北海道清水町議会

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平成28年第7回定例会会議録(12月15日_日程第1_一般質問 原紀夫議員)

○議長(加来良明) 次に、7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私は普段、結構数多く質問をするのでありますが、本来、今回の12月定例会で3点ほど大きな課題をいろいろとお尋ねをしようと考えていたわけであります。今、先輩の口田議員からもお話がありましたように、町長選も近々あるということも含めて、過日の産業厚生常任委員会の視察等を踏まえて、これはどうしてもこの議会でいろいろと正しておかなくてはならないという事案が私なりに発生いたしましたので、このことを含めて2点お尋ねをするという考えでございます。

 今朝方まで国会の伯仲した議論がありました。寝ないでとは言いませんけれども、可決することはわかっていたのですが、遅くまで動き等も見たりしておりまして、相変わらず多数決の原理で強引に押し通すというような場面があって、あらゆるものが通るというような国会でありました。今日、ロシアのプーチン大統領が見えて、北方領土についてどうするのかということもいろいろと協議をされるようでありますし、沖縄では皆さんが危惧していたオスプレイが被害を起こすというようなことがあり、国際的にも国内的にも、わが町を含めて大変な時になっているなと、こんな気がするわけであります。明るいニュースとして、22日からトマム・石勝線が開通をするということになったという明るい話題もありますし、先ほど町長が言われましたように、北海道一かどうか私はわからなかったんだけれども、7億円近い被害に対する交付金が出たということは、本当は喜ばしいのか、喜ばしくないのか、被害がないことに越したことはないんですけれども、当然のことながらそれだけ大きな被害がわが町にあったということでありまして、町長が先ほど言われましたように、この復旧を含めて、現職の町長として16年間頑張ってきた責任があるということを含めて、私なりに1問目の質問でありますけれども、どうも町長は責任を感じて大変な夕張にならないために頑張って、職員も抑え、業界も抑え、あるときは本当にこれだけやっているのに「全くしてない」ということを言われて、はらわたが煮えくり返るというようなことも二度ほど聞いたことがあります。それまでして、他町村並みの予算が組めるような財政にまで持って行ったという功績は私も大きく評価をしている者でありまして、このまま、スタート時大変な苦労をして、身を引く際に大きな災害で抜けるわけにはいかないと、私の責任で清水町を何とか復興させたいというような思いが、先ほど口田議員の質問の中にどうもにじみ出ているなと、こんな感じを勝手ながら見たような気がいたします。

 さて、そこで私がお尋ねをしたいのは、先ほど町長がこの16年間相当努力をされて町政を仕切ってきたということは、私も先ほど言ったように認めているわけでありますが、特に表題のトップに「安心安全と子どもたちの未来のためのまちづくりをするために、これだけの項目の公約を皆さんやりますよ。応援してください」という打ち出し方をして町長になったわけでありまして、このところから考えても評価をしてみると、子育て関係に相当力を入れたということは明確に出ていると思います。したがって、この最終年度の今年、災害には遭いましたけれども、今後の自分が進むべき道として考える時には災害復旧が第一と、それは当然のことながら過去に進めてきた事業も含めて、事業をバックさせないで災害復旧第一ということを言われましたので、これはまさに大変なことだなと、ど素人では町長はできないという感じすら受けたようなところであります。

 したがいまして、もう一度確認をさせていただきたいのは、水害を受けた後、どなたが町長になるかはわかりませんが、これだけは清水町はどうしても進めなければならないというような課題が現職16年進めた中で、こういうことを考えていると。これはどうしても私でなくてもやってもらわなければならないというようなことがあれば、そのことについて、まず、1点目にお尋ねをさせていただきたいと思います。

 口田議員も申しておりましたけれども、私も今日、この議会の中で町長が次期も頑張りたいという言葉が出てくるのかなと期待をしていたわけでありますけれども、新聞報道等を見ても、どうも雰囲気がそういう雰囲気ではないなと思っていたんですが、そのとおりであったということで、臨時議会を含めて近々に対応ということでありますから、そのことに目を向けたいと思っているわけでありますが、後段で申し上げた今後の誰が町長をやろうともこのことだけはどうしても進めなければならないということは災害復旧、当然のことではありますけれども、そのことを含めてどういう考えなのかをまずお尋ねをさせていただきたいと思います。

