北海道清水町議会

北海道清水町議会

平成28年第7回定例会会議録(12月15日_日程第1_一般質問 北村光明議員)

○議長(加来良明) 一般質問を続けます。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 事前の通告に従って3つの項目について質問をいたします。

 まず、1項目目、まちづくりとしての図書館・郷土史料館の活性化と運営についてであります。これまで、わが町は「文化のまち清水町」としてまちづくりが進められてきました。今年の未曾有というべき災害から復旧・復興を図ろうとするとき、今回の貴重なる体験を教訓化できるような歴史教育が必要でありますし、人口減少社会を迎えるにあたって文化活動を盛んにした住みやすいまちづくりが求められていると考えます。今、図書館とその2階にある郷土史料館の活用の促進が必要と考えます。清水町の文化資源としての図書館・郷土史料館の運営について伺います。

 図書館の運営状況の点検及び評価はどのように行うべきなのかお伺いいたします。

 2番目、住民の意思が反映されるための工夫というのは、どのようなことがされているのか。

 3番目、図書館の利活用に関する町民によるボランティア活動の促進に向けての取り組みはされているのかどうか。

 4番目、雑誌スポンサー制度や蔵書寄贈コーナーをつくっての蔵書の寄贈制度の導入などを検討されたことはあるのか。

 5番目、図書・資料の活用・資源活性化のための図書館・郷土史料館運営協議会等の組織・機関というものは必要ないのかどうか、お伺いします。

 6番目、清水町における郷土史や民衆史を研究し、清水町の歴史を将来の担い手育成のために寄与できる、例えば歴史研究会等の活動が促進できるような、そのことをある程度指導できるような学芸員を配置してはいかがと思います。

 7番目、図書館・郷土史料館を公民館活動と連携した活性化が促進されるべきと考えていますが、いかがでしょうか。

 2項目目です。清水町における医療計画と医療構想についてであります。これまでも昨年の12月、今年の3月の議会においても地域医療問題について一般質問を行ってまいりました。清水町の現在の人口構成において、80歳以上の方は1,150人を超え、全人口の11%を超えるに至っております。これまでの北海道医療計画及び加えて医療構想がつくられています。これを踏まえて、1次医療圏清水町としての医療計画あるいは医療構想というものを策定する必要があるのではないかと考えますが、次の問いについてお伺いいたします。

 1番目、清水赤十字病院は昭和20年に開院して、わが町における事実上の町立病院としての役割を担ってきたというふうに考えています。その歴史的経過を踏まえた上で清水町全体の各医療機関との役割分担といいますか、連携といいますか、その辺の考え方について町としての考え方を伺いたいと思います。

 2番目、行政は町内の医療機関や福祉施設との連携を指導すべき立場にあるのではないかというふうに考えますが、いかがでしょうか。

 3番目、今日的な医療と福祉を取り巻く課題は、先ほども言いましたように高齢者が増えている中で入退院を繰り返す住民のための医師というものが必要ではないか。常在する必要があると思いますし、急変があった時に医師がすぐに駆けつけられるような病床確保が必要ではないかと思っています。

 また、町民自身の本人の選択として、施設で老後を送るのか、あるいは自宅で生活を送るのか、そういう選択肢が与えられると思いますが、自宅で暮らしていきたいと思った人のための医療体制というものが必要ではないかと思います。今日的には国の政策としても在宅医療体制の促進ということが言われていますが、その辺についてはどのように考えていらっしゃるかをお伺いいたします。

 3項目目ですが、社会福祉協議会の事務局は今保健福祉センターの建物の中にありますが、これの移転・設置といいますか、そういうふうなことでお伺いいたします。社会福祉協議会は、今回の災害ボランティアの受入れの受け皿となりまして、その活動にあたっては老人福祉センターにおいてその機能と役割を果たしてきたと思います。その活躍の部分を考えてみますと、今後、事務局とその活動拠点を今の老人福祉センターに移転することは、今後の事業展開において効果的であるし、効率的ではないかと思いますが、そのことを提案したいと思いますが、お考えをお伺いいたします。

 ぜひとも町長よろしくご答弁お願いいたします。

 

○議長(加来良明) 答弁を求めます。

 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) それでは、北村議員のまちづくりとしての図書館・郷土史料館の活性化と運営について、ご答弁を申し上げます。

 まず、1点目の運営状況の点検及び評価につきましては、社会教育事業評価において事業内容の点検と評価を実施しているところであります。貸出冊子の推移や事業の参加数などの実績を捉え、評価しており、今後においても第8次清水町社会教育計画の目標が達成できますよう、事業の工夫改善に努めてまいります。

