北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成27年第3回定例会(6月19日_日程第1_一般質問 安田薫議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 改選になって初めての一般質問をします。よろしくお願いします。

 今回の定例会では、同僚の議員が地方創生、人口減少に関する質問を多くの議員がされました。私も2項目目とも地方創生に関することではあります。しかしながら、具体的に、また早急に対応をしなければならないということで、2つの質問をさせていただきます。

 よろしくご答弁をお願いします。

 1項目目、基幹産業の農業を守るための施策についてです。地域の基本は家族経営農業である。しかし、TPP、異常気象、消費者の求める安心安全な農作物の生産、大規模化が進み、農村地域の生産と生活の両面から課題が山積みである。執行方針で語られてはいるが、具体的に施策を伺います。

 1点目、担い手対策・町をあげての婚活を考えては。

 2点目、バイオマスプラントの計画は。

 3点目、天候不順が及ぼす作品目の変化への対応は。

 4点目、町としてのヘルパー不足対策は。

 5点目、多面的機能支援事業の効果に行政の施策をプラスし、農村の環境美化を考えては。

 2項目目は、人口減少を食い止める得策を皆で考えてはということで、自治体が地方創生関連に使える自由度の高い新たな交付金について、やる気のあるところとないところの配分に差をつける旨を表明し、2015年度中にまとめる人口減少対策の5か年計画「地方版総合戦略」の内容に応じて、配分額に差をつける方針を国は示しているが、本町の対応を伺います。

 1点目、町長の熱意と指導力について。

 2点目、町民目線で職員の活力ある行動と対応について。

 3点目、派遣された専門職員の活用について。

 4点目、住民と行政が一体となった取り組みについて。

 以上です。答弁の様子では再質問をさせていただきます。

 よろしくご答弁をお願いします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 安田議員の質問にお答えいたします。

 1点目の基幹産業の農業を守るための施策でありますが、担い手対策の町をあげての婚活事業を考えてはどうかという質問でございます。

 昨年、名称は変わりましたが、当時の産業振興課、現在は農林課に指示いたしまして、JA並びに商工会ともどもこの事業についてどう考えるのかということで、打診をいたしております。本年中に町ぐるみの青年の交流会を行うということで、どちらも同意をしているところでありまして、近いうちに再度打ち合わせ会議を開いて、このことについての取り組みをしていくような協議体をしていきたいと考えています。

 次に、バイオマスプラントの計画でありますが、家畜の糞尿対策と環境と有機農業の推進のために有効な方法であると認識しています。経済産業省の事業を活用いたしまして、地域内のエネルギーの自給自足、消化液の活用による農産物の付加価値などを調査し、バイオマスを最大限活用して設備施設設置に関わるコストの軽減を図るといったバイオマスプラントの可能性調査を行ってまいりたいと思います。

 3点目には、天候不順による作品目の変化ということでございます。先般、十勝町村会並びに十勝活性化推進協議会におきまして、適地適策という表現をしまして、適地適策をこれからはしっかりやっていかなければならないのではないかと思います。地球の温暖化等による気候の変動、いろいろな作物の多様化に伴い、そういうものを適地適策としていくべきではないかということであります。

 近年、小麦・金時の収穫時期がずれています。そして、品質が少し落ちてきているという状況であります。結局、気温がずっと高いものですから、締まるところ締まらないということで、非常に心配をしているところであります。昨年はそういった中で、国の補助事業を入れながら小麦や大豆の対応をしていこうということでございます。一方、甜菜についてはストックヤード等を通じまして、雨にも強く運搬に差し障りが無いような体制に努めていかなければならないだろうと思います。当然、糖度の問題もありますが、昨年、糖度が17.1%から16.3%まで基準値が下がりましたので、その分の基準価格がアップになったという状況でございます。甜菜は非常に労働力がかかるわけでありますが、減らさないようにしなければならないということであります。当町は工場を持っているという関係上もありまして、減らすわけにはいかないということでございます。

