平成28年第1回定例会会議録(3月8日_日程第11)
○議長(加来良明) 日程第11、議案第30号、清水町過疎地域自立促進市町村計画の策定についてを議題とします。
本案について、提案理由の説明を求めます。
企画課長。
○企画課長(松浦正明) 議案第30号、清水町過疎地域自立促進市町村計画の策定について、過疎地域自立促進特別措置法第6条第1項の規定に基づき、市町村計画の策定について議会の議決を求めるものでございます。
提案理由等の説明をさせていただきますが、これ以降の説明の中で過疎地域自立促進市町村計画のことを過疎計画と省略して読み替えさせていただきますので、よろしくお願いします。
最初に、計画本文の説明の前に、過疎制度全体について若干ご説明させていただきます。過疎地域と言いますのは、要件はいろいろありますが、平成26年4月に追加された要件では、昭和40年から平成22年までの45年間の人口減少が33%以上の市町村なども含まれました。ちなみに、本町の状況では、計画書の6頁に記載されておりますとおり、昭和40年に17,161人でありましたが、平成22年の人口では9,961人と7,200人減少し、減少率は約42%となっております。十勝管内の状況といたしましては、帯広市、音更町、芽室町、士幌町、中札内村を除く14町村が過疎地域に指定されております。
次に、国の過疎地域対策につきましては、昭和45年に過疎地域対策緊急措置法が制定されて以来、現在まで約42年間にわたり振興法、活性化法と3次にわたり過疎地域に対して特別措置が講じられてきました。しかしながら、本町を含む過疎地域においては国の特別措置が講じられてきたにもかかわらず、高齢化の進行や人口減少に歯止めがかからず、依然として厳しい状況にあることから、平成12年4月に施行された過疎地域自立促進特別措置法は、平成22年及び平成24年の法改正により、法期限を平成32年度まで延長するとともに、平成26年には過疎地域の指定要件の追加、過疎対策事業債の拡充が行われたところでございます。
過疎計画の策定については、法律上の義務付けが廃止されているところでございますけれども、今回提案いたします過疎計画を策定する目的といたしましては、過疎対策事情債をはじめとする財政上の特別措置を活用する場合には過疎計画の策定を要することから、事業執行するためにこの計画を策定するということになろうかと思います。
なお、過疎対策事業債とは、過疎地域に指定された市町村のみが借り入れすることができる起債のことで、毎年度償還する元利分の70%が普通交付税に算入されることから、他の起債と比べて大変有利な借入条件となっております。
本町におきましても、この過疎地域自立促進特別措置法が施行された平成12年4月に過年度に引き続き、過疎地域として指定を受けており、過疎計画を策定しながら現在まで過疎対策事業債を活用し、生活基盤や公共施設等の整備を進めてまいりました。
現在の本町の過疎計画につきましては、北海道が示した過疎地域自立促進方針に基づきながら、現在の最終年を迎えているところでございます。このたび、第5期総合計画の基本構想や道の方針とも整合性を保ちつつ、過疎計画を策定しようとするものでございます。
本計画の策定にあたっては、過疎法第6条第4項にあらかじめ都道府県に協議しなければならないと規制されており、北海道との協議については2月19日に協議が整い、2月22日に通知が届きましたので、今回平成28年度を初年度として平成32年度までの5か年にわたる本町の過疎計画について議会の議決を求めるものでございます。
それでは、次に本計画の内容について若干ご説明をさせていただきます。
計画書1頁からでございますけれども、1番として基本的な事項ということで、清水町の自然的、歴史的、社会的及び経済的な概況。
5頁からは人口及び産業の推移と動向。
10頁からでございますけれども、行財政の状況。
13頁からは地域の自立促進の基本方針。
15頁には計画の期間を記載しております。
16頁からの2の産業の振興につきましては、農林業や商工業、観光に関する分野の本町が置かれている現況と問題点。
20頁から22頁には、今後5年間で実施しようとする事業計画について記載されており、農業基盤整備事業等合計15件の事業を計画しております。
23頁からは、3番として交通通信体系の整備、情報化及び地域観光の促進に関する分野ですが、同じく本町が置かれている現状と問題点。
25頁からは、その対策として道路改良や橋梁長寿命化事業を中心に12件の事業を計画しております。
27頁から4番目の生活環境の整備ということで、同じく本町が置かれている現状と問題点。
29頁からは、その対策として上下水道、火葬場改修、消防施設、公営住宅等12件の事業を計画しております。
31頁からは、5番、高齢者等の保険・福祉向上及び増進の分野でございますけれども、32頁に高齢者の福祉サービス事業を中心に6件の事業を計画しております。
33頁では医療の確保に関する分野ですが、現在、過疎計画として予定している事業はございません。
34頁からは、7番目の教育の振興に関する分野となっておりますけれども、35頁に事業として学校水泳プール整備事業など7件の事業を計画しております。
36頁には、8番、地域文化の振興等ということで、文化センター改修事業を計画しております。
37頁の9の集落の整備。
最後の38頁の10、その他地域自立促進に関し必要な事項でございますけれども、過疎計画として予定している事業はございません。
以上、簡単ではございますが、本計画の概要と提案理由の説明とさせていただきます。
よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
○議長(加来良明) これより、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、議案第30号、清水町過疎地域自立促進市町村計画の策定についてを採決します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、議案第30号は原案のとおり可決されました。