北海道清水町議会

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平成28年第1回定例会会議録(3月10日_日程第2_一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 次に、5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問をさせていただきます。

 まず、子育て支援と商業振興策としての出産祝い金制度の創出について伺います。子育て支援のひとつとして全国的に「出産祝い金」制度が設けられています。十勝管内でも隣の新得町をはじめ、8町村で実施されております。先の新聞報道によりますと、浦幌町では第5子以降は100万円に拡大するとのことであります。また、新年度から新たに陸別町が出産祝い金事業を実施するということになり、管内で半数以上の9町村が実施することになりました。

 本町では紙おむつ補助制度や医療費の無料化、子育て支援サポート事業など、子育て支援策が講じられておりますが、出産祝い金事業を実施している多くの自治体では祝い金の一部を地元商店で使用できる商品券で支援しております。この際、本町でも子育て支援対策と定住対策、更に商業振興策として出産祝い金制度を創設してはいかがかと思いますが、町長のお考えを伺います。

 次に、町職員採用と町内定住について伺います。町に災害等緊急非常事態が発生した場合、町職員は夜間でも休日でも出動する体制になっていると思います。管理職の地位にあたる職員は、部下の指揮、監督する立場になるかと思います。そんな考えから、職員採用と町内定住について伺います。

 1点目、臨時職員採用の条件に採用後は町内に住むことを想定していますが、正職員の採用条件はこの町内定住についてどのようになっているのか伺います。

 2点目、3月1日現在で町外から通勤している正職員数と定住市町村を伺います。

 3点目、この中に管理職は何名いらっしゃいますか。

 4点目、町として、人口増対策としてさまざまな施策を展開しておりますが、一方では町外から通勤している実態、憲法第22条では移転・移住の自由が保障されておりますが、雇用する立場の町長としての認識を伺います。

 以上、よろしくお願いを申し上げます。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) それでは、佐藤議員の質問にお答えいたします。

 まず、1点目は出産祝い金のことでございます。ただいまのご意見のように8町村で実施しているところであります。加えて、今年1町ということでありますので9町村ということでありますが、私も先ほど奥秋議員の質問にお答えしづらかったんでありますけれども、実はこの問題についても協議をしたところでございます。いつの議会かにありましたけれども、出生の時の部分がいいのか、その後の切れ目がないものがいいのか、以前のものがいいのかということで議論をさせていただいてきているわけであります。余裕があればですが、まだそれよりもやらなければならないことがあるのではないかということできました。食費の問題や父母負担の軽減策などいろいろあるわけでありますけれども、残念ながら財政規律を守らなければならないことからも辛抱せざるを得ないのかなということでいるところであります。しかしながら、今年度の予算概況を見てもわかるように、子育てのことについてずっと見ていても7千万円近くのお金を投入しているのが事実でございまして、これは管内的に見てもトップとは言えませんが、住宅なども入れますとかなりありますけれども、第2子の保育料無料は約5千万円かかるんですが、よそではなかなか取り組めない事業だと思います。それに合わせて今年は第1子のひとり親家庭等の制限がまだ国からきておりませんけれども360万円というのが出てくるんですが、うちは全部取っ払いをしていますから、二十何歳でその後に第1子生まれても半額と、第2子はもちろん無料でありますけれども、そういう問題で尾を引いている状態であります。へき地保育所も熊牛がなくなりましたけれども、昔は川東として位置付けをしてずっとあそこ一帯をということだったんですけれども、なかなか保護者がそうではなく、町の方に来るということから、少なくなってきたということで集約していくということで、保育所通園の運行をやるわけであります。これもなかなかやっておりません。北海道でやっているのは数箇所かと思います。

 また、学童クラブの問題で、これも830万円かかるんですけれども、普通は料金で調べたら5千円から1万円を取るんですけれども、これも無料でやっているところであります。こういうものを考えますと、かなり子育て家庭の支援をしてきているつもりであります。その上に今のようなものの上積みができるかどうか検討を重ねてまいりました。残念ながら今年度は取り組みができなかったことではありますけれども、協議はしているということだけはお認めいただきたいなと思うところであります。当然、それに加わって商業の振興策も考えていたわけであります。

 もう1つは、出生祝い金の他に四季塾から出てきた、子どものいすを生まれた時に贈呈できないかということを検討しました。ところが、これも無理だったものですから、ご理解をいただければと思います。

 次に、町職員の採用のことでございます。

 1点目の採用条件として、町内定住の規定をしているかどうかということでありますけれども、これは十勝全体の町村会で試験を行っているわけでありまして、十勝町村会としましてもそういうような規定をしているところはございません。ただ、途中で欠員になったというところで単独で採用する場合に、「試験に合格したら原則として町内に居住をしていただきたい」ということを言っております。私どもも面接試験の際に居住の確認をし、「町内に住んでいただきたい」ということで進めているところであります。

 2点目に町外から通勤している職員はどのくらいか。そのうち管理職は何名かということであります。本年の3月1日現在でありますけれども、全体で6名であります。

 3点目の管理職につきましては2名ということでございまして、課長補佐職でございます。

 4点目は職員の採用の際には町内に居住していただいているわけでありますけれども、諸事情により町外から通勤しているということでありまして、これらを強制するということはなかなか今の時代では難しいことであります。また、災害等の緊急事態が起きた場合には第一次的に町内に居住している。第二次的にはその人たちに駆けつけてもらうということになるわけでありますけれども、そういう面では全てはということにはなりませんけれども6名の方々には諸事情により、そういう形の中で通勤せざるを得ない状況だということを聞いているしだいでございますので、ご理解をいただければということであります。

 以上で、答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 定住市町村について、(2)の答弁をよろしくお願いいたします。

 

○町長(高薄 渡) 失礼いたしました。どこに住まわれているかということでございますが、全体では6名で帯広市から4名、音更、芽室から1名ずつの計6名でございます。大変申し訳ございませんでした。

 

○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 出産祝い金についてお伺いをいたします。

 もろもろ事情がありまして、協議はしているということでございます。しかしながら、ちょっと考えて私なりに計算をしてみました。年間の新生児の誕生はやや80名前後かと思います。祝い金の額は別としてなんとか取り組めないものでしょうか。

 例えば、第1子に5万円のお祝い金を贈呈するとしますと、400万円です。この半分を商品券にすると、200万円が地元で消費されます。ぜひ、検討願いたいなと思いますが、再度答弁をお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) これは、予算を今出しているところでございまして、今からやるということには相容れない部分があるわけでありまして、検討しておりますので、明年度に向けてどうしていくかということも他の面も含めていかなければなりません。ただ、他の面を落とすわけにはいきませんので、今はこの程度で、単純に第1子の出生した時の5万円ですけれども、その次は5万円じゃなく10万円、第3子になったら50万円、第4子になったら100万円となりますと、金額的には相当固まっていくんだろうなということで、これがいいのかということも含めて、昨年の予算を始めた時点から協議をしてきました結果でございますので、もう少し時間をいただきたいとこのように思います。

 

○議長(加来良明) 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 検討してみるということですので、よろしくお願いしたいと思います。

 2番の国勢調査の速報値によりますと、本町の減少率は3.6%、356人でした。さまざまな定住対策が実を結んだ結果と評価をするひとりであります。憲法で保障されているとはいえ、町民の心境は複雑です。町民の税金から給与をいただき、民税の納付や買い物の多くは町外の市町村ということでございますので、医療や福祉あるいは教育など町外に住む理由は当然たくさんあるかと思います。町長がどうこうできる問題ではないかと思いますが、今ひとつ町長の思いを再度伺います。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 私としましては、当然ながら住んでいただきたいし、買い物は地元で買えるものは買っていただきたいと思うところであります。ただ、ないもので求めに行くのは行かざるを得ない部分がありますが、ガソリンが高いときにガソリンを使ってまで行くのはいかがなものかという気持ちもありました。だけれども、今、スタンドが実際限られてしまうんです。これはやはり、滞留人口を増やすにしても清水の高速道路を下りてからスタンドが見当たらないなどということになると、どうしてもどこかに行ってしまうわけなんです。だから、地元の人も行ってしまうことになるわけで、そういう商工業体制をもう一度考え直して、事情はあるんでしょうけれども今年度は考え直していただき、観光の拠点ということでスタートしていくわけですから、これも含めて考えていかなければならないのではないかなと思っているところでございます。

 ただ、住んでもらいたいということは間違いないので、その点は私の思いはと同じでございます。