 ヘルパーの関係でございます。ヘルパーが不足しているということは聞いております。JAが実施しているのは、このヘルパーの状況でありますけれども、労働力不足や活用が多くされてきているということであります。そのおかげをもちまして生産生乳も全道的に減っている中で、わが町は生乳生産が伸びているということでありまして、3年連続十勝管内トップの状況で11万8千トン、約12万トンになっていくだろうと思うしだいであります。

 一方では後継者がいないということから、生乳生産を取りやめして育成に関わってきているという状況であります。そういう意味で、大型化すればするほど雇用が生まれるけれども、その雇用には国の人たちが働かない。いわゆる外国の予算に頼らざるを得ないような状況になっているということで、なんとか労働力を日本人で確保するようにしなければ、これからはだめだろうと思いますが、それに対してのヘルパーの制度そのものに制約があって、しっかりと企業体系を持てるように、あるいは保障問題、厚生問題といったものをしっかりとしないことにはだめだということで、国に強く要望しているところであります。

 したがって、ヘルパーの不足については、本町に興味を持たれている方から4月だけで13件の問い合わせが来ております。本町を知っていただいて、来ていただけるように努力を続けていきたいと思います。

 多面的機能支払事業の効果であります。行政をプラスしてはいかがかということであります。現在の多面的機能支払事業は平成19年度に農地・水保全管理支払事業として始まりました。当初は地区ごとに全部受けようとしたんですが、なかなか地区の方がまとまらないということもあり、全部に行き渡らなかったわけであります。現在は12地区が参加し、今年で8年目を迎えたところであります。この事業は保全管理を賜る支援制度であります。昔は町単でやっていましたが、国が2分の1、道が4分の1、町が4分の1補助して、環境美化も含めて農村地帯の地区を美しく、環境を良くしていこうということでございます。

 実質的には農家の方々と非農家の方も含めた住民と市街地も入っていいんですが、皆で農村地区を良くしていこうということです。本州では住宅地のすぐそばにそういうのがありますが、当地区はそうはならない。したがって、面積も広く多忙であることから地区によっては再々委託をしてやっている地区が多いわけでありますが、こういったことを皆さんでやることによって農村地区の結束力も生まれるし、友好の輪が広がって助け合いも生まれてくるということで、一層効果があるものだと思います。それで、この事業を進めてまいりたいと考えているしだいでございます。

 2項目目の人口問題でございます。まち・ひと・しごと創生本部を中心に、地方創生の取り組みを加速化させるということでございますが、都市から地方への人の流れを作り出すと言われていますけれども、先般も申し上げているように、問題は働く場所がなければならないわけであります。したがって、働く場所をいかに確保するか、また現状の働く場所を維持していくのにどうするかということが問われてくるわけであります。

 昨日も四季塾の講師をしていただきました、元北海道副知事でありました磯田憲一さんをお招きし、その前に私と懇談をしたわけであります。退任して12年経ちますが、以前からこの問題に取り組んできた各自治体であると。しかしながら、縦割りでできた状態で進めてきたので、これを縦割りではなく横にし、一斉に立ち上げていくべきではないかというお話をいただいておりますが、まさにそのとおりでございます。それにしても働く場所を確保しなければならない。そのためには全ての分野にもう少し加工施設というものを考える必要があるだろうということでございます。今までは大手になっていましたが、それを大手ではなく地元でつくれるようなかたちをすべきではないかというお話もお互いにしたところであります。そういう意味で、町をあげていくためには目標をしっかり定めなければなりません。重点目標をしっかりと定めて、それを推進していき、それを一つの心にして皆で取り組んでいかなければならないと思いますので、ご理解をお願いします。

 職員の活力ある行動と対応でございます。職員は町内に数多く住んでいるわけでありますが、3つの部会を設けまして、5年後あるいは10年後には退職されることも踏まえながら、その後にわが町に住んでよかったなと、住みやすいなという町をつくっていくためには、若手の職員の考え方をこの中に取り込んでいくということが必要であります。そういう意味で新たなアイディアを出していただいて、これまでの検証を深めるとともに積極的な取り組みを職員にしてもらう考え方でございます。

