただきまして、総額は平成26年度で3億4,500万円の事業費をみてございまして、平成27年度についても、さらに補充していくというかたちで6,300万円程度の事業費を考えながら、あの地区の整備をしていくということで聞いてございます。

○議長(加来良明) 総務課長。

○総務課長(小笠原清隆) 全体がわかるような図面を添付してくださいというようなお話でございますが、先ほどの価格と合わせまして、現状の姿がわかるようなものを後程、提出させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○議長(加来良明) 4番、木村好孝議員。

○4番(木村好孝) 説明が事業計画の問題と町との事業の今後の関連の問題でご説明があったんですが、端的に言うと、今後、農協からの具体的な事業計画が提示された段階で、関わりを組み立てていくということになるのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) ニンニクにつきましては、農協の事業として全国展開をしていこうと考えていますし、今までも、新しい品種をつくるための事業に対して補助をやってきているところです。
 そういった新しい事業として進めていくものについて、計画があがってきているんですけれども、以前から、農業振興に関わることについては積極的に関わっていくつもりでいます。

○議長(加来良明) 皆様におはかりします。
 先ほど、木村好孝議員から資料要請がありましたけれども、資料については全員に配付ということでよろしいでしょうか。
 資料は全員に配付していただきます。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 公社の土地について、2点・3点質問したいと思います。
 これはもう決められて、実際にそれをどうこうという気はないのですが、1つ目に、私は素人なのでわかりませんけれども、ニンニクの臭いがかなりすると聞いております。中学校、それからジェネティクスなど、近くに、ましてや国道縁にそういうものをつくって、臭気対策等についてしっかりできるのかどうかということが1点です。
 次に、先ほど木村議員からも出ていましたが、新たな事業ゾーンとしてうんぬんと書かれています。私は、こういう土地の売買が良い・悪いということではなくて、町として町全体の町有地なり、空き地、空き住宅はそこまでうんぬん言いませんけれども、そういうところの土地について、しっかりとした計画書を持っているのかと聞きたいです。というのは、これは議決されていますから、過ぎたことをうんぬん言う気はありませんが、ソーラーにしても国道縁をなぜ先に埋めるのかと町民から話がありました。これはできてからのことですから、私がどうのこうの、私なりの説明責任を議員として果たして、今まで、具体的に話を出してたことはありません。
 どうも、事務方が、先ほど課長が答えたようなことが基本姿勢なのかと、その場で良いのか悪いのか、お金を出しているから協力をする、ときによっては、お金を出しているからもういいんだという話を実際に聞きます。お金を出しているから、担当者なり町の役割を果たしているんだという話も聞きます。これは、すべてその場当たりの取り組みとしか思えません。そういうことで、新たな事業ゾーンと書いてありますから、農業関係ばかりではなく、私の質問のまとめとして、町全体のなかでいろいろなところの空き地、どういうふうな計画で使うのか、場合によっては必要な民地もございます。素晴らしい土地だと思っています。これは民間なので私が口を出せることではありませんが、それもソーラーで、町に相談があったかどうかはわかりません。
