平成28年第1回定例会会議録(3月8日_日程第8)
○議長(加来良明) 日程第8、教育行政執行方針について、教育長より平成28年度教育行政執行方針を述べていただきます。
教育長。
○教育長(伊藤 登)
I はじめに
平成28年第1回清水町議会定例会の開会にあたり、清水町教育委員会の所管行政の執行に関する主要な方針について申し上げます。
昨年4月に施行された、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の改正に基づき、総合教育会議の実施による町長との協議・調整により、教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、町長部局との連携を強化してまいります。
清水町教育委員会といたしましては、教育理念を「心響」、実践指標を"しみず「教育の四季」" とし、町民総ぐるみで「心かよわせ、互いに響き合う感性豊かな教育」を推進してまいります。
Ⅱ 学校教育の推進
確かな学力、豊かな心、健やかな体を育むため、バランスのとれた教育を進めてまいります。
本町を愛し、優しさと勇気を持ち、地域の発展に貢献できる子どもを育てるため、学校における全ての「教育力」を結集し、「学校力」を高め、子ども一人ひとりが意欲的に学びあい、可能性を伸ばす教育を推進してまいります。
また、小学校低学年からの外国語活動として今後も、AET(英語指導助手)と英語活動講師を活用し実施してまいります。
1 確かな学力の育成
分かりやすい授業を展開するために、教職員の授業力の向上に向けて校内外の研修体制の充実や指導方法の工夫改善に努めてまいります。
また、学ぶ意欲を高め、学習習慣を身に付け、思考力・判断力・表現力など「社会を生き抜く力Jを育成するための学習活動の充実を図ります。
さらに、教材や備品、学校施設の整備を行い、学びの環境の充実に努めてまいります。
2 学力向上支援プランの推進
全国学力・学習状況調査などの調査結果で明らかになった成果や課題を踏まえ、学校での授業改善の取組などに活かしてまいります。
また、学習習慣の定着や生活習慣の確立など家庭教育にかかわる面も多いことから、学校と家庭との連携に努めます。
3 豊かな心と健やかな体を育む教育の推進
生命を大切にする心、思いやりの心、感謝の心、互いに支え合う心など、子どもたちの規範意識や倫理感を育むため、家庭・学校・地域が一体となって、発達段階に応じた道徳教育や、奉仕・体験活動などの推進を図ります。
なお、いじめについては、「いかなる理由があろうと、人聞として絶対に許されない」という認識に立ち、その未然防止、早期発見、早期対応に努め、命を大切にする指導や教育相談、スクールソーシヤルワーカーの活用を充実してまいります。
また、子どもたちの活動の源となる体力の向上や、歯の健康を含めた健康の増進について、学校の教育活動全体での指導と合わせて家庭や地域との連携を図ります。
4 子どもの安心・安全教育の推進
子どもたちが事故や事件に巻き込まれないように安全教育を進めるほか、登下校時における通学路等のパトロールボランティアの協力を得るなど、保護者や地域ぐるみの取組を推進します。
また、防災教育や情報モラル教育につきましでも、子どもたちの発達段階に応じ、家庭、学校とも連携した指導を図ってまいります。
5 特別支援教育の推進
特別に支援を必要とする児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援に努め、特別支援教育支援員の配置などにより支援体制の充実を図るとともに、関係機関との連携を推進します。
6 幼保小中の連携の推進
幼児と児童との交流活動や教師など関係者の連携した取組により、なめらかな接続を進める幼保・小の連携は重要と考えており、保育活動と教育活動の連続性を踏まえた教育の工夫、改善を推進していきます。
また、学習内容の連続性を踏まえ、小学校と中学校の連携についても進めてまいります。
7 しみず「教育の四季」の推進
清水町の厳しくも美しい自然の中で、家庭・学校・地域が一体となって感性あふれる表情豊かな子どもを育てるために、"しみず「教育の四季」"を宣言してから10年を経過しました。
この取組を、教育の今日的課題を解決するための本町の特色ある活動として引き続き実践してまいります。
Ⅲ バスの運行及び学校給食の運営方針
1 スクールパス等の運行
スクールパスにつきましては、全路線を運行委託しますが、引き続き遠距離児童・生徒の通学手段として安全な運行に努めてまいります。
また、本年度も中型パス1台の更新を図ります。
2 学校給食の推進
学校給食につきましては、地元産の食材を多く利用したメニューを取り入れ、子どもたちが食に興味や関心を高められる食育活動を進めてまいります。
また、調理環境の整備を図り、何よりも安全で信頼される、学校給食の提供に努めてまいります。
Ⅳ 社会教育の充実
町民が充実した生活を送るため、学びの環境整備に努めるとともに、それぞれのライフステージに応じた多様な学びの場を提供し、主体的に地域をつくる人材を育ててまいります。
施設改修につきましては、町民野球場の管理棟及び外構工事を行い、町民水泳プールは清水小学校プールとして改築工事を行ってまいります。
1 社会教育活動の推進
各種活動団体の情報を発信し、団体活動の活性化を図るとともに、公民館講座の充実に努め、学ぶ意欲を引出し、いきいきとした地域づくりに繋げてまいります。
公民館につきましては、町民の皆さんが気軽に利用していただける社会教育活動の拠点として、その運営に努めます。
2 文化芸術活動の推進
町民一人ひとりが心豊かに潤いのある生活を送るため、子どもから大人まで、文化芸術に触れる機会並びに芸術鑑賞の場を提供するとともに、地域の文化を次世代に繋げてまいります。
3 スポーツ・レクリエーション活動の推進
各年代やそれぞれの体力に応じた「町民一人1スポーツ」を目指し、スポーツ推進委員並びに関係機関の協力をいただきながら、町民の皆さんの健康づくりを推進してまいります。
4 図書館の運営
地域を支える情報の拠点として、町民の生涯学習の支えとなるように、また町民の読書要求と学習意欲に応えられる資料を収集・提供してまいります。
子どもたちの読書活動につきましては、学校図書館との連携を深め、移動図書館など本に親しんでもらう環境づくりのため、図書館サービスの充実に努めてまいります。
しみず「教育の四季J推進協議会で、毎月19日は「読書の日」と定められましたので、図書館でも本にちなんだ「読書の日クイズ」など、幅広い世代に、本に興味を持ってもらえる事業を展開し、「町民のふれあいの場」としての図書館を目指してまいります。
Ⅴ むすびに
以上、平成28年度の教育行政執行に関する主要な方針について申し上げました。
本年度も本町の教育・文化・スポーツの振興と生涯学習社会の構築に最善の努力を傾けてまいりますので、議員並びに関係各位の温かいご支援と積極的なご協力をお願い申し上げます。
平成28年3月8日 清水町教育委員会教育長 伊 藤 登