 内閣府から派遣されました専門職員でございます。ご案内のようにご本人はこれまで組織的な職務ということはなく、専門研究員ということでありますから、研究したことを大学で採択を受ける、あるいは企業で採択を受けるようなことでの業務をやっていました。非常にそういう面では冷静沈着で仕事に固執しないであらゆる面に目を輝かせながらしていただいているというのが現状でございます。主にこのことを策定する中に助言も含めて、自分の研究してきたことも含めながら加えてやっていただこうという考え方であります。

 ただ、ご本人に言わせますと、2年という派遣は短いと。清水町を知るだけでも数か月かかる。対話をして人間性を求めるのに数か月かかるとなりますと、1年がすぐに過ぎてしまうということであります。今回も内閣府の方で発表する機会があるそうでございますが、そういう面で苦労をしています。清水町は見た感じと来てみた感じが違うけれども、来た中では「いろいろな面でチャレンジしている町ですね」と、牛玉ステーキ丼を含めて有名なところですと言われているし、交通の便も素晴らしいし、環境もいいということも言われています。これをまず、おっしゃっていただいているわけでありますけれども、そういうことでしっかりと活用をしていきたいと思います。

 加えて、小樽商科大学に席をおいておりますので、小樽商科大学との連携を考えているようでございます。町と小樽商科大学とのコラボレーションを含めて回していくことによりまして、観光面や経済面を考えていくべきだと思います。また、人脈的にもさまざまな人との関わりがありますので、有効に生かしていきたいと思います。

 住民と行政が一体となった取り組みの問題であります。当然ながらこの問題は行政だけではとてもいくわけありません。したがいまして、住民・行政・議会という中で見て、議会の皆さまにも全員協議会等を通じて意見をいただいて、それを本部の方に上げまして、分科会の方で練っていただき、産学官金労言とありますが、そこの意見を聞きながら町民との懇談に臨んでいきたいと思っております。

 したがって、議員の皆さんのご意見もお伺いする機会がありますので、その節は存分に意見を出していただきたいなと思います。

 よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) まず、農業を守るための担い手対策のお話ですが、町長はJA、商工会等で考えていると言っておりますけれども、現時点で結婚相談員や前年度までおられました釜谷さんのような仕事をする方はおられますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) 現時点では釜谷コーディネーターが辞めた後、残念ながら後任がまだ決まっていないという状況です。うちの課長補佐がそれを兼任して事務の取り扱いをしているところでございます。随時募集をしているという状況ですが、なかなか農協も含めていい人が見つからないということで、今まで空席でいるということでございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 今の段階では、そういう人が全くいないということで、もし清水町のなかで結婚適齢期の人がいてお嫁さんがいない、お婿さんがいないというときに対応できる相談窓口的なものは、誰が責任を持ってやっていますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) 農林課のなかで取り扱っていくということにしております。入ってきた情報は随時処理させていただいておりますし、今まではコーディネーターの方でいろいろと気を使ってやっていただいたんですが、そういったことになかなかならないということもございますので、農協の担当課長も含めて相談しながら進めているという状況でございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 農林課と役場職員ということですけれども、地域にはそういう経験豊富な人もおられるし、そういう人にアドバイスを受けたりすることは考えられませんか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

農林課長(池守輝人) もちろん、そういうことに長けた方がいればアドバイス等いただきたいと思っています。その他にも一昨年から担い手アドバイザーということで、2人の女性の方を指名していますので、場合によってはそちらの方のご意見も伺おうと考えています。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 2番目の人口減少問題にもいくんですが、結婚されて子どもができるというのが一番手っ取り早いのかなと思います。それが全てではないと思いますが、今の農林課と農協、2名の女性のアドバイザー等。最終的に町長の答弁で今年度中に婚活はやりたいということですけれども、現時点での問題としてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

○農林課長(池守輝人) 先ほどの町をあげてというのは町長からも答弁をさせていただいたんですけれども、そのことについても昨年のうちに商工会や農協の担当者と打ち合わせをしているんですが、更にもう一度やって時期や方法などを練りながらいいものをつくっていきたいと考えてございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) よろしくお願いします。