 まちづくりというのは、土地利用というのをしっかりと持たなければ、行き当たりばったりの行政になってしまいます。後になってから、「あそこだったら」「ここだったら」という問題が出てきます。しっかりとした土地利用計画というのを、農業を含めていろいろな部分で、そういう質問をしようと思ったら、企画課長がきていないんですね、この自体が認識不足なんです。企画課長というのは、どんな状態でもここに座るのが筋じゃないですか。町を議論するんだから。
 これは誰が答えてくれるかわかりませんけれども、企画課長がいないので、副町長でしょうけれども、端的に言います。臭気の問題は向こうのほうでいいです。土地利用について、今現在どういうものを持っているのか、多分ないと思いますが、今後どうするのでしょうか。都市計画も市街地に持っていますよね。それ自体も、過去何年か前は都市計画通りやっていません。簡単に崩していた例がありますから、計画は計画だと言われればそれまでですけれども、まず、全体の計画の構想図を持っているのかどうか、この2点についてお伺いしたいと思います。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 今のニンニクの臭いについてでございます。
 建設が完全に決まってから、土地の契約が全部終わってからの話のなかで、近隣の住民の方には説明をしなければならないということは、JAとのほうで打ち合わせ済みでございます。
 その以前に、私のほうで石山のほうに加工施設がございますけれども、そちらのほうに行ってございます。施設の外側に対しては臭いはほぼないといったようなことで、確認できております。なかに入ってドアを開けたとき、機械の扉を開けた瞬間はものすごい臭いがします。オゾン発生器というのも使って臭いを消すというような作業をしながらやってございますので、その施設のなかに、蓋を開けていないときに行くのであれば、特にそれほど感じるものはないと思ってございます。
 せん越かもしれませんけれども、農業についての土地利用計画については、うちのほうでございますので、少しお話をしますけれども、あの地帯は、市街地関係になっていまして、農業振興地域整備計画という計画がございますけれども、その計画のなかで農地としての範囲は外れているということでございます。農地としての利用ではなく、それ以外の利用を推進していくという考えかたでいます。先ほども言いましたけれども、あそこは機械化研修所ができた段階でそういった農業の振興のための施設用地という考えかたを持っているということだけ報告させていただきたいと思います。以上です。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 2点目の関係についてお答えさせていただきます。
 まず、企画課長が出席しておりませんでした。申し訳なく思っております。今後、十分出席者の範囲について憂慮してまいります。
 土地利用の関係です。特に市街地の関係でお話をさせていただきますが、ソーラーのときにも全体の清水町の空き地、民間も含めていろいろ検討をしておりました。ソーラーに対してのそういう話があったものですから、空き地がないかということで、検討して将来的に有効活用場所ではないということで、20年から30年の施設になりますけれども、建設することに決定しました。
 それと、現在、町の空き地、これは民間も含めてですが、清水町としてどのような町の形成をしていくか、有効活用ということで検討しています。町全体でここの場所と、この場所を比較をして、そこまでいっていませんが、例えば、教員住宅の解体をした空き地をどのようにしていくか、定住促進につなげていけないかということについては検討しております。ただ、検討の度合いが、生ぬるいといえばそれまでかもしれませんけれども、これからもさらに力を入れてやっていく予定をしております。

