北海道清水町議会

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平成27年第2回定例会(3月16日_日程第1_一般質問 原 紀夫 議員)

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 8年間選挙がなく、4年前なんとか選挙になってほしかったなということを常々私は思っておりまして、今回の選挙はどういう結果が出るのかなということを含めて、非常に苦しんだ点がございました。結果的に3名の方が出馬をして、皆さんもご存じのように素晴らしい人材の方に入っていただいて、活発な議論がなされているということを非常に心強く思っているところでございます。私は、よもやの結果に終わりましたけれども、私もなかなか交代をするわけにはいかないという立場から、今後、残された4年間しっかりと議論をしていきたいと、このように考えております。

 今日、3問の質問をさせていただいておりますが、後段の2問につきましては、特に、今回の選挙を受けていろいろと考えているところがございまして、お尋ねをするわけでございます。時間的に1時間半たっぷりございますが、私の思いとしては非常に前向きな答弁をいただければ、すぐ終えてもいいという心境でございますので、答弁につきましては簡潔・明瞭、特に私が納得いくような答弁をぜひ期待をさせていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。

 1項目目、今年の予算、すでに皆さんご存知のように、昨年から見ると8%近い増加をしておりまして、総額で81億9,000万円という、13年ぶりの80億円台ということになっているわけであります。今後、補正予算も含めて、どういう事業が出てくるのかは定かではありませんが、しっかりと財政を立て直すという立場から考えてほしいなと、このように考えているところであります。特に、今回、清水中学校の大規模改修や消防庁舎の建て替え、公営住宅の建て替えなどの大型事業が増加している原因と考えておりますが、以下の項目について、新年度予算にどのように反映されているのかについてお尋ねをしたいと思います。

 全体の予算としては人件費が22%、工事費が12.5%、負担金や補助金については19.2%、それに委託料の8.4%を加えますと62%という高い数字になるわけでございまして、残りの数字は非常に少なく、また各事業等を行うなか、そういう面では厳しい予算だろうと私は考えているわけであります。

 さて、1問目の質問であります。町内の14か所で町民と町長のまちづくり懇談会が一昨年、町長は体調を崩されて入院されておりましたのでできませんでしたが、今年度は行ったということで、このなかで要望あるいは提案等も出ているかと思いますが、これらは新年度予算のなかでどのように反映させているのか、このへんについてお尋ねをさせていただきます。

 2問目であります。過去の議会等で私は必ず質問をしているわけですけれども、非常に前向きな答弁をいただいておりまして、その後、どういうふうになっているのかなということは、過去はあまり追求をせずにずっときておりましたが、一昨年あたりから私なりにいろいろと勉強をいたしまして、その経過についてお尋ねをさせていただいているわけであります。

 全般をとおして、どの事業がどうなった、こうなったということに深く入る気はありませんけれども、これらについてどのようなかたちで反映をさせているのか、このへんについてお尋ねをいたします。

 3問目でありますが、町長選を終えまして中間点にあるわけでありますけれども、以前の議会で選挙後に私がお尋ねをした際に、相手候補の公約について、半分近くの票を取っているわけでありますから、しっかりと受けて町政に反映をさせてほしいということでお願いをしてありました。町長も以前とは違って、非常に前向きな答弁をされていたということがあります。このことについて、どのような対応をされているのか、これについて、まず1問目にお尋ねをいたします。

 2項目目、社会福祉施設職員等の選挙活動ということでお尋ねをさせていただきます。社会福祉の施設等の職員と関係する役員等については、私は社会福祉の性格上、公共性が高いということから住民の福祉向上のための事業を行っているわけでありますから、国や道、あるいは町の支援を大きく受けて設備投資等を行っているわけでありまして、公共性の強い職場と考えています。地方公務員ではないということは当然わかるわけでありますけれども、職員あるいはこれらの職場に勤務する方につきましては、私は準公務員的な性格であるということから、選挙活動はやはり極力自粛をすべきではないかと思います。本町では過去の町長選をはじめ、本年実施をいたしました町議会議員選挙でもこのことについて、町民間では多くの批判が出ているということがございます。職員が個人的に選挙活動をするということについて、法的には全く問題はありませんけれども、そこにはしっかりとしたモラルが必要ではないかと考えます。多くの施設を抱えて、収容者も高齢化に伴って年々多くなっているという現状からみて、福祉施設に入所する弱者に投票を誘導、その他もろもろのことで問題が提起されることがあってはならないと考えます。福祉施設の投票等は厳正な取扱いにしなければ社会全体の公平性は保てないのではないか。したがって、こういうことを続けていくと、私は世論の厳しい指弾を受ける恐れがあると考え、今回、問題提起をしているわけであります。