 2点目の住民の意思が反映されるための工夫につきましては、利用者の方からの意見や要望は日常的に職員で共有し、対応しておりますが、図書のリクエストが主なものとなっております。

 3点目の図書館利活用に関するボランティア活動の促進につきましては、図書館の読み聞かせボランティアとして活動している五月会の主催で、毎月2回のお話会のほか、年2回の特別講演では小学生や清水高校ボランティア等の応援参加があるなど充実しており、五月会には引き続き読み聞かせ用の資料、情報提供などの活動支援を行ってまいります。

 4点目の雑誌カバーを広告媒体として提供し、雑誌購入代金を負担していただく雑誌スポンサー制度につきましては、雑誌コーナーの本棚には購入雑誌及び寄贈雑誌が充足しており、現段階では導入の検討はしておりません。また、寄贈図書コーナーにつきましては、十勝清水ライオンズクラブよりいただいた寄附により、児童図書コーナーを設置し、子どもたちに活用をしていただいている状況であります。

 5点目の図書館・郷土史料館運営協議会の必要性についてでありますが、平成17年度までは教育委員会が所管しております施設等の委員会・審議会等が多数あり、当時の状況といたしましては、委員が複数の審議会等を兼務していたことから、平成18年に審議実態に応じた委員会・審議会の見直しとして、構成や委員定数の見直しを行ったところであります。その中で図書館協議会及び郷土史料館協議会を廃止したところでありますが、現在、社会教育委員の会議の中で図書館・郷土史料館の事業を審議していただいているところでありますので、図書館・郷土史料館運営協議会を復活する必要性はない状況にあると考えております。

 6点目の学芸員の配置につきましては、清水町郷土史料館は、博物館法による博物館登録の行われていない博物館類似施設としての社会教育施設であります。専任の学芸員は置かず、図書館職員が郷土史料館業務を兼務している現況であります。収蔵資料、展示資料の多くは旧酪農記念館で整備したものを引き継いでいる状況で、会館の際には関係機関の学芸員の指導・助言を受けており、資料の多くが町民の方から寄贈していただいた貴重なものであります。現在の運営は、郷土史料館の保存・展示が主要な業務となっており、当面は現状のまま郷土史料館を運営し、職員体制や職員研修を見直しながら展示及び行事、イベント等の工夫による利用拡大に努めてまいりたいと考えております。

 最後の7点目の図書館・郷土史料館を公民館活動と連携した中で活性化を促進させることにつきましては、本町のまちづくりを進めるための社会教育の振興には必要な考え方であると認識をしているところであります。現在、中央公民館事業として子どもたちに図書館の楽しさを知ってもらう取り組みや高齢者学級において図書の紹介や読み聞かせも取り入れているところであります。今後においても、公民館と相互に連携しながら、図書館・郷土史料館の活性化を促進させ、まちづくりに取り組んでまいりたいと存じているところであります。

 以上、まちづくりとしての図書館・郷土史料館の活性化と運営についての答弁とさせていただきます。

 

○議長(加来良明) 次の答弁を求めます。

 町長。

 

○町長(高薄 渡) それでは、北村議員の質問にお答えいたします。

 各医療機関の役割等でございますが、医療計画と医療構想でございます。本町には病院、医院、歯科、診療所と恵まれた中でそれぞれの諸先生方をはじめ、職員の皆さんのご尽力によりまして、本町地域住民の命や健康の保持に昼夜を問わずご尽力をしていただいておりまして、ここに改めて先生方に感謝と敬意を表するところでございます。

 ご案内のように、清水赤十字病院につきましては、町立病院の役割を果たしてきていただいているところでございまして、救急救命をはじめとして小児科等を含めて、総合的な一次診療としてご尽力をいただいているところであります。

 また、他の医療機関におきましても清水地区におきましては、すべて先代が清水赤十字病院勤務から開院をしていったということもございます。したがいまして、その果たしている役割は非常に大きなものがあるだろうと思います。分担のところでありますが、特に私どもがここはこうということではなくしておりますけれども、先生方の間ではお互いに連携を取っていただいております。医療懇談会を含めて、町の考え方を述べさせていただき、先生方のご意向を聞きながら連携を図っているところでありますけれども、特にこれからの地域包括ケアシステムを巡りまして、清水赤十字病院から新得の医院、鹿追の町立病院といった中で、医師並びに職員の連携会議を開いていただいて、それぞれ役割を分担していこうということで、鋭意研修を深めているところであります。今後、それらについても、それぞれの町の行政としてどのようにしていくかということで、担当課長等での話し合いをさせていただいているところで、今後もそのようにしていかなければならないと思っているところであります。

