北海道清水町議会

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平成27年第5回定例会(9月17日_日程第11)

○議長(加来良明) 日程第11、意見案第8号、林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書についてを議題とします。

 職員に意見書案を朗読させます。

 事務局。

 

○主査(鴇田瑞恵) 意見書本文を朗読いたします。
 林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書
 北海道の林業・木材産業は、山林地域を支える基幹産業として発展し、雇用の確保、地域経済の活性化などに大きく寄与してきた。
 しかし、山林では、人口の減少と高齢化が急速に進みつつあり、近い将来、集落はもとより、自治体の存続が危ぶまれる事態をも想定されている。
 一方、地球温暖化が深刻な環境問題となっている中で、二酸化炭素を吸収・固定する森林・木材に対し大きな関心と期待が寄せられているが、我が国においては、化石燃料への依存が高く、森林や木材が果たす役割はこれまで以上に重要となっている。

 このような中、北海道においては、森林の公益的機能の維持促進や森林資源の循環利用の実現に向け、森林整備事業及び治山事業や森林整備加速化・林業再生対策等を活用し、植林・間伐や路網の整備、山地災害防止、木造公共施設の整備など、さまざまな取り組みの支援が行われている。
 今後、人工林資源が本格的な利用期を迎える中、こうした取り組みをさらに加速させ、地域の特性に応じた森林の整備・保全を着実に進めるとともに、森林資源の循環利用による林業・木材産業の成長産業化を実現するための施策の充実・強化を図ることが必要である。
 よって、国においては、次の事項を実現するよう強く要望する。

 記

 1 京都議定書第二約束期間における森林吸収量の国際的な算入上限値3.5%分を最大限確保するため、「地球温暖化対策のための税」の使途に森林吸収源対策を位置づけるなど、森林整備や木材利用のための安定的な財源を確保すること。
 2 森林の多面的機能を持続的に発揮し、林業・木材産業の振興と山林における雇用安定化を図るため、公共事業である森林整備事業及び治山事業の財源を十分かつ安定的に確保すること。
 3 川上から川下に至る総合的な対策を地域の実情に合わせて柔軟に展開するため、「森林整備加速化・林業再生対策」を恒久化し、財源を確保すること。
 以上です。

 

○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。

 奥秋康子議員。

 

○委員長(奥秋康子) 産業厚生常任委員会に付託をされましたこの意見書についてご理解をいただきたく、ご説明をいたします。

 これは、道議長会会長より意見書議決の要請がございました。

内容等につきましては、お手元に配付をしてありますが、事務局がただいま朗読をしたとおりでございます。認可におきましては、去る9月11日に慎重に審査をいたしました結果、清水町においても森林の整備、保全、森林資源の循環利用による林業・木材産業の成長産業化を実現するための施策の充実・強化を図ることは必要であるとして、全会一致で採択されました。よって、本意見書を関係大臣に提出し、林業・木材産業の施策の充実・強化を求めたいとするものであります。

 よろしくご審議の上ご賛同くださるよう、お願いをいたしまして、提案の説明を終わります。

 

○議長(加来良明) 奥秋議員、ここでただいま提案理由の説明をいただきましたけれども、産業厚生常任委員会には付託しておりません。協議をしていただいたということで、そのように訂正させていただきたいと思いますので、ご了承をいただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) これから、質疑を行います。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、討論を行います。

 討論はありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 討論なしと認めます。

 

○議長(加来良明) これより、意見案第8号、林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書についてを採決します。

 この採決は、起立によって行います。

 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。

 

(賛成者起立)

 

○議長(加来良明) 起立多数です。

 よって、議案第8号は、原案のとおり可決されました。

 提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、復興大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣といたします。