平成27年第7回定例会会議録(12月10日_日程第2_一般質問 原紀夫議員)
○議長(加来良明) 一般質問を続けます。
7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 今回の一般質問は、過去にないほど多くの方が質問をするということでございました。たぶん、このことはいろいろな面で私どもの町に関して問題が多いということを受け止めての話だろうと思います。
私は、今回の一般質問で3点にわたってお尋ねをするわけでありますが、この3点につきましては直接町民に即結びつく事案ばかりでありますので、どうか前向きな答弁を頂戴し、早くやめたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
1問目の質問でありますが、高齢者等複合施設の必要性について、町の考え方をお尋ねさせていただきます。厚生労働省が介護の在宅や福祉の施設のサービス等について整備目標をこれまでより多くの人員を上積みし、2020年度の初めには50万人分という方針を打ち出しています。特に、今の世代を反映し、身内の介護を理由にして離職をする人が増えていると報道等でもよく出ています。今後、団塊の世代が高齢化が進むことによって、高齢者介護や認知症の対策等についても、受け皿については拡大をしていく事は非常に重要なことでありますが、加えて介護保険料等についても、このことによって増えていくということにも直結するわけでありまして、いろいろな面で思慮しなければならない大きな事案であると考えております。したがって、議会は言うに及ばず、町職員や町民がこぞって知恵を絞る必要があるのではないかと考えます。
私どもの町の介護施設は、過去にいろいろな面で議会でも議論をした経緯がありますが、旭山学園を中心に旧校舎を活用しての有効的な活用と考えますが、老人保健施設や民間施設もこれらに加わってあるわけであります。これらの施設に関わって、入るにあたっての使用料について、特老以外は比較的高く設定をされていると、これでなければまずいという面もあるわけでありますけれども、これでは国民年金の受給者層や低所得者層にあってはなかなか入りづらくなっているのも現実の問題であります。
産業厚生常任委員会で過日、足寄町と本別町を訪れまして、非常に進んでいる高齢者複合施設や小規模多機能型の居宅介護事業所等の視察をしました。一昨日の本定例会において報告をしたところでありますが、この両町はいずれの施設におきましても私どもの町にはない施設でありますけれども、医療と介護、保健福祉の連携システムづくりに向けて取り組んでいるという複合施設であります。高齢化が進行して、認知症対策にいろいろな町でご苦労をされている中、利用料金等も低額に抑えられている施設でありますので、本町におきましてもこれからの施設の必要性について痛感をしたわけでありますので、このことについて町は同じように考えていただけているのかをお尋ねします。
2点目、10時からの開会の際に清水中学校の生徒が一昨年同様、傍聴に見えられました。私は過去にもお話をさせていただいておりますが、清水高校の卒業生について、何とか清水町の職員として採用してもらえないかというお話をしたことがありますが、今回はこれに加えて、町外に流出をしている30代の民間企業経験者を中途採用し、町の中に組み込んでいただけないかということを質問させていただきます。
本町の正職員数を見ますと、保育士あるいはきずな園に勤務する職員を除きますと140名弱の職員により町政執行がされています。年代別の構成を見ますと、以前から言われておりますが、18歳から29歳までは17%、30歳から39歳までが9%、40歳から49歳までの職員が32%、50歳から59歳までの職員が42%という状況になっております。40歳以上が実に74%を占めているという状況になっておりまして、30代が11名という非常に少ない状況であります。このまま推移をいたしますと、以前も言われておりますが、職員構成の歪みから20年後は配置が困難になるのではないかと予想されます。この予想される事態を従前から回避をする必要があると考えるわけであります。したがって、スムーズな配置ができるように、前段で申し上げましたような方法を取り入れて考慮すべきではないかと思います。
特に解決策として申し上げている高校の卒業生、本町に両親が居住しているわけであります。町外に出ないことによって、これから年をとられる両親の面倒を見ることもできるでしょうし、また本町で結婚することによって人口も増えるという面から見ると、やはり理想ではないかと考えます。
加えて、30代の町外に出ている民間企業の経験者は公募採用で採用してはどうかということであります。過去、技術職についてはこのようなかたちで採用をしているということは重々承知をしているわけでありますが、全国的に見ても他町村を含めて、民間企業の経験者で30代、40代、50代を含めて採用をしているという状況がございます。一般事務を含めての採用でありますので、わが町においてもこれらのことについて考えてはどうかということを考えまして、お尋ねをするわけであります。