 2点目であります。公共施設等の総合管理計画の策定業務の進行状況についてお尋ねをしているわけでありますが、総務大臣の方から平成26年4月付けで道へ計画的な推進をするようにという本通知があって、それを受けて本町へもその趣旨が徹底されて、本年度の予算で170~180億円の予算が付いているわけでありますが、この進捗状況について6月の定例会での同僚議員からの質問もあったわけでありますが、その際には、現在委託契約により進められているけれども、具体的な説明ができないんだと、できる状況ではないんだと、こういう話をされておりました。途中に水害があったとはいえ、相当数期間が経過しておりますので、このことについてどういう形になって、これからどういうふうに進めようとされているのか、この辺についてお尋ねをさせていただこうと思います。

 当然のことながら、残された施設の改修等々については多くの意見を町民を含めて聞かなくてはならないわけでありますけれども、この施設は真っ先に手を付けなければならないというようなところがあれば、合わせてその辺についてもお尋ねをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 以上で終わります。よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) それでは、原議員の質問にお答えします。

 私の選挙公報の中にもありました安全・安心なまちづくりが第一で、そして子どもたちの未来のためにということで訴えてまいったしだいでございます。子どもはもちろん町の宝でありますし、未来のためには惜しみない支援をしていこうということでございます。

 また、現職のうちは仕事で一生懸命でございまして、生活そのものとの戦いでありますけれども、高齢者になれば所得の減少に伴って、生活の不安が日常で形になって表れて、不安を抱えている人がだんだん増えてくるということでございますので、これらを守ることが大切であろうということでございます。しかし、それを守っていくためには財源が必要でありますので、経済の活性化を図っていくことにより雇用も生まれて、町の経済も潤い、そしてそれらが還元されるようなことをやっていきたいということで考えてきたこの任期中の中でございます。常に視点は住民とともにということでございまして、上とは戦いの視点であります。そういう意味で安全な町をつくっていこうということで、これまできました。そういったことで、先ほども述べましたけれども、人口が減少するのは町のひとつの指針として衰退を余儀なくされるような形に住民の皆さんが思うということは不安だということになりますので、それがないように努力をしてきたところであります。残念極まりない大災害でございましたが、今後の町政の課題を問うということでございますので、申し上げるしだいでございますけれども、先ほどと重複する部分もあるかもしれません。したがって、その辺のところはお許し願いたいなと思います。そういう状況でございますから、私の公約については10区分65項目ということであります。実施したものとできないものと残念ながらできなかったものもありましたけれども、約9割近くの公約をこの4年間でさせていただいたところであります。これは皆さま方がそれぞれ議会で決していく中で、議論をいただいて、最終的にご承認いただいたものだと思いまして、深く議員各位にお礼を申し上げるところでございます。

 そういった中で、今後の課題としましては、当然ながら災害を第一優先にしながらもこれからのサービスをどうするかということでありますが、先ほど高齢化率は北海道で割合低い方ですよと申し上げましたけれども、これはこのままではいかないわけでありまして、当然高くなってまいりますし、それから保険制度、補償制度を見ても負担率が高くなっていくという状況下にあります。こういったものをいかに整合性の取れるようにしていくかが大事なわけでありますし、更に住民に利用していただいている町の公共施設がちょうど建設から数十年を経過して、改修時期に入ってきているのも事実でございます。したがいまして、その中でも地震に強くするための対策をしていかなければならないということになろうかと思います。災害に強い施設づくりをしていかなければならないと思います。その中でも今日のお母さん方の働く機会が増えてきているという状況の中で、どうしてもお預かりをして、子どもさん方をしっかりと集団体制の中で成長させていくということが必要であります。その環境整備と申しますと、すなわち保育所や幼稚園といったものの再編なり、改築なりを急がなければならないものだと思うところであります。

 加えて、清水地区では防災の一つの拠点としての消防庁舎もできましたけれども、御影においてはまだ耐震化もできておりませんので、御影消防の問題や公民館の問題といったハード面で優先されるものが出てくるでしょう。ましてやこのような水害が二度と来ないということはありませんので、来る予想をしていかなければなりませんので、それに対応する道路網の設計・施工のあり方、橋の設計・施工のあり方といったものをしっかりとしていかなければならないものだと思います。

 最後になりますけれども、医療福祉といったものが充実しなければならないことは当然でございます。そういった中で医師の高年齢化も来ております。こういったもので、ぜひ医師の次の後継者を町を挙げて体制づくりをしていくということをしなければならないのではないかと、こういうことも必要な課題となっているところであります。まだまだ、様々なものがありますけれども、そういった状況でご理解いただきたいと思います。