○議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 臭気のことについて、オゾンだとかいろいろな説明がありましたが、会社のなかでどんな臭いがしようが、町民は関係ないんです。問題は外に対してのことですから、そういうものが間違っても出ない、私はわからないので、煙突があるわけではないと思いますが、そういうところからも臭いが出ないという理解をしてよろしいですね。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) そういう理解で構わないと思います。施設の外ではほぼ気になるような臭いはしないと思ってございます。

○議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 揚げ足を取るんですけれども、臭いがしないと言って「ほぼ」と言い換えるものではありません。しないならしないでいいじゃないですか。自信を持って答弁をしているんですから、「しない」という、施設に対してしないようにしっかりと指導をしていくという答えでいい、「ほぼ」なんていう曖昧な答えはしないでください。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 大変申し訳ございません。
 どのくらいの距離をもってするというふうにするのかというのが曖昧だったものですから、「ほぼ」という言葉を使わせていただきました。
 本当に入り口近くに行って、全然臭いがしないのかと言われると、それは嘘になるということで考えていただければいいと思います。10メートルから20メートルくらいまで離れれば「しない」と言って構わないと思います。

○議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

○8番(中島里司) 次に移ります。
 副町長からお話がありましたけれども、考えかたとして都市計画上で、市街地の場合、国道縁も含めて、いろいろな土地利用計画を色分けしていますよね。先ほど、副町長が言われたけれども、当分使うあてがない土地だからという話でございました。町民の土地を安易なかたちでというわけにはいかないと思うんです。そういう発想でいると、この間、ある会社が町に相談にきていると思います。あの場所を貸してほしいと、そのときに、不調で終わっているんだろうと思います。その結果は正式に聞いておりませんから、それは私が聞かなければならないという問題でもないのですけれども、その場合、代替としてこういう町有地がありますだとか、こういう民有地がありますということは、ある部分だと、ある程度のそういう土地の状況を把握しながら、土地利用計画を持たなければそういうふうにならないんです。先を読まなければならないんです。
 今の行政は、いろいろな部分で、今しかやっていないんです。だから、まちづくりは何をやっているんだろう、どういう方向に向いていくのだろうという見えない部分があります。例えその通りにいかなくても、指針、あるいは夢というか、目標、そういうものをこの機会にしっかりと示したらいいのではないでしょうか。今、公社については「こういうことで決めていますから」と、たまたま農協が他の土地を探しに行ったと、他の土地というのはどこかと、国道から近いところではないと思います。私は一応、臭いというのは気にしていたと思いますから、そういう面から言って、これは国道縁でなければ非常に不便だというものではないでしょう。
 計画をちゃんと持っていないから、担当課長と出てきたらそれだけ受ける。町全体で判断をしていない、課長方が共有の認識を持っていないんです。ここの土地はこういうふうに使っていこうと、こういうふうに使いたいという人がいれば、積極的に町に取り入れようと、そういうものが見えないんだけれども、そのへんについて副町長、それをしっかりとやって、管理職なり、そういう人にしっかりと認識をもって、自分達が置かれている担当者が、自分の仕事上でどういう土地が必要になってくるのか、あるいはどういう管理を運営していかなければならないというものを考えて、そういうものは、難しいかもしれませんけれども、少しでもまとめてみようかという方向を検討してみようという考えかたを持っていただけないでしょうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 今、安易なかたちでというお話もいただきました。決して、そういう考えでやっているわけではございませんけれど、先ほど言ったのは、ソーラーの部分で雪捨て場や土捨て場とかで使っていて、将来、使い道がそれしかないということで、それはそういうことで決定させていただきました。
 いろいろ土地を売る、物を建てるにしても各課長は庁議のなかで検討をしております。そこで、本当に町全体でこれをどうするのかということについては、検討が少し薄かったかもしれません。今後、施設の改修、さらに移転等も出てくるかと思います。それは早急に検討をしていかなければならないという考えを持っていますので、これを機会に、再度、清水町の配置も含めてどうしていくかということについて、検討を進めていくように考えました。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 12番、口田邦男議員。

○12番(口田邦男) 再度、確認の意味で申し上げますけれども、公社の件でございます。
 遊休施設の解消に向けて農協が利用するということでは、その点については非常に喜ばしいことだと思っておりますけれども、先ほど中島議員からもお話がありましたけれども、一番心配しているのは臭いの公害は大丈夫なのかということなんです。なぜならば、当初、農協ではフードサービスの敷地内にという考えもあったそうでございますけれども、断念したという経過があります。それはなぜかというと、肉に臭いが移ったら困るからと、そういう意味だったらしいです。私が直接聞いたわけではありませんけれども、肉に移るくらいの臭いが発生するということは半端ではないと、そういうことがありましたので、あそこの場所にそういった臭いを発生するものができた場合、ジェネティクスの事務所もあるだろうし、隣に中学校もあります。そうした場合に環境としてそれでいいのかということになれば、問題ではないかというひらめきが起きたわけです。
 もとは清水でも、屠場があり、屠殺も行っておりました。その血の臭いが、私は当時、高校生でございましたから、授業中に酷い臭気が漂ってきました。お昼休みに食事をしているときにも臭気が漂ってくると、あの臭いを想像すると、決して良い環境ではないと思いますので、これは、そう簡単に「土地がありますからどうぞ」ということにならないという気でおりましたので、臭いに対する課長の発言は「心配ない」というような話でございましたけれども、今ある施設は試験段階の小さなものです。大々的にやった場合、果たしてどうなるのか、多分、青森には大きな工場もあるでしょう。その地帯の工場に聞いても「なんでもない」と言い、農協に聞いても「なんともない」と言うのは当たり前の話です。そこに住む住民がどういう感情でいるのかということを調べた経過があるかないか、そこまで調べて取り組む問題ではないかと思いますが、どうでしょうか。