 2番目のバイオマスプラントの計画についてなんですが、今計画はしているということなんですけれども、どうしても鹿追町に目を向けますと、鹿追町は2基目ができていろいろと進行しております。農協との協議もありますけれども、町長の対応としては鹿追町がいいというわけではありませんが、もう少し町が音頭を取ってもいいかなと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) この問題については、可能性のある、または検討したいという人達に集まっていただいて、それぞれ検討をしている状況であります。集合型、個別型とありますが、当町におきましては集合型でいきますと、地帯別につくっていかなければならないということになりますと、頭数も多いですから鹿追どころではないわけでありまして、そうなると相当の資力が必要になってくるということになります。

 個別でやりましても、今の段階では1億数千万円かかるということになりますと、ランニングコストを含めて将来的なものを考えますと機械の入れ替え等でかなりの費用がかかるというような状況下にあると言われております。十勝管内ですべてが完了できるようになればもう少しコストを下げるということになりますので、数千万円でできるようになればすぐ取り組みをしていくのではないかと思います。現在は、電力の固定買い取りが当町においては非常に厳しい状況です。なぜなら、ソーラーがあるわけで、ほくでんさんの送電網の部分もありまして、当町におきましては余剰電力の受け入れ容量が満度に達してきているというようなことがあります。したがって、それをよその町からひかなければならないのではないかということもあるわけであります。いずれにしても個別でやることは数件考えておりますので、それなりに助成措置を含めながら積極的に舵をとらなければならないと思っておりますので、今しばらく時間が必要ではないかと思います。

 よろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 町全体を考えてよろしくお願いします。

 去年、実際に1件の農家が始めました。その結果等はいろいろと情報的に聞いておりますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) 昨年の11月から稼働していると聞いています。それが順調に進んでいるかという細かな条件の整理が必要なようで、順次調整しながら進めていると聞いています。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 鹿追と清水は乳量では十勝で1、2番を争い、10万トンを超える地帯です。乳はたくさん絞っているけれども、あとの始末が悪いということにならないように、ぜひ検討し、いち早くバイオマスプラントの計画を達成したいと思います。

 次に、天候不順が及ぼす作品目の関係ですけれども、町に聞いてどうということはないと思ったんですけれども、項目としてあげさせていただきました。小麦は3年くらい不作が続き、先ほど町長はビートの糖分の関係で骨を折っていただいて生産高は上がったかなと思います。今年の作付けも増えたと思いますけれども、大豆の生産がたくさん増えて、収穫機が不足になってきているので、その辺の助成等は考えておりますか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) 大豆の関係ですけれども、これについても先ほど小麦の関係でというお話がございました。雨で小麦が取れなかった年に、小麦と大豆対策というのが国の方でされています。そのなかで、コンバインの導入がされておりまして、多少の雨ならばなんとか畑に入っていけるだろうということも含めて、大豆との汎用コンバインが小型で6台、大型が4台ということで導入されています。そういったもので着実に収穫適期に作業ができるようにということでの対策が取れられているということです。

 町の方から単費で出す予定はございません。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 天候不順に対応するためにはいろいろな作物の適地適策と町長が言いましたが、そのように町も応援して農業強化に努めていただきたいと思います。

 次に、ヘルパー不足についてですが、私もヘルパーを時々使います。申し込みをしますと1か月分の抽選が1日に行われます。1日から31日まで、もし僕が31日にほしいなと思ったら、受付時間までにそこの抽選会場にいなかったら権利がなくなるものですから、31日にほしい人も抽選に行きます。抽選をして当たる人が3分の1か4分の1くらいです。先ほど、搾乳の人材がいなくなったということで、どうしてもヘルパーを頼ってしまうとヘルパーを欲しい農家が15~20人集まってしまうと、1日にヘルパーがクリアできるのは7名から8名です。2人ずつヘルパーが欲しい農家が出てくると4件で、あとの12~13件は当たらない日になるんです。それがずっと31日まで抽選すると、抽選時間も半日くらいかかるし、そのくらい大変なことになっております。できたらヘルパーの人数が増えればいいんですけれども、これを増やすとまた問題も出てきますし、他の仕事の雇用でしっかり搾乳できる、牛舎の管理ができる人がいればヘルパーはいらないんですが、そういう状況ですので、ぜひともヘルパーの確保をお願いしたいなと思います。 

