北海道清水町議会

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平成28年第1回定例会会議録(3月8日_日程第4)

○議長(加来良明) 日程第4、行政報告を行います。町長及び教育委員会から行政報告の申し出がありました。これを許可します。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 平成27年国勢調査における調査結果の速報値につきまして、ご報告申し上げます。

 昨年10 月1日現在で実施されました国勢調査の速報値によりますと、本町の人口につきましては、9,605人で、前回平成22年国勢調査と比較しますと、356人、約3.6パーセントの減少となりました。前回調査での減少率が約4.8パーセントでありましたことから、減少幅は減速している傾向にあります。

 十勝管内の人口は343,521人で、5,076人、約1.5パーセントの減少となり、北海道は5,383,579人となり、122,840人、約2.2パーセントの減少となりました。十勝全体では17町村が減少となり、北海道全体でも171市町村が減少となりました。

 本町の世帯数につきましては、4,118世帯で、前回調査に比べ21世帯、約0.5パーセントの増加、十勝管内の世帯数は、150,486世帯となり、2,331世帯、約1.6パーセントの増加、北海道におきましでも2,440,502世帯となり、16,185世帯、約0.7パーセントの増加となりました。

 なお、各種基本集計等につきましては、今後、順次公表される予定であり、確定値につきましては、平成28年10月に総務省統計局から公表される予定となっております。

 以上、速報値の行政報告とします。

 次に除雪車両の損傷事故につきまして、ご報告申し上げます。

 平成28年2月29日午後2時30分頃、明け方からの大雪と強風による除雪作業にあたっておりました除雪車両が、町道羽帯16号道路のホネオップ川に架かる羽帯橋(清水町字御影南1線796番5地先)において、橋と道路の段差に除雪装置の刃先が接触し、車両の除雪装置を損傷させる事故が発生いたしました。

 損傷した車両につきましては、町が委託業者に貸与している車両であり、貸与契約に基づき全国自治協会の自動車損害保険により修繕を行います。

 除雪業務につきましては、常に慎重・安全な作業をするよう指導しておりましたが、今回の事故を受けて再度委託業者並びに運転手に対して指導の徹底を図るとともに、今後におきましでも、より一層慎重に業務にあたるよう指揮監督してまいりたいと考えております。

 なお、本件に係る補正予算につきましては、車両の損傷の調査が完了次第、本定例会会期中に追加提案させていただく予定でおりますので、よろしくお願いいたします。

 以上、除雪車両損傷事故の行政報告とします。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 町民体育館の煙突用断熱材剥落防止修繕につきまして、ご報告申し上げます。

 町民体育館の煙突につきましては、老朽化により煙突内部の断熱材の一部が剥がれてきていることから今回除去修繕を行うものです。

 町民体育館の煙突の内部に使用されている断熱材はアスベストを含有しておりますが、平成26年6月1日から石綿被害予防規則の一部改正により、これまでの吹き付けアスベストに加え、新たに石綿含有保温材等が規制対象になり、煙突用の断熱材につきましでも規制対象となったことから、今回専門業者に修理の依頼を行い、剥離している断熱材の除去等飛散防止の修繕を行うものです。

 今後につきましでも、適切な点検・維持管理を行い必要な措置を講じてまいります。

 以上、町民体育館の煙突用断熱材剥落防止修繕についての報告といたします。 

 

○議長(加来良明) 行政報告ですが、特に質疑がありましたら許可します。

 質疑ありますか。

 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) 1点だけ教えてもらいたいところがあります。

 教育委員会の報告があった中で、アスベストの関係ですけれども、これはいつ、どういう形でわかったのかをお知らせ願いたいと思います。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいまの質問でございます。この部分について、いつ、どのようにして発見したかという部分でございます。これにつきましては、平成26年度の法改正によりまして対象となった断熱材については、それぞれ確認をして把握をしていたところです。この処置については、このまま表に出ることがなければこのままの状態でも構わないという処置がありますので、そのままにしておりました。平成26年度に一度点検をしまして、平成27年度にまた調査依頼がきまして、毎年調査をするということで、今回、煙突の下を確認したところ、一部それらしきものが剥がれ落ちている部分がちらっと見えましたので、今回、秋に確認をしまして、それぞれその部分を今回修繕することに至ったところです。

