北海道清水町議会

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平成26年第7回定例会会議録(9月22日_日程第1_一般質問中島議員)

○議長(加来良明)  日程第1、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 8番、中島里司議員。

8番(中島里司) 通告してございます1項目、町長のお考え方をお聞きして再質問等を行ってまいりたいというふうに思っております。

 町の空き住宅につきまして、このタイトルでは子育てしやすいまちづくりをということで書いてございますが、清水・御影地域でも広範囲な町有地という意味というわけではなくて、宅地として使えるような小規模の土地と言いますか、そういうものを対象にして土地を開放しながら、子育てのために移住をしていただく、そういうようなことを町として検討し、実施してはいかがかなというような考え方で質問を通告してございます。

 実際に、子育てと言いますと高薄町長も町長として子育てに大変力を入れているという認識はもっております。その現れとして、子育て支援課という課を設けて、専門的にそういうものに積極的に取り組んでいこうということであろうと、私は理解をしていますし、期待もしているところでございます。ただ、この支援とかいろいろな部分で、町からの発信体制にちょっと疑問をもっております。というのは、私は全部把握していませんから多少間違った質問になるかもわかりません。

 まず1つ目は、各課で何カ所かまたがってそれぞれの状況に応じて支援策を講じているだろうと。それぞれの課で発信しているだろうというふうに思います。今の発信というのは、私は平面発信だと思っています。直接顔を合わせて、相手の状況を踏まえて、こちらの状況を伝えるという対面情報じゃないんです。まずは、パソコン等で平面的に見て、相手がどういう感じか、あるいは町の状況がどうなのかということをその画面上でしか拾えない。私はこれを否定しているわけではないんです。今の時代には絶対必要なことです。速やかに伝達をする。ところが、中身についてのやりとりというのは、現実問題としてかなり遅れているだろうと思います。というには、昔の仕事的には全て対談方式でした。それが、いろいろな情報が全部面的な部分で把握できるけれども、それが各課でやっていくと、そのつながり部分がそういうものに対して感じ取れない部分があるのではないかなと思います。これは、庁舎内の組織の中で、私はそれを集約すれとは言いません。1つ1つの課でやる仕事ですから。答弁にもよるんですが、土地を解放しようという考え方があるのであれば、かえって、土地から含めて子育てにこういう町のメリットがあり、こういうことを清水町はやっていますということを含めて、1つのグループといいますか、そんなことも考えてはいかがかなということを思いまして、今回、通告をさせていただいています。

 それらについて、町長のお考えをよろしくお願いいたしたいと思います。

議長(加来良明) 答弁を求めます。町長。

○町長(高薄 渡) それでは、中島議員のご質問にお答えさせていただきます。

 町有地を利用してというお考えのご質問とともに全般的にそういう土地があるならばそれに子育てを主体として、移住定住につなげることを必要としないかというご質問だったと思います。現在、そういう観点も含めて町内に住んでいただこうということで、前回の国調で人口1万人割れたわけでありまして、その割れる前から案じておりまして、町に財政力があれば支援策をもって、民間のアパート建設等々に助成措置も含めて、拡充していきたかったわけでありますけれども、残念ながらできなくて、今、事業者の皆様に大変ご理解をしていただきまして、自力でアパート建設に入っていただいたわけであります。ちょうど、平成21年ごろから大きくアパートの建設に入りまして、通っている方々二百数十名おったわけでありますけれども、一部屋でも一戸と考えた場合に140戸くらい増えてきているという状況でございました。非常に感謝をし、敬意を表するところであります。しかしながら、人口減少は少なからず、急激ではありませんけれども、当町におきましても20年後の数値でありますけれども50%くらいの減少になっていくんだということでありますので、これはやはり何もしなければそういうことになりますので、真剣に取り組んでいかなければならないかなと、このように思っております。

 これまで、先ほどもちょっとお話をしましたけれども、町外からの就労人口でありますけれども、16.4%の方が帯広市、芽室町、音更町などから通勤されている状況にあるということであります。そういった面も含めて住宅情勢を政策しなければならないなということで考えておりまして、前回からご質問を何度か中島議員にもお話をしてありましたので、町の土地利用は全体でありますけれども、町有地で活用できる部分をとりあえず考えてみましょうということで検討しております。できれば、来年度からその旨を進めていきたいと思っているしだいでございます。

 ただ、インフラ整備が伴うものでありますから、そのへんの部分でどの程度かかるか、今、試算をさせているところであります。また、大きな用地といたしましては、4,000㎡または3,000㎡くらいなのが2カ所くらいあるところでございますが、いずれにしても、そこだけではなくて、民有地や空き地で、インフラが終わっているなかで空いている場合、その場合との価格の差を含めて考えていければなというふうに思うところであります。そういった面で教員住宅の跡地が宅地として可能であるということはご存じのとおりでありますけれども、そこにインフラがかかるかどうなのかということになるわけでありますけれども、そういったものも含めて、なるべく子育てですから本当は近い町の中、買い物、病院、保育、小学校1・2年生くらいまでは学校が近いところがいいかなとか、そういうことも含めて、あらゆる面で考えていきたいなということでおります。

 ご指摘のありました発信力の不足でございますけれども、確かに、ホームページや町の広報、役場の窓口、それぞれの金融機関、事業所等々にあるわけでありますけれども、全体的にそれが町外に全部発信できているかということになりますと、できていないということでありますので、今、この問題については子育てという施策、定住という対策から全課でもってグループセクションみたいな形をとっていく必要があるだろうと思いますので、今、企画のほうで各課から所有している行政財産も含めて調査をしておりますので、早急にこの問題に取り組んで、来年度実施に向けるように努力をしてまいりたいと、このように思いますので、よろしくお願い申し上げます。

議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

8番(中島里司) 今の町長のご答弁、前向きなのかなというふうに感じ取らせていただきました。その中で、前向きにぜひともということになるわけですが、今、項目にかけていませんから何項目目ということにはならないんですが、町長のご答弁のなかから1つずつ再質問させていただきたいと思います。

 人口減少は続くから何かしなければならないという発想にするのか、今住んでいる方、町民の方ですね。その方にも出生から高校までという部分では、今住んでいる方にもそういうものがはっきり見える情報を出すべきだろうと思っております。そういうものをよその町の人に、清水町はこういうことをやっていますということを、極端に言えば、人目、あるいは一ヶ所に行ってわかるような考え方ということで、先ほど申し上げておりますので、今、いく課にまたがっているかわかりませんが、そのへんについて、町長、今、取りまとめは現状の組織はと聞かれたら企画課ということなんですが、私はそういう部分で予期備えてとなるような、企画は企画ですから。たぶん今の状況で企画に行ったら、それは子育て支援課です。教育委員会です。福祉です。町民課です。そういう割振りでしか、今の段階ではできないだろうというふうに思っています。ですから、町長が目指している子どもを育てやすい町といいますか、そういう部分では、そういうものを超えたものを考えてほしいということで、まず、1点目として、その組織として、私はこんなことも考えていました。課を離れてしまったら、そういうプロジェクトを作ったときにそこに入っていないんです。例えば、企画課長を経験ある人が全然別のところにいったって、そういう部分のところで、そういうときには入ってもらって、流れとかそういうものを知るということも必要だと思います。だから、町全体の中で、そういう課ではなく、そういうようなプロジェクトというか審議会というか、協議会というか、それは課職員全体を含めたなかで、そこに経験をした人を何人か入ってもらう。場合によってはOBの方でもいたら入ってもらってもいいのではないかと、私は思っていますけれども、そこまではちょっと無理かなと思いながら、そのへんは町長どうですか。配置換えしたから関係ないよではなくて、今までやっていろいろな流れを知っているんだから、そういう人も含めて、そういう審議会なり、プロジェクト化するというものを今、するとかしないとかではなく、そういうことを町長考えられないでしょうか。役場内につくるということは。

議長(加来良明) 町長。

町長(高薄 渡) 町組織の中につくることは可能なんですけれども、部会が入ってくるとなるとまた大きなものになってきますし、その会議を進めていく内容の問題もありますし、それはそれとして別な方法で考えていかなければならないかなと思うところがあるんです。ただ、計画にもありますように、よりよい環境の住宅政策ということで、これまで住宅のそれぞれの政策を進めてきておりますので、その計画とともに一緒に行かなければならない部分もありますから、二本立て、帳締めを強化するとか、住みよい環境の住生活空間などの問題だとか、そういうものもありますので、今まではどちらかというとその部分は都市施設課とか、この部分は子育て支援課とか、その部分は企画課となっていたものを今回大きく土地利用というご提案をいただきましたので、その中のくくりの中の1つとして町有地の未利用地でそういう、これからの町、人、仕事ということも含めた移住定住、子育て環境、教育環境、全て含めて、そういうもののでき得る可能性がある部分について、何カ年の計画になるかわかりませんけれども、その中の1つとして早急に総合計画でも進めなければならない業務でありますから、そこらへんを少し来年度から取り付けていかなければならないかなと思っています。そこの中で、今言われた部外も含めた組織で、皆で考えていけるようなセクションをつくったらどうかということでありますので、検討させていただきたいと、このように思います。

議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

8番(中島里司) 今のお話で、組織について難しい部分があるということで、要するに庁舎内だけではなく、庁舎外から出た人たちをということになれば難しいとか、時間がかかるということだと思いますが、その時間もどの程度かわかりませんけれども、町長ですから町全体を見ていますから、いろんなことに絡めたいという気持ちはわかるんです。ですが、広げすぎることによって前に進まないということも私はあるかのように思います。だから、1つずつ実行、実施をしていく、今、私は子育てについては新たなものは一切お話をしていません。今ある制度を集約化して、どう発信していくべきかというお話をしているんです。だから、今財政が厳しい、まだまだ厳しさが続いていると思っていますので、今ある制度をしっかり伝達して、町長、先ほど民間で住宅を140戸協力してくれて建ててくれたと、これはほとんど独身ですよね。ですから、それを私は悪いとは言いません。どんどん働く場所があれば若い人が来てくれます。ただ、私は子育て、要するに出産から高卒までを「清水にきたら実にこうだった」というものを今のお金をかけないで何かやれる方法があるのではないですかということをお話しているんです。ですから、町長、あまり他に広げないで、今ある制度の中で移住してきたいという、清水町に住みたいという、そういう発信形態ということを考えていただきたいと思います。私は上手にしゃべれてないですが、そのへんについて、町長、改めて、広げないでお答え願えればなと思います。

議長(加来良明) 町長。

町長(高薄 渡) ところが広がるんですよ。わかりました。要するに、出生から高齢終末期までという1つのラインがありましたら、その中に、例えば、生まれる前では不妊治療から困って、こういうことをやっていますよと、生まれたらこういうものをやって、絵本を出したり、おむつがあったりやっていますよと。検診はこうですよ、こういうふうにしていますよと、医療は小・中学生まで無料化をやっていますよ、給食は地元のものを使いながら、アレルギー対策もやっていますよと。高等学校はそれぞれ高等学校に進んでいけばスポーツ部分でこうですよとか、成人になればこうです。あるいは、環境で根室本線があって特急が何本停まって、こうですよと、札幌まで車でこうだよと、全部時系列的に1枚にすれば、もしかしたら素晴らしいものになるかもしれませんので、検討させていただきます。

議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

8番(中島里司) 町長ですから、町の中全体を見ておられるので、そこまで到達するだろうと思って、当然のことだというふうに思っています。今、広げてというか、町長は縦に長く説明していただいたと思っています。広げないで。それからいくと、1枚でもしつくれたとしたら、今度内容の問合せがあったときに、その中身に1つ1つの課に割り振らないで、1つのところで受け答えできるようなチーム編成はできないでしょうか。

議長(加来良明) 町長。

町長(高薄 渡) それもできるように検討してみます。

議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

8番(中島里司) これで終わりますけれども、私がお話申し上げたのは、町の状況うんぬんではなくて、せっかくいろんなことをやっている、素晴らしいことも多々あると思います。そういうものをしっかりした平面発信だけではなくて、立体発信できるような組織をぜひ作っていただきたいし、窓口は企画でもいいんですが、そのなかにそういうものに対して精通した人をしっかりしたかたちで配置するなり、託すなり、そういう方法を今一度、人事の部分にまで触れる部分があって謁見かもわかりませんが、組織的なものとして、当町に今一度理解をしていただきながら、ちょうど来年4月には組織、前にお話したときに1年かけてうんぬんというお話もありますから、それに合わせて検討していただきたいと思うのですが、そのへんについていかがでしょう。町長の答弁によって、質問を終わらせていただきたいと思います。

議長(加来良明) 町長。

町長(高薄 渡) 先般、お話をしておりますけれども、明年度は事務組織の見直しということで、考えさせていただきたいと思います。それと併せて、組織ではないですけれども、ちらっとご意見を頂戴したんですけれども、組織内だけのプロジェクトというのは意外と簡単なんですが、外側のをやるというのはどうするかというと、要するに、1回限りの会議だとか3回限りの会議だとかに出てきただけでは、なかなか理解できません。専門的に考えていただくには学識含めたなかで、最近取り出してきている顧問的なものを考える制度のところもたくさん出てきておりますので、そういったものも含めて考えていかなければならない時代に入ってきているのではないかなというふうにも認識をしておりますので、そのようなことは内部のほうをしっかりしながら、また外のほうのそういう有識者のご意見を問えるような形をとりながら、更に住民、一般の皆さまとの対応ができるような組織も必要になってくるかなと思いますが、当面、庁内の一部見直しをきちっとさせていただいて、そういう時系列的なもので1ヵ所、問い合わせのときには、住民の皆さんなり町外の皆さんにお答えできるような体制づくりをしたいと思っています。