 新得町では町営牧場の労働的に余った若い子がヘルパーをやるということもあるんですが、今の段階ではできないかと思いますけれども、この辺いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) 新得町については町営牧場が管理委託されておりまして、農協でやられているといったようなことでの人事交流ができるのかなと思います。うちの方はヘルパーを町の方で募集するというのはおかしな話になるのかなと思いますけれども、先ほども町長の方からお話ししたんですが、担い手対策としてホームページを開設しています。そこのホームページにそれぞれ問い合わせ等がございまして、問い合わせそのものはたくさん来るんですが、実際に返事をしてくれることはあまりございません。そういったなかでも4月からすでに13件問い合わせが来ておりまして、こちらから情報を返していける方もいらっしゃいます。そういった方にはいきなりお婿さんをという話ではなく、まず町を知ってもらってから結婚の話をと考えていますので、できれば農業実習などもやったらどうですかというようなことでの返事を返すようにしています。当然ですけれども、酪農ヘルパーという制度がございますから、うちに来て牛に慣れてもらって、そのなかで経営されている若い農家の方とお話ししながら溶け込んでいただくようなかたちで進められればいいなと思っています。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 今、農林課長の話では応募してくる方で若い人がかなりいるということですので、希望は持てるかなと思います。まだまだ、素晴らしいホームページにして、農林課に全国各地から若い人が集まってくれるような素晴らしい情報をいっぱい出して、若い人の確保をよろしくお願いします。

 全てクリアできることではないですが、どこかに道標になるかと思います。よろしくお願いします。

 次に、5番目の件ですけれども、先ほど町長も言いましたが、草刈りやごみ拾い以外にも地域の団結力が生まれてきたのではないかなと思います。僕は御影地域の農村地域で役員もしておりますけれども、一つの行事に20名から30名集まって、年間かなりの金額を使っております。半分まではいかないですが、自分たちでできない土砂上げや雑木を切るには委託をしておりますけれども、ほとんどは地元の業者でやっておりますし、素晴らしい事業だなと思います。これはずっと継続してほしいなと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) これにつきましては、5年単位の契約になっておりますので、5年ごとに更新していくかたちになっております。今、安田議員が言うようにこの事業についてはかなり農村の協力を得ながら環境美化も含め、そういうものがかなり良くなってきている現状でございますので、町といたしましても継続していけるように地域と協力して考えていきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 当初は参加が4つか5つくらいの地域でしたけれども、今年からは13集団のうち12集団がこの事業にのって、大変すばらしいことだと思います。今後ともこれができるようによろしくお願いします。

 このなかで行政の施策をプラスして環境美化ということで僕は考えたんですが、私たちが草刈りをする少し先に大きなイタドリがあるんです。あれを何とかしてほしいと思うんですが、町長いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 現場がわかりませんので、あとで担当の方でお伺いをしてどういう状況かを見た上で対策ができればと思っております。

 地域とともにやるのかどうか。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 農林課長よろしくお願いします。

 道路維持管理ですからよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 農林課参事。

 

○農林課参事(小林 進) 確かに耕作地と道路敷地の間に一部イタドリが残っている現状があります。この事業制度につきましては、そういうところも地域の方でできるようになっておりますので、できればそういうところも活用していただいてやっていただければと思っております。

 町道敷地内ではございますけれども、地域の方でもできるということになっておりますので、よく話し合いながらやっていきたいなと思っております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 1項目目についての質問は終わります。

 2項目目の人口減少を食い止める得策を皆で考えてはということで、先ほど地方創生人材支援制度を使って何人かの方が見えられているということですけれども、先ほど2年では短いと言われていますが、今のこのメンバーは今策定している委員会のメンバーにはなるんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 今回、内閣府から派遣された職員につきましては1名でございますけれども、課長補佐職で実際主幹というかたちになっております。人口減少対策本部においては本部員という位置付けで関わっていただくことになっております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) よろしくお願いします。