○議長(加来良明) 副町長。

○副町長(金田正樹) 今の、臭いの関係でご心配をいただいた意見でございます。実際、青森の実態は聞いておりませんが、農協の常務といろいろお話をさせていただきました。第一条件で、臭いの関係については、私は確認をしましたので、ジェネティクス並びに中学校、そこらへんに臭いはいかないのかと、「それは絶対に大丈夫だ」というお話を伺っておりますので、それを前提で進めているところでございます。

○議長(加来良明) 12番、口田邦男議員。

○12番(口田邦男) 農協の常務と相談をしたと言いますが、農協はこれからやろうとしている人間なので、「臭いは大丈夫だ」と言うのは当たり前な話です。根拠があって大丈夫と言っているはずがないので、これはもともと、やっている実態を掴んで「大丈夫だ」というならば、私は信用しますけれども、今やっている会社に聞いてもだめ、農協に聞いてもだめ、本当のことを言うはずがないので、つくってしまってから失敗したのでは遅いんです。つくる前に完全な状況を把握したなかで、進めさせていただきたいと、どうでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 先ほど、若干ご説明申し上げましたけれども、農協とはそのへんの話はきちんとしています。「地域の方も随分心配されています」という話もしました。
 先月、12月25日くらいだったんですけれども、そのくらいに地域の人を招いて、今石山にある施設にご招待をすると、そして、皆さんに理解を求めましょうという話まで進んでいたのですが、時間的な問題もございまして、その地域の、例えば羽田桐地区になるのかと思いますけれども、皆さんにご案内をする時間がなく、それは途切れてございます。今後、いつでもそちらのほうにご招待する準備はあるということでございますし、私も実際にその場所に行きまして、臭いはしないという確認をさせていただいています。実際に稼働している最中の話でございますので、問題ないというふうに思いますけれども、再度、契約が完了して、土地の譲渡が決まりましたら、その計画について口でお話するよりも、現実を見てもらったほうがいいだろうということもございますので、うちのほうから農協、地域の皆さんにご案内をして、あそこの場所で、実際に臭いを嗅いでいただければと考えてございます。

○議長(加来良明) 12番、口田邦男議員。

○12番(口田邦男) 石山の話をしたところで、実際に人を集めて「どうですか」と言ってもだめです。実際にやっているところ、青森の大規模でやっているところに行って、その周辺の人に状態を聞いて、それくらいきちんとしなければ、つくってしまってからだめだったでは遅いんだから、それまで情報を収集するようなつもりはないのでしょうか。できないのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 今のご意見、大変ありがたくご頂戴申し上げて、十勝管内でもつくっているところがたくさんございますので、できれば、私自身、そちらのほうに出向いてお話を聞いてみたいと思います。

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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。    

○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。

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○議長(加来良明) 答弁の追加を、産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 現地にも行きたいと思いますけれども、臭気だとか、そういったものも含めてあるようでございましたら、再度、農協のほうに指導を行いたいと思います。以上でございます。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) 今の口田議員のことなんですけれども、やはり、心配しているのは臭いだと思いますので、最初は、農協の臭いが酷いからよその土地といって、山のほうを求めていたのに、いきなり「臭いはしない、大丈夫」と、どんどん機械が新しくなっていくから、そうかもしれないんですけれども、やはりジェネティクスだとか中学校があるわけですから、もし、臭いがした場合、操業停止ということにもなりかねないので、こうして3億円だの4億円だのとお金をかけてつくるわけですから、そのへんをしっかりと考えて農協側がつくってくれないと困ると思うんですけれども、そのへんまで行政として、中学校があるわけですから、そこまで確約してやるということが大事だと思うんですけれども、どうでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 先ほども申し上げましたけれども、それは出ないというのが原則でございますので、そのあたりをきちんと農協のほうに指導していきたいと思っています。