 他の部分については、確認したところ固定されておりますので、そのままにしている状態です。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) そうすると、飛散する心配がないからこれまでほっといたということですよね。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいま、飛散する心配がないからそのままにしておいたという部分でございますが、昨年点検をして、その処置については国の方針どおり、そのままでも構わないという方針がありますので、見えている部分もありますけれども、そのままで構わないという状態で続けておりました。今年10月ごろに現地を確認したところ、一部ちょっと異常がありましたので、今回、その部分については修理をする方向で進めたところです。

 

○議長(加来良明) 8番、口田邦男議員。

 

○8番(口田邦男) たまたま昨日体育館に用事があって、この件に関して行政報告があるということを聞いていたものだから、どうなのかということを聞いたわけなんです。そうすると、いつ見つけたのかというと、見つかったのは去年の10月で、教育委員会や執行の方にも連絡してあるということを聞いたものだから、10月だったらなぜ12月の定例会で行政報告をしなかったのか。ましてやアスベストなんですから、即刻対応をしなければ危険な状態だから、一体どうなっているのかなと聞いているんです。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいまご質問がありました発見以後の対応の関係でございますが、この処理につきましてはそれぞれ専門業者と相談をしながら処理の方法について検討をいたしました。また、専門業者と連絡を取りながら、行政官庁、それぞれ支庁や道の方針もありますので、それらにどういった方法で対処したらいいか。また、労働基準監督署にも相談をしまして、どういった方法がいいかということで方向性が定まって、今回、工事に至ったところです。それまでについては、飛散については注意を払い、飛散しない方法で対応をしていたところでございます。

 

○議長(加来良明) 口田議員、3回終わりました。

 次の質疑を受けます。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私の方からもアスベストについて、ちょっとお尋ねをいたします。

 今、お伺いし、この書面によると法律が改正されたことによって、今まで対象となっていなかった部分が対象となったがために今回出てきたというような理解でいいのか。まず、この1点をお尋ねいたします。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいまのご質問ですが、新たな対象になったのかというご質問でよろしかったでしょうか。

 これにつきましては、平成26年度の国の規則の改正によりまして、該当部分が今までは吹き付けのアスベストだったという部分で、今回、平成26年からは施設に使われている断熱材や煙突に使われている断熱材といった部分のすべてを対象にするという改正になりました。その後の点検でございます。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 今回、新たに対象となった部分が本町の施設の中で、今課長からの答弁を受けると相当範囲が広くなったために、これからいろいろこういうことが出てくる可能性があるなという感じがしているのですが、新たな施設で、例えば煙突だとかいろいろと、今回石綿が含まれている部分が、新たに決まったこの部分に該当するような施設というのはどのくらいあるんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいまの質問でございます。アスベストが含有される対象物は何件あるのかというご質問でございます。

 壁に使用されている保温材については該当するものがございませんでした。また、体育館用の部分も使用はされておりませんでした。残る煙突部分でございますが、煙突部分につきましては8か所の煙突でこういった石綿が含まれた断熱材が使用されていたという部分が発見されたところです。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) わかりました。これから問題となる箇所が8か所あるという認識をいたしました。この部分については、相当年数も経っている古い施設が大半だと思いますので、この辺の点検については頻繁にやるということの理解でよろしいのかどうか。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) 担当職員とも相談をしまして、これからも確認をしていくのかということでのご質問でございますが、これからも毎年、あるいは時期を早めるなりしながら、この8か所については剥離の状況だとか、煙突にきちんとついている状況だとかを確認しながら、町民の皆さまに害のないような形をこれからも継続してまいりたいと思います。

 

○議長(加来良明) 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 2点お伺いしたいと思います。

 質問しなければならないという考え方になったのは、日程的にどうして今日の今日なの。いろいろと説明をされていますが、どうも提出時期、報告する時期が課長から説明をいただいても「あ、そうなんだな」というふうに感じないんです。

 1つは、先ほど調査依頼があったということですが、調査依頼先というのは道教委だと思います。これは依頼が毎年来るわけではないです。あれば常時報告をしなければならないんです。それからいくと、どうも説明の流れが違うような気がします。この件について、道教委にはいつ報告をしたのか。

 また、今の行政報告の中に下から5行目の「除去と飛散防止の修繕を行うものです。」とありますが、これは現時点で予算化されているんですか。

 この2点でお聞きいたしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいまの質問でございます。

 日程的に今日の今日という部分で、道教委に報告した日程の時期的なものでございます。また、もう1点は修繕の予算の関係でございます。

 1点目につきましては、昨年の10月に道に報告をしたところです。また、日にちにつきましては担当に確認をしなければならないんですけれども、10月に報告をしているところでございます。

 また、修繕の予算につきましては、規定の中で箇所付けなしの修繕料の中で対応できる部分の範囲でございます。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) 課長、今説明をしていて変だよね。10月に道教委に報告をしていて、今飛散防止。これは飛散していないからといってもあの中には人が常時いるわけですよね。10月だったらなぜその時に議会や町民にもはっきり示すべきだったと思うんです。普通に考えたらそういうふうに思うんです。報告したのは10月ということで、1点目はいいです。

 2点目になるんですが、報告を10月にして、なぜ今、それもこの定例会の前の予定の中に行政報告として入っているならまだわかります。なんで、こんな緊急な追加として出さなければならない。これはどうも、日程的なとか手順からいったら、「そうだったのか」と納得できるようなスケジュールに感じないんです。3回までですから、なんとなく「あ、そうなんだ」とわかる程度の説明をお願いいたしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(山下清美) ただいま、議会に10月の時点にすぐ報告すべきだということでございます。そして、今についても今の時点で出すのかという質問でございます。

 10月発見から今に至った経過、数箇月かかっております。そういった部分については申し訳なく思っております。この修繕の方法につきまして、煙突を全部処分して新たに建てるのか。あるいは既存の煙突を修繕しながら使ってもいいのかという部分の協議を道とやっておりまして、道からの方向性としては「今の煙突をそのまま修繕しても構わない」という回答を得ましたので、今回、遅れましたけれども修繕に至ったところです。

 また、今回、こういった行政報告を当初出さなかった部分については、時間がちょっと遅れたことについては申し訳なく思っております。

 

○議長(加来良明) 9番、中島里司議員。

 

○9番(中島里司) この件だけではなく、先日の社会教育計画もそうなんですが、日程があるということですが、役所の中ではそれぞれ決まっている現実ですから、これは結局道教委に報告しなければならない。このあいだのはもう年度替わりには変わるんだから、3月までなんで引っ張ったのかという感じがする。それからいくと、今回の報告について、今たまたま課長から謝罪の言葉がありました。これは、私は飛散防止を出てわかったらそこから順次やらなければならないんでしょ。他も出てきたら他も一緒にやるから、ここはそのままにしておきますということにはならないでしょ。道がうんぬんと言うけれども、飛散防止の方法というのは何種類もあるわけではないじゃないですか。その辺を私はある部分では一応手続き的な部分で、こういう緊急の状況になったというのは最初から申し訳ないというか、詫びればいいという問題ではない。詫びてくれということではないんですけれども、私はもっと事務的な部分でオープンにしてもらいたいということをこの2件で強く教育委員会に感じました。今回はこういう形で出てきたというのは、やはりそういう手法なんだなと。言葉は良くないんですけれども、そう思ってしまうんです。だから、そういうことがないようなこと。特にこれは飛散しないとはいえ、そこに人が常時いる施設ですから、その辺を当然真剣に考えるべきだったと思うんですが、今一度今後の対応について、教育委員会としてしっかりとした意思統一をして、速やかな対処をするということである程度の決心なりをしてもらわなければならないと思うんですが、その辺についての考え方はどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) ただいま課長から遂次答弁をさせていただきましたけれども、計画ものまたその他については、特に人体に関わる部分というのは大事にして、速やかに対処すべきというご指摘かと思いますので、その辺について教育委員会としては特段皆さんにお知らせする時期が遅れましたけれども、決してそういう部分については疎かにしたわけではないということだけはご理解いただきたいと思います。

 ただ、手続き的に時間的なロスがあったというのは認めるところでありますが、今後につきましても速やかに、発見した段階から状況を調査また上級官庁との協議等を速やかに行って、対応してまいりたいとこのように思いますので、ご理解をお願いいたします。

 

○議長(加来良明) よろしいですか。

 予算についてはよろしいですか。

 次の質疑を受けます。

 質疑ありませんか。

 

(「なし」と呼ぶ者あり)

 

○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。

 これで、行政報告は終わりました。