北海道清水町議会

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平成26年第9回定例会会議録(12月10日_日程第5)

議長(加来良明) 日程第5、議案第100号、清水町都市公園等条例の一部を改正する条例の制定について、議案第97号、清水町野外スポーツ施設設置条例の一部を改正する条例の制定について、以上2件を一括議題とします。

 本案について、提案理由の説明を求めます。

 初めに、議案第100号について、都市施設課長。

 

都市施設課長(越井義樹) 議案第100号、清水町都市公園等条例の一部を改正する条例の制定につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 例規集は、第2巻7,141頁から搭載されております。

 今回の条例改正につきましては、本町に設置されておりますパークゴルフ場の使用料につきまして、無料化にすることに伴い、条例の一部を改正するものであります。

 本町には4カ所の有料パークゴルフ場が設置されておりますが、本条例におきましては、清水公園パークゴルフ場と下佐幌運動公園パークゴルフ場の2カ所の施設につきまして、有料公園施設として定められております。パークゴルフ場の使用料につきましては、他の公共施設の利用と同様、施設の利用者に対しまして施設の維持管理等の経費の一部を負担いただくということで、利用する人と利用しない人との公平性を図る観点から有料化を導入、平成14年度から徴収してきたものであり、有料化導入の経緯はありますが、近年、利用者、使用料につきまして減少の一途をたどっており、減少傾向が顕著であります。また、パークゴルフ場の使用料についての管内の状況といたしましては、使用料の徴収にかかります経費との費用対効果なども考えられますが、他町村では無料化とする傾向があります。十勝管内におきましても、年々無料化施設が増加してきていますことから、利用者等からも利用の拡大を図るためにも使用料の無料化や提言について、意見・要望等をいただいているところであります。

 パークゴルフ場の使用料につきまして、そういうこともありまして、課題として捉えてきたところでございます。

 十勝管内の無料化とする傾向や使用料徴収にかかります委託経費を考慮いたしまして、本町のパークゴルフ場の使用料につきまして、気軽に来園できる、利用しやすい施設としてパークゴルフを一層気軽に楽しんでいただくため、利用の拡大を図るため、本町に設置されております4カ所すべてのパークゴルフ場の使用料につきまして、町民の方、町民以外の方ともに、平成27年度から無料化とするものであります。

 議案説明資料の17頁からになります。

 清水町都市公園等条例の新旧対照表を参照いただきたいと思います。

 パークゴルフ場使用料について、無料化することに伴いまして、有料公園施設と定めております別表1の表の中の清水公園パークゴルフ場と下佐幌運動公園パークゴルフ場の2つの施設を削除し、また有料公園施設で使用料を定めております別表第3、2番のパークゴルフ場施設使用料の部分につきまして削除するものであります。

 以上が条例の一部改正の内容であります。

 なお、附則といたしまして、この条例は平成27年4月1日から施行するものであります。

 以上、提案理由の説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

議長(加来良明) 次に、議案第97号について、社会教育課長。

 

社会教育課長(山下清美) 議案第97号につきまして、ご説明を申し上げます。

 この条例につきましては、清水町野外スポーツ施設設置条例の一部を改正するものでございます。

 提案理由の説明としましては、ただいま都市施設課長が説明しましたとおりの理由でございます。管内の無料化傾向、そういった部分を視点におきまして、来年度から無料化したいというものでございます。

 なお、施設につきましては、体育館前のパークゴルフ場、それから御影のパークゴルフ場を無料化にするものでございます。

 新旧対照表の関係につきましては、議案説明資料14頁をお開きいただきたいと思います。

 この14頁にありますように、今回の条例改正につきましては御影のパークゴルフ場、清水町体育館前のパークゴルフ場、この使用料部分第7条の項目を削るものです。また、それに伴いまして、別表第2に掲げております、それぞれの料金についてはすべて削除しまして、無料とするものでございます。それから、施設の管理、体育館前のパークゴルフ場につきましては、今と同様の施設管理を行いまして、無料化にあっても同様の整備をしながら利用者が不便の無いよう、今と同様に使えるような整備体制は進めてまいりたいと思っております。

 以上、説明とさせていただきます。

 

議長(加来良明) これより、一括して質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 8番、中島里司議員。

 

8番(中島里司) 共通しているわけですけれども、内容についてうんぬんということではないんですが、これにつきまして、無料ということの説明が利用者が減ったからという、どうも私抵抗があるんです。これは、担当が公園的な発想と社会スポーツ的な発想、2つの条例ですから、どっちが解釈するかは別として、当初、有料化するときに、私は基本的に反対をしてきたものです。有料化に対するものはすべての部分で。ですが、その当時は、受益者負担ということが全面に出て、すべての施設で有料化になったわけです。当然、これは民主主義の社会ですから、そうなったらそれに対して私はその当時の立場で協力をしていくというのが、建前としてもっていました。今回、議会でもいろいろ質問があるわけですが、どうも引っかかるのは、利用者が減ったから無料化するという説明に、どうも私は納得ができないというか、腑に落ちないんです。当初の有料化とここの無料化に至るまで。私は無料化を反対しているんじゃないんです。しっかりした考え方をもっていただかなければ、特に社会教育施設に関わる施設の使用については、有料化になっているわけですから。今後、これを利用者が減ってきたから全部無料化にしていくのかと、これは実は社会教育団体の一部に、そういう不安があるんです。「使用者が減ってきたら無料化になっていくの」と。そのへんの把握の仕方がどうも説明の中にない。私は無料がだめだと言っているんじゃないんです。ちゃんとした道筋をもっていなければ、今後、他の施設利用に関しても町民がある部分では期待をする部分があるんです。ですから、今、都市施設課と社会教育ということですが、説明を聞いていると福祉施設的な発想ではないかなと。今までの条例はこういうふうになっていましたけれども、改めて無料化にするときに、所管はそう簡単には変えられないかもしれませんが、発想は福祉的な部分で、枠がないので誰でも出入りできるんです。事前に申し込まなくても人がいないホールからでもスタートできるのが、パークゴルフ場です。すごく、そういう部分ではちょっとした軽スポーツ的な健康づくりには非常に役に立っているだろうと、私はそういう理解をしています。であれば、その線で役場庁内でしっかりとそういう意識をもって無料化なんですよと言っていただいた方がわかりやすい。私はそういう考えです。無料化を反対するわけではないです。ただ、今後、社会教育施設に関わって、そういう事情があったら料金改定等、改定時期があるようですが、無料なんていう発想を今後考えていくのかというふうに思いますので、まず1点目に、町の考え方として位置づけを、しっかり福祉的なものという意識を皆共有して持っていただきたいと思います。そのへんについてはいかがかということで1点目お聞きいたします。

 

議長(加来良明) 答弁を求めます。

 教育長。

 

教育長(伊藤 登) 質問にお答えしたいと思います。

 当然、健康増進も含めて考えてきたところでありますが、他の社会体育施設につきましては、現在のところ65歳以上無料とか、いろいろと健康面に配慮したことで利用していただいておりますが、その部分についても利用者がたくさんいます。一般の方も無料の方が多いのですが、例えば高校生だとかいろいろな部分で無料の方が多いということでありますけれども、先ほど申しましたように、原則は受益者負担の公平な取り扱いということでありますので、その部分については、現在のところ、社会教育施設、体育施設を無料にするというような考えはございません。

 

議長(加来良明) 8番、中島里司議員。

 

8番(中島里司) 答弁を誘導する気はないですけれども、今、教育長にお答えしていただいた部分で、今後、他の施設については考えていないと、これはそういう認識で、私は有料化は賛成ではないんですが受益者負担という、これからスポーツをやっていくのに、すべてただなんていう時代は終わっていると、他の町村のいろいろな会議で、私は直接出ているわけではないですけれども、間接的に聞いた限り。今、体育協会でも元気塾などをして、半年で7,000円くらいの負担を父母に持っていただいて、スポーツ嫌いな子をやっているという話で、意外と評判がいいと。負担額ではないんです。中身なんです。それからいったら、教育長が社会教育について、今後、受益者負担という基本的な原則は貫くというお話ですから、逆に言うと、それがいいか悪いかは別として、1つ芯をとおしていただきたいというふうに思います。ただ、健康づくりではないんです。教育委員会は第1にスポーツ振興なんです。スポーツを愛する同好者などを増やすのが教育委員会の役目で、健康づくりは部署が違うんです。それが出てくると、福祉的な発想で無料などが出てくるから筋をとおした考え方を内部で持っていただきたい。そのへんは庁内会議等で、今後の全体の考え方として、機会があれば庁内会議で検討していただきたいと思うんですが、そのへんはいかがでしょうか。

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 使用料の今後についてということでございます。

 使用料改定にあたりましては、それぞれの関係者を集めて検討して進めます。ご存知のように平成14年から行革進めまして、一時は基金が底をつくということで進めてきて、いろいろ町民の理解を得まして、この間もお話しましたけれども、30億円を超えるようになりました。これから、いろいろな施設改修等を含めることを考えると、それは貴重な財源となってきます。それと、教育委員会の方から施設の使用料について、公平な原則はとっていくと、これは大原則だと思います。特に、今回、パークゴルフ場を無料とさせていただくことにつきましては、中島議員もおっしゃいましたけれども、やはり健康増進、誰でも好きな時間に使用ができると。体育施設の場合には、ある程度事前に申し込みをして専有します。そうなると、他の人が自由に使えないということもあって、料金をいただくということがベストかと思います。特に、パークゴルフ場の場合は、最近、町民趣向から健康増進に変わってきているような気がします。そういうことがありまして、他町村の状況や費用対効果もありますけれども、ここでどれだけ医療費が減額されたとか、数字では申し上げられないのが残念なんですが、効果は出ていると思います。そこらへんで、施設専用の部門と健康増進の部門とをある程度わけて検討していくことになります。

 平成27年度中に検討して、平成28年度で改正をしていきたく、予定をしております。

議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

議長(加来良明) これより、一括して討論を行います。

 討論はありますか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

議長(加来良明) 討論なしと認めます。

議長(加来良明) これより、議案第100号、清水町都市公園等条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第100号は原案のとおり可決されました。

議長(加来良明) これより、議案第97号、清水町野外スポーツ施設設置条例の一部を改正する条例の制定についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

(賛成者起立)

議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第97号は原案のとおり可決されました。