北海道清水町議会

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平成27年第2回定例会(3月10日_日程第7)

 

議長(加来良明) 日程第7、教育行政執行方針について、教育委員会委員長より平成27年度教育行政執行方針を述べていただきます。

 教育委員会委員長。

 

教育委員長(三澤吏佐子) 

Ⅰ はじめに

 平成27年第2回清水町議会定例会の開会にあたり、清水町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。

 4月1日から施行される、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」に伴い、教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、町長部局との連携を強化してまいります。

 清水町教育委員会といたしましては、教育理念を「心響」、実践指標を"しみず「教育の四季」"とし、町民総ぐるみで「心かよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。

 

Ⅱ 学校教育の推進

 確かな学力、豊かな心、健やかな体を育むため、バランスのとれた教育を進めてまいります。

 本町を愛し、優しさと勇気を持ち、地域の発展に貢献できる子どもを育てるため、学校における全ての「教育力」を結集し、「学校力」を高め、子ども一人ひとりが意欲的に学びあい、可能性を伸ばす教育を推進してまいります。

 また、学校施設の整備に努めてまいりますが、本年度は施設の老朽化により清水中学校の大規模改修事業を実施してまいります。

 

1 しみず「教育の四季」の推進

 清水町の厳しくも美しい自然の中で、家庭・学校・地域が一体となって感性あふれる表情豊かな子どもを育てるために、"しみず「教育の四季」"を宣言してから10年を迎えます。

 この取組を、教育の今日的課題を解決するための本町の特色ある活動として実践してまいります。

 

2 確かな学力の育成

 分かりやすい授業を展開するために、教職員の授業力の向上に向けて校内外の研修体制の充実や指導方法の工夫改善に努めてまいります。

 また、学ぶ意欲を高め、学習習慣を身に付け、思考力・判断力・表現力など「生きる力」を育成するための学習活動の充実を図ってまいります。

 さらに、教材や備品、学校施設の整備を行い、学びの環境の充実に努めてまいります。

 

3 学力向上支援プランの推進

 全国学力・学習状況調査などの調査結果で明らかになった成果や課題を踏まえ、学校での授業改善の取組などに活かしてまいります。

 また、学習習慣の定着や生活習慣の確立など家庭教育にかかわる面も多いことから、学校と家庭との連携に努めてまいります。

 

4 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進

 生命を大切にする心、思いやりの心、感謝の心、互いに支え合う心など、子どもたちの規範意識や倫理感を育むため、家庭・学校・地域が一体となって、発達段階に応じた道徳教育や、奉仕・体験活動などの推進を図ってまいります。

 なお、いじめについては、「いかなる理由があろうと、人間として絶対に許されない」という認識に立ち、その未然防止、早期発見、早期対応に努め、命を大切にする指導や教育相談、スクールソーシャルワーカーの活用を充実してまいります。

 また、子どもたちの活動の源となる体力の向上や、健康の増進について、学校の教育活動全体での指導と合わせて家庭や地域との連携を図ってまいります。

 

5 子どもの安心・安全教育の推進

 子どもたちが事故や事件に巻き込まれないように安全教育を進めるほか、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの協力を得るなど、保護者や地域ぐるみの取組を推進してまいります。

 また、防災教育や情報モラル教育につきましても、子どもたちの発達段階に応じ、家庭、学校との連携した指導を図ってまいります。

 

6 特別支援教育の推進

 特別に支援を必要とする児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努め、特別支援教育支援員の配置などにより支援体制の充実を図るとともに、関係機関との連携を推進してまいります。

 

7 幼保小中の連携の推進

 幼児と児童との交流活動や教師など関係者の連携した取組により、なめらかな接続を進める幼保・小の連携は重要と考えております。

 なお、昨年度から実施している小学校低学年からの外国語活動につきましても、幼稚園、保育所と連携した活動を実施してまいります。

 また、教育課程の連続性を踏まえ、小学校と中学校の連携についても進めてまいります。

 

Ⅲ バスの運行及び学校給食の運営方針

1 スクールバス等の運行

 スクールバスにつきましては全路線を運行委託していますが、引き続き遠距離児童・生徒の通学手段として安全な運行に努めてまいります。

 また、本年度も中型バス1台の更新を行ってまいります。

 

2 学校給食の推進

 学校給食につきましては、地元産の食材を多く利用したメニューを取り入れ、子どもたちが食に興味や関心を高められる食育活動を進めてまいります。

 そして何よりも安全で信頼される、学校給食を提供するよう努めてまいります。

 

Ⅳ 社会教育の充実

 町民が充実した生活を送るため、学びの環境整備に努めるとともに、それぞれのライフステージに応じた多様な学びの場を提供し、学んだ成果をまちづくりに生かすことができる社会の実現を目指してまいります。

また、文化センターにつきましては、耐震診断の結果を受け、施設改修に向けた検討を行うとともに、町民野球場を本年度から2か年で改修し、町民水泳プールにつきましては改築に向け、基本設計を行ってまいります。

 

1 社会教育活動の推進

 各種活動団体の情報を発信し、団体活動の活性化を図るとともに、公民館講座の充実に努め、学ぶ意欲を引出し、いきいきとした地域社会に繋がる事業を展開してまいります。

 公民館につきましては、町民の皆さんが気軽に利用していただける社会教育活動の拠点として、その運営に努めてまいります。

 

2 文化芸術活動の推進

 町民一人ひとりが心豊かに潤いのある生活を送るため、子どもから大人まで、文化芸術に触れる機会並びに芸術鑑賞の場を提供するとともに、伝統文化の継承に努めてまいります。

 

3 スポーツ・レクリエーション活動の推進

 各年代やそれぞれの体力に応じた、「町民一人1スポーツ」を目指し、スポーツ推進委員並びに関係機関の協力をいただきながら、町民の皆さんの健康づくりを推進してまいります。

 

4 図書館の運営

 地域の情報の拠点として、住民の生涯学習の支えとなるように、また町民の読書要求と学習意欲に応えられる資料を収集・提供してまいります。

 子どもたちの読書活動につきましては、学校図書館との連携を深め、移動図書館を通じて多くの本に親しんでもらう機会を提供し、読書サービスの充実に努めております。

 しみず「教育の四季」推進協議会で、毎月19日は「読書の日」と定められましたので、図書館でも本にちなんだ「読書の日クイズ」など、色々な世代に、本に興味を持ってもらえる事業を展開し、「町民のふれあいの場」としての図書館を目指してまいります。

 

Ⅴ むすびに

 以上、平成27年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。

 本年度も本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げま

す。

 

平成27年3月10日

清水町教育委員会 委員長 三澤 吏佐子