 北村光明議員も投票行為そのものについて質問がございました。私と北村光明議員が質問をすり合わせてやっているなんてことは全くございません。偶然そのような方が出たということから含めても、町内のなかでもそういう意見があるということにご理解をいただきたいと思っているところであります。

 3項目目、公共工事の高落札率についてです。私は議会議員になってすぐの年にこのことについて質問をいたしました。以来、現在まで一言もこのことについては触れていないわけであります。本町における入札結果は、毎年町の広報紙によって町民に知らせているわけでありますが、予定価格に対する落札率につきましては、平成26年4月から10月までを見ても96件あるわけでありますが、大半が90%以上の落札率ということになっておりまして、96%以上を見ても60件近くあるという状況になっております。

 指名競争入札ということでありまして、競争原理が働いていないのではないかということは常々言われていたわけでありますが、私は議会で取り扱っていなかったという現状がございます。先ほどの鈴木孝寿議員の質問にもありましたけれども、地元企業の育成ということは当然必要なことでありまして、町民からこのことについて批判を受けることは当然ないわけでありますが、やはり指名競争入札という原理からして、町民から指摘を受けるということがないように施策を講ずるべきではないかと、私は考えています。一つの案として、入札監視委員会等を設けて、契約制度が公正かつ適正に行われているかどうかを監視してはどうかということを提供するわけでございます。多くの市では、これらが機能して、入札監視委員会等を設けているところがありますが、町村では数が少ないという認識はしてございますが、本町においてはどうなんだろうということで、問題提起をさせていただくしだいであります。

 よろしくご答弁のほどお願いをいたします。

 

議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

町長(高薄 渡) それでは、ご質問にお答えしたいと思います。

 1番目の新年度予算編成過程の(1)でございます。

 11月21日から12月17日まで、町内14会場で開催したところであります。第5期総合計画がスタートしてから今年で4年が経過しようとしているわけであります。

 まちづくり計画については範囲が広範囲であります。平成26年度まちづくりにあたって、私のテーマは「健康・医療・福祉・子育て」を次第といたしました。フリートークで気軽に懇談できるような懇談会ということになったわけであります。その他、各地域の課題をお聞きしまして、それが町政運営に反映するようなかたちをとったしだいであります。

 また、昨年からの人口減少問題を抱えまして、全国的な話題でありますけれども、本町での人口減少対策についても必要なことから、それなりの意見を頂戴するとともに、我々としてもどういうふうな方向でいくのかということを問いただしがありましたので、そのようなことも考えているわけであります。ご意見をいただいたことについては総合計画とのローリングも並行して進めておりましたので、事業化の検討、あるいはご意見をいただいたものが総合計画に入っているとか、そういうようなことがありましたので、優先順位をまた考えて、予算編成にもっていきたいということで考えてお話をしております。また、これから策定いたします地方創生戦略計画もありますので、その部分も含めてお話をさせていただいたところであります。 

 (2)ですが、これは年4回の定例会あるいは臨時会等前に各課に検討・取組状況を検討案件として計画書を出させております。議会の答弁で検討しますということについては、検討結果がどうなっていくのかということを計画書によって協議をするもの、例えばこの案件の緊急性についてすでに取り組んでいるか、あるは至急取り組む必要があるか、検討に時間を要するものであるか、現在のところ協議・調整するものもあるか、最終的に町長との協議が必要かを庁議で決定していくというかたちで質問の内容を伺っているわけであります。これは、以前、答弁をしていると思いますけれども、方向性や計画ということもしっかりしながら、考え方をまとめていく。それをまちづくりの指針とするわけであります。

 (3)ですが、公約を進めてまいりました。58~59項目の公約であります。達成率は81%ということでありますけれども、できない部分もあります。予算の関係もありますので、どの自治体でも公約を100%にはなかなかできませんけれども、次年度に伸ばす、後年度に伸ばすということをしながら進めているところであります。

 質問にありましたように、町民というのは多様な意見をもっていますから、そのなかで公平性、中立性、集約性、優先性すべてをしていかなければなりません。当然、公約だけが一番先にいけるかというとそうもいけない部分もあります。そういうなかで、例えば、住宅団地をまちなかにやりなさいよというご意見もいただきました。それは、農協さんの協力によってできるものであって、できなければ元々のところにやらざるを得なかったんですけれども、そういう状況になったとか、あるいはエネルギーの問題も研究し、バイオマス関係で今回も実施している部分もありますし、予防医療についても医療機関との調整をしながら検討・実施し、さまざまな対策をしております。

 当然、高齢者の社会参画でありますけれども、これは元気なお年寄りしか社会参画ができないのであります。参画の仕方はいろいろありますけれども、ボランティアや町内会、見守り隊含めてそういうことも考えているし、学校への協力やさまざまな教育、福祉、あるいは農村地区にも出ていけるような状況もあります。そういった面で、保育の部分や子育てと仕事の両立化などのなかで、延長保育、第2子の無料化、今年は小学校3年生まで第1子としないで、入所・入園しているものには第1子とする、医療費の無料化など、ほとんど同様なことです。極端に変わるのは町職員の民間投入をしなさいということです。ですが、技術面ですでに民間から入れていますし、福祉面でも民間からたくさん入れています。ですから、これらも全部やっています。Facebookは検討しなさいよと言ったけれども、前からやっていますけれども、なかなか進まない状況もあります。

 新婚世帯向けに1年間家賃を出すということですが、だんだん少なくなってきたのでちょっと休もうかということです。住宅団地をつくるということになりますと、用地がなかなかありません。住宅団地をつくるとなりますと、当然、インフラがかかります。道路やすべての上下水道ということになりますと、単価がどうしても高くなっていくということもありますので、そのような部分のところをどうするかということで、町有地の問題を検討させているわけであります。これもまた、今後実施していくことになろうかと思います。

 そういうような状況で、(1)の問題点を終わらせていただきたいと思います。

 次に公共工事の高落札率であります。簡単に申し上げます。管内の平均落札率は95%から96%です。指名基準は先ほども答えましたが、町内業者の推進・育成を含めた規定によりやっておりますし、予定価格を事前に公表しているということもあります。そういう面から考えましても、それなりの成果が出ているというのは、実際的にあります。

 したがって、平均では平成23年から平成26年までくると94.8%でありますから、管内の平均が95%から96%というので、そこより若干低いというかたちになろうかと思います。

 以上を申し上げまして、答弁とさせていただきます。

 

議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 選挙管理委員長。

 

選挙管理委員長(山本修一) それでは、原紀夫議員のご質問にお答えいたします。

 選挙活動については、公職選挙法の規定に基づき公正に行わなければならないものであります。公職選挙法で選挙運動を禁止されている選挙管理委員や公務員を除く選挙権を有する有権選挙人は、期間内であれば誰もが特定の候補者を当選させるための運動をすることができ、誰にも制限されるものではないと認識しております。

 今回の質問の社会福祉施設等の職員については、選挙に選挙活動の禁止などに関する規定はありませんので、なんら制限されるものではないと考えます。

 ただ、選挙における投票は、選挙人の自由な意思に基づき行わなければなりません。その意思を第三者が買収、勧誘するなどの行為は法律で禁止されており、あってはならないことと考えます。

 選挙管理委員会といたしましては、今後においても法律に基づき、公平・公正で明るい選挙が行われるよう、啓発運動を行ってまいります。

 以上、答弁を終わります。

 

議長(加来良明) 先ほどの町長の答弁の中で原紀夫議員の3問目の最後の入札監視委員会を設置してについての答弁漏れがありましたので、答弁を許可します。

 町長。

 

町長(高薄 渡) 大変失礼いたしました。

 最後の(3)番の入札監視委員会の設置であります。入札監視委員会はご案内のように入札及び契約の過程並びに契約の内容の透明性を確保するために客観的な審査を行う第三者機関でありますが、町村での設置は進んでおりません。なぜ進まないのかというと、不落や入札の取りやめなどの問題も生じているのも実態であります。そのようなさまざまな要件があるというようなことで、進んでいないのだろうと思います。

 そういう意味で、今後は動向を研究していく必要もあるだろうということで、考えております。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員

 

7番(原 紀夫) それでは、再質問を順次させていただきたいと思います。

 1問目で町長の言われていることはよく理解をいたします。本年のまちづくり懇談会も「健康・医療・福祉・子育て」をテーマで町民に問いかけをして、意見を頂戴したということであります。私もこの件については、御影と本町については時間が許せば必ず出るというようにしているわけであります。以前も町長にお話をしたことがありますが、たぶん、町長も私とそんなに遜色はないと思うんですが、より多くの皆さんに来ていただいて意見をもらうということを考えて開催をしているわけでありますけれども、御影は比較的多くいますが、本町にあっては0とは言いませんが、本当にごく少なく、町長に意見を言ってなんとかというような主体にはなかなかなっていません。私は、過去にもお話したかもしれませんが、「行きなさい」とよく言うんですが、「言っても何もしてくれない」というような話が返ってくることがよくあります。それはどういうことかと聞くと、「以前こういうことを言ったんだけれども、全然やってくれない」と、言えばやってくれると思っても間違いだし、これは難しいところで、先ほども言っておりましたが、町民が言うことを皆聞いていれば大変なことになるわけです。そのなかからこれはうちの町としてはやらなければいけないなということで、先ほど言われました庁議を含めて、役場全体のなかでしっかりもんで取り入れようという過程があるわけです。そういうことを考えると、私は新年度また同じようにやろうとされているのかどうかわかりませんけれども、これはちょっと方法を変えて、より多くの町民に来ていただいて、腹を割って話をしてもらうような雰囲気ではないと、今のようなかたちでは町長自身どうにもならないなと思っていると思うんですが、ここは考え直した方がいいのではないかと思うのですが、町長はどうですか。

 

議長(加来良明) 町長。

 

町長(高薄 渡) 非常に少ない人たちではありますけれども、大変貴重なご意見をいただいているわけです。1人が3人分や5人分の考えをもって言ってくるならば、少なくとも最少で最大の効果という言葉がありますが、素晴らしい意見になると私はそのように拝聴しています。

 今の世の中、ご案内のように集まってくださいと言って集まるのはなかなか大変至難の業です。これはどこの町村も大変だと、帯広市でさえ15人から多くて30人くらいです。それから比べると、人口が1万人近くでありますから、15人も集まれば大変なことであります。それと、時間帯によるのもありますし、さまざまであります。昼間出れるという人は、仕事をもっている人は出れません。夜はお疲れだということもあります。言ってやらなかった、やれないということはありません。先ほど言ったように、検討案件取組調書といって、これは全部計画書です。質問要旨、あるいは議員でも質問の概要、説明する内容、答弁の内容、現在までの取組状況、解決が難しい課題があるかどうか、今後の取組みの方向、そして先ほど言ったように、これは町長との協議が必要か、政策調整会議が必要か、課での協議が必要なのか、決定は庁議でしていきます。こうやって、きちんと計画書を一枚一枚丁寧に出すんです。ですから、簡単にやれないということではありません。もし、やると言っているならば、説明不足ということでお詫びをしなければならないなと思っておりますが、そうではないと思います。

 そういう面で、やれないことはやれないとはっきり言わなければならないこともありますよということで、これは町政全般をしていくなかで相対的に見ていかなければなりませんから、そこだけでよくて、こっちはだめということにはいきませんから、相対的にバランスのとれた政策でいかなければなりません。そういう意味でございます。

 そういうことで、そういう部分もあり得たということはお話申し上げますけれども、懇談会の持ち方は果たしてこれでいいのかと各自治体皆悩んでいます。ですから、どういう方法がいいのかということもずいぶん考えていたけれども、なかなか思うような状況にないということが実態であります。そうすると、課題はあるんだけれども、問題点はどうなのかということについての深い考えをお持ちでいらっしゃると思うんですけれども、なかなかそうはできません。今の世の中ですから、いろんな面で要望が取れるわけであります。役場に足を運ぶというのはなかなか大儀だと思えば、電話というかたちで取っていますし、ふれあいトークということでテーマを出して、全部を町内会に周知しています。ところが、町内会で最初だけちょっとありましたけれども、あとは全然ないんです。ですから、出向いていかなければならないということが起きているわけです。

 ですから、数多くのテーマをもって、ふれあいトークということで「こういうことがあればどんどんお聞きください」ということで出向いて行きますし、皆さんに説明いたします。ですから、庁内会議でもう一度会長さんにお願いをしていかなければならないと思っています。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 清水町議会が昨年から議会報告会を行っています。今年も今のところ計画として5月の段階でやろうということになっていますが、この議会報告会は町でやっても御影でやっても20名以上の方が来ているんです。なかで出る意見は、議会に言ってもできない、町に進達をしなければならないことが相当数出てきているわけです。したがって、この部分についてどのように考えますか。

 

議長(加来良明) 町長。

 

町長(高薄 渡) 議会で報告会を行うことは素晴らしいことだと敬意を表したいと思います。

 ただ、そこに出てくる問題で議会の報告会ですから、議会に対する質問や意見ということが正しいかと思います。それを私どもの方に意見として出すのは正しくなくはないけれども、そこでストップをかけていただきたいです。この問題はこうだから、お聞きしますけれどもということで、そうしかないと思うんですけれども、議会での議員の皆さんがどう考えているかということをお聞きしたいと思うんです。だから、その方向で進めていただけると整理はつくのかなという感じはしないわけでもないです。

 私は議会のことが出ても「それは議会のことですから」というふうにやめてもらいますから、それは私どもとは別ということになりますので、議会でやったときには「それは町長部局だから、まちづくり懇談会のときに言ってください」というふうに誘導していただければと思います。後から議会から来るとなるとどうなのかなと、それならまちづくり懇談会に私と一緒に議員さんも行って、全部聞いて、私は私の部分で説明しますという方が早いのかなという気もしないわけでもありません。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 町長の言われることはわからないわけではありません。そのへんもあるなという気もいたします。しかし、議会が主催してやって、町民がいろいろな意見を言った部分について、我々は受け入れられないと、懇談会に行って町長に言いなさいと言えるかというと、言ってしまうと正直に申し上げて議会の方に来なくなるという気がします。したがって、伝えることは伝えますよということにしていると思うんですが、この話を長々としていると私の質問はまだまだたくさんありますので、やめますが、この進め方について、先ほどから言われている庁議を含めて、より多く集めるために方向を変えて、先ほど言われましたように、町内会連絡協議会を年に1回やっておりますけれども、それも含めてより多くの人の意見を聞くという立場で、町長が中心になって職員ともじっくり相談してもらえないかなと、そんな気がするんです。

 

議長(加来良明) 町長。

 

町長(高薄 渡) これも何もしないわけではなく、どうしたらいいかということで悩んでいますということだけはお話しているわけですから、異議があったら提案してくださいということであります。

 先ほどに戻りますけれども、議会は議会の役目というものがあるわけでありますから、私の希望としてはそこらへんをしっかり考えていると思いますが、そういう方向で進まないで混同してしまうのではないかと思うんです。そこをしっかり住み分けすることも私どもとしても必要であるし、ご意見はご意見として頂戴して、それなりに対応させていただきますけれども、できればその方向で進めていただければと思います。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 議会としては全く混同してはおりません。このことについては町に伝えますよということで整理をしておりますので、議会は混同しておりませんので、ご理解をいただきたいと思います。

 2問目です。過去の議会での質問をどのように反映させているのかをお尋ねしているんですけれども、私は12月の定例会で合同墓の関係で質問をさせていただいたことがあります。あのときにもお話をしました。私の家に2名の町民の方が来て、なんとか言ってくれないかということで質問をさせていただいたんですけれども、あの際に、町長から「将来は必要だと思う」という答弁をいただきました。私は「将来とはどのくらいのことを将来と言っているのか」と聞くと、若干考えてから「3年」と言われました。その後、会うたびにあちこちで「原さん、あのことはどうなっているの」「いつやるの」「いつできるの」とこんな話が結構ありまして、私は町長に町民が切々とお願いしている部分が結構あるなという感じを受けましたので、もうちょっと早めて考えていただけないかと、こういう気がしているんです。

 芽室町議会の一般質問を見ると一般質問にも出ていました。他町村でも結構出ているんです。したがって、いろいろな面で質問をさせていただくと、他町村の動向を見ながらという答弁をよくされますけれども、こういうことを率先して、これは何千万円もかかるようなことではないので、前向きに、ちょっとテンポを早めてやっていただくと、町長の株は相当上がると私は思うんですが、いかがでしょうか。

 

議長(加来良明) 町長。

 

町長(高薄 渡) 株とかそういうものは上場ではありませんので、ないんですけれども、いわゆるそのことについては考えていきますよということで、担当会議もして会議のなかで指示しておりますので、担当の方で今考えていると思いますので、どのへんまでいっているか、進捗状況で答弁させます。

 

議長(加来良明) 町民生活課参事。

 