 したがいまして、道が進めている医療計画に合わせながらもうちの医療計画を目標としていくべきだろうということで、課長等と話し合いをしていただきたいということで命じているところでございます。

 次に、医療機関と福祉施設の連携でございますけれども、これまでもしてきているわけでありますが、より一層地域包括ケアシステムではそういうふうにしなければならないということでございますので、人生の最後まで見届け続けられるものを住み慣れた町、地域で受け入れられるように医療、介護、福祉が一体となったシステムを構築するということで、地域ケア会議を設置して推進していくことになっているところであります。

 次に、医療福祉の課題がうんぬんということでありますけれども、町民が安心して暮らしていくためには、健康でなければなりません。健康であることが命を持続することにもなるわけでありまして、それには早い時期にかかって、完治できない部分もありますけれども、予防を含めた中でいくには医療機関の安定した運営が大切であります。したがいまして、今日まで近々ではありましたけれども、医療機関への助成制度の対応を整えてきたりしてきておりますが、24時間在宅診療ということも含めていくと、もう少し行政の支援をしていかなければならないのではないかなと思うところでありますし、更なる連携を深めていく必要があるだろうと。在宅医療という体制について、お互いにどういうふうにやっていくかということを考えていかなければならないだろうというふうに思うところであります。

 最後になりますけれども、老人福祉センターの活用でございます。これは、私が町長に就任以来、ずっと社会福祉協議会に申し上げてきたところであります。あそこは一時的な事務所でありまして、つくった時には保健福祉課と一体となっておりましたけれども、相談体制が違うものですからパネルで仕切っていたんですが、当時の会長さんから個室でということで、本当はあそこは相談室だったんですけれども、そこを開放しましょうということになりました。できれば老人福祉センターでというお話をしたんですが、当時としてはデイサービスセンターを当面運営するということから、一体となっていた方が便利がいいということで、今日まで至ったということであります。来年、老人福祉センターの方に移りたいということでありましたので、行政から指導してやるよりも向こうの方からやりたいということでありました。事業所であるデイサービスはデイサービスとしての管理者を置いているわけですから、問題はないでしょうと。時々、行ったり来たりしながらやる方がよいのではないかと、その方が便利さがあるのかなということでお話をさせていただきました。ただ、保健福祉課に来て、ついでに寄っていたという便利さが欠けるので心配するところではありますけれども、様々なサービスをこれから社会福祉協議会が展開していく中では、その方が望ましいかなと。更に、今度、生活相談といったものの職員の増員をするということで、力を入れていきますよということでありますので、ボランティア体制を含めて、今回の災害で足りなかった部分を補うようにしていこうということになっておりますので、その方向性で進めさせていただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 質問を受けます。

3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 図書館の運営の状況についての点検・評価、委員の現状についてはお伺いいたしました。その結果として、今の状況はどういった評価をしているのか。おおむね望ましいと、今の現状のままでいいというふうに認識されているのかどうかお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(上出 進) たまたま8次計画がスタートしたのが今年でございまして、7次計画までの評価もそれぞれ社会教育委員会からいただいております。それぞれ図書館に関しての運営全体の評価と資料整備の状況、読書普及の事業に関して、それと施設の管理についての評価をいただいているところでございます。それぞれ職員がその項目ごとに感じていること、自己評価を行って、それに対して社会教育委員から意見をもらって、その結果、この第8次社会教育計画が成り立っておりますが、今後とも町民の貸出冊子の増はもちろんですけれども、小さいころからの読み聞かせが習慣になっていただきたいということもありますので、現在やっている事業を更に深めて図書館の利活用を増やしていきたいということでまとめられて、第8次社会教育計画につながっております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 図書館の活用についての質問を先にさせていただきますけれども、図書館の目的は先ほどの教育長の答弁にもありましたが、町民の要望としては購入図書の要望ということで、こういう本があったらいいなということだろうと思うんですが、公立図書館は単に無料で本を貸し出しすればいいというふうにも思えないわけでありまして、「教養を高める」「調査研究をしたい」「清水町はどういった人たちがいて、この町を開発してきたのか、開拓してきたのか」、そういったことも知りたい、研究したいという人もいるかなというふうに思います。

