北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成28年第2回定例会会議録(6月16日_日程第3_一般質問 北村光明議員)

 

○議長(加来良明) 次に、3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 通告に従いまして5項目の質問をさせていただきます。

 まず、ペケレベツ川の水質及び環境の改善についてであります。平成27年3月議会で、ペケレベツ川の水質汚濁について一般質問を行い、答弁もいただきました。その後の町としての取り組みと今後の方針について伺いたいと思います。

 これまでも複数の町民からペケレベツ川の水質改善への要望が出されてきました。今年も議会報告会と町民との意見交換会が開催され、その中でも出席者からペケレベツ川の着色についての質問と要望が出されました。これらの質問に町や議会が調査を行っているが、水質汚濁防止法の基準を満たしている状況であると答えるだけで終わっているように思います。町民の声に前向きに答えていないのではないかというふうに感じるわけであります。清水町はこのままでいいのかお尋ねしたいと思います。

 1番目、町民からの要望・意見に対して、町としてどのような対応と改善努力がされてきたか、その取り組みの内容と成果をお伺いしたいと思います。

 2番目、ペケレベツ川の水質と環境改善に向けて何が必要か、考えていらっしゃるのかお尋ねいたします。

 3番目、十勝における母なる川ともいえる十勝川の上流地域に存在するわが町清水町は、その支流のペケレベツ川に有機物によって着色された水を流すことについて、どのように考えていらっしゃるのか。

 4番目、清水町の名の由来となるアイヌ語のペケレベツの意味は、「明るく清らかな流れ」であり、その清流のイメージをある意味では損なっているのではないかと思います。そのイメージを取り戻すために、清水町や町民は全力をあげて取り組んでいくべきではないでしょうか。今後、町が進むべき道として、どのように考えていらっしゃるかお答えください。

 2項目目、旧羽帯小学校校舎の再利用・活用についてでございます。平成28年度議会報告会と町民との意見交換会において、旧羽帯小学校解体との議会だよりのタイトルと、それに伴います説明に疑問視をする質問と意見が出されました。今年度の予算としては成立しているわけでありますが、町民全体の資産としての活用をもう一度立ち止まって考えないかを伺いたいと思います。

 1番目、再利用を募る公募はどのように行われてきたかについてお答えいただきたいと思います。

 2番目、老朽化が進んで建物を放置するのは危険との判断がされたと報告されています。その主たる根拠はどこにあるのかをお答えいただきたいと思います。

 3番目、旧校舎を利用したいと考える町民も私が聞いている中でも複数います。解体を急がずとも再利用・再活用を模索するよう、町としての寛容な姿勢を持った努力が必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。

 3項目目、コミュニティバスの運行とその利便性についてであります。地域の住民の声として、コミュニティバスが利用しづらいとの問題が提起されています。その現状と課題についての認識を伺います。

 1番目、運行回数の割には住民利用率が低いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 2番目、利用が少ないことに関する理由はどこにあると考えていらっしゃるかをお聞きしたいと思います。

 3番目、運行ルートの変更について、どのような制約があるのかをお尋ねいたします。

 4項目目、町職員の労働環境についてお尋ねいたします。この数年間、町職員の残業が増えているのではないかという認識を持っております。清水町職員の時間外労働などの現状について伺います。

 1番目、ここ数年間の時間外労働の時間及び割増賃金の支払いの状況を伺います。

 2番目、保育所など、ここは36協定があると思いますが、時間外労働が増加しているのではないでしょうか。業務量が増えたのにもかかわらず、人員配置が追い付いていないのではないかという気がしてなりません。

 3番目、事業所・部課単位での時間外労働の格差はあるのか。その改善策は取られてきたか。

 4番目、職員の健康維持と適正なコストの面から、時間外労働は管理されるべきだと思いますが、いわゆるサービス残業や休日出勤などの代休未消化の実態はどのように把握されているでしょうか。

 5番目、健康面から見た長時間労働の問題として、過労死やうつ病などがあります。長時間労働者に対して健康診断を受けさせるなど、そういった労働時間をもとにした基準の設定があるかどうか伺いたいと思います。

 5項目目、合同納骨塚に関する現状について伺います。今日、少子高齢化社会、あるいは核家族化の進展に伴って亡くなる方も増えていますが、先祖や家族への供養の住民の意識も変化してきたように思います。経済的、精神的な負担を考慮した場合、家族葬や共同墓などの声も高まっています。これまでも原議員などが何度か合同納骨塚の課題について問題提起されてきましたが、清水町としてこの辺に関しての現状と基本的な考え方を伺いたいと思います。

 以上、いずれも基本的な事ばかりですので、明確なご答弁をよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 北村議員の質問に順次お答えしてまいります。

 ペケレベツ川の水質等の改善についてでございます。このことについては、すでに昨年の議会でもご答弁をさせていただいております。したがって、その改善に向けて引き続き、毎年日甜と協議を進めている状況であります。昨年以降では、7月にイースト培養廃液を肥料等に有効利用する試験が行われておりまして、1か月間でございますけれども、その調査結果については現在検討中とのことでございました。昨年とどのように改善努力をしたかということでございますが、そのようなことで調査結果はまだ出ておりません。

 次に環境改善に何が必要と考えるかということでありますが、これも糖蜜を薄くする実験も含めて、今はイーストを含めた中で作るのに濃い糖蜜になっているところでございまして、これはヨーロッパの方では今日的には同じような形の中で実験をしているということでございました。そのことがなれば今よりも色の改善ができる可能性もあるということで、そういった努力をしているようでございます。

 3番目の有機物に着色された水を流すことについてどう考えるかということでありますが、色がつかない方がいいに越したことはありません。今、努力をしておりますので、今後さらに注視し、考えを聞いたりしながらしていきたいと思っております。

 4番目には、これから進むべき道を町民挙げてということでありますが、わが町はご案内のように日本甜菜製糖とともに発展してきた企業の町であります。ましてや農業に大きく関わった十勝開墾会社も受けてやってきたところでありますので、日甜の歴史も踏まえながらも自然環境を良くしていただくということについて、水質改善に向けて全力で取り組んでまいらなければならないと、このように考えるしだいであります。

 次に、旧羽帯小学校であります。

 ご案内のように、昭和53年に閉校したわけでありますから、その後、西十勝ことばの教室として、芽室町、清水町、新得町、鹿追町でスタートしたわけであります。その後、きずな園として利用していたわけでありますけれども、老朽化し、現在の子どもたちとの掃除は難しいということから保健センターの方に平成21年に移ったわけであります。平成21年4月から民間企業が当地で酢の製造を行いたいということで、わが町の方に施設を求めに来たということでございました。これも貸し付けだったんですが、昨年の9月末をもって終了ということになりました。建物は昭和27年から昭和28年にかけて建築されたものであります。建築から63年経っているわけでありまして、数度にわたる改修をしております。きずな園とした時の指導教室についてはかなり特殊な状況のなかで改修をいたしました。したがって、構造物としては普通とは違う中身になっているところであります。しかしながら、ともに耐震化規制物の建物であることは間違いないわけでありまして、利用するために改修するとなると、大家として相当の改修費をかけなければならないということになります。このようなことから、財政面から考えても費用対効果が薄いというふうに判断しました。そういった面から公募は行わなかったということでございます。

 2点目は、老朽化で危険だという根拠はどこにあるのかということでありますが、先ほど申し上げましたように、直したところでも40年、木造モルタルの耐用年数は、省令によりまして22年でありますから、はるかに超えているわけであり、危険物極まりないです。万が一があった場合にはどういう責任を持たなければならないのかということを管理者として考えなければなりません。ましてや、これから傷みが激しくなってくる中で直さなければならない壁や屋根など、国道沿いなのでどういう風でどういうふうに飛んでいくかわかりません。被害が発生した時にどれだけの損害賠償を求められるかとなると計り知れないものがあると思います。そういう面で、当時の企業から見ても、今の状況から見ても、地域としては一刻も早く整地して、その上でどのようにするかということを考えていただきたいという話をされているところであります。

 3点目には、再利用する考え方がどこかで無かったのかということであります。正式に来られたのは1件でございました。現場を見ていただいた結果、「これは無理だ」ということであります。これは、地元の方が起業を実行するために持ってきたお話しであります。そういったことでございましたけれども、残念ながら、このままではなく直さなければならないということになりますと相当な費用がかかるということから、断念をしたようであります。

 次に、コミュニティバスの運行とその利便性についてであります。ご案内のように、コミュニティバスというのは、新たな公共交通ということで全国的に国土交通省がサービスの構築をするということで行ったところであります。現在はダイヤの改正を含めて、通行を受け入れることも含めて、毎年度、系統の維持計画を策定して、清水町地域公共交通活性化協議会に運輸省、北海道庁、開発局、さまざまな団体、バス事業者、地元からも入り、実験運航をやっております。その中で理解、了解を得て運行をしているところであります。これはしなければならないと法的になっておりますので、そういう形を取らせていただいております。

 そういう中で、運行回数の割には利用率が低いのではないかということであります。平成27年度は14.7人でございまして、平成25年度の16.3人から減っています。一番多かったのは平成24年度の20.7人でありました。平成25年度に減った原因は、高齢者タクシー乗車助成制度を開始しておりますので、その部分の影響が多少あったのではないかというふうに思うところであります。これまでの利便性の向上や利用促進のために意見を取り入れながら、バス停の位置やルート変更、平成24年10月からフリー降車制度、回数券で11回乗ると1回無料、高齢者の運転免許の自主返納者は2年間無料などの減免制度を導入してまいりました。少ない理由はどういうことかとなると、住民のアンケート調査をしております。今の段階では自分が乗りたい時間に乗れない。行きたいところまで行かないなどのサービス面での課題が多く挙げられております。また、路線ダイヤがわかりづらい。便数が少ない。自宅から遠い。買い物などの荷物を置くスペースがないなどの意見が利用者からも出ているところであります。

 3番目の運行ルートの変更に制約はあるのかということでありますが、これは運行経路、停留所を含めたJRダイヤの改正も含めているんですけれども、そういう中で運行事業者との打ち合わせや運輸局の許可が全部必要になってまいります。国からの補助を受けている以上は、そういった条件の中で行わなければなりませんし、効率的な運行をしなければなりません。そういうために、先ほど言ったように浴場の時間調整だとか、運転手の勤務時間の問題など、そういう調整をしながら実績を踏まえて見直しを随時しているところであります。そういった観点から改善をしているということでございますので、制約とはいえ特に厳しい事項はなく、要するに改正許可を受けなければならないということです。それは会議をやってきちんとすれば許可は出ると思います。そういう点で利用者が多くなるように努力はしているものの、平均的なそのくらいの利用しかないというのが実態でございます。バスの時間を短くするとなれば増便ということも考えなければなりません。当然、財政面でもそれだけいりますけれども考えなければなりません。その場合は補助金が出るかどうかについては不確定要素であります。

 次に、職員の時間外労働の現状でございます。だいたい、平成27年度の実績では9,223時間ということになりまして、支給額は2,380万円を超えております。ここ数年の推移としては、平成23年度と平成27年度を比べた場合は約1割程度ですが、近年はほぼ横ばいという状況であります。こういう状況で1番の答えとさせていただきます。

 2点目は、保育所の時間外でありますけれども、入所児童が増えているのもそうですが、未満児も入ります。支援を要する児童が増えているのも現状なんです。そこで、保育所の配置基準で必要な人員は確保しているところでありますけれども、若干の時間外が生まれているのも事実であります。人員不足で時間外になっているということではないということで、伺っているところであります。

 3点目でありますけれども、事業所・部課単位で格差はあるのかということでありますが、結局土日に業務が集中するところもあります。それから夜に集中するところもあります。例えば、文化事業をやるのであれば当然準備から入り、リハーサルも入りますとどうしても夜からになりますし、事業実施は土曜日か日曜日となるものですから、当然そこで時間外労働になってまいります。その都度分析をして、代休等の措置となりますが、次の準備に入る場合にはできないという状況になります。

 4点目は、サービス残業や代休の未消化の実態でありますけれども、これは条例規則に基づいて、年度当初に各課に関わる予算配分を通知しております。毎月の状況を報告していただいて、全体を把握し、その調整に努めております。サービス残業などは時間外手当の支給はありません。代休については、先ほども申し上げましたが、業務上の都合上取得できない場合は時間外手当を支給している状況であります。原則2か月以内に代休を取ることになっておりますけれど、取れない場合は時間外を支給しているところであります。

 5点目の健康面から見た課題でありますけれども、もちろん健康維持については事業主としての責務であり、監督者の立場であります。働きやすい環境にするためのことをしております。近年は、そういった状況で、全国各地では非常にそういったさまざまな疾病によっているところでありますが、幸いに本町ではそのようなことはなく、健全な状況で推移していることは大変うれしく、また感謝をするところであります。やはり、そういった中で、平素より管理職等が部下とのコミュニケーションを図って、ちょっとおかしいのではないかなという感じがしないかどうかということを見逃さないように指示しているところであります。昨年、施行されました改正労基法のメンタルヘルスのチェックが50人以上の事業者に求められていることについては、そういったことでさまざまな受診の勧奨や職場環境の改善に努めるということで、委員会等も含めて実施をしているところでございます。

 時間外が多いから健康診断の義務があるかどうかというと、法律的にはありません。時間外とは別問題でありまして、そこら辺はきちんとお話をしていっている状況であります。

 最後になります。合同納骨塚であります。ここもご質問をいただいているところであります。基本的には何度かご質問をいただいていることでございますけれども、現在、これについては、ご案内のように市でも全部やっておりません。町村でも2町村だけです。その2町村でも数が少ない中でやっているところであります。私としましては、反対しているわけではありません。将来的には必要になってくるでしょうと言っているわけでありますから、そういう認識は変わりないわけであります。今はこれではなく、今ある納骨を納めるところがあります。今2体しかないんですけれども、担当課の方でも修繕整備をきちんとして、更に中に枠をつくり、名前などを入れられるようにしたら、今の段階でも100以上の状況がありますよということであります。将来ずっとこれでいけるかというと、そうではなく、担当の方でも実態を見ておりますので、それを意識しながら検討していきたいということで言われております。やはり、町内にはそれだけの宗教法人がそれぞれあります。そこに納骨堂をたくさん持っているわけでありまして、それらの方々との調整も必要です。したがって、今はぐるっと訪問をしているようでございますけれども、全体会議を今年の夏頃に開催されるということでございますので、その意見を聴取し、さまざまなご意見を賜りながら、その方向に行くかどうかはここで明言できませんけれども、先ほど述べたように将来的には必要であるということは言っております。ただ、今あるものをどうするかとなりますと、また二重になるのではないかということになると困りますので、その辺のことはご理解のために時間を要するということでございます。その点ご理解をいただきたいと思います。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) ここで休憩します。     

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 質問を受けます。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 1番目のペケレベツ川の問題でありますが、町長の方から清水町の歴史的経過といいますか、日甜とともに歩んできたというお話を縷々伺いまして、私なりにもそのことは認識しているつもりでございます。ペケレベツ川の水の問題を口にしますと、「そんなことを言って日甜に出て行けと言うのか」というような意味合いでのお叱りを受けることが何度かありました。私はそんなことを言っているわけではありません。現状としては、水質の環境汚染の国の基準あるいは道が持っています上乗せの基準、それから外れまして水の着色の問題については基準がないという状況だと思います。だからと言って、そのままでいいということではないと思います。この問題のことを言う町民の方も同じ意識だと思います。やはり、今日的には、かつて矢地広三町長の時代には技術的に不可能なものもあったのかと思いますが、今日的には水の着色の問題は生物的な処理をすればできるという水準まで研究も進んでいるようですし、そういった研究は企業単独で研究されていると思います。その調査も日甜としてはなされていると思います。そこら辺で、1番目のご質問でお伺いしたかったことは、町として何をしてきたのか、これから何をしようとしているのかということなんです。日甜と協議してきたというだけで、お話を伺いに行ったんだと思うんですが、本当にそれだけでいいのだろうか。やはり水を何とかしてほしいという町民の声がこれだけあるわけですから、どうやったら少しでも着色を減らすことができるのかという研究がなされてもいいのではないかと思います。それを単に企業だけにお任せするのではなく、町としても研究していくべきだと思うんですが、そこら辺のところでどういったことがなされてきたか、前回の質問の時にそのことをお願いしたつもりでもありますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 以前の質問はその部分ということで質問を受けたわけではないと思います。その後の町としてはということで言っておりますので、改善がなされる努力をしておりますので、それを信じるしかないのではないでしょうか。

 町がやるとなれば、二つの協議でやりますけれども、どれだけの費用を持つかということになりますので、最終的にそうなりますと企業としてどうなのかということもあるし、行政としてもどうなのかということもあります。害があるということであれば確実なんですけれど、非常に難しいところだと思います。我々としましては、ヨーロッパでもイーストから出るものを薄くして出すという方法を実験するということでありますので、それを見守っていくという結果になろうかと思います。今それ以上のことを求めても同じような形でお話としてはなるのではないかと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 町長の答弁を考えますと、企業が努力しているので、それを調査なり努力の結果を待ちたいということで理解してよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課参事。

 

○町民生活課参事(宮脇武弘) 町長からの答弁にもありましたように、昨年から1年間の日甜の対応でございますけれども、二つの方法で現在進めております。

 1つ目は、7月に1か月実験をしたということですけれども、着色の原因というのがイースト菌を培養する時に栄養にするための糖蜜の色が流れているというような状況でございますので、1つ目の対応の方法といたしましては、廃液を流さないで再利用するという方法がないかということで、昨年7月に1か月実験プラントを導入して実験をしたということでございます。具体的に再利用としては、肥料として活用できないかという実験であったそうでございます。ただ、現在のところ、まだ検証中ということではございますけれども、カリウムの定着に多少問題があるというところまでは現在わかっているということでございます。

 2つ目の対応といたしましては、流さないという方法ではなく、色を薄くし、最後には透明にしていくという実験でございます。これも町長がおっしゃいましたように、スタートしたばかりということでございますが、色の付いた糖蜜につきましては輸入の糖蜜だそうでございます。輸入の色の濃い糖蜜をイースト菌の培養に使用しなければ、いいイースト菌ができないので、必要不可欠であるということで今までイースト菌の製造を行ってきたところなんですが、昨年、ヨーロッパの工場を視察した際に、色の付いていない糖蜜だけで培養している工場を視察したそうで、今、そちらの技術者と契約をいたしまして、実験に取りかかっているということだそうでございます。ただ、これについては、6月から実験をスタートしたばかりですので、状況は見守っていただきたいというお話でございました。

 これが、昨年から今年にかけて1年間の日甜の企業努力の回答でございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 原料となる糖蜜の透明なものを使ってやることで、関連のところと契約をしてやっているということですが、今年の6月からということですか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課参事。

 

○町民生活課参事(宮脇武弘) 今月からでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) わかりました。町としてもそういったことで日甜の方と協議をしたり、相談しているということが理解できました。先ほどの町長の答弁では、川に色の付いた水を流すことについては、流すより流さない方がいいという答弁をいただきましたので、それは誰しもが思うことだろうというふうに思います。それをどうやって維持していくかということで、引き続き、町や町民は注視していく必要があるし、自分たちの力をもってして改善できるものはないのか。単に日甜が排出する水だけが問題ではない状況もペケレベツ川の状況の中にはあるので、あそこの清掃も含めて考えていく必要があるのではないかと思っていますが、その辺のところはどのように考えていらっしゃいますか。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 建設課参事。

 

○建設課参事(高橋覚史) 清掃の関係については、ペケレベツ川は現在道河川となっておりまして、6.5キロの区間があります。今、北村議員が言われたその区間を含めて河川に自然に生えている木などの部分については、町の方から道へ整備要望として、木を切るなどの維持管理の関係については要望をしていきたいと考えています。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 道の管理している河川については、町としては手出しできないとおっしゃったと認識してもよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 建設課参事。

 

○建設課参事(高橋覚史) 一応、地元という形で所管する北海道に対して、町として要請をしていくという考えです。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 道の方に要請していくということは理解できましたけれども、町としてもある程度業務的なことの移管を申し出れば、ある程度やれるものはないんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 建設課参事。

 

○建設課参事(高橋覚史) そういった維持の内容、例えば伐木をボランティアの中でサークル関係の方に木を切っていただいた経過もありますし、地元としてやれる部分についてはやった方がいいと思いますけれども、所管は基本的に北海道なので、そちらと協議をして進めていきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 道の方と協議をすればある程度やれるということで、例えば川の中に町民が入って水を調べるということも可能だと理解してよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 建設課参事。

 

○建設課参事(高橋覚史) 今、言われたのは川の水質の検査という部分でしょうか。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 説明不足でした。それも含めて、例えば川底が汚れているとか、バイオフィルムのようなもので覆われているものを洗い出すとか、そういったことです。

 

○議長(加来良明) 建設課参事。

 

○建設課参事(高橋覚史) そういった河床の堆積とか、議員が言われたような事案があった場合にはその都度鹿追出張所の方の窓口に協議をしていきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今、答弁をいただきましたので、ある程度は目途ができたかなというふうにも思うわけですけれども、これは単に企業に改善を求めるだけではなく、町と町民が自分たちの町の大事な美しい川を取り戻すという気持ちが大事ではないかなというふうに思っています。できるかできないかではなくて、元々はきれいな水ですから元に戻すということで努力していきたいと思います。

 先日、新聞報道等でもありましたけれども、シシャモ考というシンポジウムがありました。町からも参加された課長さんがいらっしゃいますけれども、ししゃもの話をすればむかわ町が有名ですけれども、実際に採れているのは釧路・十勝の方が多いということですし、ししゃもが遡って卵を産む河床が汚れていると、また水質も悪くなっているということがはっきりしてきたわけですし、そのことは単に清水町だけの問題ではないんですけれども、やはり上流にいる町として、この問題は考えていかなければならないのではないかというふうに思うのですが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 今言われたことについては、当然、考えていかなければならないことだと思います。ただ、今は着色している部分の実験を去年もやっているし今年もやるので、その推移を見守っていきたいと思います。その後、新たな対策ができれば町民の皆さんとやれる範囲で、道の許可も必要でありますから、危険性も無きにしも非ずですので、そういうところを注意しながらやるべきところはやっていくべきだと思っております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今の答弁で清水町としても何らかの努力をしていきたいと前向きに捉えていただいたという認識だと思います。目標を持ってやっていくということも大事な事かと思います。これまで、行政といいますか、おかみは間違いがないという認識で来たと思うんですけれども、必ずしも町が決めてきたこと、議会が決めてきたことだけでいいんだろうかという町民の声があった場合には、やはり前向きに捉えていくということが、私たち議員も含めて必要ではないかと思っております。そのようなことで、この質問は終わります。

 次に移ります。

 羽帯小学校の関係ですが、公募はされていなかったということなんですが、それは再利用する気がないということで公募はしなかったということですね。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(小笠原清隆) 再利用の関係でございますが、施設を改修してお貸しするという形を考えれば費用対効果の中でどうかなという判断の中から再利用は考えないという結論になってくるかと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 先ほどの町長の答弁では、あの施設は危険であるということで壊すしかないという判断をされたということですけれども、実際に危険だという判断は誰がされたのかがよく見えない部分なんですが、その辺はどうなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 再々利用の関係で危険だと判断をしたというお話でございますけれども、経過年数と外見を見た段階で、この間も大風がありましたし、これは当然、飛散するなどの想定のもとで危険だと判断しております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 危険だと判断されたということですけれども、前にN酢(事業)が入っていた時は危険ではなかったということでしょうか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 危険ではなかったとは言いきっていません。やはり、年数がこれだけ経っている以上は何があるかわからないので、そこら辺は十分検討した中で、やる以上は概算ですけれども2,000~3,000万円の整備が必要だと建築の方にも言ってもらっています。そういうことで、残しておくのは好ましくないという判断をしております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 以前、私ともう一人の議員と一級建築士の資格を持っている方とで見せていただいたんですが、危険や壊れているという印象はあまり持たなかった。むしろ教室は再利用できるというふうな認識を持ち、まだきれいでピアノもまだ使える状態でありました。そういう状況の中で、あの現状のままでもいいという町民の団体などがあったら再利用の道を模索してもよろしいんじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 現状のままでお貸しをするというのは、なかなか難しいと考えたところでございます。そういうこともありまして、3月の予算の中で提案をさせていただきまして、議決をいただいたところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 先日、清水町の町民がつくったワインが発売されました。100本ほど売られたということですけれども、私は飲んだことはないんですが、飲んだ方の話を聞けば大変良いワインで、こういったワインが清水町で作れたらいいなと。実際にやっていらっしゃる方も町長や副町長にお会いして、事業を拡大していく上であそこを利用させてもらえないだろうかという働きかけをしたところでございますが、明確な回答はいただいていませんし、そういったことをぜひとも町としても考えていただいてもいいのではないかと思いますが、そこら辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 私のところに製品ができましたということで報告がありました。その折には、醸造するというお話はありませんでした。私もその製品を受けて「よくできました」ということでしたが、あそこの活用については一切なかったです。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 関係者からお話があったのではないかというお話ですけれども、過日、3名の方が来られまして、ワインの報告もあったかと思いますが、お話を伺いました。その中で、あそこの施設の利用はどうなのかというお話はございました。その中で工場として作っていくのは難しいのではないかと。施設の整備も含めて、町はお金をかけて整備をするという考えは持っていなかったものですから、そこら辺を団体に求めるということは当然無理だと思います。そこら辺で、来られた方が整備をしてやるという押さえは私はしませんでした。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 副町長とのお話の中で回答をもらえなかったことについて言っているのではなく、私は町長にもお会いして、もう一人の議員の方とその話をされていますけれども、そのまま終わっている状況なので、その後どうなったのかなというのはいまだに持っているわけです。そのことを問い詰めるつもりは私自身はないんですが、元パークゴルフ場だったところにハスカップを植えていますし、校庭のグラウンドにも農作物を作るという整地をされたところもあります。そこにブドウの苗木を植えたり、そういったことをやってみたいと。ブドウ作りをやっていない人に教室の跡利用として、教室で座学的なことをやったり、あるいは実技指導なども試験畑でやりたいという話があったんですけれども、そういったところをぜひとも汲み取っていただきたいと思うんですが、それは考える余地はないということでしょうか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 今、ハスカップを植えている土地については、地域を含めまして、あとあそこには東屋があるはずなんですが、そこは残す予定でおります。先ほどブドウという話が出ましたので、そのお話をさせていただきますけれども、グラウンドにブドウを植えるのかという話を聞いた段階では、カリが多く入っているのでブドウには適さないかもしれないというお話は伺いました。実際にグラウンドにブドウを植えて、育てるということは不可能かなと私は話を聞いて思いました。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) この話をした人から言われたんですけれども、町が解体するという方針を持ち、議会がその予算に対して賛成した中で、町民が声をあげて再利用したいと。そういった方々がなんらかの働きかけをしてそれが実現したとなると、「清水町もなかなか大したことをやるものだねとマスコミなどに取り上げられたらいい評判になるよね。」と言ってくれる人もいました。そういう意味合いでいきますと、一旦予算を組んだから何がなんでも使ってしまわなければならないということではないと思いますし、やはり町民からそういう声があったら多少猶予して、他にもっと危険なところがあるのではないかと。ペケレの森の話も出ていましたし、そういったことを勘案した時には、もう少し柔軟な対応ができるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 入札も終わっておりますが、それはそれとして。思いの方は大変思っていただいて、敬意を表しております。ただ、建物を造るなどをする前に、ある程度の概要計画書をいただかないと、ただ「あそこを使わせてくれ」というのは、あるうちは財産でもあるし、土地も財産でございますから、それはそう簡単にはいかないと思います。こういうものをやるためにこういうことをしたいので、ぜひここを使わせてほしい。自分たちで経費は持ちますのでこのままでいいということであればいいけれども、計画もきちんとなっていない中でやった場合、万が一になった時にどうなるのかとなりますので、地域の人は「もしやる場合は、先に相談していただいて、しっかりとした中でやってもらいたい」とこの間の公園祭の時に私も行ってお話をしておりますので、皆さんにしばらくの間は平らにして緑を復元し、皆さんでボランティアでやっていたので、もう一度ボランティアでやらなければならないし、もしやる場合には水道の問題、排水の問題等の環境をきちんとしていかなければなりません。そういうことで、今の東屋があるところは昔農業基盤整備事業で公園として設置したものでありますので、とりあえず今はそこを復元し、そのままにしておきたいということでお話しさせていただいて、ずっときているわけでありますから、これはご理解をいただきました。もし万が一、どうしてもそこでやりたいということであれば、これから余地はありますので、計画をきちんと出していただいて、ワイナリーをやるために計画していただければ、それなりに私どもとしても用地や空いているところなど、どのように活用できるかを考えていきたいと思いますので、その旨ご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) ワイナリーをつくるなら事業計画をきちんとして、そういうものを出さない限りは話をしないというようにおっしゃっているようにも聞こえるんですが、町民がそういうことで使いたいと。使える部分と使えない部分を含めて町と相談したり協議したりする場すら持とうとしないということは、いかがなものかというふうに思うんです。ぜひともそういう場を持っていただいて、使いたいと言っているんですから、町長は四季塾の塾長をやっていらっしゃいますが、あれだって予算がなくなるわけですから、次に事業をどう継続していくかといった時に、ああいった場所を座学の場として使ったりという発展性があるわけです。そういうことはぜひとも町長のところでお考えいただいて、物事をより夢のある清水町のまちづくりに向けて、半年や1年くらいの余裕を持っていただけないものでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) お話の中だけであればそういう話はたくさんあります。やはり、計画をきちんとやらなければ地域にどうやって説明できますか。どのくらいつくるのか。どのくらい雇用するのかと聞かれます。計画がなく、ただ打ち合わせだけやったのでは、後々に大変なことになると思うんです。ですから、ここはやはり明らかにして、何十万本、何万本なりつくって、町民還元用で雇用すると、その分は町の方でしてほしいなど、そういうことがきちんとなった上でやるべきではないでしょうか。企業を起こすわけですから。そうすると、当然うちの町の企業助成金を出さなければならないんです。そういうことも含めて知っているはずですから、きちんと計画を出してほしいということは今始まったことではないです。たまたま作ったからなりました。つくる前から言われたんです。農業公社の問題にしても、農業に関わる施設ということで道から引き受けた時、無償であった時にそういうものでなければだめだと言われて無償で受けたわけであります。それと同時にそのことをお話しさせていただきました。今回についても計画書が出ていない中で、どうやって話し合いをするかと私も悩みましたが、1社だけ来ましたけれども、「こういうことをやりたいので見させてください」ということで、もし借りる場合はちゃんと計画書を出しますというお話しだったと伺っておりますから、私どもとしてはその1件しかなかったと押さえるしかないんです。もし計画があるのであれば、あそこの場所でなくてもいいということであれば次の場所もありますので、ぜひその辺のことをもう一度関係者とお話ししてください。誤解しないでください。間違いなくそういうものは素晴らしいことで、敬意を表すると言っているわけでありますから、ぜひともそのことだけはご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今のお話を聞きますと、企業でなければだめだと言っているような気がするんです。町民が例えばグループをつくって、市民活動的なことでサークル活動をやっていきたいという要望については耳を貸さないと言っているのに等しいんじゃないですか。

 NPO法人をつくって、そういうことをやりたいと。単にブドウ作りだけではなくて、そういった住民活動で活用できるような場にしたいという人がいた場合に、どういう計画があるのかと。どういう企業計画があるのかと。何人雇用するのかということを求めるんですか。ちょっと違うんじゃないかと思うんですけれども。もう少し、受け止める度量を持っていただきたいと思っているんですが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) そういう度量を持っているから敬意を表していますと言っているんです。ただ、事業を行うのは企業と言っているのではなく、起こすんですから、私が言っているのは「起業」で起こす起業で、企てる「企業」ではなく、起こす起業に対していつも言っているんです。だから、町民の皆さんが何かをやった場合に、補助的になるのか、起業の補助金を出すのかということも考えているんです。それから、加工をやって分析するお金も今年の予算で補助金を議決しているわけですから、そういうこともあるんです。たくさん方法があります。だけれども、やはり事業計画案というのはないと詰められた時にどうやって説明をするんですか。ありませんとは言えません。それを見せれと言われれば資料として見せなければなりません。なくて、こんな話がありましたから議会の皆さんご理解くださいでは通らないです。だから、我々としては説明責任というものがあり、町民の皆さんにしなければならないんです。そこをご理解いただきたいということで、夢のある仕事だし、皆さん方は素晴らしいなと私は思って敬意を表しています。ですから、議会で議決をして取り壊しの仕事も進んでいる中で、また戻せとなると大変なことになります。そうではなく、他のところも町はありますから、そこでどうだろうということでお話ししてくるのであれば、計画書を見て、これならやりましょうと力をお互いに寄せ合ってやっていけるんです。そこら辺のことを一つご理解いただきたいと思います。

 北村議員が真の解釈をしていかないで憶測で質問されると困ります。北村議員に対して私は一切憶測で答弁をしておりませんので、そのことをご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今回の一般質問は、自分なりには冷静に淡々とやろうと思っていたんですが、なかなかそうならない状況があるのかなと思っています。

 企業(カンパニー)でなければ貸さないという考え方なんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 北村議員、町長の答弁を皆聞いているんですけれども、そういう説明をしていないと思います。趣旨をはっきりさせて、目的を持って質問してください。言ったことを取り違えたりしながらの質疑では建設的な議論はできないと思いますので、答弁をしっかり受け止めて再質問をお願いいたします。

 質問を受けます。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 事業計画書を出せば壊すのに多少猶予していただけることはないんですか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) この関係につきましては、もう入札も終わりましたし、これからすぐ着工する予定でございますので、今から止めるということにはならないかと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) この議会では質問者が憶測でものを言っているというふうな言い方をされましたけれども、僕は憶測でものを言っているわけではなくて、そういう声を受けて、敬意は表してくれるけれども、方針は変えることはないと言っているように思うんですが、そういう討論になってしまうと続かなくなってしまうんですけれども、町民から見て、やはり町民の声をくみ上げてくれない町、議会だというふうに感じてしまうんですが、そこら辺はどうですか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 私が先ほどから申し上げているのは、一回議決されたから何がなんでもやると言っているわけではなく、そこで状況が大きく変われば再度議会にご相談申し上げて、方向を転換したいんだという方法もあるかと思いますけれども、この間来られた団体の方につきましては、今の施設ではなかなか難しいですよと。お金もかかるしということで、最後には、「もしこれから別な施設等がありましたらご紹介してください」ということで帰りましたので、「わかりました」ということで、帰っていただいたところです。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) この質問をやめます。

 次に行きます。コミュニティバスの運行についてですけれども、利用率が下がっている理由についていろいろとアンケート結果が出されていますが、率直に言って減った理由はなんでしょうか。平成23年に計画されて、平成24年から実施されていますけれども。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 減った理由については、先ほども町長から答弁がありましたように、はっきり一人ひとり聞いたわけではございませんが、バスの事業者とも相談し、高齢者のタクシーの乗車券の制度が開始された時期とも合っております。特に利用者は冬場が多いんですけれども、天気がよければ歩いて買い物に行く方もいるので、そういう天候の影響もありますよというふうに、実際バスを運行している事業者からもお聞きしているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 停留所の数なんですけれども、新得町や池田町も参考にさせていただいたんですが、ちょっと少ないんじゃないかという気もしますけれども、いかがでしょうか。そして、もうちょっと言うと、供給する側の都合、行き先、病院や役所、駅などは重点的にありますけれども、乗る側のところには少ないんじゃないかなと思うんですが、そこら辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 利用者の声を聞きながらバスの停留所を毎年考えさせていただいております。それによって、若干バス停の位置を変えたり、回るコースを変えたりといろいろと検討させていただいているところでございます。その中で、バス停の数でございますけれども、あまり数を増やすと時刻表も複雑になって乗りにくいということもありますし、逆に今のフリー降車制度につきましては、制度を開始した当時は結構ご利用があったんですが、乗っている方の要望等をできるだけ聞き入れた形になって、最近は途中で降ろしてくれという方はほとんどいないという状況でございます。それもバス停の位置を変えたり、少しでも乗りやすい形ということで運行表を考えているからではないかと考えているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 利用が少ないということで、私なりにいろいろと考えましたし、池田町のコミュニティバスでいきますと、フリー乗り降りということで、どこでも手を挙げれば乗れるし、どこでも降りられるという仕組みでやっています。ただ、フリーの乗降が禁止の場所が何箇所かありまして、それは設定されているようですが、そういったことは考えられないんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 降りられる場合については中で合図をしていただければ降りられるんですが、乗る場合だと運転手さんも次のバス停はどこかと認識して運転していますが、途中だと見落とす可能性もございます。そういう場合については、逆に乗ろうと思っている人はバス停なら乗れたんだけれども、途中なので見落とされたということも考えられます。特に冬場になると雪山等もございますので、そういうことから考えますと乗る時についてはフリーは逆に混乱する場合もございますということで、乗る場合についてはやっておりません。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) ホームページに自己評価の結果が載っていますし、数値目標を持って設定されているんですが、それがいかないことについていろいろな考え方が出されています。その中でも地方運輸局の二次評価では、定時、定路方式からデマンド方式、いわば利用者側の目線、観点に立った方式に変えるよう検討してくださいというような評価をいただいているんですが、それについてはどう評価されてきたんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) デマンド方式になると、利用者が本当に少ないところについてはデマンド方式は有効かなと思います。1日平均15名程度おりますので、デマンド方式よりも決まった時間の方がいいと思います。デマンド方式になりますと、毎日受付しないといけないという部分もあり、こちらの事務の煩雑さなどいろいろと検討した時もありますが、それについては今後運行する中でいろいろと検討してまいりたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 運行を始めてから利用率が減ってきている中で、そういった評価をして方式を変えてはどうかという提言をいただいているにも関わらず、職員の都合でそれをやらないというふうに答弁をいただいたと思うんですが、そういうことでしょうか。利用者よりそっちを優先したいということでしょうか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) いろいろと貴重なご意見をいただいております。先ほど、原議員の質問の中で高齢者ドライバーの運転免許自主返納の関係でもそこら辺を今後検討させてもらうと言いましたので、そこら辺も合わせて検討させていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) ルート変更のところでご答弁いただかなかったんですけれども、例えば国道や道道、町道の差によって認可を受けるなどの制約があると思うんですが、そこら辺はどのように対処されていますか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) 当然、道路管理者の関係もございますので、国道や道道によってはそちらの方の許可も取らなければいけないというふうに考えています。また、道路幅の関係もございますので、車の往来の状況によっては難しいところも出てくるかと考えております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 副町長から答弁をいただきましたので、前向きに検討していただけるということなので、この質問を終わりたいと思います。

