平成26年第6回臨時会(7月30日_日程5)
○議長(加来良明) 日程第5、議案第65号、公営住宅買取事業に関する建物取得についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
都市施設課長。
○都市施設課長(越井義樹) 議案第65号、公営住宅買取事業に関する建物取得について、提案理由の説明を申し上げます。
議案説明資料によりまして説明させていただきたいと思います。
議案説明資料1頁、1番の建物取得の趣旨とありますが、今回提案いたしました買取事業につきましては、老朽化しました公営住宅、清和団地の建替事業として実施するものであります。
取得の方法につきましては、一昨年、平成24年度実施いたしましたわかば団地の建設と同様、公募によりまして民間企業から設計の提案を受けまして、事業者の選定を行い、提案に基づき建設された住宅を買取りします、公募型のプロポーザル方式によるものであります。
本年3月の予算委員会の中でも説明させていただきましたが、昨年でありますが平成25年10月、実施方針、募集要項等を公表し、公募をしたものでありますが、2グループからの提案があり、平成25年12月に開催いたしましたプロポーザル選定審査委員会におきまして、買取事業の優先交渉権者の選定を行い、本年1月、基本協定を締結していたところであります。
なお、今回の清和団地の建替事業につきましては、本年度をⅠ期工事、来年度平成27年度をⅡ期工事として2カ年で建設する計画としておりますが、建物建設に伴う開発行為の申請につきましては、Ⅰ期分、Ⅱ期分を合わせた形で、建設初年度である本年度において申請しなければならないことから、事業者からはⅠ期、Ⅱ期を一括して提案していただき、事業者を選定したものであります。
今申し上げました開発行為とは、工作物、ここでは公営住宅でありますが、建築物の建設を目的とした造成工事であり、造成面積が一定規模以上となる場合、法に基づき申請許可を必要とするものであります。
本年度、平成26年度に入りまして、選定事業者によりまして、Ⅰ期分の実施設計図書等の作成業務を取り進めてきておりましたが、今般、実施設計図書の作成が完了し、町に対しまして実施設計図書の提出がありましたことから、今月7月17日付でⅠ期分の団地買取事業についての仮協定を締結したところであります。今回、Ⅰ期分の公営住宅の買取事業に関しまして、議会の議決をお願いするものであります。
なお、Ⅱ期分につきましては来年度、同様の手順で取り進めていくこととしております。
次に、2番の事業の内容でありますが、記載のとおりでありますが(1)、(2)の事業名、建物の目的につきましては、公営住宅清和団地であります。(3)の建物の規模等でありますが、建物の構造につきましてはわかば団地と同様、町内の建設業者での建築可能な木造平屋建、戸数につきましては住宅間取りの型別で、1LDKが8戸、2LDKが2戸、3LDKが6戸、建設する棟数は8棟で計16戸の建設計画となっており、(4)の延床面積につきましては、Ⅰ期分団地全体で1,168.72㎡であり、(5)の附帯施設としまして、団地内道路及び通路、また個々の駐車場、菜園を設置する計画となっております。(6)の建物の建築所在地につきましては、上川郡清水町南3条12丁目9番地1の既存清和団地内の敷地であります。(7)の買取金額総額につきましては、建物の設計費、外構工事の設計費、建物の工事監理費、建物建設費、外構工事費、これら全てを合わせまして消費税込で総額248,969,800円であります。(8)の取得先につきましては、有限会社秋島建設、代表取締役秋島雅彦を代表企業としました秋島建設グループであります。なお、グループの構成につきましては次の頁、2頁にかけまして記載のとおりでありますが、建物設計と建築工事監理を行う事業者1社、外構工事の設計を行う事業者1社、建物建設を行う事業者4社、外構工事を行う事業者1社、計7社によるグループ構成となっております。
次に2頁、3番の今後のスケジュール(予定)でありますが、今回提案いたしました議案につきまして、議決をいただいた後、団地買取事業についての本協定を締結いたしまして、事業の着工となります。事業期間につきましては年明けの平成27年2月としております。その後、工事完成、竣工検査後、建物買取契約を締結し、建物の引渡しを受けた後、入居開始等の事務手続きを進めていく予定としております。
以下の書類につきましては建物の設計図書を添付してございます。3頁から16頁まで、計14枚添付しております。
始めに3頁の図面ですけれども、Ⅰ期分の建設といたします住宅の全体配置図であります。図面の上が北側となっております。戸数につきましては先ほど説明申し上げましたが、8棟で16戸の建設計画となっており、本年度建設いたしますⅠ期分の延床総面積は1,168.72㎡であり、1戸あたりの平均面積は73㎡となっております。なお、建物の施工につきましては分担施工方式での建設ということで、建物建設事業者4社において建設いたします、8棟16戸を第1工区から第4工区に分けて建設する計画となっております。
次に4頁から13頁まで、これも設計図でありますけれども、住宅平面図図面であります。
4頁、5頁の図面は第1工区のA棟ということで西側に建設します。西側からの出入りといたしました2LDK、3LDK混在の1棟2戸の平面図・立面図であります。図面の右下になりますが、工区番号等を表示しておりますのでご参照いただきたいと思います。以下6頁から13頁は同じ住宅平面図面でありまして、第1工区から第4工区、東側の出入りと西側の出入りといたしました住宅間取りのタイプ別の平面図、立面図であります。
最後に14頁から16頁までの図面につきましては、土地利用計画図、道路・通路の土工定規図を添付してございます。西側からの出入りが4棟、東からの出入りが4棟、それぞれ建設することになりますが、今回建設する住宅は全て1棟2戸ということで敷地が有効に活用できる形式、住宅の配置となっております。
