北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成27年第5回定例会(9月11日_日程第1_一般質問 安田薫議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 次に、11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 質問に入る前に、私も先ほど鈴木議員がしゃべりましたけれども、車の中で新たな堤防が崩壊し、被災に遭われている方にお見舞い申し上げて質問をさせていただきます。

 2項目について質問しますが、範囲が狭いので町長の答弁がしっかりあれば短時間で終わるかと思いますけれども、どうかよろしくお願いいたします。

 1項目目、女性推進法案が可決され、政府・与党が一体となって政策の推進に弾みをつけたいとあります。あらゆる分野で女性の力を最大限に発揮できるようにすることは、活力ある社会の実現に不可欠です。同法は働くことを希望する女性を応援するもので、そのための社会環境を整備するものです。政府は2020年までに主導的地位に占める女性の割合を30%に拡大する目標を掲げています。まずは、自治体が女性の採用率や管理職の登用率の数値目標を設定し、公表することですが、本町の取り組みについて伺います。

 2項目目、電気柵の安全確保についてですが、7月に静岡県西伊豆町で2人が電気柵に感電し、死亡した事故がありました。二度とこうした事故を起こさないよう、再発防止が必要となります。最近は鳥獣被害防止策として電気柵が多く使われていますが、補助事業等で設置されているものもあり、町として安全対策にどう取り組んでいくのかを伺います。

 よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 安田議員の質問にお答えします。

 非常に短い文でありますけれども、今後の取り組みについてということでありますが、背景はありましたけれども、いわゆる、女性の社会進出に強く国民に沿った後押しをすべきであるということをもとに出てきたわけであります。この法律によりますと、従業員が300人以上の大企業と国または地方公共団体が来年の4月までにということで、数値目標を織り込んだ行動計画を義務付けているということであります。300人以下はどうするかというと、努力義務であります。地方公共団体で300人いないところは努力義務なのかというとそうではないと担当の方から申すわけであります。ですから、行動計画を策定しなくてはなりません。確かに、労働人口が減少されるわけで、女性の社会への進出は求められているわけでありますが、小さい町なので300人を超える企業がありません。女性職員を増やすということになりますと、今でさえ企業も困難な状況がありますので、企業としてはどうですかとお伺いをしたところ「難しい」ということでした。パートや臨時であればいいが、正規雇用で終身があるとなると非常に難しいと、それだけの業務量が安定的にずっとあればいいが、3年や1年で終わってしまうとなると、責任が持てない。そうなりますと、女性が大きい都市圏に流れてしまうということになります。北海道では札幌市へ。そうなりますと、ますます帰ってこないですから、人口減少があるんです。この法律は良いのか悪いのはわかりませんが、反比例するのではないかなという懸念があります。わが町の実態は、保育士が多いので、将来的に全員正規職員にしていくということでありますけれども、女性の職員は30%はいかなくても28%くらいになるということでございます。係長はまだ低く16%ということであります。こういう行動計画をつくらなければならないということで、通知が国から示された時点で策定していく考えでおります。

 本町の取り組み状況については、今までのことと、これからのそういうものであります。

 なお、今日の日本経済新聞では、共稼ぎ世帯の保育料の軽減ということで、要するに共稼ぎをしなさいということで、女性に働いてもらうためには保育料が2人働くと高くなるので、それを軽減すべく検討に入ったということでございまして、これは実現するかわかりませんけれども、有識者会議で一方的に出るということは残念なところがあります。我々の意見がなかなか知ってもらえないという面で、活躍してもらう環境をつくることは異論はないけれども、その手法や方法が非常に困難な部分をクリアしなければならないのではないかなと思うところであります。

 次に電気柵であります。現在、これにつきましては、補助事業も含めてやってきているわけでありますけれども、有害鳥獣侵入防止電木柵設置事業に対しまして、JAを通して町とJAが補助金を交付しているところであります。したがって、主にJAがやっているわけでありますけれども、JAの指導はもちろんですが、町も助成措置をしていますから適正かどうかを調査していき、今のところ適正であるということであります。

