平成28年第4回定例会会議録(10月6日_日程第6)
○議長(加来良明) 日程第6、意見案第4号、林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書についてを議題とします。
職員に意見書案を朗読させます。
事務局。
○係長(宇都宮学) 意見書本文を朗読いたします。
北海道の森林は全国の森林面積の約4分の1を占め、国土保全、地球温暖化防止、林産物の供給等の多面的機能の発揮が期待されており、これらの機能を十分に発揮させるためには、「植えて育てて、伐って使って、また植える」といった森林資源の循環利用を進める必要がある。
また、森林の整備を進め、木材を積極的に利用して林業・木材産業の成長産業化を図ることは、山村地域を中心とする雇用・所得の拡大による地方創生にも大きく貢献するものである。
このような中、北海道においては、森林の公益的機能の維持増進や森林資源の循環利用の実現に向け、森林整備事業及び治山事業や次世代林業基盤づくり交付金等を活用し、植林・間伐や路網の整備、山地災害の防止、木造公共施設の整備など、さまざまな取り組みが進められている。
今後、人工林資源が本格的な利用期を迎える中、こうした取り組みをさらに加速し、地域の特性に応じた森林の整備・保全を着実に進めるとともに、森林資源の循環利用による林業・木材産業の成長産業化を実現するための施策の充実・強化を図ることが必要である。
よって、国においては、次の措置を講ずるよう強く要望する。
記
1. 「森林環境税(仮称)」等を早期に創設し、森林の整備や木質バイオマスの有効利用など、森林吸収源対策を推進すること。
2. 森林の多面的機能を持続的に発揮し、林業・木材産業の振興と山村における雇用の安定化を図るため、森林整備事業及び治山事業の財源を十分かつ安定的に確保すること。
3. 森林資源の循環利用を通じて林業・木材産業の成長産業化を実現するため、地域の実情を十分に踏まえ、森林整備から木材の加工・流通、利用までの一体的な取り組みに対する支援措置を充実・強化すること。
以上です。
○議長(加来良明) 本案について、提案理由の説明を求めます。
10番、奥秋康子議員。
○10番(奥秋康子) 林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書につきまして、北海道町村議会議長会より意見書の提出についての働きかけを求める依頼がありました。産業厚生常任委員会で9月27日に慎重に協議をいたしました。委員会では、森林資源の循環は大切である、地球温暖化防止、災害防止、森林の水源涵養など、公営的機能が高い。今回の台風10号の影響は非常に大きい。将来、このようなことが再び起きることも懸念をされる。そのためにも森林の整備・保全、森林資源の循環利用による林業・木材産業の成長産業として実現するための政策の充実・強化を図ることが必要であるとして、全会一致で採択をされました。
よって、本意見書を関係大臣に提出し、林業・木材産業の充実を求めたいとするものであります。
ご賛同いただきますよう、よろしくお願いをいたしまして、提案の説明を終わります。
○議長(加来良明) これから、質疑を行います。
質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 質疑なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、討論を行います。
討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(加来良明) 討論なしと認めます。
○議長(加来良明) これより、意見案第4号、林業・木材産業の成長産業化に向けた施策の充実・強化を求める意見書についてを採択します。
この採決は、起立によって行います。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は起立願います。
(賛成者起立)
○議長(加来良明) 起立多数です。
よって、意見案第4号は原案のとおり可決されました。
提出先は、衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、文部科学大臣、農林水産大臣、経済産業大臣、国土交通大臣、環境大臣、復興大臣といたします。