以上、資料の説明をさせていただきましたけれども、なお、補足になりますが、平成24年度に実施いたしましたわかば団地建設についての検証により、わかば団地の買取事業に対しての提案は建築事業者7社よる1グループのみであり、競争原理が働かなかった部分を課題として捉え、今回実施します清和団地建設につきましては、競争を促すため、構成建築事業者については実施方針等を改正し、最大4事業者に制限いたしました。また、施工時期の関係でありますが、土木基礎工事等が冬季にあたりますと、積雪・寒冷等により作業効率の低下や仮設費用も要しますことから、施工時期を早めるとともに、わかば団地では外構工事は町で先行して実施いたしましたが、今回の清和団地につきましては外構工事を含めた買取事業として提案いただいたものであります。
以上、補足説明をさせていただきまして、議案第65号の提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) これより質疑を行います。
質疑ありませんか。
6番、原紀夫議員。
○6番(原 紀夫) 1点だけお尋ねをいたします。
わかば団地22戸がしばらく公営住宅を建設していないなかで、大変な努力で完成したと、こう認識をしております。
今、担当課長からお話がありましたが、工期の関係についても極力冬季にあたらない方向で努力をされているということについては、高く評価をするところであります。
さて、22戸の建設時にもいろいろと申し上げた経緯がありますが、2階建てではなくて平屋の公営住宅であります。基礎工事等について、私は清水町の建物を建てる4社がしっかりと公営住宅を建てていただくと、自賄いで建てていただくというのが一番理想だろうと、こういう考えでおりまして、前回22戸の際に型枠工が不足、いないということでなかなか基礎工事の地元業者ができないという面が指摘をされておりました。今回、来年も今言われたようにまた引き続きやられるわけですが、各建設業者がそのことをしっかりと踏まえて、辞さないでいろいろと型枠工の要請をしたり、あるいはまたその他の部分について努力をされているというようなこと、そしてまた町からもそういう面について要請をしているということがあるのか、ないのか、この1点だけお尋ねをさせていただきます。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
都市施設課長。
○都市施設課長(越井義樹) ただいまの質問に答えさせていただきます。
この件につきましては、わかば団地の際にも下請けにつきまして原議員のほうから地元を優先するべきであるという意見をいただきまして、事業者とはその旨をいろいろご協議させていただいたところであります。
買取りにつきまして、導入目的と言いますかやはり、町内の小規模の事業者に受注機会を与える、そのようなことを目的としております。当然、下請けにつきましても地元を優先、全部ということにはなかなか全体の関係等難しい部分があるかもしれませんけれども、その部分につきましてはまた今回の清和団地につきましても努力いただくよう、事業者とも協議させていただきたいと考えております。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
8番、中島里司議員。
○8番(中島里司) 私は、今回のこの契約と言いますか、なんとなく疑問を持っているしだいです。何が良くて何が悪いかということではなくて、本来の競争原理が働いていない形というふうに私は思ってます。それはそれとして、1つお聞きしたいのは、なぜこの構成員のなかに設計会社を入れるのかなと、この書類を見る限りグループ構成をしているそのメンバーに町の買取側の技術的施工管理の受ける人でしょ。なぜそれをグループのほうに置くのか。これは、単独で町が施工管理を任せなければまずいですよ。今回はこういう契約をしてやってきたんだろうけれども。来年もやるような話をしているけれども。基本的な考え方を知って、町の買取側の施工管理の代理者として設計会社を入れているんでしょ。それをグループの中に置くというのはどういうことなのか、私は疑問をもってます。これは担当課じゃなくて執行側にお聞きしたいんですけれども、この線引きをはっきりしなければだめですよ。今回もこうやって出てるからうんぬんということではないです。立場が違うんです。設計会社のやる部分と施工業者のやる部分、担当が違うんです。ただ、私が推測するからにはグループの中に入っていたらグループ会議が簡単にしやすいからという発想だろうと思います。これは、流れとしてはそれがいいのかもしれないですが、本来は違う。施工管理という部分の人というのは外にいなければだめなはずなんです。たぶん、それは割り切ってきっちりやっているとは思うけど。本来はそこにいてはまずいという部分で、これについて出てきたものをうんぬんという気はないんですが、やはりそういうものを含めて、十分考えたうえで発注する必要があるかなと思うんで、来年度もやるといってますけれども、そのへんを変えるとか、変えないとかっていうのは無いですか。今一度、グループという部分でちょっと検討する余地があるのかなと思うんですが、そのへんいかがなものかなと思ってお聞きいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
副町長。
○副町長(金田正樹) 今、お話がございました建築にあたっての設計の部分と管理の部分で同じということで、ただ、設計の段階にあたりましてはどうしても町内ではなかなか難しいということでありまして、町外まで広げたところでございます。それはご理解いただけると思います。
あと、管理の面ですけれども、今後業者がいる、いないこともありますけれども、そこらへんは十分配慮をしていかなければならないことかと思っております。
○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これで質疑を終わります。
○議長(加来良明) これより討論を行います。
討論はありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、議案第65号、公営住宅買取事業に関する建物の取得についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、議案第65号は原案のとおり可決されました。