 もう1つ、そういった図書館とか知識が得られる、情報が得られるという場所をもって、一つの生きがいといいますか、レクリエーション的な意味合いも果たしていくというか、叶えられる場であって、それに対する支援活動が図書館の中でされるべきではないかなというふうに私は思うんですが、それからいくと、今の状況ではちょっと足りないのではないか。子どもたちに対する読み聞かせの部分については大変評価してもいいなというふうに思っているんですけれども、それだけでよいのか、足りないと思っているものがあるのかどうかお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(上出 進) 今の議員のご指摘のような話は今の図書館の全国的な動きの中で指摘をされているところだと認識しております。現状、図書館というものが今までは文化教養型の例えば資料を貸し出しすることを中心にこれまで動いてきたと。ただ、これからはそれぞれの住民の方々が知識を得て、自ら自立した考えの人間としてこれからの地域をつくっていくという立場、そういう人たちをつくっていくという社会教育施設として、地域の課題を解決するためにどのような情報を町民の方々に提供していけばいいか、こういうことが必要であるというような流れは、全国の図書館の流れの中であるものですから、これから、現在、あまり利用はされておりませんけれども、図書館の活動の中にレファレンスという、要するに調べ物をしたい町民の方に対しての相談を受けるという業務が図書館の職員には任務としてありますので、その辺も今後は強化した上で町民の方々が求める学習ニーズに対応していきたいと思います。

 それと、後半の方で議員さんがおっしゃられた地域の歴史等を勉強されたいという方々がもしいらっしゃれば、それについてもまた支援をしていきたいと考えているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 大枠として答えていただいたので、それ以上言うことはないのかなとは思う部分があるんですが、例えば、これまでも清水町における防災をどうするかといった質問もさせていただきました。その中では、清水町は災害のない町だと、洪水はないんだと、そういう心配はないんだというお話もありました。だけれども、実際問題として起きてみれば、年配の方のお話を聞けば、かつて今回のような洪水なりがあったという話も伺いました。そういうことをきちんと歴史として、今回のこともそうですけれども、町としてやはりまとめ上げて、そのことを若い子どもたちに伝えていくと、そういった作業が必要かなというふうに思います。こういった時にはこういうことが起きるんだということをちゃんと伝えていくという必要があると思います。そのための教える材料をつくる活動も必要だと思います。作業も必要だと思います。これを単に役場職員がやればいい、誰かがやればいいというだけではなく、町民の力を借りながらそのこと自体が喜びでありますし、勉強でありますし、そういったことをやりたいという人もいると思いますので、そういう人をぜひとも集めるような算段をしていただきたいなと思います。そういった意味合いで公民館講座などで、例えば清水町の歴史を考えるというようなことを、次はどういうことをやればいいかというような講師を呼んできていただけるとか、そういうことも考えてもいいんじゃないでしょうか。歴史的建造物もありますし、例えば清水町には松浦武四郎が宿泊していたという土地もありますし、他にも渋沢栄一の開拓合資会社のこともありますし、そのことをひとつの観光資源にもしていけるわけですから、そういったことを総合的な中で考えていただいてもいいかなと思うんですが、そこら辺のところでお答えいただきたいなと思います。

 

○議長(加来良明) 教育長。

 

○教育長(伊藤 登) 大きなお話をいただきました。歴史等については、ご存じのとおり100年記念史とか80周年記念史ということで、詳細に掲載されているという状況でありますので、その冊子も図書館には在庫しているので、いつでも閲覧できるという状況であります。わざわざ改めて手間をかけて編集するというよりは、そちらの方を利用していただければ清水の歴史が明快にわかるかなと思います。ただ、今回のように災害が起きた時を付け加える部分については、当然見直していかなければいけないと思いますから、その部分については次回がいつになるかわからないですけれども、町史を作成するときにきちんと残していきたいなと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) これまでも町史は作られているわけですけれども、清水町町史の中には洪水のことは触れられていない要素もありまして、たまたま熊牛の方で作られた歴史資料にはそういうのが載っていたとか、そういうことがあるようでございますし、もう一つ言いますと、郷土史料館には町民から寄贈されたものが並べられてあるわけですが、それだけではなくて他のところから来たものもありますし、そのことをちゃんと説明できるような状況に本当になっているのだろうか。

 それから、写真なんかも色があせていますし、あのままでいいのかという感じがします。それで、もう一度そこら辺を考えていただきたいと思いますし、2階の書庫みたいな閉架の書籍を置いてあるところなんですけれども、例えば研究だとか、ビデオ研修だとか、そういうことに使えるようにもう少し工夫をしていただいて、人がもっと2階を利用できるような形を取っていく必要があるんじゃないかと思っていますが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 社会教育課長。