 ただ、電気線にはつける安全表示が劣化して外れてくるという可能性もあり得るので、JAから直接指導、FAXも含めて文書を流しております。町においては危ないところを見たときには電話等で設置者に申し上げているところでございます。

 もし、先ほどの答弁が間違っていたら改めて訂正させていただきますが、今はそのような状況にあります。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 国の法案、施策等で大都市または大企業に向けての法案だと町長は言われたんですが、本町はそういう規模の企業または自治体も人数はおりませんけれども、現状で女性の頑張れる社会や環境をつくることが今話題になっている人口減少対策または地方創生、教育問題と、やはり女性の力を借りなければならないと思いますので、国の法案以外に町長としてぜひ頑張ってもらいたい思いがあればお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 町長から答弁の修正の申し出がありましたので、許可します。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 先ほど約28%と言いましたけれども、前段で現在164名の職員のうち女子職員は50名で30.5%です。課長補佐職になったのが約28%、あと16%というのは係長職であります。

 今の質問にお答えします。

 先ほども少し触れましたけれども、専門職については男性も入れますけれども女性の登用、保健師についても女性だけではなく男性も織り交ぜながら採用し、十勝町村の共同試験でも合格した中で女性の登用をしてきているということで、今後もその方向には変わりなくやっていかなければならない。問題は、これから結婚されたあとですが、うちの内容はかなりいい方でありますけれども、これが全部町の企業の中に適用できるかというとできませんが、機会があれば企業の方にも正規職員の採用の努力をしてもらわなければならないかと思っております。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) わかりました。

 ところで、昨日2人の議員からも管理職の人材ということで意見がありましたけれども、私も女性で課長職になれるとしたら子育て支援課、保健福祉課あたりかなと思いますが、これについて町長はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 限定はしておりませんけれども、ときによっては全く違う場合もあります。それだけの経験を踏んでいますから、特に今はご案内のように横断的に長く、本来は垂直で山の方になればいいんですけれども、気の毒なくらいです。上が抜けたら、すぐ下が上がるという状態になりますので、職は限定される場合もあるし、この仕事をやってもらうということもありますので、その点ではご理解をいただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) これからは、いろいろな組織や団体等での女性のリーダーが必要になってくるかと思いますので、採用の段階からよろしくお願いいたします。

 続いて、電気柵の関係です。安全対策または掲示板等はやっているということなんですが、実際に町民の方が電気牧柵がどんなものかわからないし、危ないと書いてあるがどのくらい危ないのかわからないのですが、町民への知識の理解度はどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) どのくらい危ないかというのは、触ってみなければわからないということですが、私も触ってみましたが結構痛いものですから、これをどのように周知するかという方が大事なのかなと思います。道路の縁に牧柵があったりしていますので、できれば絶対に触らないでいただきたいと思いますが、触って命をなくすような強力な電気は流れていないはずです。ただ、触った瞬間は本当に痛いという感じできますので、できるだけ触らないように周知できればいいなと思っています。広報等を使いながら、言葉でしか周知できませんけれども周知させていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 11番、安田薫議員。

 

○11番(安田 薫) 私自身も触ったことがありますけれども、水にぬれている場合に触るとショックが大きいので、おそらく7月の静岡県の事故はそれらも絡んで死亡事故になってしまったのかなと思います。触ってみることはできませんけれども、安全対策と設置については鳥獣被害の防止策としては貴重な事業ですので、今後とも電気牧柵の知識を認識しながら事業の拡大を広げてほしいと思います。

 

○議長(加来良明) 農林課長。

 

○農林課長(池守輝人) おっしゃるとおりでございます。有害鳥獣から自分たちの作物を守るために必要ということで判断をし、皆さん設置してございます。そういった意味では拡大していかなければならないだろうと思います。ただ、安全については、あの事故を起こした人たちについては、適正な牧柵用の装置がついていなかったというふうに聞いてございます。通常、牧柵をつける機械を設置していれば、ちょっと痛いまたは気持ち悪いといった感じが一瞬するというような感じで終わるので、命に関わる事故はないと思っておりますけれども、いずれにしてもわざわざ触る必要はないと思いますから、そういった意味での周知をしていきたいと思います。