平成27年第3回定例会(6月16日_日程第4)
○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。
町長から行政報告の申し出がありました。これを許可します。町長。
○町長(高薄 渡) それでは、第3回清水町議会定例会における行政報告3件を申し上げたいと思います。
最初に北海道バイオエタノール株式会社十勝清水工場の現状につきまして、報告します。
5月18日北海道バイオエタノール株式会社飛田社長と高木専務が来庁され、「昨年、農林水産省から補助金の打ち切りが申し渡され、その後も存続に向けた努力をしてまいりましたが、事業継続していける見込みが立たなく、会社を整理する方向で事務を進めることにしましたが、結果として、地元清水町の皆さまに大変なご迷惑をおかけし、申し訳ない。」と陳謝がありました。
なお、十勝清水工場の職員については、全員ホクレン農業協同組合連合会の系列会社に異動し、施設の活用については未定とのことでありました。
現在、6月24日に開催される北海道バイオエタノール株式会社の株主総会において、解散が提案される予定との報告を受けているところであります。
以上、北海道バイオエタノール株式会社十勝清水工場の現状についての行政報告とします。
次に、御影保育所での給食時に発生した異物混入につきまして、報告します。
5月30日土曜日、御影保育所の給食で提供した肉じゃが煮の中に使用済みのホッチキスの針2本が混入しているのを職員が発見しました。
直ちに児童の給食を確認したところ、他の給食から異物は見つかりませんでしたが、ほとんどの児童は給食を終えている状況でした。
その後、職員に事情を確認しましたが、調理室にホッチキスを持ち込んだ事実も無く、食材の搬入時や調理作業中に異物が混入する状況はありませんでした。
この日の児童数は26名、職員は代替職員を含め8名体制で保育を実施していました。
その日の内に保護者の方にお詫びと今回の事情を説明するとともに、児童の様子を見守っていただくようお願いしていたところ、6月3日の早朝に保護者の方からおむつ交換の際にホッチキスの針1本が便に付着していたとの連絡があり、改めてお詫びし、これまでの状況をご説明させていただきました。
御影保育所を利用されている多くの方にご心配とご迷惑をおかけしましたことに心からお詫び申し上げますとともに、今回の異物混入を重大に受け止め、二度とこのような事案が発生しないように原因を究明し、危機管理マニュアルを作成する等、再発防止と安全管理の徹底に努めてまいります。
以上、御影保育所での給食時に発生した異物混入について行政報告とします。
最後に、6月1日現在の農作物の生育状況等につきまして、報告します。
今春は、3月の好天により雪解けも進み、5月の連休には、てん菜の移植、馬鈴薯の植え付けが順調に終了しました。
しかし、5月に度重なる強風が発生し、移植を終えたばかりのてん菜50.9ヘクタール、アスパラ10ヘクタール、大豆1.1ヘクタール、小豆3.1ヘクタールに被害が及び、補植や蒔き直しなどの作業が行われました。
デントコーンや豆類の播種作業につきましては、デントコーンは5月10日、大豆は5月15日、小豆は5月21日、菜豆類は6月1日にそれぞれ播種最盛期を迎える等、平年より2日から3日早いという進捗状況となっております。
主な作物の6月1日現在の生育状況は、大豆は4日早く出芽の良否で「良」、てん菜は6日早く活着の良否で「良」、牧草も3日早く「やや良」、秋まき小麦は8日早い「良」となっており、4月から5月の好天により順調な生育となっております。
以上、6月1日現在の農作物の生育状況等についての行政報告とします。
なお、今後におきましても、農業関係機関と連携のもと適正な管理作業などの指導に万全を期してまいりたいと考えております。
以上3件、行政報告とさせていただきます。
○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。
質疑ありますか。
7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) バイオエタノールと保育所の異物混入の事案についてそれぞれお尋ねいたします。
報道によりますと、バイオエタノール工場は解散したあと解体するという報道がされています。今、報告を受けたものより若干先に進んでいるような感じを受けます。実は、このバイオエタノール工場に2度ほど見学に行かせていただきましたが、つくった当初から原料不足が心配されていて、最終的には外国から輸入までして、行きつくところまで行ってしまったところがあります。この工場は解体と報道されましたけれども、そのまま生かして何か使えないのかということを心配しておりましたが、解体と報道されました。以前、工場を訪問した際に工場長に雑談的に「もし原料が不足してどうにもならなかったらビールを造ったらいいのにね」と言ったら、「ビールも造れるんです。」というお話をされました。報道される新聞記事によるとビールは造れないようなことが書かれていたのですが、そういう方向に向けることはできないのか、私が言ったようなことを飛田社長と高木専務が町を訪れたときには全く出ていないのか。これをお尋ねさせていただきたいと思います。
