平成26年第9回定例会会議録(12月10日_日程第12)
○議長(加来良明) 日程第12、意見案第10号、安全・安心の医療・介護の実現、医療・介護従事者の大幅増員と処遇改善を求める意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。
事務局。
○係長(渋谷直親) 意見書本文を朗読いたします。
安全・安心の医療・介護の実現、医療・介護従事者の大幅増員と処遇改善を求める意見書
平成26年成立した「医療介護総合法」は、国の公的責任を地方自治体と住民に転嫁するものにほかなりません。医療費抑制のため病床・病院を削減し、病院から地域に追い出された患者の受け皿は、地方自治体と住民の自助・共助でというものです。ただでさえ厳しい自治体財政と医療・介護従事者の人材確保困難の中で、地域の医療と介護を崩壊させかねないものと考えます。介護分野でも要支援者が利用できる訪問介護、通所介護などの保険給付を外し「全国一律の保険給付から、地域ごとの事業へ」と変容させることなどが盛り込まれています。限られた介護保険財政と人材の中でさらに自治体財政を圧迫することになります。
また、医療・介護の現場は現在も深刻な人員不足の中、長時間・過密労働で疲弊しきっています。医療・介護の崩壊をくい止め、安全・安心な医療介護を提供する上でも大幅増員と賃金改善が急務です。そして、診療報酬・介護報酬の改善なしには、増員も賃金・労働条件の改善もないといって過言ではありません。
以上の趣旨から、下記事項について要望します。
1、国の公的責任を自治体・住民に転嫁した医療介護総合法について、自治体・住民に負担をかけない対策を国の責任として講じること。
2、安心・安全な医療・介護を実現するため医師・看護師・介護職員を大幅に増やし、処遇改善の財源が確保できる診療報酬・介護報酬に改善すること。
3、国民(患者・利用者)の自己負担を軽減すること。
以上です。
○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。
木村好孝議員。
○4番(木村好孝) 意見案第10号の提案をいたしたいと思います。
ただいま、事務局に朗読をしていただいた内容に基づいて、特に自治体や住民に負担をかけない対策を中心とした3項目の意見の提出を求めるものです。
議員各位のご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) これから、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、意見案第10号、安全・安心の医療・介護の実現、医療・介護従事者の大幅増員と処遇改善を求める意見書についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、意見案第10号は原案のとおり可決されました。
提出先は、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣といたします。