平成27年第2回定例会(3月12日_日程第3_一般質問 佐藤幸一 議員)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をいたします。
私は、このたびの町議会選挙において、後援会の皆さまや町民の皆さまのご支援により再び議会に送らせていただきました。私に寄せられた町民の皆さまの声を大切にし、町民の皆さまと約束した安全で安心のまちづくりに向けて議員活動を続けてまいりたいと考えています。
それでは、通告に従って2点について伺います。
まず、高校生の医療費無料化について伺います。高薄町長は、一昨年から中学生以下の医療費の完全無料化を図り、子育て支援を行っています。中学生までの医療費無料化は、2014年の資料によると全国で40%、696自治体が実施し、高校生までの医療費無料化は全国で39自治体が実施しています。南富良野町では、平成23年8月から在学中であれば22歳までの医療費無料化を行っています。財政的な問題もありますので、清水町がそこまでとは言いませんが、高校生までの医療費無料化は子育て支援の更なる拡充と清水町への移住を促す一つの大きな魅力になると思いますが、町長の所信を伺います。
町内の高校生は250名前後かと思いますが、高校生の人数と医療費の総額を入院、通院別お聞きします。
そのうち、被保険者が負担している医療費はいくらになるか伺います。
次に、JR十勝清水駅跨線橋対策について伺います。この件は、今回の議会議員選挙で、多くの高齢者の皆さんから実現に向けての声が寄せられています。列車を利用して通院や旅行に出かける方には、一日でも早く実現されることが望まれています。私は、昨年12月定例会でも質問をいたしましたが、その後のJR北海道との協議内容と今後の見通しについて伺います。
以上、前向きな答弁をお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
町長。
○町長(高薄 渡) 高校生の医療費の無料化でございますが、今、ご質問のように小中学生までの無料化も全国的には全部いっていないなかで、当町は踏み切っているわけですが、大変喜ばれています。高校生全体になってきますと、概数で230名ほどいます。そういったなかで、医療費の無料化ということになりますと全員がかかるわけではありませんが、かかったとしたら財源的にはかなりの額になります。
現在、中学生まで無料化した部分も子育ての一つとし、健康予防、病気の早期発見、幼保などの幼児の子育ての部分に大きく寄与していまして、その部分を含めますと順番的にいかなければならないかなと思っています。将来的にはそれを検討する必要があるので、地方創生の問題もありますので、少し考えていかなければならないと思います。国からの助成措置があるならばただちに取り組みたいと思っています。
現在、小中学生だけで1千万円を超えていて、それにプラスして高校生もとなりますと、3割を見るわけですから820万円程度になりまして、1,900万円近くになるかと思います。そういったなかで、どうするかということになります。とりあえずは、平成27年度の総合計画を練っていくなかでのかたちは考えておりませんでしたので、もう一度検討してまいりたいと考えているところです。実施時期については別問題ですが、超高齢者などいろいろと相対的にも見なければならないので、限られた財源の中で、その部分だけということにはなりませんので、全般的な中でバランスの取れた中で考えなければならないと思っています。
先ほど、高校生の人数と医療費を申し上げました。
また、入院、通院別では、入院した場合は自己負担が820万円程度のうち270万円、それを除いた五百数十万円が入院以外となります。入院と通院別にお答えをいしました。もし、欠けているところがありましたら再質問のときにお答えしたいと思います。
次に、JRの跨線橋です。昨年もご答弁させていただきました。現在まで、農村部の鉄道駅のバリアフリー化の推進として支援制度ができないものかということで、強化を求めてまいりました。これは、JR北海道だけではなく、国にも要望しているところです。そういった中で、先般、JR側からおおよその数値をいただきました。方法論はいろいろありましたが、お願いに行ったときには、従来は「1番ホームをつくってください。」と要望したときには、「1番ホームはできません。」、1番ホームをつくるには多額のお金を要するということで、どれくらいなのか。下を通ることは許されないことなので、上でやった場合はどうかということになりますと、エレベーターの設置というかたちになります。エレベーターとそれだけでは、バリアフリーにはなりませんので、バリアフリー化をやる場合には駅舎からすべて、駅前の坂になっているところから全部やらなければならないということになります。それは、とてもできませんし、3,000人の乗降客がいなければできないという話でした。できる方法はないものかということで、やったのがエレベーターです。例えば、ハーモニープラザの方からエレベーターをもっていった場合はどうするかとなった場合、改札の問題が出てきて難しいということから、JRの案で考えてみてくださいということになりました。エレベーター2基でやった場合、税抜きで約1億数千万円になりました。とてもとてもな話なんですが、その補助事業はできないかというとできませんということで、更に、ハーモニープラザ側に通路をつくらなければなりません。通路をつくって裏回りをしてつくらなければならないということになりますから、通路の部分は入っていません。このことは、課長が行っていろいろと協議をさせていただきました。その結果、つくらなければならないということなりました。そうすると、エレベーターまでいく通路に屋根をかけて、下は砂利道ではなく舗装にしなければならないとなると、数千万円かかり、全体で約2億円かかるのではないかということになります。
現在、どうしてできないのかというと、今まではJRで多くの事故があり、経営者も変わったので、遠慮したというところもありました。遠慮したからできなくなったのかということではなく、3,000人の乗降者確保や補助を受けてやらなければなりません。3,000人をどうにかできないものかということで、やっていましたが、そういう設置をした例がないということでございました。結局は、町が負担しなければなりません。
昨年、伊達市が新聞に出ましたので問い合わせをしました。結果、伊達紋別駅で市が全額負担ということになりました。したがって、JRとしては、伊達市が全額なのに清水町だけにはできないだろう。エレベーターをつけると更に保守点検も町でやれません。また、カメラを設置しなければなりません。カメラを設置すると、カメラを見ている人材が必要になってくるということで、非常に多額なことなので、課題がまだまだ出てきました。今後、どうするかということで、制度の改正を求めても相当時間がかかる問題です。
したがって、元に戻してバスの運行はできないかというと、コミュニティーバスの実績は1名しかいません。なぜかというと、列車の時刻改正によって御影駅も1番ホームから2番ホームに行かなければなりません。新得駅は特急は1番ホームに止まりますが、通学・通勤などのローカル線は全部2番ホームなんです。なので、階段を上がらなければいけないのはうちだけではないんです。JRとしては、そういうこともなかにはあるということです。申し訳ないんですが、国の補助がなければ難しいです。年払いで、毎年2千万円を10年となると、JRが一時全部負担してやってくれるのであればいいですが、JRそのものが国から入れなければならない補助があるなかで、とてもできません。そこで、他の方法はないかということで、この間会議をもちました結果、路線バスを復活できないかと。芽室町までつなげば、芽室町から帯広市へは常時走っていますから、清水、御影、芽室とできないかと考えているんですが、拓殖バスは帯広市から新得町を回っているんですが、清水町も通っているんですが、負担金が生じるんです。行っていなくても新得町まで。今度は新得町にも迷惑をかけるようになるので、確実にそこまではいっていませんけれども、そういうことで、清水町と帯広間の芽室町までつなげば、乗換になるかもしれないけれども、できないものかなということで、検討を加える必要があるのではないかということで、十勝バスの方に先般、ご相談を申し上げているというところです。その結果によって、費用対効果、将来的にどうなっていくのかということになっていくと、その方がむしろ効果的なものがあるのであれば、そういう方法で求めていった方がいいのではないかなという段階でありますので、今後の見通しについて伺っているなかでは、そういうふうにお答えをしておきたいと思います。
必ずしもすぐにはもっていけないかと思いますけれども、もう少し時間をお貸しいただきたいと思います。
以上、ご答弁させていただきました。よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 質問を受けます。
5番、佐藤幸一議員。
○5番(佐藤幸一) 高校生の医療費無料化につきましては、予算のあることですから、将来検討するということでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。
2番の駅舎跨線橋対策でございますが、いろいろご答弁いただきました。大変難しいというなかでご答弁をいただきました。もろもろ理由も聞かせていただきましたが、バスも検討しているというお話でございます。前回のときには乗降客の多い順番から点をつけるというようなJRの返答も聞いておりますし、いろいろ難しい面でいろいろお考えをいただいているのはわかりました。
提案でございますが、今、清水駅は車いすの方の対応はできないもので、車いすの方は新得から乗降しなければならないという状況でございます。当面の措置としていろいろな面でできないということでございますので、階段昇降機というものがございまして資料を集めてまいりました。値段までは確認できませんでしたが、こういったものをJRに要望できないかどうかを伺います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 今のお話ですけれども、それも一つの検討の視野に入れておりますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(加来良明) これで、本日の一般質問を終わります。