加えて、この他に農工商連携は常々言われていることでありますが、商工会あるいは農協等に若手の職員を数か月派遣をすることによって、その施設との交流も深まることによって、町の職員も育つでしょうし、町職員と農協、商工会等との連携もうまくできるのではないかということで考えてはどうかということでお尋ねをいたします。
3点目、清水赤十字病院の経営改善の推進の状況についてお尋ねいたします。昨年12月の定例会におきまして、債務超過に陥ってしまった日赤病院につきまして補助金を交付し、補助金を交付する中で各議員それぞれの意見が交わされました。その結果、内部改革を求められている状況であります。また、病院内の体質改善を求めるという声も多数出ていたと記憶しております。1年を経過しようとしている今の段階において、町は経営改善の進捗についてどのように把握をしているのかについてお尋ねをいたします。医師の確保について、7名体制、そして、3か年で黒字化を図るという財政目標を立てておりましたが、本定例会に出てくるかなと思っていましたところ、補助金の分については提案がございませんので、比較的良好な運営状況にあるのか、あればいいなという感じがしているわけであります。
ご存じのとおり、清水赤十字病院は日赤病院に代わる基幹病院でありまして、町民の命を守る重要な施設でありますので、高齢化が進む中で認知症の患者等も増えているという実態も、過日の認知症サポーターの講習等でも把握ができましたので、これらの対策にも広く関わるべき病院だと考えますので、心配している町民も多くいるということもありますので、ぜひこの辺について明快な答弁をお願いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○議長(加来良明) 答弁を求めます。
町長。
○町長(高薄 渡) 原議員の質問にお答えいたします。
まず、高齢者等複合施設の必要性についてでございます。ご質問のように、先般、両町において視察研修をしたというところでございます。この辺については私も承知しているわけでありますけれども、そのような施設は現在町にはないが、必要性はあると同じように思うところであります。
前から質問をいただいておりますけれども、消防跡地をどうするのかということも質問的にあり、まちの中ということもあり、いろいろありましたので、そのような方向性を考えていきたいが、医療機関が設置する場合はその提供も考えていきたいと言っておりました。
現在、御影地区に公営住宅跡地の老朽化、政策空き家としておりましたものを壊しまして、移動する方も移動していただいたりして、どうやら用地を確保することになりました。かねてからその部分についても高齢者の集団生活ができるものができないかということで、担当の方にも伝えており、そこで考えられたんですが、一般的なケア付き住宅ということになりますと、非常に料金が高いということから、低廉なものに切り替えてはどうかということで、協議を続けてきているところであります。いずれにしても立地的にはできますので、その跡地に高齢者の住宅を直営でやるか民間でやるかは別として、そこに組み込んでいくという考え方にいるところであります。それによりまして、御影地区におきましては、医療・介護・福祉の連携ができるということを考えた立地条件が整うということになるのではないかということでございます。
また、その他町有地に公営住宅等を含めて、あるいは定住対策にできるようなものがあれば、安価な条件で住宅を建ててもらうなど、あらゆる方法がありますけれども、そういうかたちで考えていきたいと思います。
高齢者下宿等というようなかたちであれば、年金あるいは若干オプションと言いましょうか、それであれば少し出るかもしれませんけれども、その程度で食事つきでできるのではないかということで、担当とも協議を重ねているところでございます。
いずれにしても、明年度の中で建設計画を始めていければと考えるところであります。
次に、清水高校卒業生及び町外へ流出した30代民間企業経験者の職員採用についてですが、ご案内のように、現在、十勝では年齢的に30歳まで幅を広げております。それはどういうことかというと、その部分も含んでいるわけでありますが、なかなか一次試験に合格していただけないということもございまして、私どももそういう面では地元と考えていますが、なかなかそういうふうにいっていないというのも、残念ながらそういう状況でございます。そういう中で、地元枠はどうなのかということもございましたけれども、バランスの問題もありますし、多少のことを考えながらもできないものかなということで検討はしています。
中途採用でございますが、ご案内のように技術職については中途採用をしておりますけれども、一般総合職についても検討はしております。ただ、ここでも質問がありましたように、年齢的に高い状況でありますので、どうしても人件費的なものが上の方に厚くいっているものですから、総体で引き上げになっているということでございますので、その辺も加味しながら考えていかなければならないなと思うところであります。