町民生活課参事(高橋覚史) 先ほど、町長の方から検討案件取組計画書の詳細は概略説明させていただきましたけれども、現在の担当課としての取組みについては、合同墓の設置に関しては12月定例議会後、今後の取組方向ということで、現在、将来的には考えざるを得ない状況と認識しておりまして、核家族化などにより墓の継続や維持管理が困難である方や経済的な理由により墓の建立・お寺などへの納骨ができない方などが自宅でお骨を保管せざるを得ない状況を解消するために、原紀夫議員が質問の中でもあげていただきました帯広市の事案を参考に、調査・研究を進めていきたいと考えております。

 あとは、お墓の持ち主と連絡が取れない状況が増えておりますので、今年度についても継続的に確認調査を実施しているということで、今のところ現下として考えております。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) わかりました。非常に前向きな取組みをされているということで、高く評価をさせていただきたいと思います。よろしくお願いをいたします。

 次ですが、除雪関係について、以前、機械を買って町内会に貸し与えてということを含めて検討したいという話をされておりましたが、そういうことは全く予算化もされていない、何も進んでいない状況にあるわけです。

 特に、以前もお話をよくしているんですが、昨今の気候については何があるかわかりません。先日のように重たい雪がずっしり降ると、シルバー人事センターにお任せをしている部分がありますけれども、先月、シルバー人材センターの除雪をしている人と話をしたんですけれども、「重くて、年も年だしやっていられない」という意見を言われましたので、大変なのは重々承知をしているんですが、なんとかいい方法はないかと私なりに共助・公助による地域の除雪の取組事例ということで、いろいろと調べてみたらたくさんありました。北海道もありますけれども、東北の雪の多いところは相当努力をして、苦労をされているということがよくあります。どういうかたちがいいのかということは別のところで相談をするということで、機械を何台か買って回すということも一つの方法かもしれませんが、やはり、お互いに助け合って除雪をすると、そこに町が手を差し伸べるというかたちにしていかないと、これからの清水町は年齢がどんどん上がっていくという大変なことになるという気がしますので、このことについてもいろいろなことを検討されていると思うんですが、もうちょっと進めていただけないかと思います。除雪をシルバー人材センターにお願いしている方が除雪をした後に除雪車が走ったとき、空いたところに3メートルくらい高速できますから、どどどどどどっと入っていくと。手も足も出ないということを私も体験したんですけれども、3メートルくらい空けてあるところに飛び込んでくる。飛び込んでくるのはスコップの一つや二つでいくようなものではなく、大きな塊で、私みたいに74歳にもなってくると手も足も出ないようなかたちになっています。これは何とかいい方法はないかなと。難しい問題だとは重々承知しておりますけれども、もう少し本腰を入れて、全町的な取組みをしてもらえないかなと思っているんですが、いかかでしょうか。

 

議長(加来良明) 都市施設課長。

 

都市施設課長(越井義樹) 除雪の関係、特に玄関前の除雪ということで、古くから住民からの要望や議会の方でも取り上げられて、うちの方でも一つの課題としてとらえてきておりました。昨年も一般質問のなかでありまして、助け合いというか、その部分で社会福祉協議会の方で小型の除雪機の対応時期について検討しているところあります。その部分につきましては、都市施設課とも連携を取りながらどれだけの効果があるかは実施してみないとわからない部分はありますけれども、その部分から一歩考えていきたいなと考えております。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) よろしくお願いをいたします。

 次にもう一件だけお尋ねをさせていただきます。観光振興計画は以前、外部へ発注をして出して、その後、議会議員はどんなことになっているのかわからないで推移しているんですが、一部、いつの時期か高速道路の近辺に交流施設をという新聞記事も見たりしているんですが、現状、これはどのようなことになっているのか。今年の予算のなかでも全くそういうところに触れているところはないのかなという気がしているんですが、ここを1点お尋ねさせていただきます。

 

議長(加来良明) 産業振興課参事。

 

産業振興課参事(高金信昭) この件につきましては、以前の議会でもご説明したとおり、構想を受けまして今年度中にビジョンを策定しております。構想のなかには原紀夫議員にお話していただきました高速道路を下りてからすぐの場所や国道274号線沿い、国道38号線沿いに適地がございましたらそういうところを拠点でということで、構想を考えております。それを実現化するために、今、ビジョンを検討し、だいたい報告書はできあがっておりまして、内容を精査している最中でございます。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) それは、いつ頃我々の知るところになるんですか。

 

議長(加来良明) 産業振興課参事。

 

産業振興課参事(高金信昭) 今月中にこの内容を精査いたしまして、できるだけ早く議会の方に報告したいと思っております。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) わかりました。よろしくお願いをいたします。

2項目目に入らせていただきます。選挙関係・社会福祉の関係であります。この件について、選挙管理委員会委員長から答弁をいただきました。

 社会福祉施設等の職員については、法律に選挙活動を禁止している規定はないということで、なんら制限されるものではないという答弁をされました。

委員長にお尋ねをしたいんですが、私の質問の趣旨を見ていただければわかるとおり、社会福祉施設がしっかりモラルをもって行動してもらわなければ困るということをお尋ねしているわけです。したがって、先日も随分議論をしていますように、今後、介護報酬が引き下げられるということを含めて、こういう施設がまだ増えるという話もされておりますけれども、いろいろな施設が増えますが、町民と一体になって進めなければならない施設だと思っておりますので、このような選挙の関係で、今始まったことではなく、私がこの町に来たときにすぐ言われたのは、その施設等々について変なことを言ったらここに居られなくなるということを言われてびっくりしたことがありますが、それにも問答無用でいろいろな意見を言わせていただいておりますけれども、これを軌道修正して、町民が頼りになる施設だと安心して任せられるような施設になってもらわなければなりません。

答弁については、聞き及んでいることも若干あるので、選管や町と相談したりして対応したいということが出るのかなと思っていたんですけれども、そうではなく、法律的には問題はないということでくくられてしまうと、私なりにこれから先いろいろなことを体験し、いろいろと聞き及んでいることがみんな出てしまうことになりかねないので、そこを考えていただいて、前向きな答弁をいただければ、私はもめ事をあまり起こしたくタイプなので答弁をお願いしたいと思います。

 

議長(加来良明) 選挙管理委員長。

 

選挙管理委員長(山本修一) お答えいたします。

 法律的には問題はないと思います。しかし、そのような問題が出るということは、私たち選挙管理委員会もいろいろ会議で考えまして、前向きに進めたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 町長、選挙管理委員長は前向きに考えてみたいと言われているんですけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。

 

議長(加来良明) 町長。

 

町長(高薄 渡) 選挙のことですから私から申し上げることはないです。それはそれで、選挙管理委員長の方から検討してみたいと言われているので、私はその部分を尊重したいと思います。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) わかりました。

 前向きにとらえて、この質問は終わらせていただきます。

 最後の質問であります。

 公共工事の関係であります。先ほど、鈴木孝寿議員からも一部出ておりましたが、私なりに議員になりたての頃に質問したときに、町長といろいろとお話をさせていただきました。約99%という落札率が結構あったときに、町長ともいろいろとお話をいたしました。町長は96%くらいは致し方ないという答弁をされておりました。

 以降、先ほど言いましたように、私はずっと質問をしておりませんでしたけれども、相当高い落札率がずっと続いているということがありますが、町内の業者を育成するという立場からして、これは致し方ないのだろうという認識をしておりましたが、やはり競争原理が働いているというように町民が認識をしないと、何をやっているんだと。談合だろうと。こんなことをいう人が結構いるわけです。最終的に審査委員会等の話もありますけれども、もう少し考えてもらわなければ困るなと思っています。

 一番低い落札率は61.5%、次が66.6%等がありまして、最終的に90%以下を合わせると100件近くあるうちの10件くらいあります。これを足して、総件数で割ると2%圧縮しているんです。したがって、平均であれば96%になるというかたちで数字が言われていると思うんですが、全体として見て、予定価格等の事前公表等もしておりますけれども、業者側の積算技術の向上があるからこうなっているということは、常々、どこの町でも出てきます。

 お尋ねしたいことは、99%と六十数%と開きがあるんですけれども、これはどうしてこんなに開きがあるのか私はよくわからないのですが、もしおわかりであれば説明をいただきたいと思います。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 落札率の違いということでございますが、一般的に考えているのは工事部門は単価表も同じで使っていますし、最近は東北の大震災の関係で資材も上がっているし、人件費も上がっているということで高い落札率になっているかと思います。

 逆に町の設計も適正にやっているのではないかということも言えるかと思います。

 低い数字がありますけれども、一般的に備品的なものです。車や委託というものは材料などは関係しなくて、業者の努力によって、そのお店の取り扱い量にも変わってくるかと思うんですけれども、そのへんで変わってくるのかなと思います。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 先ほど私が言いました積算技術の向上というのは、工事や建設などの関係に該当するもので、物品やその他もろもろの事業がありますけれども、これにはあまり該当しないという認識でよろしいでしょうか。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) はい。そうでございます。物品あたりはそのものの単価がありますので、それをどの程度の割合でみるかという設計になるかと思います。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 町民側から見ると、落札率が低ければ低いほどいいと、10%違えば今年の事業費も相当数あるわけですが、100万円や200万円の額ではないわけで、そこはもう少しシビアにやっていただかないと、前段でいいましたように総体の予算、今年の八十数億円の予算にも少しでも貢献することができるだろうということを含めて、町の仕事だから私たちがもらって当たり前、落札率が高くて当たり前ということでは、私は困ると思っているんですが、このへんについてはどうですか。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 私どももそう考えております。

 また、地元の業者の方も町の予算だから高く取っていいということはないかと思います。それぞれみなさんが納めている税金のなかで事業を執行していくわけですから、お互いに効率的に財源を使っていくという考えで事業を進めていただきたいと思っております。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 私は、十勝では町村で入札の監視委員会があるかは認識していないんですが、インターネットでいろいろと検索すると市が大半だなんということは認識しているんですけれども、町でもつくっているところがありまして、どういうことでやっているのかなと、見たところ95%以上のものについて何件か抽出をして、副町長と総務課長と財産関係の係長、主事等含めて、委員が5名で構成していろいろと審査をしているという状況もありますので、検討させていただくなかではそういうことも含めて、どうしても100%やれということではありませんけれども、そういうことも含めて検討していただければと思うのですが、いかがでしょうか。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 十勝管内でも一つ二つできております。今までの検証の結果等もお伺いしまして、検討はしていきます。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 指名業者を指名して、仕事をしていただいているんですが、その金額の方によって業者の数を多くしたり少なくしたりしているのか、そうではないのか。見たところそうではないような気もするんですが、このへんは決まったものがあるのでしょうか。

 

議長(加来良明) 答弁を求めます。

副町長。

 

副町長(金田正樹) 今まで運営では500万円を境にして、500万円以下には3社程度、500万円を超えるとそれ以上の数でやっております。

 ただ、ものによっては業者が少ないところもありますので、全部が全部このようなかたちできちんとはめていけない場合もありますから、大まかな考え方はそれで進んでおります。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 例えば町が1,000万円くらいの仕事を3社に指名をして、落札結果を見るとうまくできているもので10万円くらいの差がトントントンとあって落札ということが時々ありますけれども、仮に3社がいて、3社のうちの1社が90%台の落札率を出すと、その90%のところにいきますよね。どうでしょう。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 当然、最低価格のところにいきます。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) 私はそこが不思議に思っているところです。私が会社であれば、3社のうちに入っていればこの仕事をもらおうと思っていたら、絶えず98%から99%くらいでいくんだろうと思ったら、95%くらいでうまく調整して出すような気がするんですが、なんでこうならないのかなと思って不思議なんですけれども、そのへん疑問に思いませんか。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 疑問には思いませんけれども、経費等も含めて業者の方が頑張っていただいたんだと思っています。

 

議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

7番(原 紀夫) わかりました。前段で言っておりますように、私は地元に下ろしていただくということを反対するものではありません。当然のことながらそういう技術が上がるよりも工事の技術を向上していただかなければなりません。ここは特に強調しておきたいと思います。すでに、私の家の前の工事を一昨年やりました。凍上して5㎝も6㎝も上がっていると、この工事はなんだと私は思っているんですけれども、なんであんなことになるのかなと思って不思議に思うんです。これは何十年も経ったらどうなるのかなと、舗装は割れている、土手はボロボロ落ちているというようなかたちになって、なんであんなことになっているのかなと不思議でなりません。これ以上言いませんけれども、そういうことも含めて技術の向上をしっかりやってほしいと思うんですけれども、どうでしょうか。

 

議長(加来良明) 副町長。

 

副町長(金田正樹) 今、道路の関係をお伺いしました。当然、検定をやっておりますので、その時点では合格をしたかと思いますけれども、後々、特にその会社に過失があればそこらへんは検討して直してもらうという方法も出てくるかと思います。

 

議長(加来良明) これで、一般質問は終わります。