 

○社会教育課長(上出 進) 2階の郷土史料館を含めて、それ以外の2階の活用についても現在、内部で今後のあり方について、いろいろな暖房などの設備的にも問題もある部分がありますので検討させていただいております。

 教育長の答弁に加えさせていただきますけれども、先ほど議員がおっしゃった、例えば町の歴史を勉強したいと、研究したいという方々が町民の中でもしサークルをつくるのであれば、現在、公民館としてマイプラン講座というものを設けておりまして、サークルの活動において講師の報酬についても支援しようという活動もあります。そういったことに興味がある町民の方々がまとまっていただいて、その人方と協働で郷土史料館の活用を考えたり、良くしていったりということも将来的には可能ではないかなと考えているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今、課長から答弁をいただきましたので、多少は物事が進むかなという感じがしています。確か2階ではビデオなどがスイッチを押しても動かないという状況もありますし、年に1、2度小学生が来て見るという状況に終わっているような気もしますので、もう少し考えてもいいかなと思っています。この件については終わります。

 2項目目の医療の関係なんですが、清水町内にある医療機関の先生方が集まって懇談会などをやられていることは承知していますし、清水町だけではなくて新得町、鹿追町の3町でドクターや病院に勤める看護師さんたちが集まったりして研究・連携を取ろうとしている動きが、去年、一昨年くらいから起きていることも承知はしているんですが、率直に申し上げて行政の関わり方がちょっと弱いのではないかなという感じがしているんですが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 3町医療ネットの話かと思います。この3町での取り組みにつきましては、事前に行政側に具体的な相談がないうちに医療機関の中でスタートしたということでございます。逆に我々は案内をいただいて参加していたということが続いておりました。来年の2月をもって一応終了というふうに聞いておりまして、その後はどういった形で継続するのか、あるいは廃止になるのか、せっかく続いた会議でございますので、別の形でまた継続した方がいいという声も上がっているやに聞いておりますけれども、具体的なことは聞いておりません。ただ、今までは行政が主導ではなかったということはお伝えしておきますし、今後、行政が主導となってそういった連携を組んでいくことも想定はされております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 道の方で地域医療計画がこれまでも作られて、十勝管内は2次医療圏として病床の取り扱いやベッドを縮小するとか、減らすとかということはされてきたと思うんですが、最近は、確か平成26年くらいだったと思うんですけれども、医療介護総合確保法案というものができてから医療構想というような言葉が出てきました。これまでの医療計画は病床の削減がある意味では主でなかったかなと私は認識をしていた部分があるんですけれども、そうではなくて、この医療構想という中で今ある各医療圏におけるインフラといいますか、資源をどう活用していくかという方向に物事を考えていくべきといった方向に変わったのではないかというふうに私は認識をしているんですが、そういった認識で間違いがないかお聞かせ願いたいと思います。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 今、北村議員がお話のように変わってきております。したがって、町立病院、私立病院を含めてベッド数の様々な体制がありますが、医療、在宅を含めた医療の中の一般救急を含めて、その中でサービス的高齢者住宅といった部分を中に取り込んで、最後まで家庭に帰られない人たちはそこにあるとか、あるいは家庭との往復をするような医療ベッドの確保だとか、そういうふうに変わってきつつあります。

 したがって、今申し上げたとおりの医療で持っている資源をいかに活用して、それから近隣の町村医療機関とどうネットワークをつくってしていくかということが求められておりますので、今後、そういった方向に私ども行政としてもやろうということで、先ほど3町の医療ネットワークのお話をしましたけれども、十勝全体で考えていこうということで、先般、厚生省と道を含めて会合を初めて持ちました。そして、今後どう進めていくかということになろうかと思います。したがって、十勝全体で進めていかないとベッド数やいろいろなものを考えていく場合には限界ができるということでございますので、そちらの方で考えていくということに一応なっておりますので、ご理解いただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 町長と私の認識がほぼ一致しているんだなということで多少はお話がしやすくなったかなと思っているんですけれども、すでにご案内のように、十勝の場合は十勝全域が二次医療圏でありまして、しかも同じエリアが第三次高度救急救命、高度医療である第三次医療圏と同じエリアになっています。こんな地域は全国を探しても十勝だけでありますし、十勝の面積は皆さんご存知のとおり岐阜県の面積よりも広い地域でありますから、その広い面積の中で二次医療圏としての医療のあり方を考えていくというのは、かなり困難な状況があるのではないかというふうに私自身は感じています。