なお、技術職はもとより、一般総合職についても事務職でありますけれども、企業にとっても30代は非常に大切なものでありまして、なかなかそこを辞めてということも大変だと聞いております。30代は全般的に北海道では財政改革でやらざるを得なかったために、採用枠を狭めていたということもあり、そのしわ寄せが今きているのではないかと思いますし、企業も当然そういう状況にあると聞いております。本町といたしましても、これからのことを考えていくと、それらの採用も考えていかなければならないと思って協議はしてきているところであります。
2点目の民間企業への派遣でありますが、これまた大変なことであります。十勝広域消防や税務の関係、機構など、現在は北海道後期高齢者医療広域連合へ派遣をしております。来年度は新たに十勝広域消防組合に派遣しなければなりません。町村会からも本町からいかがなものかということで、大分責められましたけれども、派遣する年齢的なものや職責、職務もあり、一般的なものから中堅管理職までありますので、その年代層が特にいないということから、派遣がなかなか難しいという状況でございます。以前は、NTTの帯広支店などに数か月ずつ4、5人を出しておりましたが、現在はそれができないので、私どもも非常に悩んでいるところであります。北海道庁や農林水産省、総務省からも派遣をもらえないかということで文書の通知はきておりますが、今のところ難しい状況だというふうに人事担当の方から言われているところでございます。何とかして派遣ができないものかということで、協議はさせていただいているのは事実でございます。
次に赤十字病院でありますけれども、現在の状況を把握しているかということでございますが、本社の経営指導指定病院となっておりまして、本社指導による経営健全化計画を策定し、改善を図っていると認識しているところであります。その内容は医師などの人材確保対策や経費節減、経営健全化に向けての3か年計画というふうに聞いております。こういった状況の中、なかなか医師が定着化していなかったのですが、数名定着していただけるということで実行に移していたのですが、上半期の状況の中では患者さんが即座に元のように戻る状況になっていないというふうに伺っておりまして、それに対する助成措置も考えていただきたいということも申し入れがありました。これを受けて協議をしているわけでありますけれども、最終的には1年間みなければどうなってくるかが見えないということになりまして、3月くらいまでに考えられるものは考えていこうではないかということでいるところでございます。
しかしながら、基幹病院とも言えるということになりますし、これから包括ケアシステムというものも含めて、町民の安全や介護の予防を含めて考えていかなければならないということでございますので、支援は必要と考えておりますので、そのように認識をしていただければと考えるしだいでございます。
また、今後も経営状況等の調書をいただきながら病院と協議を重ねてまいりたいと考えるところでございますので、ご質問にその旨をお答えさせていただきたいと思います。
○議長(加来良明) 質問を受けます。
7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 以前、この件に関して町長から答弁をいただいたことがございました。消防庁舎の跡地について、民間がという話もされておりましたが、今言われた部分については御影の公営住宅の跡地につくるということであります。非常に前向きでありまして、このことについては高く評価をしたいと思います。
もう1か所、本町にも考えようということはあるのか、ないのか、この辺についてはいかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 以前は、消防跡地に医療機関の改築等の計画がなければ、町有地の有効活用ということで、まちなかにそういうことをしたいと考えておりましたが、まだ正確ではありませんけれども、医療機関の方でもそのような考え方があると伺っておりますので、その辺の詰めをしたうえで考えていかなければならないなと。ただ、御影の方は完全に空きましたので、そこには決定的にできるなということです。
もし、そこに医療機関ができた場合、その他には考えられないのかというときには、清水も当然必要と考えております。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 質問の中であまり深くは触れていないんですけれども、仮に御影に1か所、本町にも1か所で、どういう施設になるかははっきりしないような話もされておりますが、これが介護保険料に跳ね返るとすると、算出した結果、このくらい跳ね返るということは今のところ全くないのか。どうでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 現在、考えているのは、介護保険の適用者外というふうに考えております。