 2点目の公共施設等総合管理計画の策定業務でございますけれども、結論から申し上げますと、災害前、あるいは災害後に、災害がなかった場合に直ちにできたところでございますが、肝心の総務課がその任を負っておりまして、災害本部の事務局であり、今度は復興の事務局となっております。しかしながら、私はそれだけではだめですよと。やはりお約束をしたところは守らなければならないですからということで、強く先般の会議でも申しておりますので、年度内にはこのものの計画を遂行、実行できるようにしてまいりたいと思います。その中でも優先していく施設はどうなのかということでございますが、先ほど申し上げましたように近々の問題としては入所児童のことを考えたならば、保育所等の整備をしていかなければならないのが優先順位に入るのだろうと思います。しかしながら、町の形態がひとつであれば割合速やかな体制ができるわけでありますけれども、形態を2つ持っている中ではどのようにしていくかということをまた考えなければならないと思います。それから、人数的に清水地区を取っただけでも幼稚園と保育所が一体となった場合200名を超える状態になります。200名を超えるとなると、これは子どもたちにとっても大変なことになりますので、これは回避しなければならないだろうと。したがって、100台で進めていくことが望ましいのではないかという私の見解でありますが、今後進めていく中で定員や距離間の問題、施設のあり方、方法、単独でいいのか、複合的な認定園にした方がいいのかということも含めて検討の課題のひとつでございます。

 以上でございますので、よろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 2問の質問に明快にお答えを頂戴いたしました。今後の町政の課題の中で私が心配をして、今回質問に取り上げているこの2項目に関係する保育所・幼稚園に関する改修・再建等々がウエイトの大きなところにあるという認識を町長にはしていただいて答弁をいただいたので、ほっとしたところであります。

 当然のことながら、2問目にも関連するんですが、実は私どもの産業厚生常任委員会で、過日の定例会初日に所管事務調査で報告をさせていただきましたが、保育園・幼稚園、全所を見せていただきました。

 平成21年に私も産業厚生常任委員会に所属しておりましたので、その時に見せていただいた施設と本年(平成28年)に見せていただいた施設とでは、相当様変わりをして、傷んできて大変な状況になっているということが、私どもの委員会全員の周知する認識だろうと、このように思っています。実は、過日第2保育所でいろいろとお話を承った際に、窓が開かないという話もあったりして聞いたところ、窓を直すには壁1枚そっくり外さないと修復できないんだと言われているんだという話も出てきたり、保育所の先生から、これだけ多くの子どもを扱っているんだけれども、地震などがきたら私たちだけではサポートできないと、当然のことながら出るなと思っておりました。それで、私の方から「避難誘導についていろいろやっているんですよね」と「やっています」ということだったんですが、それはそれでいいんですが、今、第2保育所は0歳児はいませんけれども、第一保育所は0歳児からお預かりしている。どちらにも共通することなんですが、臨時雇用を含めて第2保育所17名の保育士さんがサポートして頑張っているんですが、先ほど町長が言われたように、仮に、もし日中に大きな地震がきたらどうするんだろうと、そこに行きあたりまして、私も釧路で大きな地震に2回遭って、「とんでもない。こんな町に住んでいたら殺される」と思ってこっちの方に来た経緯がありまして、仙台に行くためによく飛行場を利用させていただいている時に、釧路空港の天井が落ちて、そこの横をかいくぐって飛行機に乗ったりしたことがあって、特にうちの町も私が議員になった最初の時に農業研修会館の天井が落ちたということがあったりいたしました。したがって、第2保育所については、鉄筋造りでありますから、たぶん私の考えでは柱がないんだろうと、どうやって天井を吊っているのかなと考えた時に、これはえらい施設だなということを思ったわけであります。

 したがって、今町長がお答えいただいたことは全くそのとおりなんですが、即新しい施設を来年つくれと言っても無理なことは重々承知しておりますので、私の方からお願いしたいのは、耐震診断士が帯広市にもどこにもおりますし、清水町にはたぶんいないんじゃないかと、一級建築士の資格を持った人が講習を受けたりして、いろいろと資格を取得しているんですが、じっくりと保育所・幼稚園等を見ていただいて、子どもを預けている親御さんが安心できるような体制をぜひとってほしいと。施設を新しくする以前に早急にぜひやってもらわなければ困るなという認識に立って、本来、まだまだ別な事案を今回用意していたんでありますけれども、この質問に振り替えをしてお願いをしているところであります。したがって、どういう考えになるのか、この辺ちょっとお聞かせを願いたいと思います。

 

