平成27年第2回定例会(3月23日_日程第14)
○議長(加来良明) 日程第14、意見案第2号、「外形標準課税」の適用拡大に反対する要望意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。
事務局。
○主査(鴇田瑞恵) 意見書本文を朗読いたします。
政府税制調査会は、法人税減税の代替財源のひとつとして、法人事業税の外形標準課税適用拡大を検討しています。資本金1億円以下の中小企業も外形標準課税の対象とすると、従業員への給与総額や資本金が新たな課税対象となります。中小企業にとっては地域での雇用維持が難しくなり、負担は増します。北海道の中では比較的景況が安定しているとされる十勝地域においても例外ではありません。
消費税増税に引き続き、外形標準課税等の増税の連続は、経営の意欲を損なう恐れがあります。しかも、増税の理由が、法人税減税の代替財源だと聞くに及び、全く理解ができかねることです。このような増税は景気回復の芽を摘み、地域での生活を奪いかねません。従って増税には断固反対の立場を表明するものです。
よって、法人事業税の外形標準課税を資本金1億円以下の中小企業にも適用拡大すると、従業員への給与総額などが新たな課税対象となり、中小企業経営と地域経済に大きな打撃を与えます。道内企業数の99.8%、雇用者数で83.3%を占める中小企業に対する賃金課税である外形標準課税の適用拡大に強く反対します。
以上です。
○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。
髙橋政悦議員。
○4番(髙橋政悦) ただいま、意見案第2号につきまして、事務局より朗読していただきました。この意見書は十勝町村議長会からの提出要請です。「外形標準課税」は中小企業に適用しないことを要望した意見書です。地域雇用の8割を支えている中小企業の経営を大きく圧迫する「外形標準課税」の適用拡大は、問題が多く残ります。
総務文教常任委員会で協議し、賛同を得ましたので、議員提案として提出いたします。
議員各位のご理解・ご協力をよろしくお願いします。
○議長(加来良明) これから、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、意見案第2号、「外形標準課税」の適用拡大に反対する要望意見書についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、意見案第2号は原案のとおり可決されました。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、経済産業大臣といたします。