北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成27年第7回定例会会議録(12月11日_日程第1_一般質問 西山輝和議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 2項目にわたって一般質問をさせていただきます。

 1項目目、高齢者向け住宅の建設について。人口減少時代をむかえ、少子化や高齢化に伴う核家族化が一層進行し、今まさに地域のあり方が問い直されているかと思います。本町も仕事、子育て、医療、教育、介護など多くの課題を抱えながら、国の政策に基づく地域再生計画を策定し、安心して住めるまちづくりに精力的に取り組んでいることは承知しております。ついては、明年度に向けて、ぜひとも検討していただきたい高齢者住宅の建築について伺います。

 1つ目として、本町のひとり暮らしの高齢者及び高齢者夫婦世帯が増加している状況だと思いますので、世帯の状況はどうなのか教えていただきたいと思います。

 2つ目に、策定中の人口ビジョン戦略案においては、老年人口比率変化の長期推計の中で、出生率上昇の効果を期待したシミュレーション2でも10年後の平成37年まで高齢化率は高まっていくと推計しています。一方で、高齢者の数は800名ほど減少となっております。高齢者数については、逆に毎年減少していきます。このような中で、本町の受け皿としての要介護者施設の供給に、今後過不足が生じるなどの問題が出てくる恐れがあるのではないかと思いますので、お伺いします。

 3つ目、医療福祉制度の改正から高齢者も障害者も病院、福祉施設から在宅での生活へと移行してきております。こういった状況の中、町外に転院することなく、清水町に暮らし、生活が継続でき、自立した日常生活を営むことができ、国民年金者、低所得者層が入所できる低額に抑えた高齢者住宅の取り組みの考え方をお伺いします。

 2項目目、JR北海道の無人駅廃止と減便方針に対する町のスタンスと今後の対応について伺います。JR北海道は来年3月26日に開業が決まっている北海道新幹線の一方で、9月末に道内既存路線の無人駅のうち利用客の少ない50駅から60駅程度について、3年以内で廃止を視野において検討を始めたいとする意向の中に御影駅が含まれております。来年3月のダイヤ改正の際に、8路線79本にのぼる減便計画をしているとの報道がなされています。高校生の通学に影響はないのでしょうか。こういった、JR北海道の切り捨てにも見える同社の姿勢、動きに対して、JR北海道は今、利用率の低い路線や無人駅を廃止し、便数を減らし、単に採算性だけの議論のもとで廃駅、減便を検討するばかりでは将来の産業衰退や人口減少に苦悩する地方、地域にとっては未来は見出せるわけがありません。現在、本町でも国の政策に基づいて安心して住めるまちづくり、暮らしやすいまちづくりに向けて地域再生計画の策定に精力的に取り組んでいる最中ですが、JR北海道の一連の方針はこういった地方の動きに逆行するものだと思っております。ついては、2点について伺いますので、お答えいただきたいと思います。

 1つ目、JR北海道の方針(無人駅廃止、減便)に伴う本町や管内自治体への詳細説明について、対象沿線の自治体には当然事前に説明があったかと思いますが、本町への説明はこれまでにあったのでしょうか。お聞かせください。

 2つ目にJR北海道の方針(無人駅廃止、減便)に対する本町のスタンスと今後の具体的な行動(広域的な行動を含める)を取る考えがあるのかをお伺いいたします。

 以上、よろしくご答弁のほどお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) それでは、西山議員のご質問にお答えしたいと思います。

 11月現在、65歳以上の単身の方は891名。65歳以上の夫婦世帯は895世帯。1,790名となっております。

 2番目の介護保険施設といたしましては、172ベッドが整備されておりますが、同程度の方が待機状態であります。待機といっても、さまざまな施設に入っており、申し込みがそれだけされているということでございます。本町におきましては、すべてのベッド数では医療機関も含めて172が介護施設でありますけれども、医療機関を含めて357でありますが、それだけ用意されております。この率は、人口度合からいっても市町村においては高いベッド数の位置付けであります。そういった中で、私どもとしましては施設の限界もあるんですが、国の方では「在宅、在宅」と言っていたんですが、直近ではちょっと変わってまいりまして、すべてが在宅ではなく、在宅と施設との往来できるようなものを増やしてこうという考え方になってきました。どうしてかというと、たぶん要介護と要支援との関わりになってくるのかなと思うところであります。そういうことから考えましても、わが町の高齢者に向けた需要と供給の問題は、どのところも出てくるわけでありますけれども、できるだけ速やかにできる体制づくりをしていく必要があるだろうというふうに考えるところであります。

 高齢者向けの住宅の取り組みでございますけれども、御影診療所の跡地に私どもとしては、そういった低廉な状況の中で高齢者向けの住宅、設置主体は町もしくは民間になるかもしれませんが、考えていきたいなということで、現在協議を重ねているところであります。また、新しい総合事業についても独自のサービスの提供が可能となりますので、それらの方々が必要とするサービスについても検討を重ねているところであります。

 次に、JRの無人駅の廃止と減便の方向でありますけれども、来年3月のダイヤ改正に伴いまして、十勝管内では無人駅の廃止予定はありませんが、気動車で運転する普通列車本数、編成車両数の見直しに関して減便となる関係市町村に状況説明に入っておりまして、10月8日から11月上旬にかけて沿線市町村に対し、本社などから説明されていると、十勝振興局からは伺っておりますが、本町と芽室町には減便がないために詳細の説明はありませんでした。心配をして、それぞれ関係するところに担当課長が聞いているわけでありますけども、今のところこの件についての明確な答えについては出てきていないところであります。

