北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成27年第7回定例会会議録(12月11日_日程第1_一般質問 高橋政悦議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 通告に従いまして、パブリックコメントの現状と改善策について質問いたします。

 行政機関が実施しようとする政策について、あらかじめ町民から意見を聞き、それを意思決定に反映させるために行う政策形成過程における公正の確保と透明性の向上がねらいとされているパブリックコメント(意見提出制度)ですが、清水町に導入されてから約10年。今年であれば、清水町一般廃棄物実施計画を皮切りに、各種計画の策定時には何度となく実施されています。しかしながら、寄せられる意見はほとんどなく、その制度が機能しているとは言い難い現状かと思われます。

 先日の総務文教常任委員会の所管事務調査時の確認によれば、計画に対する町民の関心度の低さ、計画案の詳細について周知する方法に限界があるからなどの分析報告を受けましたが、その制度の存在を知らない町民が圧倒的に多いのが現状かと思われます。

 最大の原因は、町が考えているほどの情報発信力が既存媒体になかったことに起因するのではないかと思われます。ホームページ、広報などが発信媒体の中心となっていますが、掲載スペースの限界などで十分な情報を伝えられていないことは否めません。

 また、資料閲覧場所として、文化センター、図書館などに広告しておりますけれども、イベントのパンフレットと同じような扱いで、コメントの提出をうながすかたちにはなっていないと思います。

 そこで、町長の考えるこの制度の重要性と今後の展開について伺いたいと思います。

 また、パブリックコメント同様、町民の意見を聞く手法にモニター制度があると思いますが、現在清水町で行われているモニター制度の詳細とその成果について伺いたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 髙橋議員の質問にお答えしたいと思います。

 言うまでもなく、この制度は町民の皆さまからのご意見を賜るということで制度として成立したわけであります。しかしながら、なかなか理解しづらい部分(行政用語)があり、これを解読していくには非常に困難性がある部分もあります。また、活字離れという状況の中でなかなか見てもらえないという部分もあります。やはり、この機会に何かいい方法がないものかと思うところであります。知る権利は当然保証しなければなりませんし、参画していただくということで、それぞれ出してはいるものの、最近の状況を見ますと非常に少ないという状況であります。

 今般、地方創生も出しておりますが、これもまた少ないという状況であると伺っています。

 町民の皆さんにどうやって出していただくかということでありますが、仮に町内会に回したとしたらどうか、広報で回ってくるのにどうなってくるのかなという気がしないわけでもない。集まる機会に説明をしに行くという方法もあるのかなという気がしないわけでもありません。

 管内的にも苦労しているのは確かでございます。北海道もそうですが、なかなか記入していただけない。これは焦点を絞るというか、本当に聞きたいところをピックアップしてやる方法も必要ではないかと思うところでありまして、研究していかなければならないなと感じている直近であります。

 また、町民に聞く手法としてモニター制度もありますが、現在うちでおいているのは広報のモニター3名、あとは学校給食の給食モニターということで、それぞれ毎月あるいは給食については2か月に1回ということで行っています。一般のモニターはどうするかというと、どのようにして選出していくのか。これからお願いをする場合は受託率は高いけれども公募は非常に困難で、募集しても公募は少ない。そういうことも考えながら、今までにプラスオンできるものは何かということを検討してまいりたいと思っております。

 今回、総合戦略のビジョンの中でいろいろなご意見をいただきましたけれども、これまた圧倒的に多いということではなく、ここ10年くらいずっと少なくなってきております。新聞を見ても1か所に6.7人と、いかにそういうところに集まって意見を出すということは、あまり好まないのかなと。どの町村も総体では何十人といますが、回数を見ていけば1回あたりは少ないという状況です。こういった面で、パブリックコメントの中もそういう状況になっているものですから、書く場所の環境、見てもらえる環境を整えていく必要があるのかなと思うところでございますので、もう少し手法を変えていく必要があると考えるところであります。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 何点か質問をさせて頂きます。

 町長が今答弁の中でコメントが書けるスペースということもおっしゃられておりましたけれども、実際に公募が終わったら資料等は撤収されて、そのままなしになっていると思うんですけれども、町民の方は過去にこんなことを募集していたんだということをさかのぼって見たり、コメントがどんなものだったかというのをweb上では公開されているかもしれませんけれども、そのスペースの中で見て、そこに机が2つでもあればそこで書けるようなスペースがあり、そこに行けば資料も全部そろっていて、2、3人来ていたらこんなことを聞こうとか相談ができると思います。各課によって所管のところに行くというのも行きづらいし、立ったまま聞いても歩いたら忘れてしまうという町民の方もおられるかと思います。そういうスペースを確保することは可能かということをお聞きしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 現在、パブリックコメントについては所定の位置が決まっておりますし、パブリックコメント後につきましては議員がおっしゃられたようにホームページ上で公開をしています。また、まちづくり情報コーナーにはテーブル等がありますので、そこで閲覧をしたりパブリックコメントの意見を書いていただくことも可能かなと思います。

 ただ、他の場所として文化センター等でもやっておりますけれども、スペース等の問題があるので、そのスペース等で記載できる場所が取れるかについては検討していかなければならないと思いますので、現状ではまるきり見れないということではなく、まちづくり情報コーナーでは見れるということでやっておりますので、今後改善できるところは改善したいと思います。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 質問の中にもありましたけれども、既存の発信の仕方だと町民には届いていないという事実を踏まえて、具体的に情報発信力をどのように向上していくか。先ほどの町長の答弁の中では、町内会単位に資料を渡そうかとか、それもまた難しいということだったんですけれども、企画課として情報発信力の結果を見て検討したと思われますけれども、今持っている情報発信力の向上方策についてご質問します。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) このたび、地方創生の関係で今日までパブリックコメントがありますけれども、その周知や説明会も開催させていただきましたが、広報紙やホームページは当然ですけれども、例えば、11月の回覧に入れるという方法もありましたが、回覧だと見ない方も多く、農村部だと集まる機会に配付しているというところもあるようなので、今回は新聞折込にし、場合によってどういうかたちが一番お手元に届きやすいのかなということを考えながら周知はしているところでございます。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) わかりました。今のところはそれまでということで。

 違う質問で、役場職員が自分の所管を超えたものにコメントすることはならないと思うんですけれども、要するに、他の所管から出たコメントを行政のプロとしてそこにコメントを書くというようなことがあれば、町民はそれを見て見本にもなるかなという気もするんですが、そういうことは難しいですか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 例えば、今回の戦略であれば役場内の本部会などに図って出しておりますし、そのときに意見があれば修正をしたりしております。役場として、どんな計画書にしても役場の意思として出しておりますので、その時点では十分論議をされた内容になっていると思います。職員が意見があればパブリックコメントを出す前に言っていただければ、検討もできるものもあります。先ほども町長もおっしゃったように、この計画の論点はここですよと要約した部分についてはわかりやすく出す工夫というのは、今後検討していかなければならないと思っております。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) 今やっているパブリックコメントの話ではなく、例えば道の駅について、商工観光がメインでパブリックコメントを取ったと思うんですが、それも役場庁舎内で全員が意見を出し合ってつくった案ではないですよね。所管で限られたところで検討されたことについて、他の課の職員が出すというようなことにはならないかという質問です。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 他の職員の関わり方ということもあるかと思います。大きな計画等につきましては、担当課や今回みたいに本部をつくる場合もございますけれども、つくりまして、パブリックコメントをやる前に庁内の全課長職が集まった会議で検討します。それを各課に持ち帰って、課の中で協議をしてもらっています。その意見があれば届け出をしてもらうということで進めております。実際にはなかなか細かいところまでは出てきていないんですけれども、皆さんに見てもらって確認してもらうという意味もありますので、そういうことはやっております。

 

○議長(加来良明) 4番、髙橋政悦議員。

 

○4番(髙橋政悦) わかりました。モニター制度の方に移ります。

 実際、給食モニターと広報モニターが行われているということなんですけれども、一般的にあると言えば町政モニター、これは町長は人選に困るということだったと思います。

 町政モニターとかホームページを改訂するときにwebモニターというモニターを開いておいて、誰も人選する必要がなく、そこに何か意見を投じれば検討しますよというかたちで、町民の参画意識を向上させる方法のひとつとしてそのようなかたちをつくってはどうかということなんですが、どうお考えでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 私もちょっとわかりかねますけれども、町民だけという設定はできるんですか。できないですよね。他の人も入ってくるということにはなりませんか。

 全くできないということではないけれども、全国から入ってきたときにどうなのかなという気もあるので、その辺をもう少し研究しなければならないと思います。

 前段でも言いましたが、私がスーパーに行って書けるかというと、私自身見る気にもならないし、どうしようかなと思います。そこにいたら人が行ったり来たりしているから見られないし、書くこともできない。やはり、置く場所から書く場所から考えていかなければならない。役場の中にも入ってきているけれども、あそこにいっぱい書類が入っていて机の上に乗っかっています。それで書きなさいよと言われても、電気をどうやってつけるかもわからないなども言われましたので、書きづらいなと。やはり書ける方法を考えなければならないなと。今言ったネットでやる場合はどうすればいいのかということも総合的に考えさせてください。