○議長(加来良明) 原議員、過日の議会運営委員会で所管事務調査報告後の件については、すぐに一般質問で取り扱わないようにするということを決めて、全員協議会で皆さんの了承を受けているところですけれども、保育所については産業厚生常任委員会の中で1日目に報告されている件に重なると思いますので、質問の仕方を変えて質問していただけませんか。

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 質問の仕方を変えてくださいということの趣旨は重々理解をしておりますが、産業厚生常任委員会で担当課長等を含めて質疑をさせていただいた際に、平成21年の際には来年以降御影保育所を認定こども園として進めていくような方向でいるということを含めて、その後、本町においては熊牛保育所以下、幼稚園、全保育所を含めて認定こども園でということで進めるというようなことで所管事務調査で報告があったものですから、このことがどうしてこんなになって、この間聞いた時には今後1、2年の中で検討せと言われているということになったのかなという疑問が生じたものですから、あえてこのことを取り上げさせていただいたということであります。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) ただいまの質問の中には、調査した結果のことなんですが、早急にそれを考えるべきではないかということでございます。私どもの総合計画の時に、この間総合計画のヒヤリングをやっているわけでありますけれども、その中では、要するに認定こども園がいいのかどうか、幼稚園は幼稚園、保育所は保育所とやった方がいいのかどうかという先ほどの中身の問題といったのはそこなんです。例えば、認定こども園というのは、保育所と保育所を統合して認定こども園ではありませんので、保育所と幼稚園になるわけです。そうすると、第1と第2と清水地区の場合は清水幼稚園とこうなるわけですね。それを一緒にした場合に200名を超えるわけです。それで、保育機能が果たせるのかどうかということが話題になったわけであります。そこで、少しお待ちを願って考えていこうと。それから、御影には幼稚園がありません。じゃあどうするのかということになるわけであります。そういうことで、今の段階では清水地区の幼稚園一つでも40名に満たない状況で園児が通っているという状況で、今後はどうなるかということになりますと、今後もそう期待はできないのではないか。増えていくことはないのではないかということになるわけであります。そういうことで、その部分についてもうちょっと熟慮が必要になると。じゃあどうするのかということになった時に、今、当面、必要な先ほど窓がどうのこうのと言いましたけれども、そういう部分は直さなければならないと。それから、隙間風が入ってくるとなると、そういうところは直さなければならないということになろうかと思います。そこで、耐震の計画をつくるにあたっては、当然、助成対象になりますけれども、補助対象になりますが、すぐにやらなければならないことになるわけです。そうすると、議論し終わっていないと取りかかれないということになりますので、今、議員がご案内してくれたように、帯広、十勝でも目視したり、ちょっとしたり、本当の耐震の専門的なものでなくても、専門的ではあるんだけれども、細かいことまでの改築計画を持たないまでの改修する場合、どことどこを改修すればここはいいのかなというぐらいのものであれば、来年度予算にその改修を載せて、補正予算で前もって、あるいは専決になるかもしれませんけれども、調査するくらいの経費であれば、本格的ではありませんから、そのような方向を見出していこうということで今は終わっているという状況であります。したがいまして、今しばらくといったのは、全体のことを言っておりますので、ご理解いただきたいと思います。悪ければすぐに直しますので、そこのところをご理解いただきたいと思います。

 

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○議長(加来良明) ここで休憩します。   

 

○議長(加来良明) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 

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○議長(加来良明) 一般質問を続けます。 

 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 私、先ほど2項目目の質問の中で公共施設等の総合管理計画の策定業務を委託しているわけですけれども、委託料の関係で気持ちが大きいためか170万円強なんですが、170に「万」ではなく「億」を付けたということで、大変失礼をいたしました。訂正をさせていただいて、お詫びを申し上げたいと思います。

 

○議長(加来良明) 7番、原紀夫議員。

 

○7番(原 紀夫) 町長からお答えをいただきましたが、私は前段から申し上げているとおり、安全な施設で、まさにこれから将来を担う幼児を含めた子どもが完全に安全な施設の中で守られていくということが大前提でありますから、そのことが確保されないと大変なことになるということから、早急な対応を求めているわけでありますが、今、町長の答弁全体を通して伺っていると、私の提案した耐震診断士等々のことも含めて、どういう形になるかは別として一度専門家に見ていただいて、大丈夫だという確認も含めてしていただけるというふうに判断をしてよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 耐震化の本格的なことについては、先ほど述べました。表現がいいかわかりませんけれども、準的なもので専門家に見ていただいて、改修する、改修しないは別として危険な状況がどの部分かということくらいは早急に考えていかなければならないかなと思いますということで、ご理解いただきたいと思います。