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 以前、町長が議会でお話しされた際に、よく農家の中で繁忙期にお年寄りだけになって心配だということがあってということがあるという話をよくされておりましたので、御影で考えている施設にはそれらの方は例えば期間限定等で入居させることができるような施設を考えているのでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) それらも含めて考えていかなければならないなと思っています。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 先ほど言いましたように、足寄町と本別町を我々は見せていただいてきたんですが、町長も見たことがあるのかはわかりませんけれども、非常に行き届いたつくり方をしているということからして、うちの町はどういうかたちになるかはわかりませんけれども、それに類似したものであればいいなというようなことも一部あるんですが、この辺については全く進んでいないのか、かなり進んでいるのかということになると、どうなんでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 私の方は、当初は先ほどの答弁でも申し上げましたように、ケア付き住宅ということで、集合住宅ということで考えました。ところが、それには年金の受給が少ない方はなかなか大変だと。他町村の方が経営・管理をして、オープンということになると、高額者が入ってくるとなると、地元の人が入れないのではないかと。地元優先ということを考えていきたいという方向変換をせざるを得ないので、そういう方向で考えていきたい。ですから、そういう中にはさまざまな取り組み方があると思いますので、できるだけ安い中で、地元住民が活用できる、利用できる条件というものを設定していくべきだということで、これからの協議に入ってまいります。来年度になりますけれども、計画をして、その後に設置ということになろうかと思います。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 運営する主体についてなんですが、足寄町・本別町を見ると、足寄町は社会福祉協議会がやっているわけですけれども、指定管理者制度を取り入れてやっているところもありますし、本別町については社会福祉協議会が進んで助成を受けてやっているというやり方もあるんですけれども、本町の考えとしては、その辺についてはまだ固まっていない段階なんでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 質問のとおり固まっておりません。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 私の考えていたことにほぼ類似したような感覚で、その後も進めていただいているなという感触を受けましたので、このことについてまだ固まっていないという段階でありますので、いろいろと他町村の施設等の状況を参酌をしながら、清水町の町民に適合したような施設づくりに努力をお願いしたいということで、この項目については以上で終わらせていただきます。
2項目目の職員の関係ですが、明日も中学3年生がみえるということで、町長も常々言っているように、清水高等学校の子どもが受験に合格してくれると採用できるのだけれども、なかなかそこに至っていないので採用できないということは、常々聞かされておりました。
過日、私は個人的に清水高等学校の校長とお話をさせていただいて、認識を新たにしたんですが、清水の中学生が清水高等学校に入学をしている数と芽室の中学校から入学している数とを比べると、芽室町の中学生の方が多いという話でした。当然、芽室町の方が児童数も多いわけでありますので、そういうことだろうと思うのですが、一方、加えて学力面でも開きがあるという話も聞きました。したがって、清水高等学校は実用高等学校ですから、高等学校の組織そのものが違うわけですから、教員の配置についても加配をされているということで、学力を向上させるために先生方が7時くらいまで相当努力をしてやっているということも聞きました。
したがって、先ほどから別枠だとかいろいろな話がありますが、私は以前も申し上げているとおり、本町独自で採用してはどうかという考えでありまして、特に昨今は十勝管内で採用する際も人物本位の見方も相当するということも聞いておりますので、そういう面からすると清水の子どもたちを清水の役場に採用して、成長させていく。これについてお父さん、お母さんもバックにいるということになれば、心強い面もあるのではないかということがあって、何とか十勝で一括してやっている試験から外れて、なんとかならないのかなということがあるんですけれども、町長いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) これは、非常に難題だと思います。
十勝みんなで協調して進めている人事のひとつでございますので、そこから外れるということには相成らないと。これは、相当なものの対応策を求めなければならない。1か所崩れてしまうとどんどんいくということになります。私が言っているのは、質問にスパッとお答えするならば、一次試験は受けなくても学校側の推薦が取れるような条件をうちの方から、そういうかたちをつくり上げていって、共通試験をやったけれどもうちに受験する希望者が3名中1人か2人しか来なかったと。1名枠があるという中で、どうするかというと、1年間有効なのでしばらく待ちます。それがだめだという見通しができれば、そういう方法で考えられるのも協調性の中では1つ。
もう1つは、地元の企業が採用したけれども、どうしても抱えていけないというようなことがあれば、優先的には考えられるということで、今の制度との整合性も含めながら考える必要があるなということを申し上げておきたいと思います。
出来る限りのことは、高等学校の方とも協議をしていきたいというふうに思っておりますが、そこら辺でどうなのかなということであります。
清水高校へできるだけ進学してほしいということで、教育委員会や振興会など、あらゆる手を尽くしております。この間も考える集いの中では、ここの学校に来たら就職もいいし、進学もすばらしくできるということで、集める方法を考えていくべきだと言われておりますので、私としましても全力をあげていく事が結果論として当町の役場にも入れる条件がつくれるのではないかと思っております。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 町長が冒頭から言われましたように、十勝の枠から出るということはなかなか難しいということからすると、やはり清水町の職員になるには学力を上げて、まず頑張る以外にないのかなという気がいたしますが、今後についても人口減少社会で、清水町ももろに受けるわけでありますから、極力そういう面について力を注いでいただきたいという感じがいたします。
さて、この上の30歳から39歳までの代が相当少ない職員なんですが、私はここは非常に重要だなという認識をしておりまして、清水出身者で社会に幅広く町外に出ている方をという感覚でいるんですけれども、町長の答弁からすると、なかなか就職先も離さないだろうということを含めて、なかなか難しいという話もされておりますが、これは、募集をすると私は相当出てくるという認識をしています。実は、私の子どもの婿さんが今は小樽の市役所にいるんですが、民間で旭川にいて、小樽の市役所の試験を受けて入って5、6年になるんですが、民間でいろいろな力をつけたり、いろいろな努力をすると、市役所に入っても動じないし、全く問題ないという感じで住まっています。加えて、私事ですけれども、私が50歳を超えてから他省庁に出かけて、全く経験の無い0からの職場で、いじめられっぱなしで、なんとか耐えぬいて9年間卒業してきましたので、本人の努力しだいで、この部分については道が開けると考えているわけなんですが、このことについて、一度募集をしてみて、30歳から39歳の間を何人かでも埋める努力をしないことには、これから20年後については誰が見てもうまく回らないのではないかと。職員に言わせると、「人材センターから募集するんじゃないの」とふざけて言う職員もいましたけれども、諦めているのかはわかりませんが、そうはならないだろうという気がするのですが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) この間も協議をしているんですけれども、一般的な事務職と技術職と大きくわければありますが、技術職はそれぞれ細分化されています。一般職の場合は細分化がなかなかできない。しかしながら、例えば、これから観光をメインのどこかにエージェントも含めていたとか、関連していたとか、あるいは農業の研究的なところにいた方、政策的なもので携わっていた方、会社の経営室などに所属している方々に絞れば、結構、特化した条件を付けたり、あるいは福祉の専門家とまでは言わなくても、社会福祉主事のような方で、社会福祉に非常に造詣が深くて熱心な方などに絞って採用することはできないのかなということで、協議をしております。協議をしている中で、どういう枠を考えていくかということをしていかなければならないなと。そういたしますと、入ったあとにあちこち行くのではなく、部門をずっと担当してくれる人を望みたいなということは、先般も協議をしているところでございます。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 北海道、十勝の状況とは違って、ひとつには社会人枠として設けていて、高校卒業後の職務経験12年以上で主事として採用するとか、高校卒業後の職務経験が22年ある人については、主任の主事として採用する。