平成26年第9回定例会会議録(12月4日_日程第2_一般質問 佐藤幸一議員)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をいたします。
私は、平成23年1月に議会議員に就任させていただいて以来、今日まで町民から寄せられました意見などを参考に、質問や提言をさせていただいてまいりました。昨年7月から制度化された住宅リフォーム奨励金制度は、私が地域経済対策として2回質問させていただいたものであり、明年度から要請されておりますパークゴルフ場の無料化も町民の皆様の切実な願いを受け止めていただいた結果と思うしだいであります。
それでは、通告に従って順次質問させていただきます。
1番目は、町内公園の遊具整備についてであります。町内には数多くの公園が整備されておりますが、子育て中のお母さんたちから公園の遊具が少なすぎるとの話がございました。確かに、見てみますと遊具の種類は少なすぎます。子育て支援の一環として、特に噴水があって、多くの町民や子どもたちが集う中央公園の遊具を充実していただきたいと思いますが、町長の考えを伺います。
次に、独居老人に対する見守り対策について伺います。一人暮らしの高齢者、いわゆる独居老人が急激に増えてきております。もちろん、一人暮らしを希望して生活している方もおられます。しかし、事情はどうあれ、病で倒れ、その発見が遅れて重大な事態に発展するケースもあります。独居老人が生き生きと暮らしていける町にするため、地域コミュニティーを醸成し、地域の連帯感を高めていくことが重要であります。地域コミュニティーに関する組織を設立し、独居老人を見守っていく必要があると考えますが、独居老人に対する見守り対策をどのように展開していこうと考えているのか伺います。
3番目は、町の表彰制度について伺います。過日、こんなことがありました。ある一人暮らしの高齢者宅に新聞を配達している方が、その家の新聞が数日間溜まっていることを不思議に思い、その住宅の大家さんに連絡をいたしました。さっそく大家さんが訪ねてみると、家の中で倒れておりました。その方は、すぐに救急車で病院に搬送され、一命を取り留めたということです。これは、人命救助であり、町の表彰条例に基づく、善行賞に値すると思います。しかし、こういった活躍をした方々を町が把握することは非常に困難です。そこで、特に善行賞などは町民から推薦をいただき、目立たないところで活躍している方を顕彰してはどうかと考えますが、町長の考えを伺います。
最後に、十勝清水駅の跨線橋対策について伺います。この問題は、私が平成24年3月、平成25年6月、9月と3回にわたって質問してまいりました。明年1月に議会議員の任期満了を迎えるにあたり、私の締めくくりの質問として伺いたいと存じます。
今までの町長の答弁は、国庫補助により事業実施を行っていきたいが、小さな駅舎では実現が難しい。そこで、過疎債による事業が行えるかどうかを検討したい旨を答弁されておりました。昨年9月の定例会の答弁では、今までの要望から協議事項に持っていくと言われております。そこで、あれから1年以上が経過いたしましたので、次の3点について伺います。
1点目は、過疎債対象の事業となりうるのかどうか。
2点目は、現在のJRとの協議状況について伺いたいと思います。
3点目は、その協議状況を踏まえ、実現の見通しについて伺います。
以上、ご答弁お願いをいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
町長。
○町長(高薄 渡) 佐藤議員の質問にお答えいたします。
まず、町内の公園の遊具についてでございますが、中央公園に多く求めてはどうかということでございます。ご案内のように、公園は都市公園法に基準される区分わけがございまして、街区公園として11ヵ所、近隣公園、地区公園、総合公園となっておりまして、全部で21カ所町内に設置しております。それぞれの公園は面積的に少ないのでありますけれども、総合公園は面積が大きく、町民の皆さんが全体で使えるような休息・遊歩道といったものが設置目的になっているしだいであります。
そういう中で、遊具の問題でありますが、それぞれの公園に設置しておりますが、面積や危険度も含め、一般的な安全的な遊具ということで設置しているところでありますが、年数も経っておりますので、毎回点検をしながら、塗装を繰り返しながら進めてきている状況であります。
今のお母さん方は車で移動するというようなことから、自治体では公園は公園として残すけれども、遊具の方を集約していくべきではないかという町村もあります。私も、先般、総合計画で遊具についてヒヤリングをしておりまして、担当課と協議をしています。私としましては、できれば御影に1カ所、清水に1カ所、大きく遊具を置いた方がいいのではないかと、そういうことが他町村からも子どもたちや親子で呼んで、交流の輪が拡充するのではないかということを担当課にお話をしました。そこで、そういう方向で、これから小公園、街区公園といったものには、ただボールを蹴って遊べるようなものにして、できるだけ安全管理ができて、多くの人が訪れるようなものの設置を考えていくべきだということでおりますので、そういう方向を進めさせていただこうかなと、このように思っております。
ただ、そこはものすごく小さくても活用されているということであれば、意見を聞いて、そこの部分は残しておくという部分も段階的にあるかと思いますけれども、できれば多くのものを集約して、起債事業なり、他の補助事業なりを使いながら、そういうことを考えていきたいなとこのように思っております。
独居老人の見守りの対策でありますが、現在、人数的には申し上げなくてもおわかりかと思いますが、さまざまな対策をしているところであります。民生委員の方については、当該地区の該当世帯の安否確認などを、町内6事業所とは高齢者の見守りと玄関や新聞、配達、郵便を含めながら、こういうことをしているところであります。一番身近なのは町内会なんです。やはり、町内会や農事組合といったところで力を発揮していただかないと、これはなかなかできません。住民活動なんです。ここがまだもう一歩進めていかなければならないことだろうと思いますので、独居や高齢者、認知症の方々にしっかりやっていただかないとできないということでございますので、今、地域の包括ケアシステムを去年から取り組んでおりますが、今年も試行的に取り組んでいこうということで、社会福祉協議会等とも話をしているしだいでございます。
次に、表彰制度でありますけれども、現在の表彰につきましては、毎年基準日が10月1日でございます。7月末までに該当者の調査を行ったり、あるいはお聞きしたりしながらやっているわけであります。該当すれば必ず表彰になります。ただ、私は表彰規程をもう少し見直してくれと総務課に命じております。それは、かつては各種委員にしても長い年数で任をしていたわけでありますが、今は、何十年もやるなんて考えられません。ですから、やはり10年なら10年単位くらいで少し年数を下げてやるべきではないかということで、管内の調査をしていただいていたわけであります。実行面にどうするかということで、今、考えてまいりたいと思っております。
善行賞についても、開町記念日にやるかどうかについては、そこでしなくても該当することになればやりたいなというふうに考えているしだいでございます。
次に、十勝清水の跨線橋でございます。これは大変難しい問題でありますが、先般も言ってまいりましたことをお話しようと思いますけれども、その後、JR側から試算表を提出してくれるということでございましたけれども、未だに提出がされておりませんので、担当の方からそのことを申し上げましたところ、JRとしては、今、いろんな面での対策をやっているところでありまして、上司の共有するところまでに至っていないということでございます。更に、12月の議会を終えたらそちらの方に出向いて、内容をよく聞いてまいりたいなと思います。なお、跨線橋そのもののことでありますけれども、国庫補助というのは、JRが設置するというかたちになるわけでありますから、JR側が国の援助を得てやっていくと。私どもとしては、ユニバーサルデザインの方でやっていければという、両方を兼ねているわけですが、JRの意向が強くなければならないわけであります。そういう面で努力を積み重ねてまいりたいと考えているところであります。
過疎債につきましては、JRには該当になりませんので、ご理解いただきたいと思います。
協議の方は、そういうことで、鉄道事業本部長や工務専任部長などに改めて要望をしてまいります。そのことについて、釧路の方からもまいりますので、常に訴えていきたいと思います。
実現の見通しについては、非常に難しい問題がありまして、先ほども言いましたように、JRの計画に組み入れてもらわなければできません。そういうことで、協議を強めていきたいと、このように考えているところでございます。平成20年からそれぞれ要望をしてまいりましたが、いまだにその回答が出てないのは、非常に残念でありますが、さまざまな機関を通じて、今年の7月31日は政権政党の地域センサスにおいて、政策要望もしっかり出させております。それは、平成24年のときもしっかり出させておりますので、両方とも党としては聞いていると思いますので、それぞれ懸案事項について努力をしていただくようにお願いを重ねていきたいと思っております。
○議長(加来良明) 質疑を受けます。
3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 1番の遊具でございますが、清水1カ所、御影1カ所、皆さんの要望が強いわけでございますので、ぜひともお願いをしたいと思いますが、今一度答弁をお願いいたします。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) まだ、確定的なものではありませんけれども、住民にご意見を頂戴して、できれば集約をして楽しい遊具を子どもたちや親子さんたちに利用してもらえるように、またよそから来ても楽しいなと言われるような遊具の設置をしていくことを、町民の皆さんとともにお話を伺いながら進めてまいりたいなと思っております。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 独居老人の見守り隊なんですが、各町内会では見回ることをやっております。しかしながら、けがなどは緊急通報システムで対応できますけれども、突然の病では無理で、時間のかかることだと考えますが、一日も早く独居老人が安心して暮らせる組織づくりに取り組んでいただきたいということですが、町長の決意をお願いいたします。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) このことについては、社会福祉協議会を通じましても町内会にお願いをしているんです。ですから、できているところはあるんです。ですから、そういうところを例題として町内で話し合いをしてもらわないとなりません。そういうことをずっと続けて言っておりますが、先ほど申し上げましたように、地域ケアシステムというものを構築していくということで、間に合うということなります。そうすると、どうしても行政側が「役場でどうしてくれるんだ」と、常にこうなるわけです。本来は、自発的にやっていただくように、社会福祉協議会の助成金制度を利用して、わが町あたりはそういうことをやっていますけれども、社会福祉協議会にいろいろな基金を供出していただいているわけですから、それを活用して制度としてやっているので、まずは、そういうことを活用しながらやっていくことが必要です。一つひとつ地道にやるしかないだろうなと、こういうふうに思います。
ただ、さっき言ったように、システムをつくってあげるということは大切であろうと思いますので、そういうことで進めさせていただきます。
○議長(加来良明) 質疑よろしいですか。
3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 表彰制度なんですが、私たちがわからない中で、そういうことも進んでおります。先ほども申し上げましたように、新聞配達の方が人命救助になっているということでございますので、そういった方々を表彰してもらえれば、まだまだ助かる人が多いのではないかと考えますが、今一度、町長の考えをお聞きしたいと思います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 該当すれば、それに準じてやりますけれども、そういう方々からのお知らせがないので、それが把握できないんです。ですから、そういうことなんです。もし、知っていれば総務課に言っていただければ、総務課の方でそれと照らし合わせて、本人とも面談をして、あるいは地域の方と面談をしてやっていくなど、いっぱい方法はあるんですけれども、役場の方で見つけなければできないというところが問題なんです。そういう意味で、皆様最後の議会でございますから、私は何回も強く訴えているのはそこなんです。そこを議員さんが実行していただくように、皆さんにもお願いしたいなということを申し上げます。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) それについてはお知らせ版や広報しみずなどに載せて、そういうことをお知らせいただきたいということを周知していただきたいんですが、そのことについてどうですか。
○議長(加来良明) 総務課長。
○総務課長(小笠原清隆) 今、対象者の把握につきましては、各課に照会をかけて把握しているということを先ほど町長の方からご答弁させていただいたところなんですが、把握の方法につきましては、きめ細かく把握できるようないろいろな方法を考えていきたいと思います。
よろしくお願いします。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 跨線橋対策なんですが、過疎債がだめだということでございます。町の事業として実施する考えはございませんか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 簡単にお答えします。
町の事業としては取り組めません。相手方は鉄道法によってできないことになっておりますので、ご理解願います。
○議長(加来良明) 3番、佐藤幸一議員。
○3番(佐藤幸一) 跨線橋の問題については、高齢者や障害者のお願いは本当に切実です。帯広市の病院に通うのにも汽車が最適な方法だと思いますので、できればそういうことに向けてお願いをしたいんですが、町が全面で取り組まなければ実現は難しいと思います。町長の公約の1つにもあったはずでございますので、町長の任期中に解決する考えはあるのかどうか再度伺います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先ほど申し上げましたように、私の方で数年前に全額出させていただきますので、これを設置するように認めていただきたいと申し上げましたら、これは国土交通省との関わりになるし、それは無理ですというお偉い方からのお話でございますから、役員でございますから、それはとてもできないということでございます。
先般も私の方で担当者を連れてお話を申し上げましたけれども、それもだめだということでございますので、ご理解いただきたいと思います。あと2年間ありますけれども、皆様方にご支援いただいて、一生懸命努力させていただきたいと思います。
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○議長(加来良明) ここで、町長より先ほど3番、佐藤幸一議員の質問に対して答弁漏れがありましたとの申し出がありましたので、ここで受けます。
町長。
○町長(高薄 渡) 先ほど質問を受けた中で跨線橋の問題でありますけれども、町長どうなんだということでございましたので、私の考えを述べさせていただこうかなと思って追加のところで言おうと思ったんですが、足の痛みでやめてしまった経過がありました。
実はこういうふうに考えているんです。今、御影にバスが行っているんですが、それを利用するのに不便だという声も聞いています。やっぱり清水から行った方がいいという。そこにかかる費用は別として、その部分を十勝清水駅を主に考えて、お手伝いをする人を嘱託もしくはボランティア、それから組織があればそちらの方に支援をして、乗り降りのサービスをJRの方で許してくれるかどうか。今、病院でも病院ボランティアというものがあるんですけれども、そういうかたちが生まれているので、そういう方法ができないものかということを考えているわけなので、そのことも追加して答弁したいなと思ったのが、ちょっと抜けました。先ほど、公約と言われていたものですから、2年の間にそれは実現して、12月に行きますけれども、その見通しがずっと先だということになれば、この間にやらざるを得ないのではないかと思います。便利屋さんでもいいです。誰か手助けをする人でもいい。そうしてお助けしてあげたらいいのではないかなということで答弁させていただきます。
○議長(加来良明) 佐藤議員に申します。ただいまの答弁に特に質疑があれば受けたいと思います。
○3番(佐藤幸一) ないです。