 もう少し言うならば、十勝くらいの面積があると二次医療圏が4つくらいあってもいいのではないかと。西部十勝、北十勝、南十勝、東十勝くらいあってもいいのではないかと。道の医療構想ですから簡単にはいじれないとは思いますけれども、十勝的に言えば住民側、一次医療圏的に言いますと、やはりそのことを考えて、昔サブ医療圏構想というものもあったようですけれども、そういった発想で例えば西部十勝の3町だけではなくて芽室町も含めての協議の場も必要でありましょうし、そういうことを考えていく必要があるんじゃないかと思っています。それには、やはり清水町における医療体制なり、それから地域包括ケアシステムをつくった時にはその連携をこうあるべきだという方向性をある程度、関係者も含めて住民も含めて議論しておく必要がある。もっと言うと、計画を清水町として作るべきじゃないかと思います。今までは国なり道なりがそういった圏域を作って言ってきて、「こうだよ。ああだ」という話で良かったのかもしれませんけれども、今日的にはやはり自分たちの町は自分たちで守る、防災もそうですけれども、健康を守る、生活を守るということも、やはりそこに求められているのではないかというふうに思います。こんなところに自治体の第一の役割があるのではないかなと思っていますが、そこら辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 今、ご発言いただきましたお話は十分承知しております。先ほど、十勝は広しと言えどもそういう体制をつくろうということになれば、これまた日本で初めての形になろうかと思いますけれども、広域消防もそうでありますが、せっかく広域消防が一つになって、隣町でも隣町じゃなくても離れたところからでも応援体制ができるようになりました。今回の災害の時にもそういった効果を発揮してくれました。医療の方もそういう方向で考えていこうと。あるいは福祉の方もそういう形の中で考えていこうと。例えば、小さな自治体であれば福祉施設は十分な、満足なものができませんけれども、小規模であるけれども大きいところに住民のそういう方がいたら、そちらの方に配置をしてもらうとか、そういうことをやっていこうということでございます。その中で、その大きな括りの中の一つとして、今言われた近隣ということを大切にしなければならない。近場でありますから、それはしなければならないなと。これは、広域消防も同じでございまして、一次救急、それからいわゆるよそも含めて、一番近隣のところで、同じ広域の中で一番近隣のところが指示系統が一番先にまいると、こういうことになりますので、そういう方向と同じような方向で考えていくべきだろうなというふうに思います。

 最後には全体でありますから、全医師が一堂に会して十勝の健康医療指標を守るということになれば、これは壮大なものになるのではないかという、まだ鋭意検討の研究段階にあるということをお知らせしておきたいと思いますし、またご理解をいただきたいと思います。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今の町長の答弁にもありましたけれども、十勝全体としては考えていく必要もありますし、三次医療の帯広厚生病院が帯広市にあるわけですから、それを抜きにして物事は考えられないと思いますけれども、やはり、そのことのベースの上に西部の町なり、十勝なり的な発想は必要ではないかと思います。その意味合いで、今清水町において存在しています赤十字病院があるかと思います。だから、単に今はここ何年間か経営資金を助成している関係がありますけれども、清水町だけが出せばいいというふうに思っているわけではないんですが、やはり清水町にある以上、一番恩恵を受けるのは清水町であることは事実です。そうした時に、例えば十勝管内の町村を見てみますと、町立病院、国保病院を持っているところの状況を考えてみますと、病院の経営の問題は確かにあります。多いところは4億円を超える欠損金を出して、一般会計から繰り入れをしている。お隣の町においても3億円くらいの会計繰入があるというような状況になっています。結果的には、町立病院は自治体の方から助成をして運営をしている状況であります。清水町において、もし今ある日赤病院が町立病院だとしたら経営的な助成といいますか、金銭的な助成も含めて、設備投資も含めて、やはりもっと町が関わらざるを得ないのではないかというふうに思っています。そのことを単に運営主体が違うからというだけでこれまできたような気もするんですけれども、自治体には経営が怪しくなってくると、欠損を出すようになると、自治体としても放置できないことになると思います。それで、やはりわが町の病院として位置付けるというようなスタンスを清水町もとるべきではないかと。ほかの町村から見たら国保病院を持つよりは少なくても半分くらいで済むというふうに思うので、単に医師不足によって収支が悪くなって、それが改善したらもうやらないということでいいのかどうか。そこら辺をちょっと私は疑問に思っている部分があります。それから、他の医療機関もありますし、先ほど町長が答弁で答えられておりましたけれども、医師の後継者の問題もあります。そういったことは単にそこの医療機関だけに任せるつもりはないでしょうけれども、やはり長期戦略的に考えておく必要があるのではないかと思いますが、そこら辺はどう考えていらっしゃるかをお伺いいたします。