あるいは高校卒業後の経験が32年、すなわち50歳で採用しているというところもあって、当然、民間の経験が長いわけですから民間歴も計算すると、最終的に民間経験32年で主任主事として採用した場合は344千円という給与の額まで出して公募をしているところも、全国的に見たらあるし、他の町も相当あるんですけれども、うちもこういうようなかたちでやるとすれば、先ほど町長が言われたようなかたちも組み合わせると、採用できないことはないと思うんですが、この辺についてはどうなんでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 先ほども答弁をしましたように、あらゆるところに人事異動でやっていますけれども、そうではなくて、観光、移住部門、定住部門あるいは介護の部分の技術的なものではなく、技術者と住民との間に入れるような、コーディネートできるような方々に特化して、あらゆる分野の中で考えていく必要があるなということでは、その部分の採用を30代半ばまでの間にできないかということでは、協議をしておりますので、そのうちそれをまとめて考えていきたいなというふうに考えているところであります。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 考えておられるということですので、よろしくお願いをいたします。
この質問の最後の交流、民間事業所への派遣の関係ですけれども、現段階でもあちらこちらに派遣をしていて、今はどうにもならないという話をされております。
以前、120名という数字が言われていたんですけれども、今臨時職員は80名以上いる。それに加えて、代替職員もいる。職員は160名いる。事務改善をすることによって、私は相当改善できるのではないかなと思っているんですが、ここ1、2年で事務改善等をしたことがあるのか、この辺はどうなんでしょうか。
○議長(加来良明) 副町長。
○副町長(金田正樹) 事務改善のお話しだと思います。過去にいろいろと事務改善委員会を検討してきました。最近では、昨年、機構改革を実施いたしました。その際に各課からいろいろな聞き取りをしております。効率的な行政運営をするためにはどうしたらいいかということも含めて、適正な人事をしているかなと思っております。常時、この事務改善はやっていかなければならないと思っております。今後も続けてまいります。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 事務改善については常時やらなければならないし、これからもやるということです。当然、1人1台ずつパソコンがあたっている時代でありますから、相当省略化されてしかるべきものだろうと私は思います。我々の時代は、起案から何から手書きでやった時代ですから、それから見ると、スイッチオンで全部文書が出てくるような時代です。そういう面から見ると、省略化できなくてはならないと私は考えているわけです。今の副町長の答弁を信頼して、より事務改善に力を入れてほしいということで、この項目を終わらせていただきます。
最後の日赤の関係です。
赤十字病院のグループの医療募集のサイトがありまして、町長もしっかりとごあいさつをされているのを初めて見させていただきました。基幹病院だから町も応援しますよと。端的な言い方をすると、そんなようなことで歓迎をしますよというようなつくりなんですが、医師を募集している中で、今、日赤病院は昨年以降、置戸町や池田町からということで常勤の医師5名体制で医療を行っています。その他については、名古屋日赤第二病院からの派遣あるいは開西病院、北斗病院、新得の計良さん、厚生病院など、あちらこちらから応援を願って当直を乗り切っているようなことも伺っております。
そこでまず、基本的な目でお尋ねをさせていただきたいんですが、新聞報道で清水、鹿追、新得の3町の連携によって医療ネットワークをつくったと。そのことによって、総合診療体制の確立を目指すんだということを院長が言われているわけですが、この体制構築について町は説明を受けているのかについてお尋ねをさせていただきます。
○議長(加来良明) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(細野博昭) 3町ネットワークにつきましては、私どもは案内を受けている立場でございまして、具体的な内容について提言を受けたり、相談を受けたりというようなことではございません。3町の中で、人口減によりまして当然患者さんも減ってきているというような中で、3町の医療機関がそれぞれに機能を持つのではなく、例えば分担してできないかというようなことを3町の医療機関の中で今後検討していこうというようなことで、ある程度の方向が出た段階で当然3町の行政も関わっていかなければならない。冒頭から一緒にということでの参加ではございません。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 一連の書き物を見ると、以前は外科や内科、小児科、消化器科などいろいろありました。眼科もほしいといろいろな話もありました。今書いてある文書から読み取ると、一人の医者が外科、内科もやり、万屋的な行為をやろうとしているように読み取れるのですが、これをやると私はますます患者が減るのではないかという気がしてならないのですが、私が今言っているようなことは違う。そんなことは聞いておりませんよというのか、この辺ももしわかれば答弁をお願いいたします。
○議長(加来良明) 保健福祉課長。