 4項目目、清水町職員の時間外労働に関してでありますが、事前に総務課で資料をいただきまして、実態についてここ数年間の数値の資料をつくっていただきました。その中で増えているところと減っているところ、平成26年度から平成27年度については若干減っているんですけれども、ダントツに増えているところ、減らないところがあります。その中で、年間の労働時間、時間外労働、割増賃金を支払われた時間ですが、それで400時間を超えている方がいらっしゃるわけですけれども、それはちょっと多いのではないかと思いますが、基準としてはどこら辺に想定されているかお聞きしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(小笠原清隆) 年間の時間外の基準は何百時間かというお話しかと思いますが、特に何百時間という基準は持ってございません。ただ、月60時間を超えるとなると、1日8時間を超えて、それをいくと600時間になるのかなということで、そういった関係もありますので、そういった時間を超えないような範囲の中でやっていただくと。ただ、どうしても土日等に引っかかりますので、あくまでも時間外は職員の健康状態を見ながら、そっちを優先しながら働いていただくということが大切だと思っておりますので、なるべく深夜遅くまでとかという部分については管理者が時間外命令をかける時にその辺は配慮していただくというようなことで考えてございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) この時間外労働の問題を突っ込んでいきますと、ナーバスな部分がいっぱいありまして、多少躊躇する部分もあるんですけれども、例えば子育て支援課単位で見ますと、保育所ばかりではなく、きずな園などほかの部分もあると思うんですけれども、時間外が増えている平成23年でいけば、時間外の支給時間数が1,513時間で、平成27年度でいきますと、2,348時間という状況になっています。数値的には倍ほどは行きませんけれども、増えています。それは要員の問題も背景にはありますし、業務の中身と言いますか、子どもたちがいる時間帯の業務は変わらないにしても、終わった後の処理は一定の勤務時間内に処理するには間に合わないだけの記録などがあるのではないかというふうに推理をするんですけれども、ある程度人的配置やシステムを考えていく必要があるのではないか。また、社会教育課におきましては、休日の労働と言いますか、町民からの要望もありますので、代休が取れないという状況があります。そういった中で、時間外の単なる割増賃金総時間数だけで言っちゃうと、時間外が多いからということで抑制がかかってしまって、サービス残業が増えてしまうといったことになるのを私は危惧しているんですが、そこら辺のところ、実際に支払える時間外とサービス残業の両方を加味した中で総務課長から答弁をいただきましたように、健康を留意した中で一定の数値の目標を持つ必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 総務課長。

 

○総務課長(小笠原清隆) まず、子育て支援課の方の残業の状況でございますが、主な中身といたしましては、例えば運動会や発表会の準備に関わる時間外、更に時間帯別に勤務シフトがされているので、皆が集まってやる職員会議の時間帯、そういったところが主な時間でございまして、特に保育業務やそういった部分の中で出てきている残業ではないということで、総務課の方では認識してございます。

 社会教育の方については、なるべく町民の皆さんのご要望に応えるように職員が頑張って土日も一生懸命働いているわけですが、それに関わる代休もなかなか取れない状況なんですけれども、やはり体の健康が一番ですので、なるべく代休を取っていただくことを第一に優先をして考えてございます。ただ、どうしても勤務の都合上取れない場合については、時間外という形で最終的には手当を支給するというような形で今のところやっているのが現状でございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 自治体労働者の場合、労働基準法の適用を受けるわけですけれども、自治体労働者の職員の場合については、災害などの緊急の出動命令などがありますので、36協定を結んでいないところが多いんですけれども、やはり民間の場合でいきますと、週45時間とか年間でいきますと360時間を超えないという一定の水準目標を持って36協定を結んで、1年ごとにそれを見直していくと、検証していくというようなことをなされています。役場については労働組合もありますから、労使関係の交渉について介入するつもりはありませんけれども、ぜひともそこら辺のところも含めて、ご検討いただきたいと思います。

 この質問を終わります。

 次に、合同納骨塚の関係ですけれども、基本的には反対しているわけではないということなんですが、現実問題としては議会だよりの答弁にもありますように、今ある納骨堂を活用していくとなっていますが、これは予算は組まれていますか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) ただいまの議員のご質問ですけれども、まだ検討中でありまして、予算の計上は一切しておりません。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) まだ、実際にはやっていないということですね。棚をつくるというのは考え方であるというだけで、まだ何もやっていないということですね。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) 現地を確認して、それに基づいてどういうものができるか。町長が先ほど言ったように、最終的にはやらなければならないというふうに考えているということですので、それに向けて準備の段階として中をどういうふうにしたらできるのかなど、そういう検討の段階でございますので、ご理解いただきたいというふうに思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 宗教法人との関わりということで、「懸念」と書かれていますし、確かにお寺には納骨堂がありますが、実際問題としては経済的な問題でそこを利用できないという方もいらっしゃるのではないかというふうにも思います。町内にある宗教施設との状況について協議されているんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) そのために、去年3か所ほど行かせていただきましたけれども、その辺は私どもの方でもある程度のことはだいたいわかっていますが、正確な確認をしておりませんので、夏に向けてそういう確認をさせていただきたいというふうに考えております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 実態としては、状況を把握していないというふうに理解してもよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) そのとおりだというふうにお答えさせていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) 3か所については、納骨堂があるということは確認しております。天理教と清水神社についても回らせていただきましたけれども、神社と天理教については納骨堂はないということで確認はしております。他のところについてはまだ、回って確認しておりませんので、その辺はこれから確認させていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) お寺と宗教法人との関係で懸念される要因というのは、もうちょっと言うとお寺の利用が減ることを懸念されているんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) 当然、そういうことも入ると思いますけれども、それは話の中でどういうことを懸念しているのかを私どもは十分把握しておりませんので、その中で把握していきたいというふうに思っております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 状況がわかりました。今後ともこの問題については、町民からの要望があると思うんです。他の事もそうなんですが、町民の声をもう少し受け止める姿勢を持っていただきたいということで、そのことで今後の考え方を示していただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町民生活課長。

 

○町民生活課長(中村富志男) 最初に町長が答弁しましたとおり、必要ということは感じておりますので、いろいろな面を考慮しながら検討を加えながら、現在、納骨施設もありますので、その辺の活用も含めて検討してまいりたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 北村議員、時間が経過しましたので、これで終わります。