 

○議長(加来良明) 町長。

 

○町長(高薄 渡) 今、北村議員が言われておりますけれども、出発当初から清水赤十字病院は町の自治体病院に準ずる公的医療機関として、これまでもずっと助成等を含めてしてきたつもりであります。特に、私が入所してからは赤十字病院等の拡充、それからお産施設の母子健康センター。私は担当者でありましたから、そういう意味で非常に愛着を持っておりましたし、それからそれぞれの大きな企業の産業医としても活躍していただいております。したがって、助成措置というのは、常にこのことを含めて考えていたわけでありますから、特別過大な支援策はいたさなくてもいいという、やはり日本赤十字社というひとつの組織でありますので、そういった部分で赤字として出た部分について、支援繰りも含めてどうするかとか、あるいは新しい病院をつくるときにも当然、裏の保証だとか、透析をつくるときの最初のスタートの助成措置、あるいは増築の時の設備だとか、管理等の部分でリハビリをやるということであれば、これもまた助成をいたしますということで、言っているわけであります。したがって、今後も町立病院とは申しませんけれども、それに準ずる支援措置はしていかなければならない。町としての役目、大きな役割があるのではないかというふうに思っております。ここだけではありませんので、今日は赤十字病院だけの質問でございましたので、答弁させていただきます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 3番目のところなんですけれども、医師が常在するというか、御影におきましては介護老人保健施設という中間施設があって、医師がいる施設でありますけれども、清水町本町にはそういったところがなくて、介護福祉施設はあるけれども、医師付きという状況にはないわけでありまして、実態はわかりませんけれども、朝起きたら息をしていなかったという状況だってあるのではないかというふうに想像してしまうんですが、やはり、そういうことがないようなことをどうつくっていくかということを考えていかなければならないというふうに思います。

 清水日赤の話ばかりしているつもりはありませんけれども、救急医療は前田病院もやっていただいておりますし、救急医療としての助成はあっても、例えば介護も必要で、ある時は自活しているけれども、誤嚥性肺炎みたいにして熱が出て入院をすると。入院をして治して退院すれば、またしばらくしたら再発するというような状況の人が、これからどんどん増えてくるんじゃないかというふうに思っています。かつては、病院の社会的入院と言われていた人たちの中に、そういった方々がいらっしゃったわけで、それはだめだということで医療保険と社会保険に分けられた経緯があるんですが、今日的にはまた介護のところだけではやれないという状況になっているんじゃないでしょうか。だから医療が関わらざるを得なくなっていると思います。そういった時に日赤は急性期ですけれども、そういった方が入院するようなベッドも必要だと。聞いてみますと、地域医療介護総合加工基金というのがあって、そういうことで道の方も37億円くらいあるらしいんですけれども、今年の11月19日に今年の分が決まったみたいですが、そういったものを活用しながら病床数を増やしていくと。地域包括ケア病床みたいなもので、日赤にも置くと。そしたら、御影はどうするのか。ほかの病院に入らないのかどうか。そんなことも検討する必要があるのではないかと。潜在的なニーズがあるのではないかというふうには思います。そのニーズをちゃんと保健福祉課で掌握されているかどうか、ちょっと疑問に思っているところがあるんですけれども、何かご答弁するものがありましたらよろしくお願いいたします。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) ご質問がありました地域包括ケア病棟につきましては、清水赤十字病院は来年1月から8床だったかと思いますけれども、今準備をしているところでございまして、その効果を期待しているところでございます。

 あと、御影地区につきましては、経営上の問題等もありますので、これからまた経営側の方と相談しながら検討をしていきたいと考えております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 地域ケア病床については、そういうことで、ぜひとも行政の方からもいろいろと働きかけて計画を作っていただきたいなと思います。

 在宅医療の関係ですけれども、そういったことについて各医療機関の先生方の思いといいますか、医師に任せているという状況ではないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) それらのコーディネートをするために地域ケア会議をこれから立ち上げて、医療だけではなく、歯科あるいは薬剤師さんも含めた中で地域が一体となって地域住民を見守っていこうということで、今準備をしているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今の会議といいますか、そういった組織ですけれども、医師とほかの看護師、保健師といった方々は入っていらっしゃると思うんですけれども、調剤薬局やそういった方も入っているというふうに理解してよろしいですか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 入っていただくように努力をしていくということでございまして、要綱がまだきちんと定まって完成しておりませんので、その中で現段階の原案ではすべての医師、歯科医師、調剤薬局の薬剤師さん、介護保険施設、福祉施設等とすべてを網羅したということで考えておりますけれども、要綱が制定になりましたら個別にお願いをして、ぜひ参加をしていただきたいというふうに考えております。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 私自身も患者として清水町の調剤薬局にかかる機会があったんですけれども、調剤薬局同士でいけば、いわばどこに行くかということでいけば商売敵の状況がありまして、その患者に対しての対応が違うんです。そこら辺でちょっと不満が出ている人もいるみたいな感じもしますので、そこら辺を調整していただいて、例えば患者さんがいて、主治医の先生にいろいろと説明したことをある調剤薬局に行くと求められると。   医師のように物事を聞かれたりしていやになってしまうという状況もあるみたいで、そこら辺の共通の申し合わせ事項みたいなことを整理する必要があるんじゃないかなと。投薬指導料というのがありますから、そういった絡みでなるんだろうと思いますけれども、そういったことはどうしたものかなと思っていたんですが、そういう機会がありましたらそういう問題もあるということを認識していただければありがたいと思います。

 

○議長(加来良明) 北村議員、何について質疑しているのか、質問をお願いいたします。

 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 調剤薬局間の、例えば日赤なら日赤でいいんですけれども、そこで投薬された場合の薬のジェネリックがここはあるけれども、こっちはないという状況があるので、その辺は在庫の問題があるかと思うんですけれども、そこら辺は薬局同士の連携も必要ではないかなと思ったんですが、そのことです。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 確かに、そのようなサービスの違いはあるかと思いますけれども、それぞれ経営方針をもって対応をしているところでございますし、指導することによって報酬も点数も請求できるというようなこともあります。そのことが利用者、患者さんにとって大きな問題事項等々が発生した、あるいは費用の部分で納得いかないということであれば、また別の方法で加入している保険者を通してということもあるかとも思いますけれども、それぞれ経営上の努力をされているということでございますので、私どもとしてはそのように理解をしているところでございます。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 今年はあったかどうかはわからないんですけれども、十勝圏における地域医療構想調整会議というものがありまして、確か代理で清水町からは副町長が出席をされていたと思うんですが、名簿を見ますと清水町の医療機関が入っていないような気がしたんですけれども、これは声がかからなかったからということでなんでしょうか。

 

○議長(加来良明) 副町長。

 

○副町長(金田正樹) 私が代理で出席をさせていただきました。部会には入ってございます。ただ、役員の中には入っていませんし、公立病院をどうするかということで、まずは進めていますのでその部分から外れたかと思います。市の医師会と郡市医師会と会長、副会長ということで協議を進めているところです。

 

○議長(加来良明) 3番、北村光明議員。

 

○3番(北村光明) 次に移ります。

 社会福祉協議会事務局を移転されるということなので、良かったなと思っているんですけれども、今回、災害の時に議員はああいう時にはあまりやることがないので、どうしようもなくて僕は災害ボランティアのところに町内の人間だけれども一緒に出たということで、あまり大した活躍はできなかったんですけれども、毎日のように行っていました。その中で感じたことがいくつかありまして、せっかく町外からボランティアの方に来ていただいたんですけれども、風呂の施設はあるけれども入れないという状況でありまして、それは単に水がないから入れないということではなく、ずっと使っていないから使えないという話だったんです。だから、そういうのがもったいないなという感じもしました。

 もう一つは、今日的に言えば老人福祉センターという名称そのものが時代にあっているのかどうかという感じもしますし、むしろ御影のような多世代交流センターみたいな形で、お年寄りと子どもたちが接触するような場に活用できないものかと考えたりもするんですけれども、そういった話はありますか。

 

○議長(加来良明) 保健福祉課長。

 

○保健福祉課長(細野博昭) 施設の名称変更については具体的な検討もしておりませんので当面は今の間までとは思っておりますけれども、社会福祉協議会が来年の4月1日から事務所を移転して、向こうで事務を構える予定でございます。そういった中で、社会福祉協議会としては、今後様々なボランティア活動ですとか、地域のふれあい事業、サロン等に力を入れていただけるということでございますので、そういった事業の中でご提案のありました世代を超えたふれあい事業ですとか、今、社会教育でもそういった事業をやっているかと思いますけれども、社会福祉協議会の方でもそういった事業にも取り組んでいただけるものと期待をしているところでございます。