 この対策本部の会議の構成員としてはどのような人がなる予定ですか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 人口減少対策本部の組織でございますけれども、本部長は町長でございます。副本部長は副町長と教育長、本部員につきましては役場の全課長・参事と企画課の主幹、財政係長というかたちで4月に企画課の主幹と財政係長をプラスしたかたちでなっております。その他には専門部会で3つの部会があり、その下の係長職以下も含めたかたちで検討を進めているところでございます。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 今は役場の中だけの話になると思うんですが、これがもう少し町全体や若い人、女性などまでにいくまでにはまだ時間がかかるんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) その他の策定の関係におきましては、今の対策本部が中心になりますけれども、その他に今後、総合計画で策定時に行いました100人懇談会としまして、いろいろな文化団体や体育団体、農業団体、商工団体、福祉・医療等を含めたかたちで分野ごとに懇談を持っていくということでございます。その他に清水地区や御影地区においては住民懇談会も開催していきたいと考えております。

 それと並行しまして専門的な産官学金労言というかたちで、協議会というかたちをつくりまして、7月に入ってからになるとは思いますが本部のある程度のたたき台ができた時点で、そちらの方にも検討していただくというかたちになっておりますので、住民や専門の方のご意見を聞きながら進めていきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) さまざまな分野の町民が参加されることを望みます。しかしながら、今聞いていても子育て世代やPTAの役員などもう少し若い層に入っていく予定はありますか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 先ほど言いました100人懇談会的なものにつきましては、子育ての団体や学校関係の方も入っていただきます。また、対策本部の専門部会につきましては、若手職員をはじめ女性職員も入っていただくかたちになっております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

11番(安田 薫) 昨日の鈴木議員の質問の中でも、町長が全てをやらなければならないと思いますが、やはり重点をどこにもっていって、こっちの方は控えめにというようなことは考えられると思うが、町長が一番手腕においてこれをやりたいということがありましたらよろしくお願いします。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 昨日も答弁をさせていただきましたけれども、人口減少に関わることでありますから、人口減少をいかに食い止めていくかということに手腕を注がなければならないわけであります。それには、住んでいる方々が課題を認識し、何を望んでいるのかということをはっきりし、その上で集約して集中・選択したなかで重要課題にしていかなければならないだろうと思います。

 私としましては、既存の企業はもちろん大事にしていくこともそうですが、仕事をいかにつくり上げていくかということが非常に大きな課題として常々思っております。十勝の中でも皆そうでありますが、これを契機に帯広信金が主催しまして、やる気のある若者等を含めて、起こす起業を含めたり、継承していく業を応援するなりして、徹底的に教育学習をしていこうということで、野村総研と北洋銀行、北海道銀行、帯広信金、各大学含めてそれをやるということで、新たなものを生み出していくということになります。私どももそういう中では人材育成が一番望まれるということでございますので、本年も四季塾をどうするかということでいろいろと悩んだんですが、やはり続けて人材を養成していくことが将来につながるだろうと考えました。特効薬はまだまだ難しいですが、10年、20年後に捻出できる体制、若者に夢のある政策、協議をしていく必要があるだろうと思います。皆さんのご意見を頂戴したうえで、何点かの重要政策課題、戦略として持っていきたいと思っております。そういうことで若者が、高齢者が安心できるまちづくりをしてまいります。

 今日の新聞で政府与党が高齢者の地方移住ということで、それを受け入れる町村には特別な措置を行うというようなことで議論がされることになっておりますので、そういうことになればそれらも含めて考えていかなければならないかなと思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 最後に質問しようとしていたことで、町長が今日の新聞のことを言われました。僕も今日の新聞で日本政策金融公庫がソーシャルビジネスということで地方創生、人口減少問題に対応できる。または目的はボランティア活動と同様になるんだけれども、お金がかかるということで雇用にもつながると思います。町長からも事前に言っていただいたんですが、もう一言お願いして最後の質問にさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 最後の質問でありますから、だんだん具体化したら明らかにしていかなければならないことですけれども、その前にいろいろと言いますと議会の皆さんにもご意見を頂戴したいということを先ほどお話させていただいておりますので、それを尊重しながらいかなければならないなと思っております。一回では終わらないかと思いますけれども、皆さんの持ち味を生かして、この中に組み入れるような意見を承りたいと思っております。よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) これで、一般質問は終わりました。