平成26年第5回定例会(6月24日_日程6)
○議長(加来良明) 日程第6、意見案第4号、ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。事務局。
○係長(渋谷直親) 意見書本文を朗読いたします。
ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書
わが国において、ウイルス性肝炎、特にB型・C型肝炎の患者が合計350万人以上とされるほど蔓延しているのは、国の責めに帰すべき事由によることは、肝炎対策基本法等でも確認されており、国の法的責任は明確となっている。
ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成は、現在、対象がB型・C型肝炎の根治を目的としたインターフェロン治療とB型肝炎の核酸アナログ製剤治療に限定されているため、助成の対象から外れている患者が相当数存在し、特に、肝硬変・肝がん患者は高額な医療費の負担ばかりか、就労不能の方も多く、生活に困難を来している。また、肝硬変を中心とする肝疾患も身体障害者福祉法上の障害認定の対象とされているものの、医学上の認定基準が極めて厳しく、亡くなる直前まで認定がなされないといった実態が報告されるなど、肝炎患者に対する生活支援の実効性が発揮されていないとの指摘もなされている。
他方、特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法の制定時に、「とりわけ肝硬変及び肝がん患者に対する医療費助成を含む支援のあり方について検討を進めること」との附帯決議がなされたが、国においては、当該医療費助成を含む生活支援への具体的措置が講じられていない状況にある。
よって、国会及び政府においては、肝硬変・肝がん患者の医療費助成を含む生活充実の実現が一刻の猶予もない課題であることを踏まえ、下記の措置を講ずるよう強く要望する。
記
1 ウイルス性肝硬変・肝がんに係る肝炎医療に対し、医療費助成制度を創設すること。
2 患者の実態に応じ、ウイルス性肝炎疾患の障害認定基準を緩和すること。
以上です。
○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。
口田邦男議員。
○12番(口田邦男) ただいまの意見書につきましては、全国B型肝炎訴訟原告団から出されたものでございまして、私が代わって提出者になって提案するものでございます。
内容については、ただいま事務局が文書を読んだとおりでございますが、ウイルス肝炎当事者にすると、非常に重要な問題でございまして、皆さんの特段なるご審議のほどお願いしたいというふうに思っております。
なお、本日、傍聴席に北海道原告団の係の方がみえております。付け加えて申し添えます。
以上、よろしくご審議のほどお願いいたします。
○議長(加来良明) これから、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、討論を行います。
討論はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、意見案第4号、ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、意見案第4号は原案のとおり可決されました。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣といたします。