北海道清水町議会

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平成28年第4回定例会会議録(9月29日_日程第1_一般質問 佐藤幸一議員)

○議長(加来良明) 次に、5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 議長の許可を得ましたので、通告に従って質問いたします。

 まず、今回の台風で被害を受けられました多くの皆さまに謹んでお見舞いを申し上げます。1日も早い復興、復旧をお祈りするとともに、行方不明の方がどうか無事でありますことを願うものであります。

 では、質問に入ります。

 今現在は、この災害の全容は見えておりませんので、3点だけ質問をさせていただきます。

 1項目目は、今回の台風10号に関わる質問です。上水道の断水により、約2週間給水所で飲料水の給水を受ける事態が続きました。この間、新得町や鹿追町の入浴施設が解放され、利用された町民も多かったと思います。私からも両町のご配慮に感謝を申し上げるしだいであります。

陸上自衛隊第5旅団では、9月4日に新得町屈足に仮設の浴場を設置して、地域の住民に大変喜ばれていると報道されておりました。清水町は自衛隊への災害派遣要請に、この仮設の浴場の設置要請をしたのかどうかをお聞きいたします。町民の間では、自衛隊では清水町に仮設浴場の設置を打診したところ、それを断ったという話がささやかれております。町民が新得町や鹿追町へ入浴に出向いて行く中、断ったことが真実だとしたら大変なことだと思います。それが事実かどうかをお聞きします。

 事実だとしたらその理由を伺います。

 2番目、防災無線でございますが、北村議員、原議員も質問しておりましたので、これについては取り止めます。

 2項目目、教育委員会にコミュニティ・スクールの導入について伺います。文部科学省では、全ての学校がコミュニティ・スクール化へ取り組み、地域とともにある学校づくりを推進すると示しました。コミュニティ・スクールは学校と保護者、地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることと言われております。また、北海道教育庁では、地域連携に関する成果はもとより、教職員の意識改革や学力向上、生徒指導の問題解決に大きな成果が表れていると発表しております。そこで、このコミュニティ・スクールに対する認識と導入の考えについて伺います。

 よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) 佐藤議員の質問にお答えします。

 1項目目の1点目、自衛隊への浴場派遣要請でございます。ご案内のように、公衆浴場は水道水を使っての活用でございます。したがいまして、給水が不能となりましたので、これに対応する時にどうするかを検討したわけでありますが、水を供給することはできないかとも考えましたが、大量の水が必要であるということが判明しまして、利用は難しいとなりました。そして、御影の旭山学園のリゾームの活用なども検討した結果、なかなか大きなところが確保できない状況でございました。その折、鹿追町から保健センターの中にある浴室を活用してもいいとのご案内をいただいたところであります。当初、自衛隊の入浴施設も担当課で検討しました。しかしながら、約3,000世帯に対応できるという装備ではないということから、例えば、西地域(線路から上)と地域を絞った中での支援ということであれば対応できるのではないかということも検討しましたが、全体となりますと、そこだけでは終わりませんので、多くの方が1日でも早く入浴できる機会をつくるべきであるということから、場所を選定していたところであります。結果として、わが町が早くと言っていいほど屈足温泉の協力を得ることができましたので、そこにバスを何台でもいいから借り上げてやるべきではないかということで、その腹を決めましたが、結果的には1台ということになりました。まずは、そういうことから実行に移させていただきました。なおかつ、職員も付けなければならないこともありましたが、断ったかということについては、断りはしていないということでございますので、事実を申し上げるしだいでございます。その他、十勝川温泉旅館組合4ホテルから数多くのご支援のご理解をいただいたところでございますし、その他にも様々な支援をいただいたことをお風呂に関してのお礼とさせていただきますので、質問にお答えさせていただいたしだいでございます。

 よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 次に、教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 佐藤幸一議員のコミュニティ・スクールの導入についての認識等を伺うということでありますので、お答えしたいと思います。

 学校や子どもたちが抱える課題、家庭、地域、社会が抱える課題を地域ぐるみで解決し、子どもたちの健やかな成長と質の高い学校教育の実現を図るため、地域の力を学校運営に生かす、地域とともにある学校の実現のための取り組みのひとつとして、平成16年に地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部が改正され、保護者や地域住民が学校運営に参画する学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)が導入されたところであります。

 コミュニティ・スクールは、学校ごとに学校運営協議会を置くものでありますが、本町においては町全体として、しみず教育の四季の取り組みや学校支援員との協議など、コミュニティ・スクールという名称には当てはまりませんが、平成18年度から学校・家庭・地域が子どもたちの教育に関わる取り組みを進めてきたところであります。

 また、昨年度、町長と教育委員会との協議・調整の場として、総合教育会議が設けられ、清水町教育大綱を策定し、地域全体で子どもたちの学びを支援する取り組みを推進するため、学校・家庭・地域の連携によるコミュニティ・スクールの導入について検討するとの目標を定めたところであります。今後、コミュニティ・スクールについて、目指すべき地域の将来像の実現のため、育てたい子ども像の議論を行いながら、地域の支援組織づくりなどの研究を進めてまいりたいと思います。

 以上、教育委員会からの答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

 5番、佐藤幸一議員。

 

○5番(佐藤幸一) 自衛隊のお風呂の件ですが、理解をいたしました。

 自衛隊の風呂の件につきましては、仮設とはいえ、シャワーや洗面台も設備されておりまして、仮設とはいえ、本来の浴場と全く同じと伺っております。そういった事情があったということでございますので、これについては理解をいたしました。

 コミュニティ・スクールの件ですが、各学校ではすでにこの制度が目指す姿に近い状態にあるということは認識をいたしました。最後に、地域の歴史や文化、産業などに関する学習に専門的な知識や技能をもった地域の方に直接授業を受けるといったことはやられているのかお聞きします。

 

○議長(加来良明) 学校教育課長。

 

○学校教育課長(斉木良博) 今のご質問につきましまして、地域の産業や文化、歴史について、地域住民が学校で授業に関わっているかといった内容だったかと思います。

 小中学校では各教科を横断的に総合的に学習をするということで、総合的な学習の時間という時間が設けられています。本町の小中学校においては、ファームスクールで農業体験をするとか、町内の牧場に行って酪農の実態を学習したり、JA青年部の方に協力をいただきまして農業についての学習を行っている、小学校等で総合的な学習の時間の授業が行われております。これらに関わって、町民の方が授業に参画をし、子どもたちについても本町の基幹産業の農業を理解したり、本町への愛着や誇り、アイデンティティーなどを育む活動が行われていると思っております。

 

○議長(加来良明) これで一般質問を終わります。