北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成28年第2回定例会会議録(6月16日_日程第3_一般質問 原紀夫議員)

○議長(加来良明) 日程第3、一般質問を行います。

 順番に発言を許します。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) しばらくぶりで1番を引き当てることができました。宝くじの1番ではなくて一般質問の1番ですからどうなのかはよくわかりませんが、1番を引くということは嬉しいものでございます。その前段が4番を引き当てての1番でありますから、何かしら不気味な気も若干しないわけでもございません。

 私の今日の質問は3問を用意してあるわけであります。今日は後段に町内会長さんが多く傍聴に見えておられます。このことが通告前にわかっていればちょっと質問も変わったかなという認識をしております。

 今後におきましても、傍聴される町内会長さんには、これからも大いに傍聴していただいて、町がどういうことをして、どういう進め方をしているのかを含めて、町内会の意向も十分伝わるようなことにしていただければと思うところでございます。

 さて、私の質問でありますが、1問目は林業に関する質問でありまして、本町の経営計画の見直しをすべきではないかということを中心に質問をいたします。

 2問目は私どもの町は教育のまちということで長く言われているわけでありますが、私どものまちが無料の学習支援事業をどのようにして行っているのかについてお尋ねをいたします。

 3問目は、高齢ドライバーの運転免許の自主返納についてです。わが町も同様に高齢化が着々と進んでいるわけでありまして、これから先、ますます進むであろう高齢化に対して、免許についてどのように考えていいのか、町がどういう手を打つのか、この辺を含めて質問をさせていただくことにいたします。

 議長が言われましたように、簡潔明瞭にわかりやすくということでありますので、極力ゆっくり努力をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 1問目ですが、A4一枚に長々と書いておりますが、先ほど言いましたように中間点までは現状の国の情勢を含めて町がこういうことをやっているということで、予備知識的に記入をしていることであります。この辺は目をとおしていただければ、現在、国の森林がどうなっているのか、150年分の木材の資源量があるのか。また、70兆円にも超える森林機能の評価額があるのかということも理解していただけるのではないかと思います。

 しかしながら、残念なことに、この中にある木材の大半は人工林でありまして、私どものまちもそうなんですけれども、これは値段も安いが材質も弱いという評価が過去からずっとありまして、これから先いかにこの森林を生かしていくのかということが視点になろうかと思います。国は5年ぶりに森林・林業基本計画を策定いたしました。戦後の地道な努力が功を奏して、今やスギ、ヒノキ、カラマツが人工林の資源が半世紀前の5倍になっているということが言われています。5倍になった森林は利用期を迎えているわけでありますから、どう有効的に売り払うか、利用するかがこれからの課題だろうと考えるわけであります。

 私どものまちを見ましても、町の森林組合が主体で森林・林業の重要性を伝えているわけでありますが、森林組合は多くの面積を購入し、これからも造林をしていく方向にありますし、過日の新聞報道等では、町内の小学生を対象にして林業の体験学習を計画しているということも伝えられております。このことについては、これから町も進んで森林組合と手を結んで、これからの子どもたちに森林に親しんでもらえるような努力も必要だろうと思うわけであります。

 昨日までは毎日新聞報道が踊っておりまして、東京都知事がとうとう辞めざるを得なくなったというようなことになっておりますが、当然のことながらオリンピックに絡んでのこともあり、オリンピックで国産のカラマツ材を使用するということが決定しているわけであります。過日、帯広市で行われた林業活性化議員連盟の総会の場で北大の助教授が講演をいたしましたが、その後、私の方から質問をさせていただいて、「このカラマツ材はどこで使うのか」と聞いたところ、「現在のところ聞いているのは屋根の材料として使うと聞いている」ということであります。したがって、屋根で使うということは、相当高く売れるということにはならないわけでありまして、製材等で使うというような方向に向けなければならないだろうということから、十勝の中ではオホーツクや北の方で進んでいたものでありますけれども、十勝も進んで森林認証を受けるような形がずっと進んでいるわけであります。森林認証材を受けると、価値を認めてもらえるということから、十勝管内では進んでやっているわけであります。したがって、そういう方向に向けるべきだろうということから、私は本町の人工林を見た時に伐期が今までは30年をちょっと超える程度になっていたんだろうと認識をしております。伐期を50年から80年と書いておりますが、過日の講演では「80年を超えても大丈夫」というようなことも言っておりますので、大きくなればさらに価値が上がるということから、この人工林の収益を増大させるということによって、カラマツの構造材を含めて建設材に使えるような方向に向けていくべきだろうと。3、4年前になりますけれども、私も十勝の中でカラマツ材でつくった木材があるということで林活議連で案内を受けて見せていただいたことがあります。以前は、カラマツはヤニや節が多くてということがありましたけれども、これらも相当改善をされているようでありまして、今後は大いに活用されることが望ましく、そういう方向に向かっていくだろうと思います。

 そこで、この伐期齢について伸ばした方がよいのではないかということを主体に申し上げてありますので、このことについてのお答えをいただきたいということが1点であります。

 後段になりますが、十勝に森林認証協議会ができ、17市町村と12の森林組合、20の団体、個人ということで、相当多くの面積の認証を取得しているわけであります。本町においては、過日の桜井議員の質問で、今のところは参加の意思がないということで、メリットがないからというお話をされておりました。フードバレーとかちをはじめ、消防を含めて十勝が今一体となって、お互いに協働してやりましょうということで進んでいる時でありますので、こういう時には十勝全体が一丸となって進めるべきものではないか。そのことについて、私どものまちも認証制度に参加をして努力すべきではないかと考えるわけでありまして、この辺についてお尋ねをしているわけでありますので、よろしくお願いをいたします。

 2点目であります。昨年の4月に施行されました生活困窮者の自立支援法がございますが、道内の全35市のうち無料学習支援事業を実施、あるいは実施を予定しているのは、札幌や旭川の13の市で4割弱に留まっているということであります。町村に向けて考えてみますと、14の振興局がこの事業を行っておりまして、拠点になる学びの場が144町村全てに設けられているということではありません。支援が隅々まで行き渡っているとは言いきれない状況にあると報道されております。

 本町を見てみますと、十数年になりますが少人数学級が進められており、管内におきましては先進的な取り組みが長年続いているわけであります。先ほど、前段で言いましたように教育のまち「しみず」ということが広く伝わっているのだろうと思いますが、私どものまちでは生活困窮者自立支援法に基づいてどのような形で就学援助の世帯などの子どもを支援しているのか、その実態についてお尋ねをするわけであります。よろしくお願いいたします。

 3点目であります。高齢ドライバーの運転免許の自主返納についてであります。近年、高齢化が進んでいるということは全国的なことでありますし、私どものまちも同様であります。特に年を重ねていくと、私も以前はゴールド免許証だと自慢しておりましたが、十数年来いただいたことがなく、しょっちゅうお世話になっているということがあり、軽微なことで押さえられていることがあるので、時々クレームを付けたりしているんですけれども、なかなか難しいものであります。

 そこで、年を取ることによって、運転技術に自身がなくなったり、視力の衰えなどから問題だと自ら自覚をして、免許を自主的に返納するという人も0でもないんですが、なかなか自主返納というのは踏み切りづらいものであります。高齢者の免許の更新には、認知症を含めた検査が75歳から実施されております。結構厳しい審査がありますが、これらをクリアしても運転をする際には視力が衰えている、方向を含めての感覚、反射神経が鈍くなっているということで、それぞれお年を召されている方については危険な場面が多々あるのではないかと私は把握をしているところであります。

 道警によると、自主返納している高齢者が7,500人を超えているということがありまして、10年前からみたら7倍になっているということであります。先ほど言いましたように、頭と体がしっかりしているうちに返納したいということで返納する人はいいんですが、これを超えると家族の言うことも誰の言うことも聞かないで、返さないという人が結構いるそうであります。過日、警察署を訪れまして、署長不在でしたが3名のお巡りさんに話題提供を受けてまいりましたが、これらのことに関して注意を受けている方が結構いるそうであります。子どもさんをとおしていろいろと指導をしているそうですが、なかなか進まない状況にあるということも聞きました。加えて新得署管内では事故も年々増えている状況にあるということもお聞きいたしました。

 したがいまして、道内の各地ではハイヤー券を6万円出す、5万円出す、あるいはバスの乗車券を支援するなどいろいろな方法がございますが、私どもの町では、どのような方法で現在行われているのか。

 加えて、どなたも地元から高齢者による「早く免許を返しておけばこのようなことにならなかったのに」というような事故が起きないようにするにはどうしたらいいのかを含めて、町や町内会連絡協議会の会長さんも含め、しっかりと考えて、町内会や横の連携もしっかりしながら助けられるところは助けるなどの努力もこれから大いに必要になってくるのではないかということを考えておりますので、本町の考え方についてお尋ねをさせていただきます。

 若干早口になりましたが、以上で質問を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 原議員からの質問で、私の方からは2点お答えしたいと思います。

 まず、町有林の森林経営計画の見直しでございます。本町におきましてはすでに森林法改正によりまして、平成25年から森林経営計画を作成し、その計画的な施業事業を進めているところであります。もちろん、計画を作成する場合には、町有林の多くは土砂流出を防ぐため、あるいは強風から農地を守る保安林などの公益性機能の高い森林が多いことから、森林施業を特定しながら長伐期施業を推進すべき森林と位置付けているところであります。例えば、ご案内のようにカラマツであれば標準伐期が30年となっているところを48年、トドマツであれば40年となっているところを64年以上と定めておりまして、皆伐林齢を伸ばす施業を展開しているところでございます。将来的には、道産材利用というものを考えていかなければならないものであるということから、そのような方法を取らせていただいているところであります。

 次に、森林認証の関係でありますが、ご案内のように北海道ではオホーツクと十勝だけでございます。国内で認証を受けているところはまだ7%と非常に少ないわけであります。オリンピックで2,000立米使うと言っておりますけれども、非常に少なく、屋根材という形になっているわけであります。そういたしますと、この材料の主産地は北海道ではなく、本州であるとうたわれておりますので、取引ができるかというとなかなか難しいと聞いているところです。

 認証のことでありますが、特別に私どもがそこに入らないとか、入るという議論ではなく、これは一部中央の方からいろいろと出てきた問題だと聞いております。その中で、森林認証は国産だけでありますから、国際的にはまだなっていません。例えば清水であれば、清水に工場があって、両方とも認証を取れば清水産の清水工場における原産地表示から加工場、流通となっていきますが、清水で採れたものが他に行ってしまうと清水産ではなくなってしまうので、結論から言いますと、なかなか製材工場を持つことができない清水においては、とかち広域森林組合に出さなければ認証にできないということになりかねないということから、もうしばらく様子を見る必要があるだろうと思うところであります。決して安い会費ではないんです。私どもから出している工場の場合は、認証を取っていなければ置き場を一般材と同じようにできるが、認証を取れば別口に認証材の置き場になりますということでやらなければならなくなりますと、事業者は土地を拡張しなければなりません。また、機械も新たにしていかなければならないということになりますと、事業者としては「はい、そうですか。」ということにはいかないのではないかということが言われておりまして、私どもとしましては、5年間という猶予期間がありますので、その推移を見て、ぜひそのような事であれば考えていかなければならない時代が来るなと思うところもあります。これは、木材全ての中で建設用資材がまだ2%しか使われていないんです。私どももプール建設に当たりまして、木材でやるかどうかも検討させていただきましたが、その結果、塩素などを使ったり、湿気があるとなると、木材ではそう長くは持たないと言われておりまして、それを活用できなかったということであります。これからの住宅材については、建築用製材を公共事業でありましてもなるべく使うようにしているわけでありますから、今後もわが町の材を使いながらいきたいと思っているしだいでございます。

 3点目の高齢者ドライバーですが、私も心配しているところであります。都市部と違いまして、本町はどうしても交通移動が車に依存することになります。コミュニティバスを巡回しておりますが、時間が合わない、あるいは行くまでの間がちょっと遠いなどさまざまな問題が提起されております。もう少し台数を増やすなどいろいろありますが、今のところコミュニティバスも活用度があまりないという状況にあるので、自主返納につきましても、公共交通が整っていなければ返納がうまくいかないのではないか。特に市街地よりも農村地区でございます。ご案内のように、高齢者の団体の集まりのときには車がびっちりになるという状況でございますので、非常に心配をしているところであります。

 現在、自主返納者に対しましてはコミュニティバスの2年間無料パスを出しているところでありますが、今後もその方向でまいりたいと考えております。なおかつ、できれば自主返納の後押しとしてコミュニティバスの他にタクシー券の補充も検討していく必要があるのではないかと思うところであります。どうしても公共交通というふうに押さえていく問題だろうと思っておりますので、ご理解いただければと思います。

 以上で、私からの答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 原議員の2つ目の質問にお答えさせていただきます。

 無料学習支援事業につきましては、生活困窮者自立支援法に基づく生活困窮者就労準備支援事業の中で記載されている事業であります。生活困窮家庭への養育相談や、学び直しの機会の提供が学習支援などにより貧困の連鎖の防止に関する支援を市及び都道府県が実施するということができるということになっているところであります。この法律の規定では、市町村の実施につきましては、福祉事務所を置く町村が行うことができるとなっており、本町では実施しておりません。しかし、本町を含む十勝管内の町村においては、就学援助を受けている要保護世帯及び準要保護世帯について、十勝総合振興局が帯広市内で行っている学習支援事業に参加することができるとなっております。

 今後、各小中学校の就学支援世帯に対し、この学習支援事業についての周知の充実を図っていくことといたします。

 本町における学習支援の状況でありますが、生活困窮世帯に限らず、全児童生徒の希望者を対象に、夏休み、冬休み期間に学習サポート教室を行っております。期間については、各3日から4日程度でありますが、地域の教職員経験のある方や高等学校の生徒、教育大学の学生などのボランティアの方にも参加をいただき、本町の児童生徒に対し学習サポートを行っているところでもあります。

 また、小学校においては朝学習や休み時間、放課後などにおいても学習の遅れを改善するため、児童の状況に合わせた個別学習サポートも行っているところでもあります。

 中学校においても同様に個別の学習サポートや放課後に生徒が自主的に図書室などで学習し、それを教員がサポートするなど、自発的な学習を支援する活動も行われている状況であります。この学習支援については希望者を対象に行っているものでありますが、積極的な学習姿勢を持つ児童生徒に支援する教員の対応がその他の児童生徒にも影響を及ぼし、各学校全体の雰囲気がつくられ、全体の学力向上にもつながっているのではないかと思っているところでもあります。

 以上、教育委員会からの答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 再質問をさせていただきます。

 森林経営計画の見直しの部分で、私が質問した事項に照らし合わせて考えると、私の勉強不足で私の考えより前へ相当進んでいる部分もあるなという認識をしたところであります。カラマツの伐期を、私も国有林に30年ちょっとおりましたので、それを扱っていた時代から見ると、相当進んでいる部分があるんですけれども、今、我々の時代は30年ぎりぎりくらいのような考えでいたんですが、今は過日の講演では100年近くても大丈夫な木もあると言われておりますので、これは先へ延ばせば延ばすほど価値が出てくるというものになります。ただ、一概に地形や気象関係、植えた場所にも影響するものですから、その辺はいろいろと難しいところがあるんでしょうが、今の30年というのはあまりにも早く切り過ぎるという考えで私はいます。日曜日に桜井議員の誘いで植樹祭に何十年ぶりかに出向きまして、えらい目に遭いました。笹の固い場所で、よくここを掘れといったなというような感じがいたしました。私の組に議長もおりましたし、西部の森林管理署の署長とも話しながらしたんですが、「これは可哀想なところを呼んできたね」と話をしておりました。スコップを5、6回刺しても入らないようなところで、小さい子どもがたくさんいた。よく来たなと思うくらい来たので、そこは嬉しかったんですけれども、担当課と後から話をした時に、「来年度以降はもうちょっと考えた方がいい。もちょっとやり方があるのではないか」という助言はいたしましたけれども、こういうところで力を入れるということは大事なことですから、小さい時から山に親しんでもらうという面から考えると、「また来年も行って植えよう」という気が起きるようなところをぜひ、来年以降は企画してもらいたい。私も来年行こうと思っておりますので、そこはよろしくお願いしたいと思っております。