○保健福祉課長(細野博昭) 日赤が目指しているのは、総合診療という言葉を使っておりますけれども、あまり深い部分までは入れなくても来る患者さんは全員診てあげたいというようなことで、総合診療という体制を取っているというふうに聞いております。それ以上のことにつきましては、私どもは承知しておりません。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 肝心なところを一番先に聞くべきところだったんですけれども、去年から見て今年1年間経過をしてどの程度把握しているかわかりませんけれども、日赤病院の患者は増えているのか、減っているのかということについては把握されているんでしょうか。
○議長(加来良明) 保健福祉課参事。
○保健福祉課参事(吉国和則) 今の質問でございますが、昨年から今年についての患者数ですが、外来については1.1%くらいのマイナス、入院については6.4%のマイナスでございます。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) プラスではなくマイナスということでありますから、端的な言い方をすると、私の病院であれば昨年より多くの補助をしてもらえないかと言うような気がするんですけれども、その辺についてはまだこれから検討してという話ですから深く入る気はありませんけれども、どうも感じとして3か年で黒字を目指したいと言っていたことについて触れると、どうも違うなという感じがしているのですが、より慎重に町としても考えざるを得ない面が出てくるのかなという気がいたしますが、年に何回か行われている医療懇談会等でこれらのことについて内々的に要請を受けているとか、いろいろな話はあるのかということになると、町長どうなんでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) まず、医療懇談会では、そういう要望があれば早くに担当課の方に申し出ていただきたいということは話しておりました。今回は、今言ったように入院患者が減少ということから、非常に経営的に困難になるということでありました。そういうことで、私どもはそれを重く受け止めております。受け止めておりますが、上半期だけですから下半期はどうなるのかということになり、それを見た上で額については検討してまいりたいということで考えているところであります。
○議長(加来良明) 7番、原 紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 日赤から内々でもどうでもいいんですけれども、昨年はこれだけ補助していただいたんだけれども、今年についてはいついつまででいいのでこのくらい補助をしていただけないかというようなことの話は今のところ来ていないということでよろしいでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 来ているがゆえに上半期だけでは判断できかねるということで、下半期を見て状況を見ながら検討してまいりましょうということは言っております。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 上半期、下半期を含めてみて、例えば昨年より相当減速しているということが仮にわかったとしたら、日赤はこのままでは大変だと。仮に「1億円、2億円出してほしい」と言われたときに、「これだけ出していただけないと日赤病院は潰れますよ。潰れてもいいですか。」と言われたら、これは困ったな。潰すわけにはいかないな。応援しなければならないなというようになるのか、まだ考えは全く決まっていないと思いますが、この辺について非常に悩ましいところがあると思うんですけれども、そこに至る前に対病院ともいろいろな話合いを含めて、町民が納得するようなかたちでまとめてもらわなければならないなという気がするんですが、いかがでしょうか。
○議長(加来良明) 町長。
○町長(高薄 渡) 様子を見ましょうということです。同時に日本赤十字社という経営の計画を出しているわけですから、そこに立ち入ることはできません。したがって、主は日赤本社ということになろうかと思います。その上で、我々として地元でできることはどうなのかということにつながっていくのではないかと思いますので、もう少し様子を見ましょうと。
即座に判断がされるということは想定していないし、してはいけないことだと思います。これは、赤十字病院という社会的役割を果たす病院でありますから、簡単なことではないと思います。そこら辺のことは我々がしっかりと押さえながらいくべきだと思っています。
○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。
○7番(原 紀夫) 町長の言われていることを理解いたします。難問山積という言葉のとおりだと思います。いろいろな事案を含めて、大変な時代、時期に至ると思います。どうか、町民の合意を得て、前向きに取り組んでいただいて、天下の日赤病院がより前に向いていくようなかたちで町が支援をしていくというかたちで、努力を願いたいということをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。