 こういうことが出てきましたので、私は無人駅の関係でなった場合にどうなのかということで、振興局にお伺いをいたしました。これは北海道全体の問題であるから、個々の取り扱いではなく、十勝総合振興局から本町の交通担当部署に申し入れをしていただいて、北海道としてJRに要請、申し入れをしてほしいということをお伝えしました。結果、12月9日付で、去る11月27日に北海道知事からJRの社長へ普通列車の運行本数の見直し等にかかわる慎重な対応についてということで、沿線町村や利用者の影響を最小限にとどめるように申し入れをし、代替交通機関もあるし、もしくは確保などのさまざまな要素を市町村に対して協議期間を長くして住民が納得するような状況の中で考え方を市町村が丁寧に説明すべきだということでお話をしているところであります。今後のことも含めてでありますが、私としましてはこの情報を早く、またJRとさまざまな分野から情報を入れながら、この無人駅等々に新聞報道されたことについて、早い段階での協議を重ねていく必要があるだろうということで、企画課長が数回にわたり、釧路、本社、それからまた新得駅等々の取り扱いについての協議をさせていただいているということであります。また無人駅についてはあくまでもプレス発表あるいは説明に入る状況ではないということであります。

 ちなみに3月のダイヤ改正では、先ほどもちょっとも触れましたけれども、朝の新得発で池田行きが3両から2両。次に晩方が2両から1両、帯広発新得行きが2両から1両、すべて2両から1両、3両から2両となったのが1本と普通車ですけども、あとは2両から1両になったということでございます。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 高齢者住宅の1点目から再質問をさせていただきます。

 先ほどの答弁でも1,790人という答弁がございました。この10年間はどんどん増えていって、あとの10年間からは少しずつ減っていくということでわかりましたので、それはよろしいです。

 2番目の今後の要介護者の施設の受け皿ということでお話をしていただきましたけれども、全町で370ベッドがあるということで、だいたい間に合っているのかなと思いますけれども、それ以上に増やしすぎると介護保険などいろいろなものに波及してきますので、このくらいが一番妥当かなと思います。こういう施設が足りないとか、どっちが多くなるかなというのはわかっているんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 357ベッドでございます。

 内訳といたしましては、先ほど町長からもお話がありましたように、介護保険施設で172、同じ介護保険施設ですけれどもショートステイが19、医療機関が166という内訳でございます。医療機関166ありますけれども、満床ではございませんので、ベッド数には空きがあります。この部分につきましては、人口減の影響もあって、全国的にベッド数を1割減にするというような方針も出されております。具体的に十勝管内の割り振りが今後どういうふうになっていくかということについては協議中ではございますけれども、医療機関の部分については不足は生じないであろうと思っております。

 ただ、介護保険施設172ありますが、これにつきまして、待機者の状況を見ても、今後一定期間を過ぎますと高齢者の方が減ってくるとは言っても、それに比例して元気な方も減るのかということもありますので、その辺については何とも言えない状況ではありますけれども、介護保険施設の172については若干不足が生じるのかなという推測を持ってございます。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) 病院の方も166で、医療機関に少し空きがあるということですので、わかりました。

 3番目の高齢者向け住宅ですけれども、昨日も原議員からも質問がありまして、前向きに検討をしているというお答えをいただきました。今後、清水町に長らく住んでいる高齢者の方や年金生活者などが低価格で入れるようなことを考えていただきたいと思います。何か答弁はございますか。

 

○議長(加来良明) 西山議員、昨日の質疑の中で「それに対応するようにこれから協議していく」という答弁をいただいております。

 

○12番(西山輝和) 2項目目に移ります。JRのことなんですが、何も説明もなく、いきなり新聞紙上で発表されて町民もびっくりしているという状況でした。先ほど町長からも答弁がございましたけれども、高校生にも影響がないということですので、私も安心をしているところです。御影から帯広と清水に汽車に乗って通学をしている方がかなりいますので、それの利用度を見ると、その中になぜ御影が入っているのか私もびっくりして調べようとしたんですが、なかなか人数が把握できませんでしたので、ちょっとまずかったかなとは思っているんですけれども、これからも高齢者の方も専門病院に通っている方もいますので、その辺をよく見ながらやっていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

 

○企画課長(松浦正明) 9月に新聞報道をされて、その中には羽帯駅や御影駅という名前も出ておりましたが、先ほども町長からお話があったように、私が釧路支社の方に確認をしております。この時の時点では、無人駅は全道で340駅ありまして、その中に十勝の名称が上がっていましたけれども、12無人駅があるということでございます。その中でJRが考えているのは、利用者の少ない駅について検討をしていくということなので、羽帯駅は実際乗降客は少ないと思いますが、これについては今後どのくらいの利用者がいるのか調査していきたいということでお話を聞いております。来年度のダイヤ改正については、十勝管内の無人駅の廃止はないということです。その後についてはどうなんですかということで、お伺いしたんですけれども、それについてはこれから検討する段階なので、スケジュールなどは一切わからないというふうにお聞きしております。今回、10月以降、減便に関係する市町村だけ十勝管内もまわっているということでございますけれども、清水町に停まる列車の本数については変更がないということでご説明はなかったようでございます。今後も近隣の町の状況や振興局をとおして、いろいろと情報をいただきながら情報収集はしていきたいと思いますけれども、そういう状況ですので、よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 12番、西山輝和議員。

 

○12番(西山輝和) ありがとうございます。

 最後に、先ほど町長から説明がございましたけれども、道や振興局とも打ち合わせをされて、新得、釧路と出向いていただいて一生懸命やっていただいているということがわかりましたので、これからも各町村会とも一緒になって訴えていっていただきたいと思います。

 これで質問を終わります。

 

○議長(加来良明) これで、一般質問は終わりました。