また、保育所の異物混入ですが、以前、私が総務文教常任委員長を行っているときにいろいろとありまして、非常に難儀をしたことがありました。その後、管内では他町村では類を見ない多くの異物混入があり、やっと収まったなと思っていたところ、今回このようなことが出たということで非常に残念だと思います。特に、この中で言っているように、ホチキスを持ち込んだ事実もなく、食材の搬入や調理作業中に混入する状況はなかったと断言しておりますが、そうすると誰が見ても故意に何らかのかたちで入れた以外にないのではないかという気がします。最終的に6月3日に小さなお子さんのおむつの交換の際に出たということになっていますが、小さいお子さんがおむつでよかったのですが、もし内臓を傷つけたということになると大変なことになります。これは深刻に考えてもらわなければならない問題だと思います。最終的には原因を究明し、危機管理マニュアルを作ってと言っておりますが、前回も同じようなことを言っておりますが、真剣に取り組んでいただいて、しっかりと原因を解明してもらわなければ困ると思っていますが、この辺についてお尋ねをさせていただきます。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
農林課長。
○農林課長(池守輝人) バイオエタノールの関係につきまして、今の施設でお酒は造れないのかといったご質問でございます。私も何度かバイオエタノールの会社の方とお話をしておりますが、バイオエタノールのアルコールを造る許可につきましては、燃料ということで国土交通省の許可が必要になります。バイオエタノール株式会社が造るのであればいいんですが、他業者が造るのはだめです。お酒については、財務省の方では許可してくれないということなので、せっかくアルコールを造れる施設なんですが、残念ながら今の段階ではアルコールを造るための利用は不可能ということです。
○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。
子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) このたびは多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
原紀夫議員からのご質問の内容でございますが、現在も原因の究明をやっているところですが、先般、町の栄養士や北海道の保健管理部の管理栄養士等も現地に来ていただいて、調理員から直接調理の手順や材料の空き袋、納入の状況などを確認させていただきました。私も随行して聞いておりましたが、その際にも特に調理員からホチキスの針の混入の直接的な原因が究明できなかったという状況にあります。
小さいお子様の便から出たということで、先般、保護者説明会をやったおりにも保護者の方からいろいろな部分の医療機関等の受診等の声もありましたので、町としても医療機関の受診などを勧めながら、再発防止に努めてまいりたいと思っております。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) バイオエタノールの関係で、本来、バイオエタノールを造る以外に酒も造れるんだけれども、それぞれ国の許可がいるので無理だということでしょうか。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) そのとおりです。燃料については国土交通省が所管しています。お酒については財務省の方が所管ということで、国土交通省については事業を新たに行うというものに対しての許可は出ません。また、財務省については飲用のお酒は今の段階では許可にならないだろうということでございます。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) わかりました。
学校給食の関係で先ほど触れましたが、こんなことがあってはなりませんし、愉快犯的な犯行がもしあったとなると、より危険な物が入っていく事も考えられます。これは警察等に届け出るということはないのでしょうか。
○議長(加来良明) 原議員、今の質疑の中で「学校給食」という質疑がありましたが「保育所の給食」ということで訂正させていただきます。
答弁を求めます。
子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 原議員からご質問がありました関係、所管に対する連絡事項ですけれども、警察等には連絡しておりません。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 今後もする気はないということなんですね。例えば、先ほど言われましたが、いろいろな関係筋に来ていただいて調査をしたけれども、入るようなところはないという話をされています。そうすると、どこから入ったのかということになると、全くわかりません。これを調査していき、最終的に原因を究明していくとしても究明できますか。
○議長(加来良明) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 発生以降、現場の所長を中心に職員間で事実関係を確認しながら進めたところです。ただ、子育て支援課として、私も含めて第三者的な聞き取りをしながら、ある程度原因が究明できるかなという安易な考えもありました。今後、二度とこのようなことが発生しないように気を付けていきます。万が一今回のような金属等の混入があって、原因もわからなければ、当然、警察などにご相談をしなければならないと思います。
○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
質疑ありませんか。
12番、西山輝和議員。
○12番(西山輝和) 保育所の異物混入でお聞きしたいんですが、発生時が5月30日土曜日になっていますが、課長の方にいつ連絡がきて、どういう対応をしたのか、もっと詳しく経過を説明してください。