○議長(加来良明) 7番、西山輝和議員。

○7番(西山輝和) これを売ったのは、地目としては雑種地で売ったのか、畑として計算して売ったのか...(途中中断)

○議長(加来良明) 西山議員、一括質疑ですので、先ほどの1問目の質疑にしか再質疑ができません。

○7番(西山輝和) わかりました。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 皆さんそれぞれニンニク工場について臭いを心配しているということが出ておりますし、加えて、この計画についての全容が、このA4、1枚のペーパーのみというなかでは、なかなか判断ができかねるということで、まず議長にお願いをしたいのですが、今日、これを議決することになっておりますので、全容がわかりづらいようなかで判断できかねると思っておりまして、若干、休憩を取ってでも資料を先に提出していただけないかと思うんですがどうでしょうか。

○議長(加来良明) ただいまの、原議員からの要望について、議運で検討をするだとか、そういう方法があると思いますけれども、そこらへんは他の議員さんはどのように、休憩を取って、資料提出後に審査という方法を取るほうがよろしいでしょうか。それを議運で協議していただく休憩を取ったほうがよろしいですか。

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○議長(加来良明) ここで休憩いたします。

(資料提出を行う旨調整)

○議長(加来良明) 休憩前に引続き会議を開きます。

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○議長(加来良明) 質疑を受けます。
 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 細部については、後ほどの補正予算のなかでお尋ねをしますが、今回の農協への譲渡に関することの全体的な面でお尋ねをしておきます。
 この遊休地は、2年ちょっと前になりますか、12月の定例会で私は町長に「この遊休地は町民が発案していろいろ使わせてほしいというようなことが出てきたらどうするのか」という話をしました。全面的に支援していきたいというような話もされておりました。その後、有志で固まった4名が、いろいろと苦労をして進めてきたという実態があります。そのことについては、担当課長も相当ご苦労されていたんだろうということも垣間見ているわけであります。
 このなかで、今回農協が12月早々に定例会がありましたけれども、農協から申し出があって、この1月の段階で即決めて出すと、随分早く決めるものだと疑問を持っているんですが、この前段の有志がなんとか清水町の果物等を育てて、なんとかあそこの地を使ってまちづくりに貢献したいという思いがあってずっと進めてきた、このことが全く進まないなかで諦めたというのか、にっちもさっちもいかなくなってこういうことになっていると思うんですが、担当課でもどこでも結構ですから、私が言ったこのことについてどういうことでこういう条件になったのか、長々とはいりません。簡略で結構ですから、このへんについて1点お答え願いたいです。
 あとの分については補正のなかでお尋ねをすることにいたします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 今のご質問なんですけれども、平成23年9月にそのメンバーの方の1人が産業振興課のほうに来てお話をされ、その後、年が明けまして平成24年2月に町長を交えて、その構想をお話されていました。
 実際に、計画書等を出してくださいというようなことで、進めていたのですが、なかなか上がってこないなかで、葡萄をつくるというようなことだったので「ゆくゆくはワインも作っていきたい」というような計画だったと思います。私のほうから、池田のワイン研究所の、当時課長なんですけれども、今は所長になりました方とお話をして、どういう状況なんだろうということをやっていました。3月に、向こうで葡萄の作りかた、ワインの作りかたまでは習ったんですけれども、それも含めて具体的に清水町と池田町がコラボできるのだろうかというようなことで、相談をさせていただきました。それが3月5日でございます。
 その後、計画書がなかなか上がってこないなかで、うちのほうである程度「こんなことで、作ってみたらどうですか」ということで、案を示させていただきまして、それに数字を入れていただいたのが、10月まで出てこなかったという状況でございます。その中身についても、うちのほうでそうやって指導したからそのなかに入れてきただけで、自分達の新たな考えかただとかそういったものが含まれていないという状況も含めて、うちの政策協議をやりながら、それから、あの土地は全部で10ヘクタールくらいあるんですが、今回は5ヘクタールくらいが出て、残り6.5ヘクタールくらい残るんですけれども、それは今、牧場のほうで飼料を取るための畑にしてございます。そういった畑も全部含めて貸してくれと、どのくらい使うんですかという話で、25年間くらい使うということでございました。うちのほうの牧場の収支についてはどうなるのかということで、うちのほうで内々で計算をしましたところ、年間157万円ほど上に乗せなかったら、牧場の経営はやっていけないということになりました。その157万円という数字が出ちゃうんですけれども、それでもという話をさせていただきました。その段階で、向こうは「後ろの土地が使えないのであれば、計画は進められない」と、私は「自分達で持っている土地もあるじゃないですか。それを利用して何とか進められないんですか」という話もさせていただいたんですけれども、「特殊な畑になるのでだめだ」ということで延ばされました。それで、農協からお話があった段階で、葡萄のほうにはお話をさせていただいて、「それがないならば、もういらないです」と言われましたので、農協が話を進めてきたというような経緯がございます。
 葡萄のほうは、もう捨てたのかという話もされるかと思うんですが、その後、池田の所長とお話をしながら「そちらのほうはつないでいく」ということで進めていますし、昨年9月には、池田町から担当職員がきて、そのグループの方とお話をして、今後どういうふうに進めていくかということを進めているということでございますので、よろしくお願いします。

○議長(加来良明) 6番、原紀夫議員。

○6番(原 紀夫) 事業計画書の提出を求めて、その事業計画書の提出が担当課長のほうで、ある程度指導してつくったものだと、有志のグループで考えていることは、端的なことを言いますと、たいしたことを考えていないと、この事業計画ではまずいという面が大きかったという判断でよろしいですか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 細部について、なかなか発展的な部分がなかったということもございまして、あの当時、信金の清水支店長もそういった地域活動の応援をしてくださるということもございましたので、そちらの支店長にも相談をしてくださいと、そして支店長にも「こういった方々が相談にきたら、ぜひ相談に乗ってください」ということでお願いをして、計画書を再度提出するように求めていたのですが、支店長のお話だと、「まったく、そういう話は聞いていない」ということで終わってございます。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 質疑ありませんか。
 1番、髙橋政悦議員。

○1番(髙橋政悦) 1点だけお願いします。
 譲渡条件のなかで、人工授精講習会やファームスクールの継続利用とありますけれども、継続利用の了承を得ているということは、ここ2年ほど実績があると思うんですが、その実績とそれに対する利用料金等々も踏襲されるのかどうか、そこをお願いします。

○議長(加来良明) 答弁を求めます。産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) ジェネティクスの研修については、この間ずっと続けてございまして、昨年だけ施設の管理の関係でできないという話をさせていただいて、一旦、新得の畜産試験場のほうを使っていたというような状況もありますけれども、新得もこれからまた使えないということもあって、清水のあそこを使わせてもらいたいということでございました。そういった使うということについては、農協のほうに、これは継続して使わせてくださいというお話をして了解を得たというところです。
 ファームスクールにつきましては、何年になるんでしょう、この間ずっと続けてきてございます。うちの担い手担当者が行って、小学生と保育所・幼稚園の子ども達がきて、種まきをさせ...(途中中断)

○議長(加来良明) 課長、利用状況を教えてくださいということなので、実績を何件、いつ使っているだとか、そういう状況が今わかりますかということです。

○産業振興課長(池守輝人) ジェネティクスにつきましては、年に2回、1回20日程度だと思いますけれども、そのくらいで継続してございます。
 ファームスクールについては毎年ずっとやっているということでよろしいでしょうか。

○議長(加来良明) 次の答弁、料金について、産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 今までは料金は取ってございません。今後については、農協とまだ協議はしていないということです。

○議長(加来良明) 1番、髙橋政悦議員。

○1番(髙橋政悦) ジェネティクスのほうなんですけれども、去年、施設の事情で使用ができなかった、その事情は、今回農協に譲渡することによって解消されるのでしょうか。

○議長(加来良明) 産業振興課長。

○産業振興課長(池守輝人) 解消されると考えています。

○1番(髙橋政悦) わかりました。

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
 これで、行政報告は終わりました。