 そこで、伐期齢を30年から48年にということでありますけれども、トドマツについては40年を64年ということで定めているそうですが、これはその時の情勢で、例えば48年と決めているけれども48年経ったら全部きれいに皆伐にするという考えではないんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 先ほど、原議員がちょっとおっしゃっておりましたけれども、その地形により伸び率も違うわけでありますから、その辺のところを考えながら、目標はそうでありますけれども、そこから上に行ったり下に行ったりということが有り得るということでございますので、ご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 先日の講演会で、エゾマツかと思うくらい太いカラマツの写真が掲載されておりまして、私も以前、80センチ、90センチのカラマツはよく見ていたんですが、場所によっては全くなんでもないところもあれば、先ほど町長が言われたように湿地帯や乾燥地などの場所によって腐っていくということで、その辺の地形を見極めるのがなかなか大変だろうなという気がいたします。一本試し切りで切るとわかることですので、そういう面でこれから大事な町民の財産でありますので、町長が言われたように随時先へ伸ばしたり、これから先は考えてほしいと思っております。年間、林産物の収入を500万円、600万円くらいあげておりますが、この部分が何年か0であっても、先に残した方が価値が出てくるという感覚からいくと、そこは努力をした方がいいのではないかと思っているのですが、今私が言ったような方向で努力をするというふうに理解をしてよろしいか、この辺はどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) そういう考え方で進めていくとお答えしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 認証材の関係ですが、清水町に木工場が昔はありましたが、今はありません。したがって、先ほど町長が答弁された形からいくと、清水町の材は現状では認証材には工場がなければ認証材にはならないということではなく、十勝の関係で、広域の森林組合などの方に要請をすることによって認証材になるということなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 先ほどは回りくどかったのかもしれませんが、当町では2つの製材業者にお願いをしております。その2事業者は森林認証を取っておりません。今取っているのは十勝広域ということで、各町で加入して運営している工場が直営工場を持っていると。それについては認証を取っておりますので、工場、町、森林組合も加入しておりますから、それについては認証材ということになります。私どもが出しているところについては、認証の工場をまだ持っておりませんので、そういった面では認証にならないということになります。本来ならば、昔のようにわが町で製材工場があって、わが町で採れたものを認証登録をして、工場も認証登録をしてくれれば認証材ということになります。

 ですが、全国的に見たらまだ7%しか認証を取っているところがないということはなぜなのか。それだけとったからと言って急激に価格が上がるということになっていない状況なんです。それは当然、輸入材が安く入ってくるからで、輸入材がなくなってくれば価値はあるが、そうではない。オリンピックにおいてはわずかしか使われないという状況では、そこに加入しても認証材にならないものをなぜ加入するのかと逆に皆さま方から思われてしまうということでございます。5年間は入れませんので、ぜひ、その辺のほどご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 理解をいたします。

 農産物の関係で見ると、清水町の長いもが川西長いもになったり、清水町のにんにくが池田やその他で栽培することによって、清水の黒にんにくの中に入るということでありますから、木材関係も認証を受けたからといって100%すばらしい財源だという補償があるのかと。なければ補償にはならないんですけれども、それはどうも難しいところがあるなという気がしております。今、町長が言われ、町に今すぐ入ると言っても期間があるのですぐは無理だということを含めて、工場もその他もろもろのことがありますから、このことについては負担金の高い安いではなく、全町民こぞってなんで入ったのかと言われることがないような方法で入りたいということでありますから、この辺については努力をお願いしたいと思います。

 カラマツ材の需要面からいって、本町にカラマツをより多く使用したような住宅などは全くないという状況なのか。もしわかれば教えていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 把握していないそうです。

 

○7番(原 紀夫) わかりました。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 全体的なことは把握しておりません。わが町のもので、移住者住宅は全面的にカラマツを使っておりますけれども、あとは部分的に民間の方々がリフォームという面でやっていることがあるかと思います。また、畜舎の方でやられているのが1、2件あるかなというくらいで、数は把握しておりませんけれども、注視して把握しておく必要があるのかなと、質問を受けて思ったので、検討させていただきます。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 森林経営計画の再質問はもう1問だけお尋ねをしたいんですが、ちょうど中間あたりで植樹祭の話をいたしましたが、森林浴は体にいいもので、ヨーロッパでは医療の一環として認められている行為です。私がいつもまちの中を歩いていて感じるんですが、以前もお話をしたことがあるけれども、保育所、幼稚園の子どもを保育士さんが何人かでまちの中をアヒルの行進のように歩く姿をよく見受けます。例えば、清水のペケレの森の遊歩道がありますが、あそこは夏の暑い時は涼しいですし、子どもが歩いても横に行って転げ落ちることもない。空気もきれいなので一度連れて行って、森に親しむようなことを担当課をあげて努力した方がいいのではないかと、元林業マンとして常々思っているんですけれども、今は難しい答弁は必要ありませんが、そういう面に向けて努力をしてもらうことによって、先ほど植樹祭に子どもがたくさん来る、小学生、中学生、高校生がたくさん来るというような形に持っていっていただいてはじめて町民こぞって森や山に理解を示してくれるという形になるんだろうと思いますので、これについて努力をしてほしいなと思いますが、難しい答弁はいりませんけれども、確認だけさせてください。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) ただいまのお話は大変結構なお話です。昔はそういう状況でやっておりました。なぜやめたのかというと、害虫や季節によっては花粉アレルギーの子たちが非常に増えてきているという中で、危険にさらすことになるということから、指導者としてできるだけ安全なところに出向いて、また、交通安全も兼ねていますので、まちの中を歩くことによって交差点をよく見て渡るということもあります。そういう方向に進んできているという流れの経過であります。我々が小さい頃は山の中で遊んで、蜂に刺された子どもが飛んで泣いてきたこともありましたけれども、いまはなかなかそうはいかないという実態があります。どこの町村も山の中に入っていないということが現状であります。非常にいいことではありますが、免疫力ができてからそういうところに行く方が望ましいのではないかというのが、私どもの考えるところでありますけれども、担当課を通じながら、先生方のご意見をちょうだいしていく必要もあるだろうなと思っています。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) やめようと思ったんですが、町長から素晴らしい答弁をいただいたので、私の方から付属的になんですが、免疫ができてからというお話しで、それはそれでいいんですけれども、ペケレの森の中に入ったら広くてきれいなところがありますが、ああいうところへ連れて行くと、子どもの環境としてはいいのではないか。保育士さん、保母さんが少ないということもあるでしょうから、そういうことをサポートする人は清水町にはお年寄りがたくさんいて、体を余している人がたくさんいますから、そういうところに1週間に1回か2回、そういう日を設けて、サポートを募って、周囲を見守りしてあげるというのもひとつの方法ではないかというような気がしますので、そういうことも含めて努力してほしいなと思います。

 2問目であります。学習支援の関係に移らせていただきたきますが、先ほど教育長から答弁をいただきました。私は横山教育長時代はしつこくあらゆることでお尋ねをしていたんですが、ここ数年おとなしくなっておりまして、伊藤教育長の手腕にずっと期待をしていたんですけれども、お尋ねをいたします。

 私が思っていたのと違って、相当進んだことをやっていただいているという理解をしております。そこで、一昨日、総務文教常任委員会が所管事務調査の報告をしました。ここにおられる学校教育課長も同伴してくれたということで、行く前からいいことだと思っていました。前任の横山教育長は10年位やられていて、その後に8年か9年目になるんですけれども、学校教育課長が3市を訪れていろいろと見聞をしてきた結果、教育長が報告を受けた中でこれだけは清水がやってきたことと違う、必要だと感じたところなど、まだ若干まとまっていないかもしれませんが全体をとおして...。

 学校教育に向けているんですが、町長ですか。

 

○議長(加来良明) 教育長でいいです。

 続けてください。

 

○7番(原 紀夫) ということなんですけれども、いかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) お答えさせていただきます。

 詳しくは報告を受けている状況ではありますが、うちの町と比較してではなく、こういうことが参考になるということで、取り入れるか取り入れないかは別にしましても、そういう部分でいいこともあるし、本町で実施をしていることもあるということも含めまして、検討させていただいているところであります。報告を受けて感じたことは、将来、子どもが生きていくためにどういう学力をつけるか、または規範意識をどう持っていくかという部分に尽きるのではないかと思っております。

 例えばの話ですけれども、学力向上の部分で視察した町の結果を見ますと、大学に進学する場合も普通の大学に進学していたりと、学力が高いというだけで評価はできないということでありますので、私どもは基礎学力、規範意識の定着ということを心がけながら教育をしていただきたいなということで、学校にもその旨を打ち合わせをしながら進んでいる状況でありますので、どこということではなく参考になることは参考にしたいと思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いしたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私は子どもを4人育て、一人前に近い生活をしているんですけれども、一度も塾へやる余裕がなく、誰ひとり塾へやったことがないんですが、昔は大半がそうでした。前もお話をしたことがあるんですが、昔はできの悪い人が塾へ行き、できの良い人が塾へ行かなかったという認識をしていたのですが、今は逆にできる人ほど塾へ行くと、そして上を目指すというようなことが多いと認識しています。私が以前お尋ねをした際には清水町の子どもたちの多くは塾へ行っていると認識しているんですが、この方向については今も変わらず、同じように塾へ行っている子どもが多いと教育委員会は見ているんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 塾に通っている児童生徒というお話しですけれども、学力学習状況調査の状況調査という部分でいけば、その調査の結果を見ますと50%程度が学習塾に通っているということでありますけれども、ご案内のように、本町にあった学習塾が1つ閉鎖されたという状況を見ますと、そんなに需給は高くないのではないかなという気はしているところでもあります。もちろん、児童数の減少に伴う部分もあろうかと思いますけれども、そういうことで捉えております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 塾通いをずっと長年している子と、全く行っていない子どもであっても能力の高い子もいるわけですが、全体的に見て塾通いをしている子どもの方が学力が高いという現状の認識ではないかと思いますが、この認識はどうでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 確かに学校でしない授業等もやっているということでありますので、その部分については優れている部分もあるのかなと思いますが、一般的に学校でやる授業、また学校でサポートする授業等についてしっかり勉強すれば一般的には通用するということであります。違う進路を考えている児童生徒がいれば、自分の努力でもっと上を目指して勉強するものだと捉えているところでありますので、一概には比較できませんけれども、学校の授業が充実していれば学力は向上すると思っているところであります。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 先ほど、塾通いをしている子としていない子は一概に言えないということも含めて、そうだろうなという気がいたしますが、児童生徒に対しての学習サポートを私はそれほどしていると認識していなかったんですが、しているということで、その辺は高く評価をしています。高校の生徒や教育大学の学生にも応援を願っているということを以前、先取りしていったこともありましたが、教育界を卒業した校長先生も非常に多い町だなという認識をしておりましたので、その方たちに応援してもらってはどうかという話も過去にしたことがあるんですが、今、ここで清水町が行っている学習サポートの輪をもっと広げていくということについては考えておられるのか。現状はギリギリでこれ以上は無理だと言われるのか、この辺はどうなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 確かに、教員を経験された方が多いという町でありますので、その部分については輪を広げていくというか、お願いできる部分については拡大していける可能性はあると思っています。仕事を持っていない方もいますが、それぞれの事情も踏まえてお願いできるところはお願いして、期間の延長など、希望者が多ければそういう形を取っていくことが望ましいかなと思っていますので、努力をしてみたいと思っています。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 足寄町では町が支援をして塾を開いていると聞いたが、このことについて考えたことはありますか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 今、足寄の例を出されましたけれども、近隣に塾がないという状況です。交通の便も含めまして、本町においては立地条件からいけば町で公設民営することは現在考えておりません。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 振興局が帯広市内で学習支援世帯に対して学習支援事業を行っていますが、これは本町も行きたい人行きなさいというか努力をしたいと言われているんですが、調べたところ、過去、あまり多い数ではないけれども、もし行きたいという子どもが複数名いるとなった時には、送り迎え等についても勝手に行きなさいではなく、そういうことであれば町も支援しますよというようなことになるんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 現状の問題といたしましては、行きたいという方で生活保護世帯であれば交通費は出ます。それ以外の方で、準要保護や要保護という部分については、現在のところ把握しておりませんが、出た場合には考えていかなければいけない部分も出てくるのかなと思います。現状としてはいないという状況でありますので、その辺も含めて今後の課題とさせていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) この1問で終えたいと思っているのですが、総務文教常任委員会の視察報告の総括で、「地域の協力」と「力強いリーダーシップ」の2点が非常に重要だと強く求めていて、全町民に志を持ってもらって関わるべきだという総括をしているんですが、このことについて、うちの町は地域の協力も得ているし、力強いリーダーシップを発揮してやっているということなのか、ここがちょっと弱いなと感じているのは同感と見るのか、この辺はどうなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 力強いリーダーシップと地域の力の部分については、現在の学校の方針といたしまして、家庭、学校、地域と連携して教育をしましょうという目標を掲げていますので、学習サポート等も含めて地域の力を借りながら、地域の子どもたちを育てていくということが大事なことであると認識しております。その部分については力強いご支援をいただける部分を広げていく必要があると思っておりますし、教育委員会といたしましても、そういう部分につきましてはリーダーシップを発揮しまして、そういうことに向けて、そういう考えを浸透させていきたいと思っているところであります。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 教育委員会にお尋ねする部分については終わらせていただきます。

 3点目に移らせていただこうと思います。

 

○議長(加来良明) 原議員、3点目に入る前に休憩を取りたいと思います。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) ここで休憩します。      

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇

 

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 質問を受けます。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 最後の関係に移らせていただきます。

 町長から答弁をいただいた中で、2年間の無料パスを行っているわけですけれども、これに加えてタクシー券の補充も検討という話でございました。他町村を見てもいろいろと悩みながら実施をしているという現状にあるのではないないかと思いますが、私どもの町で認知症と言われている人が相当数いるわけですけれども、認知症の家族等から町の方に何とか免許を返納してもらう方法はないですかという相談を受けているということは、今のところありますか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) そのような相談は受けておりません。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 新聞などを読んでいくと、認知症の方で免許を持っている方を説得するのは、軽度のうちに説得をした方が納得してくれるという場合が多いんだけれども、重くなると絶対に認めないということが書いてありましたので、「なるほど、自分もそうなるのかな」というような気がしたものですから、ちょっとお尋ねをしました。確かに一度手に入れた免許を出すというのは大変な事だろうなと思っています。道警あたりも「町が積極的にいろいろな面で行政サービスを充実するような形で進めれば自発的に免許を返納する人が増えるのではないか」ということで期待をしているようでありますけれども、うちの町としてはこれから年齢が増えるにしたがっていろいろと努力をしてもらえるんだろうと思いますけれども、町民バスに乗車している人の話を聞くと、「降りる時は自由に降りられるんだけれども、乗る場所が限られているために乗りづらい」という話もよく聞きますが、年々改善して進めているわけでありますけれども、乗車場所を今より増やしていくという考えは今あるのか。または現行どおりなのか。

 

○議長(加来良明) 企画課長。

 

○企画課長(松浦正明) コミバスの関係だと思いますけれども、乗車場所の関係ですが、今はフリー降車という形で降りるところについてはバス停以外でも停車できる場所であれば降りることができるようになっております。ただ、乗る場所については、場所を増やすことによってバスの時刻表がさらに複雑になる面もございます。毎年バス停につきましては、利用者なり住民の方からのご意見を参考にバス停を移動するなり、必要があって増やすということもございますので、そのことについてはご相談いただければ毎年検討しているところでございます。

 なお、フリー降車制度は平成24年10月から始めておりますけれども、当初はフリー降車の部分については利用者がいましたが、最近はバス停を移動することによって利便性が高まったのかなと思います。フリー降車を利用されている方は最近ほとんどいないと聞いております。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 先ほど、需要が多ければ増車もという話も若干触れたようですが、これから間違いなく高齢者が増えていくわけで、逆に増えるにしたがって免許を返納する人は意地でも返さないと、車に乗るという方が増えていくような気がしてなりません。今、担当課に聞いたところ、そういうことは今のところないということですので、それで結構なんですが、現行はそれでいいんですけれども、今後、そういうことで心配されることがあるので、今、バスの関係もお話をしましたが、乗り方、降り方を含めて、相当深刻に捉えていただいて案をつくり、町民へ示し、町民の意見も聞く中から、清水町から危ない運転をするような人がいれば、免許を自ずから返納してもらうというようなことが事前にできるような方法で、ぜひ講じていただきたいなと思うのですが、いかがでしょうか。

 

○町長(高薄 渡) 十分検討させていただきます。