○議長(加来良明) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 私は5月30日は町外にいましたけれども、12時半以降に所長から異物混入があったことや、ホチキスの針の本数。それから、確認はしていますけれども、現状では原因はわからないと連絡がありました。先ほどお話ししましたように、お子さんの中にはすでに帰られている方もいらっしゃいましたので、保護者には電話連絡をいたしました。土曜日保育でしたので、お迎えに来られる保護者には随時私の方からお詫びと内容を説明させていただきますということでお話ししました。
時系列で簡単にお話ししますと、6月1日に再度納入業者等にも確認させていただき、今後のいろいろな部分に対する協力をお願いしているところです。また、町の栄養士にも連絡し、その日の午後に現地で聞き取り等を行いました。状況については、玄関に貼り紙等でお知らせしたところです。更には、お子様を預かる際に保護者の方々にお子様の様子の確認を随時行ったところです。
6月3日の朝に保護者から便に針が1本入っていたという連絡を受け、その日の昼休みに私と所長とでお宅におじゃましまして、お詫びと今の状況についてお話をし、原因の究明に至っていない旨も説明させていただきました。
6月4日に、食べたお子様の保護者以外にもしっかり状況を説明する必要があると判断し、その旨を協議しました。
9日には十勝総合振興局の保健管理部の管理栄養士と新得の支所長と主査が3時頃に保育所に来られまして、調理室、教室、作業場、物品庫、白衣などの洗濯状況や保管状況、各種ボールや鍋などの確認をしていただきました。
12日金曜日の夕方の6時半から25人の保護者の出席をいただきまして、経過説明と再発防止に対する私どもと現場における対応を説明させていただいたところです。
○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。
○12番(西山輝和) わかりました。
こういうことは早くに対応しないと保護者から不平不満が出てきます。こういうきちんとした対応をしていかないとだめだと思うんです。給食センターのときに危機管理マニュアルを作成しているんですから、学校給食ではないけれども、同じく食を提供しているので、教育委員会から回してもらって、常日頃から危機管理をしっかりしていないとこういう事態になっても対応が後手に回ってしまって、親から不平不満が出てくるというのは、ゆるくないと思うので、危機管理マニュアルを作成し、それに基づいて早い時点での対応をするようにしていかないとだめだと思います。上司も知らないような状態で、課長と所長だけで対応しているということもおかしいわけですから、課長がすぐに上の人に説明しておかないといけません。今週中に運動会もあって...(中断)。
○議長(加来良明) 西山議員、質問をお願いします。
○12番(西山輝和) 上の人にはきちんと報告をしておかないとだめだと思います。危機管理マニュアルはすぐに作成するんですか。
○議長(加来良明) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) マニュアル等につきましては、学校給食センター等の管理マニュアルもございますので、そういったものも参考にしながら早急に作成したいと思っております。
○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。
○12番(西山輝和) 今、言われたように、ノロウイルスやO-157などはいつでも保育所で発生するので、そういうこともきちんと管理マニュアルを作成して、危機管理に努めていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 厳粛に受け止めて再発防止に努めたいと思います。
○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。
質疑ありませんか。
9番、中島里司議員。
○9番(中島里司) バイオエタノール工場についてお聞きしたいと思います。本町にあんなに立派な施設ができ、諸般の状況で結局はやめなければならないというのが現実かなととらえて、2点お聞きします。この施設に今現在固定資産税はかかっているのか。もう一つ、今月の24日にバイオエタノールの株主総会において解散が提案されるという流れもやむを得ないと思っておりますが、その施設利用について何か手立てはないのかなという思いをしております。私の解釈が間違っているかもしれませんが、先日、新聞で見たときに解散したら速やかに解体されるようなそういう感触の報道を見ました。私は地元としては、転用できる希望者を募る手立てをしてもらう方法はないのか。
1つ目はこれに絡んで、固定資産税がどうなっているのか。
2つ目は、工場はすでにストップしているわけですが、あの施設を民間も含めて、全国、場合によっては国外でもそういう施設を何とか利用できる方を公募してもらえないか。そういう期間の間は、あの施設を2~3年置いておいてもらえないか。
役所的な発想からいくと、課長が答えたようにあれも認められない、これも認められない、結果的には全部だめだと。それを超えていくのが今の時代だと思っていますから、何かその辺に知恵はないか。この2点についてお伺いします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
税務課長。
○税務課長(菅野 隆) 1点目の質問の固定資産税がかかっているかとのご質問ですが、バイオエタノール工場については償却資産設備の部分につきまして課税を行っております。
○議長(加来良明) 農林課長。
