北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成27年第5回定例会(9月10日_日程第2_一般質問 奥秋康子議員)

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 今回、2項目について町長のお考えをお伺いします。

 1項目目、冬季道路の交通安全確保についてお尋ねをいたします。積雪寒冷地の清水町の町道におきましても、吹雪による視程障害や吹きだまりが道路交通の安全確保にとって大きな障害となっているところがございます。特に、平成3年に道道から町道に移管されました道道忠別清水線から道道帯広新得線の交差点までの1.4キロメートルの区間では、曲線道路があり、吹雪などで道路幅が確認できなくなるなど、風雪災害の誘因となる負の素因が多くあると考えられます。交差点にはセンサー式の信号機がありますが、片側車線が吹きだまりによる通行不能なときには、信号機が作動せず混乱を招いている状況でございます。更に吹きだまりにはまり、通行不能車もたびたびある状況であります。ぜひ、防雪対策をご検討願いたいと思います。

 1点目、道道から町道に移管された理由をほとんどの住民は認識しておりませんが、移管された理由をお伺いいたします。

 2点目、町民の生活道路であります冬季道路の交通の安全を図るため、交通に支障がある箇所へ防雪柵等を設置することは、積雪寒冷地における冬季走行の安全性や安心感と地域生活の安定や地域の発展につながるものと考えますが、町長の所信をお伺いいたします。

 2項目目、老朽化に伴う福祉館の改築・改修計画についてお尋ねをいたします。

 福祉館は地域住民の最も身近な施設でありまして、高齢者の生きがいづくり、地域住民のコミュニティの場として唯一、大変大きな役割を果たしていると思います。

 1点目、築30年以上の施設は老朽化に伴いまして、特に冬場での屋内の環境が大変厳しいものとなっております。調理室とトイレの水回りにおきましては、使用するたびに凍結対策の配慮が大きな負担となっているところもございます。使用後には必ず水抜きをして帰宅をいたしますが、場合によっては凍結状態になることもしばしばあります。近年では、交替で自宅でお湯を沸かし、持参しての会合になっているところもあると聞いております。また、高齢者も更に年齢が高くなりますと、玄関等の段差が非常に大きいため苦労をしております。凍結対策と施設面でのバリアフリー化を推進するなど、設備、備品面においても誰もが使いやすい福祉館となるよう、早急に取り組んでいく必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 2点目、築30年以上の施設が相当数あると思いますが、改築も含めて改修計画はどのようになっているか伺います。 

 町の高齢者保健福祉計画等で、高齢者に配慮した公共施設整備、高齢者の積極的な社会参加を掲げておりますが、高齢社会にあって、生涯を通じて健康で生き生きと暮らすことは誰もが願うところでございます。安心して活動ができる環境づくりと場所を提供していただきたいと考えますが、町長の所信をお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 奥秋議員の質問のお答えいたします。

 1項目目の冬季道路の安全確保でございます。その中で、道道から町道に移管された理由はどうなのか、住民は認識されていないと思うがどうなのかという質問でございます。

 本件につきましては、人舞基線道路、いわゆる人舞郵便局から下の部分の2,575メートルの屈足から来る車が増大になりまして、北海道の調査の結果、道道忠別清水線を変更したということになります。したがって、北海道から移管を受けて町道になったわけでありますけれども、平成3年10月21日に臨時町議会で説明をし、町道の認定を受けて議決しているところであります。その間、人舞地域や熊牛地域の方に地域の説明をしていると伺っております。

 2点目、生活道路でございますが、当然、冬季道路の交通安全を考え、実施していますが、交通に支障がある場合の防雪柵等を設置するということはいろいろな問題点が出てくると思いますが、いろいろと意見を聴取し、著しく多発しているところについては、視界障害にもなり、事故にもつながりえるということでありますので、早めに行うということが大切であります。近年の風の状況が少し変わっておりまして、道道に付けたやつと熊牛福祉館の方に向けている柵と柵の間が空いており、その辺の調査もしてまいりたいと考えて、安全な状況をつくらなければならないと考えております。

 2項目目の福祉館の改修・改築計画であります。

 築30年以上も経っておりまして、町内には12施設あります。それぞれ地域のコミュニティ施設として活用していますが、そのうち6施設につきましては30年、40年を経過していることから、利用にあたっては不便が生じてきていると思います。備品やいす、机、絨毯などは順次整備をしているところでありますし、修繕箇所があれば修繕をしているということでありますが、トイレの改修は全ていっておりませんので、地域要望等を含めて協議させていただきたいと思います。

 2点目の改築計画はあるのかということですが、具体的な計画は現在策定しておりませんが、それぞれの施設がこれから改修等に及んでまいります。したがいまして、老朽化状況などを考慮いたしまして、地域の皆さんとの協議を経まして、その計画を策定してまいりたいと思います。

 学校跡地を改修したところはいいですが、下人舞、下佐幌、上清水、松沢は古いわけでありますので、その中で傷みや古さで順次計画をつくってまいりたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 質疑を受けます。

 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 道道が町に移管された関係でありますけれども、非常に小さなカーブがひどいわけであります。これが町道に移管されず、そのまま道道であったならば防雪柵などの対策があってもいい場所だと思います。町民も財政難の中でずっと辛抱してきたわけでありますが、たまたま大きな事故につながらないのはありがたい話ですが、ぜひとも町で早急に大きな事故が起きる前に対策をしてほしいと考えますが、町長は急ぐ必要はなく、ゆっくりと調査をし、何年かかけてやればいいとお考えなのでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 防雪柵の件については、現在は下佐幌・人舞間道路、美蔓の西23線の2か所です。あとは、雪堤というか、雪を押して壁をつくり、風がきたら上に行くというのが45か所やっています。あそこは道路より低いところだと思います。畑の方が高いので、普通であればすっと流れていくんですが、近年はそこに集中して溜まるような状況が多くなってきています。夏もそこで風が舞っているような状況なので、今年の春に近隣の農家の方から、何でビートが飛ぶんだろうということで話がありまして、雪もさることながら、調査をした上で、防雪柵をするとなると生産に関わることもありますので、畑地の方にご理解をいただきながらいく方で調査をさせていただきたいと考えています。

 

○議長(加来良明) 10番、奥秋康子議員。

 マイクをお願いします。

 

○10番(奥秋康子)  前向きに調査をしていくというお話しでしたので...(中断)

 

○議長(加来良明) 最初からマイクが入っていなかったので、最初から再質問をお願いします。

 

○10番(奥秋康子) 町長からご答弁をいただきましたけれども、あそこに防雪柵を設置するとなれば、もちろん作付をしている生産者の方のご理解をいただかなければならないと思います。そういう中で、ぜひとも地元の方にも協力をいただけるように進めていただきたい。あの付近は雪で雪堤をすればするほど大きな雪庇な状態になります。信号を渡っていこうとしてもカーブがすぐにあるものですから、道幅がまるっきり見えないという状況もございます。早急に取り組んでいただけるということでしたので、この件に関してはそのように理解をしますので、よろしくお願いいたします。

 次の福祉館の関係ですが、非常に老朽化しておりますし、そういう状況の中で建設した当時というのは建設費用は国や道の補助によって整備をされてきたと思います。日常のメンテナンスというのは今の厳しい財政状況では十分に確保するのは困難だと思います。そういう中で今までこのような状態になってきていると思いますし、住民もこの財政難の中で理解をし、個人でお湯を沸かしてくるというような状況もあったと思います。修繕等をやっていただけるのはいつ頃になりますか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 全てを改築するのか改修にするのかとその辺のこともありますので、事業費を計算していかなければなりません。その上で、総合計画の中に折り込んで、事業費ともども計算していきますし、優先順位もありますので、すぐにとは言えないかと思います。先に調査をしていくということでご理解をお願いし、どうしてもだめなやつについては修繕をしてまいりたいと思います。凍結防止はどこの集会所も水を落としていただいております。それでもだめということであれば、電気パネルを設置するなどはすぐにできますので、そういう部分を考えていきたいと思います。事業費をはじくまでに時間的余裕が必要だと思いますし、年数や傷み具合、優先度ということもございますので、ご理解をいただければと思います。

 

○議長(加来良明) 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 老朽化をしている中で、放置をすればどんどん劣化が進んでしまい、非常に大きな財政の負担になってくると思います。その中で優先順位もあると思いますが、町長、福祉館も含めて公共施設の改修・改築に大きな経費がかかると思いますので、一度に短期間で整備をするのは困難だと思います。現在、利用している需要だけではなく、将来のニーズをしっかりと予想して施設を最適化するという方法、そのためにそれぞれの担当課で個別に管理されている情報をどこかで、1年をとおして優先順位をつけてくのかな。全体の公共施設を意識した計画的な整備がこれから必要だと思います。こういう方法も私は必要だと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 目的や目的外といろいろありますが、その辺も含めて計画・検討をしてまいります。教育の方では計画をそれぞれの場所で作りましたので、それも合わせていくことも必要だと思います。

 以前、改修計画を作るつもりでいたんですが、松沢地区にはご案内のように今のままでいいよということで、傷めば直すということでしたが、それでは学校活用をどうするかということで、学校の方に移ってはどうかと地域に説明をしたと思います。ですが、今のままでいいからということで、学校は今のような小規模多機能施設に変わったわけですけれども、当時であればそのまま改修をして、人舞や美蔓というふうになっていったわけでありますけれども、タイミングがそうなってしまったものだから、こういうことになったということだけは理解をしていただきたいし、そういう計画を立ててまいりたいと思いますので、ご理解ください。

 

○議長(加来良明) 10番、奥秋康子議員。

 マイクをお願いします。

 

○10番(奥秋康子) 松沢もそうだったかと思いますが、学校が廃校の後、その場所があるから福祉館に利用するというのではなく、それを福祉館に利用するのであれば、大変広い床面積になってしまいます。そういう中で、今後のメンテナンスやコストを考えた上で住民は今の福祉館でいいというようなお答えをしたと思います。そういう中で、あるからそれを利用するということではなく、将来の人口減、高齢化を迎えた中で最適な公共施設をつくるということが大事だと思いますので、町長もお答えいただきましたけれども、清水町の公共施設マネジメント計画というものをしっかり作っていただいた上で進めていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 先ほども申したとおり、作ってまいりますということであります。

 

○議長(加来良明) 10番、奥秋康子議員。

 

○10番(奥秋康子) 終わります。