○農林課長(池守輝人) 施設の利用についてです。新聞報道では解体されるような報道がされていたかと思いますが、私どもが聞いている中では未定というお話です。解散の総会の後にそういうものが決定され、どこに施設が移譲されるなどが発表されるのかなと思います。その後、移譲先でその方針を決めていくというふうに考えます。
○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。
○9番(中島里司) 公募する期間などの手立てをホクレンサイドにお願いをし、税金もその期間はということで、解体すれば固定資産税はなくなります。それからいくと、今、課長の話を聞いていたら、町からはそういうお願いや要請をした経過は聞こえないんです。向こうがこう言ってきたから、流れとしてはこうですと。こればかりではないですが、往々にそれを私は感じます。そういう情報をつかんだら、わが町としては無理とか無理じゃないではなく、町としてはこういうことで残しておいてほしい、なんとか利用できるような手立てを、ホクレンサイドだけではなく、民間も含めて、なんとかそういう方法はとれませんかと地元要望としてぶつけていかなければならないと思います。その辺を今一度、内部でどうやったら再利用してもらえるか。停止してしまったのだから、これについては致し方ないわけですが、地元としてあれを有効利用してもらう。いろいろなかたちでお金を投資しているわけですから、なんとか少しでも生かす方法としても再利用する道筋を今一度、少し時間をかけてやっていただきたいという話をこちらから持ちかけてもいいと思うんですが、その辺についてお聞きしたいと思います。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
町長。
○町長(高薄 渡) 私の方から若干お話をさせていただきます。この前みえたときに、それ以前に社長とは今年初めてですけれども、昨年の無駄撲滅プロジェクトチーム全体会議の中で議論があったということで、それを受けてバイオエタノールの次の方策は何か考えられないのかお話をさせていただいたんですが、高木専務も会社の方向性ができていないので、平成26年度末まで運営するのが精一杯で、株主の皆様にご迷惑をおかけしているので、株主の皆様のご意見を頂戴するために歩いているんだというお話を伺いました。それ以上のことをお願いできる状態かどうかということを確認しながら進めてまいりましたが、転用の話もさせていただいておりますし、建物そのものが農業団体の出資が一番でありますから、その他に大手の企業や道内の企業ということになります。そういう中では、その意見は生まれていないというような状況でございました。したがって、私の方としては、次の転用を何らかの方法で考えていただきたいということは申し上げてきたところであります。こちらから、こういうものはどうだということについては、中身の設備が内容点検ではできませんので、先ほど、アルコールと言いましたけれども、アルコール製品はできるけれども、製品化するには新たな機器を導入していくということになるということもお話ししておりました。ホクレンとして、その事業は執り行うことはできません。企業でやる場合にはホクレンの製造部門の用地ですから、そこの部分の貸借関係で、財産として厳しい状況に付されるということでございました。あくまでも農業団体ですから、農家の方々が拠出したものが農協、JA、単協、単協から上に上がって拠出していくわけですから、それに更に上積みして出資したということでありますので、農協以外については混乱するようなこともお話が出ておりました。
いずれにしても不確定要素が多いので、要望が可能かどうかも考えたんですが、可能性には限りがあるなと思いました。飛田社長とお話をさせていただいて、飛田社長もそれなりに活用方法を考えていたようですけれども、いかんせん、農林水産省の補助金で造られたものは原則として取り壊しをしなければならない、補助金を切るということは当然、現状復帰をしなければならないということになります。そういうことで、財務省と農水省がやっていただいたおかげで緩和措置は取れたものの、取り壊しをしなければならないのが原則であります。
ところが、ホクレン工場として活用するかどうかについては未定であり、そのことについては株主総会の中で協議をさせていただかなければならないということです。
そういうことですので、私どもとしましては、もう少し方法論はないかという旨を申し上げていたわけであります。それ以上のことは申し上げられなかった状況であることをご理解いただきたいと思います。
決して閉鎖するのを黙って見ているわけではなく、より良い活用法がないかということは会社側ともしてきたのですが、いかんせん複雑な構成でできている施設ですので、非常に難しい部分があるなと思います。ご理解をいただきながら、今後もお話をさせていただき、24日にどうなるかわかりませんけれども、その推移を見ながらできる限りのことはしていかなければならないかなと思っています。
○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。
○9番(中島里司) 町長からいろいろとご説明をいただきましたが、私が申し上げているのは、報道ですぐ解体するように感じたので、それをまず引き伸ばさなければ、ホクレンが製糖工場に使うにしてもその時点ではなくなってしまうので、猶予期間を引き延ばして、地元としては可能な限りあの建物をもう少しの間、現状のまま残していただくように協議しながら、なんとかできるように知恵を出し合う議論に代えていただけるような発想も持っていただきたいと思います。
質問のまとめとしては、今の建物をすぐに解体しないで、現状を一定期間そのままにしてもらえるよう、改めて町長からもその旨を団体の方に要請方お願いをしたいと思います。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先ほども申し上げましたけれども、お願いはしてきています。ホクレンの用地だけではなくホクレンの資産でなければいいんですが、別口の会社でホクレンの地上権の上にお借りしてやっているという複雑な状況があるようで、私どもには申し上げられないことがたくさんあるのではないかなと推察をしているものですから、活用方法をめぐっては「何かに活用できないでしょうか」とお願いをしているところです。24日までに状況をお話ししながら探っていきたいと思います。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
2番、桜井崇裕議員。
○2番(桜井崇裕) 御影保育所の給食時の異物混入について、先ほど危機管理マニュアルを作成するということでございましたが、現状で危機管理マニュアルをこういう事故が起きてから作るというような印象を持ちました。町にはいろいろな施設がありますし、いろいろな対応をされていると思いますが、危機管理マニュアルというのを徹底していただいて、事故が起きてから作るようなことがあってはならないと私は思いますので、そこら辺についてお伺いしたいと思います。
○議長(加来良明)子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 先ほどもご答弁させていただきましたけれども、学校給食センターの危機管理マニュアルを、各施設に対する指導や配付も含めて徹底されていなかったということは私の反省点だと思います。
発生後、給食センター等のマニュアルを参考に職員間で十分検討してチェック表等を作成し、現在、それに沿って自分たちでやっています。そういったものも含めて、独自の危機マニュアルを整備していかなければならないと思っていますし、初期の対応という部分では、常設保育所でそれぞれ給食を提供しておりますので、所長や専門保育士等が初期の対応ができるような体制づくりも含めて、検討していきたいと思います。
○議長(加来良明) 2番、桜井崇裕議員。
○2番(桜井崇裕) 大切なことなのでよろしくお願いをしたいと思います。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 繰り返しになりますけれども、再発防止に全力を尽くしてまいりたいと思います。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
1番、鈴木孝寿議員。
○1番(鈴木孝寿) 御影保育所の話の中でマニュアルがないというお話ですけれども、給食センターの職員との人事交流は当然ありますよね。その中から行っているのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 鈴木議員のご質問ですけれども、常設保育所3か所で臨時調理員6人の体制なんですが、特に定期的に給食センターとの人事交流はやっておりません。ただ、給食センターで従事した方に場所を変えていただいて、調理いただいているという方は2人います。
○議長(加来良明) 1番、鈴木孝寿議員。
○1番(鈴木孝寿) たぶん、準用できる部分はあると思います。危機管理マニュアルは教育委員会の方が作られていると思いますので、それを参考にしながらお願いしたいと思います。
それとともに、今回の異物混入、昨年も異物混入があったということで、全て異物混入なんです。原因は今のところわかっていないということは、本来の原因はどこにあるのか、いろいろと考えられると思うんですが、これは改めて、納入業者も含めて、役場の方で指導をするようなかたち、職員の方もこれだけ問題が騒がれていた中で、果たしてこれは現場で起きているのか、それとも違う原因があるのかは推測でしか話はできないんですけれども、思い切った指導体制をとっていってほしいです。また、職員がそれによって萎縮して何もできない、この職場にいたら面倒くさいというような環境にしてはいけない。調理して出した方に責任はありますが、全て役場側が悪いということではなく、もう少し積極的な関与の仕方もあると思いますので、その辺を給食センターも含めてしっかりと検討されて、前向きに取り組んでほしいと思います。
これによって、現場が委縮するようなことにならないように、保護者としっかりとした連携、打ち合わせをしてほしいなと思います。
○議長(加来良明) 鈴木議員、質疑です。
○1番(鈴木孝寿) 要望ですけれども、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(真野 篤) 発生後、現場の対応といたしましては、先ほど言いましたように、自分たちのチェックリストに沿って再度細かく調理の方法を確認しながらやっています。給食を提供するのは保育所ですので、当然、給食の中に異物等混入しないように未然に防ぐということが職員間で話し合われた結果だと思っておりますし、鈴木議員がおっしゃったように現場の調理員が大変負担になることは私も回避したいと思っておりますので、所長以下、担任、配膳の際の注意事項も含めて内部でしっかり話し合い、その結果についても保護者に報告させていただきたいと思っておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。
○議長(加来良明) 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
これで、行政報告は終わりました。